ループ前、俺の嫁は勇者だった
19歳で史上最年少の国会議員となった青年レオンは、国の政略により金髪の勇者エリシアと結婚した。
学院時代には言葉を交わしたこともない関係だったが、夫婦となってからは彼女を尊敬し、心から支えたいと願うようになる。
だが魔王軍との戦いは苛烈を極め、妻の勇者エリシアは魔王の刃に倒れた。
絶望の中、レオンは無謀と知りながらも剣を抜き、奇跡の一閃で魔王に傷を負わせる。
人々の希望が一瞬だけ灯ったが――次の瞬間、魔王の本気の魔法に吹き飛ばされ、彼もまた捕らわれてしまう。
国王や議員たちと共に処刑台へ並べられるレオン。
民衆は無理やり広場に集められ、人類の象徴たちが処刑される瞬間を見せつけられる。
悲鳴が響き、刃が振り下ろされる直前――視界は真白に弾けた。
気がつけば3年前。
まだ学院に通う16歳の自分へと戻っていたのだ。
戦闘に不向きと烙印を押され、「無能」と嘲られた過去。
だが未来を知る彼は、今度こそ運命を変えると誓う。
剣をゼロから鍛え直し、勇者である彼女を守り抜くために。
無力と呼ばれた男と、世界に選ばれた勇者。
二人の出会い直しが、やがて人類の未来を揺るがす――。
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