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「私の事を知らない者がいるとは、いや知っている方が珍しいのかしらね。どっちかしら」
巨乳美女は俺の方を見て微笑んでいる。
「私も見る事自体はじめてだけど、聞いた話しでは強大な魔力と魔法を使いこなすとか」
「噂では一国を殲滅し滅ぼしたって話がありましすね」
「おとぎ話にもなってる」
「噂でもおとぎ話でもなくその話は本当にあった出来事ですね」
「私たちにはそう伝わっていますね」
リュイル達が幻神族について教えてくれる。
横に座っている巨乳美女がね。
見た目じゃリュイル達とそう変わらないし、俺には強大な力があるなんてわからん。
「彼女達が言っていることはあってるわよ」
イスに座っている巨乳美女がリュイル達の話にうなずいている。
「さて、貴方の料理は私をとても満足させるものだったわ」
巨乳美女はイスから立ち上がり俺を見上げ笑顔で言ってくる。
普段どんなもの食べているかは知らないけどさ、6人で食べる量のほとんどを一人で食べれば満足もするんじゃないか巨乳の美女よ。
「では、貴方と契約して差し上げましょう」
………………え?
契約?
何の契約。
こう何かと引き換えの契約じゃないよな。
「聞いていますか?契約ですよ」
どんな契約だか分からないが、まずいだろう。
おとぎ話になるくらいの強大な魔力や魔法の使い手。
その気になれば一国をも殲滅できる能力。
巨乳美女だけど契約なんてろくな事にしかならん気がする。
「身にあまるので、おこ……」
笑顔で見つめながら威圧しないでほしい。
「もう一度お聞きしますけど、女神の眷属たる幻神族の私からの契約の申し出を断るとはいいませんわよね?どうなのですか?」
巨乳美女から少し視線をそらしてリュイル達を見れば威圧に当てられたのか動揺しながらうなずいている。
これじゃ契約しないわけにはいかないじゃん。
「わかった、契約するよ。それで、どんな契約なのさ」
契約するといったら威圧がなくなる。
美女の笑顔の威圧こえーよ。
「守護契約よ」
「守護契約?守護ってことは守ってくれるのか?」
「貴方の命尽きるまでね」
「ずっと一緒にいるってことだよな」
「貴方の命尽きるまで守るのだからそうなるわね」
「それって結婚と同じじゃないのか?」
「……………け、け、結婚!」
結婚って言葉に驚き戸惑っているが、命尽きるまでって言ったら結婚と同じような事だと思うんだが気がついてなかったのか。
「違うのか?」
「ち、ち、違う!」
顔を真っ赤にして慌てている。
「俺の命尽きるまでずっと一緒にいて守るって言ったらそうならないか?」
「………………た、確かに」
自分で言っていた事を思い出し納得したようだ。
「やっぱりやめるか?」
「私から言い出したのに都合が悪くなったから取り消すなんて事はしません。結婚、良いじゃありませんか結婚契約して差し上げましょう」
取り消せなくなってもう開き直った感じだな。
守護契約から結婚契約にかわったよ。
大丈夫なのか。
「どうすれば良い」
「こちらに」
リュイル達から少し離れた場所に促され一緒に移動する。
「もっと近くに」
腕を引かれ目の前を見れば巨乳美女。
俺の身体に巨乳が当たってるし、よく見れば美女と思っていたけど本当に綺麗な顔立ちをしている。
「では契約の儀式を」
そう言うと巨乳美女の体が淡く光り始める。
地面には不思議な模様の魔法陣が描かれ発光している。
「光に目をやられる目を閉じたほうがいいですわね」
言われるままに目を閉じる。
両頬に何かが触れ、何かに唇が覆われる。
驚き目を開けると巨乳美女にキスされていて目が合った。
やばい、なんだか気まずい。
顔を真っ赤にした巨乳美女とのキスが終わると、俺の身体が淡く発光して少ししたら消えた。
「急に目を開けるなんて、恥ずかしいですわ」
視線を合わせないように横を向き恥ずかしそうにしている。
なにこれ、かわいい。
「契約できたのか?」
「や、約束通り結婚契約しましたわよ。あら、鑑定スキルもってるなんて珍しいわね。それに、その称号もしかして召還……」
ちょっとまて。
巨乳美女に抱きついて口を押さえ、リュイル達の方を見る。
召還勇者って聞かれていないよな、聞かれていたら面倒な事になる。
リュイル達はこちらをみてなんだか騒いでいる。
もしかして聞かれたのか、だとしたらどうすべ。
「んー、んーんんん」
「召還されたことは内緒にしてくれ」
巨乳美女の耳元で囁くとコクコクとうなずくのを確認してから手をどける。
「い、いきなり抱きつくなんて貴方積極的なのですね」
言われてみれば巨乳美女の腰に手を回し抱き寄せるている。
慌てて腰から手を離し少し距離をとる。
「リュイル達こっちをみて騒いでいるな、さっきの話の事じゃないといいんだが」
「彼女達が騒いでいるのは先ほどの話の事ではないようですね」
「何は話しているか分かるのか?」
「このぐらいの距離でしたらきこえますわね。話している内容は、わ、私たちの先ほどの契約や行動の事ですわね」
顔を赤く染めながらリュイル達の話の内容を教えてくれる。
契約や行動というと契約でキスした事や抱きついた事か。
良かったのか、悪かったのか分からん。
見ればこっち見てにこにこしている。
ああ、もどったらリュイル達に笑顔で質問攻めにあうの確実だ。
巨乳美女は俺の方を見て微笑んでいる。
「私も見る事自体はじめてだけど、聞いた話しでは強大な魔力と魔法を使いこなすとか」
「噂では一国を殲滅し滅ぼしたって話がありましすね」
「おとぎ話にもなってる」
「噂でもおとぎ話でもなくその話は本当にあった出来事ですね」
「私たちにはそう伝わっていますね」
リュイル達が幻神族について教えてくれる。
横に座っている巨乳美女がね。
見た目じゃリュイル達とそう変わらないし、俺には強大な力があるなんてわからん。
「彼女達が言っていることはあってるわよ」
イスに座っている巨乳美女がリュイル達の話にうなずいている。
「さて、貴方の料理は私をとても満足させるものだったわ」
巨乳美女はイスから立ち上がり俺を見上げ笑顔で言ってくる。
普段どんなもの食べているかは知らないけどさ、6人で食べる量のほとんどを一人で食べれば満足もするんじゃないか巨乳の美女よ。
「では、貴方と契約して差し上げましょう」
………………え?
契約?
何の契約。
こう何かと引き換えの契約じゃないよな。
「聞いていますか?契約ですよ」
どんな契約だか分からないが、まずいだろう。
おとぎ話になるくらいの強大な魔力や魔法の使い手。
その気になれば一国をも殲滅できる能力。
巨乳美女だけど契約なんてろくな事にしかならん気がする。
「身にあまるので、おこ……」
笑顔で見つめながら威圧しないでほしい。
「もう一度お聞きしますけど、女神の眷属たる幻神族の私からの契約の申し出を断るとはいいませんわよね?どうなのですか?」
巨乳美女から少し視線をそらしてリュイル達を見れば威圧に当てられたのか動揺しながらうなずいている。
これじゃ契約しないわけにはいかないじゃん。
「わかった、契約するよ。それで、どんな契約なのさ」
契約するといったら威圧がなくなる。
美女の笑顔の威圧こえーよ。
「守護契約よ」
「守護契約?守護ってことは守ってくれるのか?」
「貴方の命尽きるまでね」
「ずっと一緒にいるってことだよな」
「貴方の命尽きるまで守るのだからそうなるわね」
「それって結婚と同じじゃないのか?」
「……………け、け、結婚!」
結婚って言葉に驚き戸惑っているが、命尽きるまでって言ったら結婚と同じような事だと思うんだが気がついてなかったのか。
「違うのか?」
「ち、ち、違う!」
顔を真っ赤にして慌てている。
「俺の命尽きるまでずっと一緒にいて守るって言ったらそうならないか?」
「………………た、確かに」
自分で言っていた事を思い出し納得したようだ。
「やっぱりやめるか?」
「私から言い出したのに都合が悪くなったから取り消すなんて事はしません。結婚、良いじゃありませんか結婚契約して差し上げましょう」
取り消せなくなってもう開き直った感じだな。
守護契約から結婚契約にかわったよ。
大丈夫なのか。
「どうすれば良い」
「こちらに」
リュイル達から少し離れた場所に促され一緒に移動する。
「もっと近くに」
腕を引かれ目の前を見れば巨乳美女。
俺の身体に巨乳が当たってるし、よく見れば美女と思っていたけど本当に綺麗な顔立ちをしている。
「では契約の儀式を」
そう言うと巨乳美女の体が淡く光り始める。
地面には不思議な模様の魔法陣が描かれ発光している。
「光に目をやられる目を閉じたほうがいいですわね」
言われるままに目を閉じる。
両頬に何かが触れ、何かに唇が覆われる。
驚き目を開けると巨乳美女にキスされていて目が合った。
やばい、なんだか気まずい。
顔を真っ赤にした巨乳美女とのキスが終わると、俺の身体が淡く発光して少ししたら消えた。
「急に目を開けるなんて、恥ずかしいですわ」
視線を合わせないように横を向き恥ずかしそうにしている。
なにこれ、かわいい。
「契約できたのか?」
「や、約束通り結婚契約しましたわよ。あら、鑑定スキルもってるなんて珍しいわね。それに、その称号もしかして召還……」
ちょっとまて。
巨乳美女に抱きついて口を押さえ、リュイル達の方を見る。
召還勇者って聞かれていないよな、聞かれていたら面倒な事になる。
リュイル達はこちらをみてなんだか騒いでいる。
もしかして聞かれたのか、だとしたらどうすべ。
「んー、んーんんん」
「召還されたことは内緒にしてくれ」
巨乳美女の耳元で囁くとコクコクとうなずくのを確認してから手をどける。
「い、いきなり抱きつくなんて貴方積極的なのですね」
言われてみれば巨乳美女の腰に手を回し抱き寄せるている。
慌てて腰から手を離し少し距離をとる。
「リュイル達こっちをみて騒いでいるな、さっきの話の事じゃないといいんだが」
「彼女達が騒いでいるのは先ほどの話の事ではないようですね」
「何は話しているか分かるのか?」
「このぐらいの距離でしたらきこえますわね。話している内容は、わ、私たちの先ほどの契約や行動の事ですわね」
顔を赤く染めながらリュイル達の話の内容を教えてくれる。
契約や行動というと契約でキスした事や抱きついた事か。
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見ればこっち見てにこにこしている。
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