異世界のんびり自由な流浪旅?

霜月雪

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 通りから外れ裏通りの様な場所にあるラルフィナさんの店に着いた。
 一度エルメリアに商業ギルドからの道順を教えてもらっていたのだけど、前回は鍛冶屋のメリアの場所からラルフィナさんの店に来たので、店の場所は知っていても道順が違ったために迷った。
 フィアがそれとなく覚えてくれて助かった。
 戻ってエルメリアに聞くか、メリアの所で聞くかするところだった。

「ここなの?」

「話に聞いてた通りの場所なのですね」

「裏通りに近い」

「知らなければ分からないわ」

「教えてもらわないとこれないね」


 ラルフィナさんの店の前でリュイル達は周囲を見回しながら話し合っている。
 俺も始めてきたときはそう感じたなと思いながら扉を開け店に入ると扉のベルが鳴り響く。
 店内に入ると一緒に入ってきたフィアは前回同様に興味深そうに店内を見ている。


「ラルフィナさんいる?」


 前回わりとすぐに出てきたのだか今回は出てこなかったので呼んでみる。
 リュイル達も店に入ってきて店内にある魔道具に興味を引かれたのだろう、店内の見回しながら話し合っている。


「その声は~。今行くわね~」


 店の奥からラルフィナさんが出てくる。
 急いで出てきたのが少し服装が乱れていた。
 寝ていたのかな。
 ラルフィナさんは俺の姿を見るなり頭を抱えるように抱きついてきた。
 おっぱいに顔を埋める形になったが、いい匂いするし、おっぱいは柔らかい。


「無事でよかったわ」


 小声で言ったのだろうけどラルフィナさんの声は俺に聞こえた。
 心配してくれる気持ちも嬉しく、俺もラルフィナさんの背中に腕を回し抱きつきく。
 しばらくラルフィナさんの良い匂いとおっぱいの柔らかさを堪能していたけど、良い感じでおっぱいに埋もれているものだから呼吸がきつくなってきて背中を叩く。


「抱きしめられて嬉しいのね~」


 嬉しいけど、呼吸がきついので離れたい。
 ステータスの差なのかいくら力を入れてもラルフィナさんを解ける気がしない。
 おっぱいに手を当てて頭を持ち上げようとするけど、ラルフィナさんの腕が外れないんだが俺はそんなに非力なのか。


「ヒロくん、おっぱいを堪能したいのね~」


 それは間違ってないけど。
 今は違うんだ、おっぱいに手を当て揉んだ事を勘違いしてる。
 あ、もう限界かも。


「ラルフィナ、ヒロの首絞めてるわよ」

「えっ、あ、ごめんね~」


 ラルフィナはフィアの指摘に頭を抱えていた腕を解く。
 あ~、フィアが言ってくれなかったら意識が飛んでたな。
 おっぱいで意識の飛ばしたなんてリュイル達に笑われそうだ。


「嬉しくてついね~、今日戻って来たの?」

「ええ、戻って来た事と依頼で街を離れる前に借りていた家をまた借りたのでその事を伝えに」

「その事を伝えに来てくれたのね~」

「俺の事をかなり心配してくれてたみたいだから」


 俺だけに聞こえた声の事もあるし。


「うれしいわ~。家の事まで教えてくれたって事は、泊まりに行っても良いのね~」

「ああ、かまわない」


 エルメリアは知ってるから間違いなく来るだろうし、ルーミアもリュイル達が伝えにいくだろう。


「この後はどうするのかしら~?」

「俺とフィアは借りた家に、リュイル達がルーミアに家の事を伝えに行くんだけど、仕事終わりまで時間があるからラルフィナさんのお店を見たいって事で一緒に来てる」

「それで店内で色々みてるのね~」


 店内で色々見ながら話しているリュイル達をラルフィナさんは眺める。


「このお店に知り合いとはいえ人が集まるなんてね~、嬉しいわ~」


 そう言ってリュイル達の方へ歩いていき会話に入っていく。
 しかし置いてあったり飾ってあったりと色んな魔道具がなんだろうけど見ただけじゃ使い方が分からないものばかりだな。
 ここ数日間は時間あるだろうしここに来てラルフィナさんに教えてもらうのも良いかもしれない。


「フィアは何か欲しいものとかあるのか?」


 店内を興味深そうに見ていたフィアだが隣にいたので聞いてみる。
 欲しいものがあれば買っても良い。
 フィアのおかげでお金はあるし。


「特に、ほしい物は無いわ」

「そうか」


 色々見ていたようだけど、気なるものが無かったのか。


「ヒロ、そろそろ私達はルーミアの所へ行ってみるわ」

「ラルフィナさん、色々聞けてよかったです。また後で」


 ラルフィナさんとリュイル達は店内を見回しながら会話していたが、ある程度時間をすごした後リュイルとリリィが俺とラルフィナさんに言葉を発しリュイル達5人は店を出て行く。
 リュイル達がルーミアの所に行ったってことはそろそろ仕事が終わる頃合なんだろう。


「俺達は借りた家に行きますけど、ラルフィナさんはどうしますか?」

「そうねぇ~、来てくれたのだし一緒にいくわ~。支度するから少し待ってね~」


 少し考えた後一緒に借りた家に行く事にしたようで、奥に歩いていった。
 この後は、家に行ったら色々と準備しないとならないな。
 しばらくした後、服装を整えて荷物を持ったラルフィナさんが出てきたので、フィアと一緒に3人で借りた家に。
 家に向かう道中ラルフィナさんは嬉しそうにしていた。

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