異世界のんびり自由な流浪旅?

霜月雪

文字の大きさ
6 / 178

006

しおりを挟む
セレスフィア王国に行くために必要な品物を、宿屋のおばちゃんお勧めの店を紹介してもらい店に向かう。
お店に宿屋のおばちゃんからの紹介できたといってこれから向かうセレスフィア王国に向かうために必要な物や、持っていたほうがいいものなど教えてもらい購入していく。


・フードのついたマント。
 防寒具として、また日差しよけ、雨降った時にも使えるから必須なんだそうだ。
・結界石。
 魔道具の一種で弱い魔物や獣を寄せ付けない効果が見込めるらしいが過信は良くないとの事。
・忌避玉。
火を起こしたときに火の中に入れておくと魔物や獣が嫌う匂いを出して寄せ付けなくする効果があるとの事だがこれも過信は禁物らしい。


 色々みて回ったが調理器具のつくりが微妙だ。
 まぁ向こうの調理器具を見慣れているせいだろう値段はそれなりだったので適当に購入することに。
 使いづらいなど不都合があったらスキルの方で購入すればいい。
 野営するときに地べたで調理したくないと思いテーブルとかあったほうが良いかと思ったがアイテムボックスを使うか悩む。
 悩んだが明日には召還されたこの国から隣国へ向かうし呼ばれた城から数日移動するくらい距離がある、これから一人で行動するのだから使えるものは使うと決める。
 アイテムボックス持ちは珍しいがいないわけじゃないし、容量は人それぞれみたいだが。
 決めたら行動しますかね。


「おばちゃん、外で料理するのにテーブルが欲しいのだけど良い感じのある?」

「あんた旅にテーブルを持ち歩くきかい!」


 さすがに旅にテーブルと言えば驚かれるよな。


「アイテムボックス持ちなんで多少は大丈夫かな」

「アイテムボックス持ちとは珍しい。そうだねぇどうでもよけりゃ丁度良いのがあるよ」

「作りが丈夫に出来ていれば」


外で使うつもりだから作りが頑丈でなければ困る。


「これなんだがね」


おばちゃんがついといでと言って店の奥にいくのでついていくと同じ大きさのテーブルが2つとイスが6つ置いてあった。


「イスがあるんですが?」

「テーブルとイスはセットだよ」

「テーブルの大きさにたいしてイスの数があってないような?」

「本来はイスの数はあと2つあったらしいんだがね。途中でなくなったらしいよ」

「これを売ってくれると?」

「テーブル2つとイス6つ全部もっていってくれるならさっきの買い物の値段に込みでかまわないよ」

「いいんですか?」

「このテーブルとイスはもらい物で好きにしてくれといわれたんだが、処分に困っていてね」

「それでしたら遠慮なくもらっていきます」


テーブルとイスを全部アイテムボックスにいれる。


「へーたいしたもんだね、これで場所があいて助かるよ」

「俺も良い買い物が出来ました。ありがとうございます」


お礼をいって店を後にし市場や屋台などをみながらゆっくりと宿に戻る。


「買い物はできたかい?」


宿につくとお勧めの店を教えてくれたおばちゃんがこちらに気がつき声を掛けてくる。


「良い買い物が出来ましたよ」

「そうなのかい。そののわりには」


良い買い物してきたはずの俺が手ぶらで帰ってきたらきになるのだろう。


「あ、ああ。アイテムボックスもちなので」

「なるほどね」

「良いお店紹介してくれありがとうございました」


 おばちゃんにお礼を言って部屋に戻る。
 さて、市場でみた食材は見慣れない物だったのでOSオーエスで必要な物買い揃えて準備しないと。
 テーブルは良いものが無かったらと思っていたが掘り出し物があってよかった。
 こちらの調理器具が使いづらかったときのために包丁、フライパンは選んでおく。
 鍋は最悪穴が開いてなければ何とかなるだろう。
 食材は水に必要と思う調味料とスープの素、肉も野菜にも使える焼肉系たれ、卵にソーセージやベーコン、日持ちする玉葱やじゃが芋などなど個人的に必要な物を選んでいく。
 後は火を使って調理するのに卓上コンロとガスこんなものか。
 米はどうするか、旅になれないうちはパンの方がいいかもしれない。
 で、食パンを選択あとは必要になったらその時に考えるか。
 結構買い物というか見た目、召還だよなこれ。
 光って箱が現れるんだから。
 買ったものをアイテムボックスに入れ込み外を見ると夕暮れで頃合の時間なので夕食をしに部屋をでる。
 夕食をとりながらそれとなく周囲を見渡すと足止めを食らっているのか人が多いような感じがする。
 夕食の味は物足りない感じだな。
 部屋にもどりステータスを確認すると少しではあるが魔力が増えているのが確認できる。
 少しでも増やせるなら手立てがあるなら増やしたほうがいいだろう。
 何があって必要になるか分からないからな。
 明日は早めに出て隣国セレスフィアに向かう。
 数日間はチャージできなくなるからなここでしっかりチャージして備えておく。
 全チャージすると意識がゆっくりと落ちていく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

薬師だからってポイ捨てされました!2 ~俺って実は付与も出来るんだよね~

黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト=グリモワール=シルベスタは偉大な師匠(神様)とその脇侍の教えを胸に自領を治める為の経済学を学ぶ為に隣国に留学。逸れを終えて国(自領)に戻ろうとした所、異世界の『勇者召喚』に巻き込まれ、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。 『異世界勇者巻き込まれ召喚』から数年、帰る事違わず、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。 勇者?そんな物ロベルトには関係無い。 魔王が居るようだが、倒されているのかいないのか、解らずとも世界はあいも変わらず巡っている。 とんでもなく普通じゃないお師匠様とその脇侍に薬師の業と、魔術とその他諸々とを仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。 はてさて一体どうなるの? と、言う話のパート2、ここに開幕! 【ご注意】 ・このお話はロベルトの一人称で進行していきますので、セリフよりト書きと言う名のロベルトの呟きと、突っ込みだけで進行します。文字がびっしりなので、スカスカな文字列を期待している方は、回れ右を推奨します。 なるべく読みやすいようには致しますが。 ・この物語には短編の1が存在します。出来れば其方を読んで頂き、作風が大丈夫でしたら此方へ来ていただければ幸いです。 勿論、此方だけでも読むに当たっての不都合は御座いません。 ・所々挿し絵画像が入ります。 大丈夫でしたらそのままお進みください。

処理中です...