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27オービットの気づき
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ルーナルーナがサニーのものになるということ。それはダンクネス王国サニウェル殿下の臣下に下るということだと、ルーナルーナは思い込んでいた。自らが他国の村娘という卑しい身分であることを理解しているだけに、間違ってもサニーから本気で女として求められているとは考えつかないのである。
ルーナルーナは、サニーが慣れた魔法の使い手であるのは、それを活かさなければならないような、血生臭い仕事や環境に彼が置かれているからなのだと理解している。そこで、同じく魔法を使えるルーナルーナはサニーの役に立てるかもしれない。
(サニーは王子としてのは義務を果たせるし、私はサニーから近いところで再就職できるかもしれない。これはとても幸せなことだわ! でも、ずっとダンクネス王国に居続けるためには、キプルの実を買うのにいったいいくら必要になるのかしら……)
平民出身侍女の懐事情はかなり厳しい。サニーにしがみつくルーナルーナは少し遠い目をした後、ふっと意識を手放した。
その頃、ダンクネス王国の王城にある図書館では、珍しい組み合わせの二人が会話をしていた。悪党の要塞のような外見の城だが、この図書館だけは比較的まともな色調感覚で造られていて、数多ある本の中から目的のものを見つけやすいように工夫して整理整頓されている。アレスがこの国の第二王子オービットが一人でいるのを見つけたのは本当に偶然だった。
「これはこれはオービット様。ご機嫌麗しゅう。共の者もつけないでお一人とは珍しいですね」
王子がいるのに気づいているにも関わらずスルーすることは、公爵家嫡男のアレスには許されないことだ。特に用事がなくとも挨拶ぐらいするのは最低限のマナーである。
「今日は兄上と一緒ではないのだな」
「いつも行動を共にしているわけではありません。相手が絶世の美女だったらそうしたのでしょうけれど」
オービットはサニーと似ても似つかぬ外見をしている。サニーは父親似で、冷たい感じの美しさや鋭利さを感じさせるが、オービットは母親似で、男性にも関わらず可愛らしい雰囲気がある。くるくる巻いているふわふわのくせ毛が余計にそう見せているのかもしれない。ちなみに、持ち色は全て黒で、それだけで高貴たる者らしさを醸し出すことができていた。
「アレスは何をしているのだ?」
「少し調べものを」
「兄上は病弱だからな。こうして頼れる友がいることは幸いだと思う」
アレスは、そう言えばそういう設定だったなと思いだして苦笑する。
「いえ、あまり頼ってくれなくて寂しいので、自らこうやって動いてるんですよ」
アレスは、始めてサニーと出会った時のことを思い出していた。あれは、初めて夜会というものに参加した時のこと。確か、十ニ歳の時だ。今目の前にいるオービットの姿はあったのに、その兄であるという王子は見当たらない。それを父親に尋ねると、小声でこう教えられたのだった。
「アレス、その話だけは王城内で禁句だ。いいか? サニウェル王子は生まれつき病弱でこういった場にも出てくることができない」
「でも、王位継承権は第一位をお持ちだとどこかで聞きました」
これは、屋敷の執事が誰かと立ち話しているのを盗み聞きして知った情報だ。しかし、アレスの父はその強く厳しい視線で、それ以上の質問を封じたのだった。それでアレスは理解した。そうか、サニウェル王子は訳ありなのだ、と。
その後、王城で同年代の子ども達が集められてティーパーティーが行われた際に、こっそりその輪から抜け出して離宮へ忍び込んだ。その庭で懸命に剣を振っていたのがサニーである。その激しい動きと同時に舞う銀色の髪。汗のしたたる白い肌。それらが暗闇の中で輝くほどに映えて見える。アレスは空から降りてきた天人なのではないかと思った。
元々アレスは、本当に病弱ならば見舞いだけして帰ればいいし、そうでないならば時期国王と仲良くなっておくのも悪くないという打算的な考えしか持っていなかった。しかしだ。剣の練習が終わると魔法で空中に駆け上がったサニーを草陰から見つめて、その考えが丸っきり変わってしまう。
(同年代の子どもは皆遊びたい放題か、親に甘えてばかりなのに、こいつは違う。誰に見られるわけでも、求められるわけでもないのに、こんなに努力できるのはなぜだろう? こいつのことが知りたい)
次の日には、アレスは父親の許可をとって正式にサニーと面会を果たしていた。父親は当初のアレスと同様の考えからなのであるが、これはサニーにとって大切な味方を手に入れた瞬間になった。同時に、アレスにとってもサニーは変えがたい存在となったのだった。
懐かしい思い出が頭をよぎり、アレスはほほ笑みながらオービットを見つめる。
オービットはサニーと生まれた日が数日しか変わらない。二人は母親が違うのだ。オービットは正室の子だが、サニーは側室の子。しかしダンクネス王国では、母親の身分がどうあれ、少しでも早く生まれた男子が王になると規定されている。
そこへ、オービットがとんでもないことを言い出した。
「兄上のためなのでしたら、私も手伝いましょう」
「いえいえ、彼のためとは言え、私の手伝いなどしているところを他の者に見られては、私が殺されてしまいます」
王城内はほとんどがオービット派だ。アレスは半ば本音を言うことで断ろうとしたが、オービットは譲らない。
「いえいえ。兄上は大切なお役目を父上から賜ったと伺っております。しかし、兄上は身体がお弱いですし、任を全うすることはできないでしょう」
アレスは、うっかり自分から殺気が漏れそうになるのを必死で押さえた。
(任を全うできないだと?! サニーができなかったら、この国の誰ができるっていうんだ。オービット、お前みたいなお坊っちゃんには知らない闇がこの国では蠢いているのだからな!)
「だから、私が代わりにと父上に奏上したのですが、これぐらい兄に譲れと父上には言われてしまいました。どうして父上がこんな無謀な賭けに出るのかが、私には分かりません。ことは急を要すと言うのに……」
短気なアレスの我慢はここまでだった。ここで少し、アレスの立場を確認しよう。まず、多少泥鼠に関わってはいるものの、正式な隊員ではない。王や父親からも、サニーに関してオービットへの情報漏洩を禁止されているわけでもない。つまりアレスは、今ここでオービットへ真実を話すことができるのだ。
(この坊っちゃんには、少々刺激が強い話になるかもしれない。でも後々、王位継承権第一位がオービットへ移ることになったとしても、いずれは知らなければならないことがある。これ以上サニーを侮辱されてなるものか)
その日のダンクネス王国における夕刻。オービットは一人居室のクッションに身を沈め、ぼんやりと窓の外が白み始めるのを眺めていた。
昼間にアレスから聞いた話は、どれも目から鱗のことばかりだった。大変生々しい話ばかりで、鳥肌が立ち、冷たい汗が流れた。
王位継承権第一位を守るために、何よりも父親である王からの期待に応えるために、幼少時から身体を鍛え、孤独をものともせずにひたむきな努力を続けてきたサニー。今では、自ら危険を顧みず国中の汚れ仕事をこなし、そんな闇の組織の長として君臨している。見た目は真っ白だが、その背中は数多の悪党の返り血で真っ赤を通り越し、真っ黒だ。積み重ねた功績が、人目に触れることはない。にも関わらず自暴自棄に陥ることもなく、国を影から支え続けてきた。
対するオービット自身はどうだろう。兄のことをよく知ろうともせずに勘違いと言うのも烏滸がましくなる程の思い込みを持ち続け、一人ぬくぬくと育ってきた。オービットの柔らかな雰囲気にはたくさんの人々が集まってくる。これは自分が王子であり、自らの才が優れているからなのだと信じていた。しかしよく考えてみれば、兄であるサニーがその真実の姿を秘匿してきたからこそ回ってきたお鉢なのだと気づいてしまう。
(私はいったい、今まで何をやっていたのだろう……)
オービットは目を閉じる。遠い昔、王城の廊下でサニーから声をかけられたことがあった。当時はまだ人見知りがあったオービットは、それをほとんど無視して過ごしてしまったのだ。アレスからは、その後サニーには王からオービットへの接近禁止命令が出たのだと聞かされた。
(私は、父上から兄上に近寄るなとは言われていない。ならば……今度は、私から兄上に歩み寄る番だ)
オービットは、今夜はよく眠れそうだと思った。
ルーナルーナは、サニーが慣れた魔法の使い手であるのは、それを活かさなければならないような、血生臭い仕事や環境に彼が置かれているからなのだと理解している。そこで、同じく魔法を使えるルーナルーナはサニーの役に立てるかもしれない。
(サニーは王子としてのは義務を果たせるし、私はサニーから近いところで再就職できるかもしれない。これはとても幸せなことだわ! でも、ずっとダンクネス王国に居続けるためには、キプルの実を買うのにいったいいくら必要になるのかしら……)
平民出身侍女の懐事情はかなり厳しい。サニーにしがみつくルーナルーナは少し遠い目をした後、ふっと意識を手放した。
その頃、ダンクネス王国の王城にある図書館では、珍しい組み合わせの二人が会話をしていた。悪党の要塞のような外見の城だが、この図書館だけは比較的まともな色調感覚で造られていて、数多ある本の中から目的のものを見つけやすいように工夫して整理整頓されている。アレスがこの国の第二王子オービットが一人でいるのを見つけたのは本当に偶然だった。
「これはこれはオービット様。ご機嫌麗しゅう。共の者もつけないでお一人とは珍しいですね」
王子がいるのに気づいているにも関わらずスルーすることは、公爵家嫡男のアレスには許されないことだ。特に用事がなくとも挨拶ぐらいするのは最低限のマナーである。
「今日は兄上と一緒ではないのだな」
「いつも行動を共にしているわけではありません。相手が絶世の美女だったらそうしたのでしょうけれど」
オービットはサニーと似ても似つかぬ外見をしている。サニーは父親似で、冷たい感じの美しさや鋭利さを感じさせるが、オービットは母親似で、男性にも関わらず可愛らしい雰囲気がある。くるくる巻いているふわふわのくせ毛が余計にそう見せているのかもしれない。ちなみに、持ち色は全て黒で、それだけで高貴たる者らしさを醸し出すことができていた。
「アレスは何をしているのだ?」
「少し調べものを」
「兄上は病弱だからな。こうして頼れる友がいることは幸いだと思う」
アレスは、そう言えばそういう設定だったなと思いだして苦笑する。
「いえ、あまり頼ってくれなくて寂しいので、自らこうやって動いてるんですよ」
アレスは、始めてサニーと出会った時のことを思い出していた。あれは、初めて夜会というものに参加した時のこと。確か、十ニ歳の時だ。今目の前にいるオービットの姿はあったのに、その兄であるという王子は見当たらない。それを父親に尋ねると、小声でこう教えられたのだった。
「アレス、その話だけは王城内で禁句だ。いいか? サニウェル王子は生まれつき病弱でこういった場にも出てくることができない」
「でも、王位継承権は第一位をお持ちだとどこかで聞きました」
これは、屋敷の執事が誰かと立ち話しているのを盗み聞きして知った情報だ。しかし、アレスの父はその強く厳しい視線で、それ以上の質問を封じたのだった。それでアレスは理解した。そうか、サニウェル王子は訳ありなのだ、と。
その後、王城で同年代の子ども達が集められてティーパーティーが行われた際に、こっそりその輪から抜け出して離宮へ忍び込んだ。その庭で懸命に剣を振っていたのがサニーである。その激しい動きと同時に舞う銀色の髪。汗のしたたる白い肌。それらが暗闇の中で輝くほどに映えて見える。アレスは空から降りてきた天人なのではないかと思った。
元々アレスは、本当に病弱ならば見舞いだけして帰ればいいし、そうでないならば時期国王と仲良くなっておくのも悪くないという打算的な考えしか持っていなかった。しかしだ。剣の練習が終わると魔法で空中に駆け上がったサニーを草陰から見つめて、その考えが丸っきり変わってしまう。
(同年代の子どもは皆遊びたい放題か、親に甘えてばかりなのに、こいつは違う。誰に見られるわけでも、求められるわけでもないのに、こんなに努力できるのはなぜだろう? こいつのことが知りたい)
次の日には、アレスは父親の許可をとって正式にサニーと面会を果たしていた。父親は当初のアレスと同様の考えからなのであるが、これはサニーにとって大切な味方を手に入れた瞬間になった。同時に、アレスにとってもサニーは変えがたい存在となったのだった。
懐かしい思い出が頭をよぎり、アレスはほほ笑みながらオービットを見つめる。
オービットはサニーと生まれた日が数日しか変わらない。二人は母親が違うのだ。オービットは正室の子だが、サニーは側室の子。しかしダンクネス王国では、母親の身分がどうあれ、少しでも早く生まれた男子が王になると規定されている。
そこへ、オービットがとんでもないことを言い出した。
「兄上のためなのでしたら、私も手伝いましょう」
「いえいえ、彼のためとは言え、私の手伝いなどしているところを他の者に見られては、私が殺されてしまいます」
王城内はほとんどがオービット派だ。アレスは半ば本音を言うことで断ろうとしたが、オービットは譲らない。
「いえいえ。兄上は大切なお役目を父上から賜ったと伺っております。しかし、兄上は身体がお弱いですし、任を全うすることはできないでしょう」
アレスは、うっかり自分から殺気が漏れそうになるのを必死で押さえた。
(任を全うできないだと?! サニーができなかったら、この国の誰ができるっていうんだ。オービット、お前みたいなお坊っちゃんには知らない闇がこの国では蠢いているのだからな!)
「だから、私が代わりにと父上に奏上したのですが、これぐらい兄に譲れと父上には言われてしまいました。どうして父上がこんな無謀な賭けに出るのかが、私には分かりません。ことは急を要すと言うのに……」
短気なアレスの我慢はここまでだった。ここで少し、アレスの立場を確認しよう。まず、多少泥鼠に関わってはいるものの、正式な隊員ではない。王や父親からも、サニーに関してオービットへの情報漏洩を禁止されているわけでもない。つまりアレスは、今ここでオービットへ真実を話すことができるのだ。
(この坊っちゃんには、少々刺激が強い話になるかもしれない。でも後々、王位継承権第一位がオービットへ移ることになったとしても、いずれは知らなければならないことがある。これ以上サニーを侮辱されてなるものか)
その日のダンクネス王国における夕刻。オービットは一人居室のクッションに身を沈め、ぼんやりと窓の外が白み始めるのを眺めていた。
昼間にアレスから聞いた話は、どれも目から鱗のことばかりだった。大変生々しい話ばかりで、鳥肌が立ち、冷たい汗が流れた。
王位継承権第一位を守るために、何よりも父親である王からの期待に応えるために、幼少時から身体を鍛え、孤独をものともせずにひたむきな努力を続けてきたサニー。今では、自ら危険を顧みず国中の汚れ仕事をこなし、そんな闇の組織の長として君臨している。見た目は真っ白だが、その背中は数多の悪党の返り血で真っ赤を通り越し、真っ黒だ。積み重ねた功績が、人目に触れることはない。にも関わらず自暴自棄に陥ることもなく、国を影から支え続けてきた。
対するオービット自身はどうだろう。兄のことをよく知ろうともせずに勘違いと言うのも烏滸がましくなる程の思い込みを持ち続け、一人ぬくぬくと育ってきた。オービットの柔らかな雰囲気にはたくさんの人々が集まってくる。これは自分が王子であり、自らの才が優れているからなのだと信じていた。しかしよく考えてみれば、兄であるサニーがその真実の姿を秘匿してきたからこそ回ってきたお鉢なのだと気づいてしまう。
(私はいったい、今まで何をやっていたのだろう……)
オービットは目を閉じる。遠い昔、王城の廊下でサニーから声をかけられたことがあった。当時はまだ人見知りがあったオービットは、それをほとんど無視して過ごしてしまったのだ。アレスからは、その後サニーには王からオービットへの接近禁止命令が出たのだと聞かされた。
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※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
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