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12. 今度こそ約束しよう
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翌日、ジョセフ王子は昼休みが始まるチャイムと同時に、マリーたちの教室に怒鳴り込んできた。
授業をしていた聖学の先生は注意をしようとしたが、俺様王子様だとわかると諦めたようだった。開口一番怒り出した王子の声は、鼻声だ。
「昨日はどこにいた?校門で待っていたんだぞ」
「昨日って?約束した覚えはありませんけど」
マリーは王子が校門で誰かを待っていたことなんて、知らないふりで通すつもりだ。実際、王子が誰を待っていたかは知らない。いつのまにかマリーの隣に来たユリーカは、聞き分けのない小さな子どもを諭すような口調で、王子に反論してみせた。
「ちゃんと相手の予定を確かめて、約束を取り付けてからじゃないと、責めることなんてできないよ?」
「くっ」
王子はユリーカに言い返せない。正論だし、自分以上のきらきらオーラを放つユリーカに、尻込みしてしまった。
マリーは、ユリーカを「すごい」だの「かっこいい」だの言ってはしゃいでいる。自分の存在を無視して浮かれるマリーに、王子は面白くなさそうだ。
なにやら一人で考え事をしている王子は、何やらつぶやいている。「約束」とか「断れない」とか「すごい」とか、不穏なワードを王子の独り言から聞き取ることができる。
王子はいきなり高笑いした。マリーに「また来る」と言って、教室を去っていった。
聖学の授業後に生徒からの質問に答え終えたばかりの先生は、マリーに声をかける。
「マリー・デ・ラ・クレール、ちょっとこちらに来なさい」
先生は教室の入り口の脇にマリーを呼び、封筒を渡すと、「おめでとう」と言って去っていった。
マリーははっとして、封筒の中身を取り出して読んだ。顔を上げると、ユリーカを目で探した。
ユリーカはマリーのそばまで歩いてくると、「どうだった?」と尋ねた。
「通ったみたい!次は面接を受けると書いてある。人物評価をするってことかな。それが上手くいけば聖女になれるのか。緊張しちゃう」
「おめでとう。君の熱意を伝えれば、きっとうまくいくよ」
マリーとユリーカは小声でこそこそと話している。はたから見れば中睦ましく思われるだろう。
そばで二人の会話を注意深く聞いていた人物がいた。コレットだ。
空色の瞳を丸くしたのも一瞬のこと、彼女は得意げな顔で王子のいる食堂へと向かった。
王子は昼休みも終わりかけの中途半端な時間に、懲りずにまたマリーたちの教室へやってきた。こうもしょっちゅう下級生の教室に入り浸る上級生は、なかなかお目にかかれない。
「おい!これ、お前にやる。……はっくしょん!」
王子はマリーに封筒を渡してきた。マリーは「お大事に」と言いながら、極力素手で触る面積を小さくしながら封筒を確かめた。そこには王家の紋章の封蝋がされていた。王子はご機嫌だ。
「ふん、堂々と誘ってやったぞ。これは正式な王宮からの呼び出しだ。今週末だからな。絶対に来いよ」
王子は得意げに言うと、陽気な足どりで教室を後にした。自分の魅力で堂々と誘ったつもりの王子だが、実態は権力を使って無理やり誘ったに等しい。マリーはさっき王子が高笑いした理由は、これを思いついたからかと納得した。
クラスメイトたちは憐れむ目つきでマリーを見た。コレットは悔しそうにマリーの机に置かれた手紙を見つめる。
「二人で話せる?」
マリーの耳元で、ユリーカはささやいた。ユリーカの横顔は真剣でかっこいいと、マリーは惚れ惚れと見つめる。マリーは少女漫画の主人公よろしく、ユリーカが正義のヒーローに見えたのは言うまでもない。
空き教室にやってきたマリーとユリーカは、王子の週末の強引な呼び出しについて話し合うつもりだ。マリーは不安を吐き出す。
「どうしましょう?あの人は何をするつもりなんでしょう。あたし、どうしても聖女になりたいです。何かになりたいと、こんなに強く思ったのは初めてです。
だけど、もし王子に無理やり婚約者にさせられたら、聖女になれなくなってしまう。あたしは諦めたくありません」
涙を溜めたマリーを見下ろすユリーカは、マリーのひたむきで強い想いに感心する。
「マリーはすごいな。本気で手に入れたいと願うものがあるなんて、君がうらやましく思えてくるよ。そんなに望むなら、応援してあげたくなるね」
「ユリーカ様は何かに一生懸命になったことや、何かを手に入れたいと思ったことはないの?」
「残念だけど特にない。でも考えてみれば、君をこの世界に連れてきたことは、大分無理をしたかな。あれは初めての経験だったけど、外界のものを取り込むのは思っていたよりも力を使った。
だからなのかな。君のことが気になって、こうして人になって直接守ろうとしているし、少しばかり執着しているような気もする」
マリーは、これはいけるのではと、初めてユリーカに対して手ごたえを感じた。これはもう押して押して押し倒すしかないと、見当違いの解釈をした。
マリーは冗談を言う余裕が出てきた。あながち冗談ではなく、投げやりな本音をこぼした。
「週末の王宮行きは、ばっくれちゃおうかな」
「嫌なのはわかるけど、受けた招待を断るのはよくないよ」
「ユリーカ様はあたしが王子にさらわれてもいいんですか?」
「誘拐はしないと思うけど。仮にも彼は王子だからね。それに君に危険が迫るようなことは起こらないと思うよ」
「言葉のあやです!あたしが王子に口説かれたらどうするのかって聞いたんです」
「うーん、君ならどんなに口説かれても断りそうだけど。こんなに聖女になりたがっているしね」
当たり前の指摘に、マリーはがっかりした。さっきのセリフの流れから、ここは情熱的なセリフが来ると勘違い自分が愚かだったと悟り、さっさと切り替えた。切り替えの早さはマリーの特技でもある。
「いざというときは、心でぼくを強く求めて。最近、君の声を強く感じられるようになったんだ。助けに行くから」
マリーは歓喜のあまりにきゃーっと叫んで、ユリーカに飛びついた。ユリーカはぎょっとして、マリーからすんでのところで身をかわした。
ユリーカの顔が少年のように照れていたのは、あいにくマリーからは見ることができなかった。
授業をしていた聖学の先生は注意をしようとしたが、俺様王子様だとわかると諦めたようだった。開口一番怒り出した王子の声は、鼻声だ。
「昨日はどこにいた?校門で待っていたんだぞ」
「昨日って?約束した覚えはありませんけど」
マリーは王子が校門で誰かを待っていたことなんて、知らないふりで通すつもりだ。実際、王子が誰を待っていたかは知らない。いつのまにかマリーの隣に来たユリーカは、聞き分けのない小さな子どもを諭すような口調で、王子に反論してみせた。
「ちゃんと相手の予定を確かめて、約束を取り付けてからじゃないと、責めることなんてできないよ?」
「くっ」
王子はユリーカに言い返せない。正論だし、自分以上のきらきらオーラを放つユリーカに、尻込みしてしまった。
マリーは、ユリーカを「すごい」だの「かっこいい」だの言ってはしゃいでいる。自分の存在を無視して浮かれるマリーに、王子は面白くなさそうだ。
なにやら一人で考え事をしている王子は、何やらつぶやいている。「約束」とか「断れない」とか「すごい」とか、不穏なワードを王子の独り言から聞き取ることができる。
王子はいきなり高笑いした。マリーに「また来る」と言って、教室を去っていった。
聖学の授業後に生徒からの質問に答え終えたばかりの先生は、マリーに声をかける。
「マリー・デ・ラ・クレール、ちょっとこちらに来なさい」
先生は教室の入り口の脇にマリーを呼び、封筒を渡すと、「おめでとう」と言って去っていった。
マリーははっとして、封筒の中身を取り出して読んだ。顔を上げると、ユリーカを目で探した。
ユリーカはマリーのそばまで歩いてくると、「どうだった?」と尋ねた。
「通ったみたい!次は面接を受けると書いてある。人物評価をするってことかな。それが上手くいけば聖女になれるのか。緊張しちゃう」
「おめでとう。君の熱意を伝えれば、きっとうまくいくよ」
マリーとユリーカは小声でこそこそと話している。はたから見れば中睦ましく思われるだろう。
そばで二人の会話を注意深く聞いていた人物がいた。コレットだ。
空色の瞳を丸くしたのも一瞬のこと、彼女は得意げな顔で王子のいる食堂へと向かった。
王子は昼休みも終わりかけの中途半端な時間に、懲りずにまたマリーたちの教室へやってきた。こうもしょっちゅう下級生の教室に入り浸る上級生は、なかなかお目にかかれない。
「おい!これ、お前にやる。……はっくしょん!」
王子はマリーに封筒を渡してきた。マリーは「お大事に」と言いながら、極力素手で触る面積を小さくしながら封筒を確かめた。そこには王家の紋章の封蝋がされていた。王子はご機嫌だ。
「ふん、堂々と誘ってやったぞ。これは正式な王宮からの呼び出しだ。今週末だからな。絶対に来いよ」
王子は得意げに言うと、陽気な足どりで教室を後にした。自分の魅力で堂々と誘ったつもりの王子だが、実態は権力を使って無理やり誘ったに等しい。マリーはさっき王子が高笑いした理由は、これを思いついたからかと納得した。
クラスメイトたちは憐れむ目つきでマリーを見た。コレットは悔しそうにマリーの机に置かれた手紙を見つめる。
「二人で話せる?」
マリーの耳元で、ユリーカはささやいた。ユリーカの横顔は真剣でかっこいいと、マリーは惚れ惚れと見つめる。マリーは少女漫画の主人公よろしく、ユリーカが正義のヒーローに見えたのは言うまでもない。
空き教室にやってきたマリーとユリーカは、王子の週末の強引な呼び出しについて話し合うつもりだ。マリーは不安を吐き出す。
「どうしましょう?あの人は何をするつもりなんでしょう。あたし、どうしても聖女になりたいです。何かになりたいと、こんなに強く思ったのは初めてです。
だけど、もし王子に無理やり婚約者にさせられたら、聖女になれなくなってしまう。あたしは諦めたくありません」
涙を溜めたマリーを見下ろすユリーカは、マリーのひたむきで強い想いに感心する。
「マリーはすごいな。本気で手に入れたいと願うものがあるなんて、君がうらやましく思えてくるよ。そんなに望むなら、応援してあげたくなるね」
「ユリーカ様は何かに一生懸命になったことや、何かを手に入れたいと思ったことはないの?」
「残念だけど特にない。でも考えてみれば、君をこの世界に連れてきたことは、大分無理をしたかな。あれは初めての経験だったけど、外界のものを取り込むのは思っていたよりも力を使った。
だからなのかな。君のことが気になって、こうして人になって直接守ろうとしているし、少しばかり執着しているような気もする」
マリーは、これはいけるのではと、初めてユリーカに対して手ごたえを感じた。これはもう押して押して押し倒すしかないと、見当違いの解釈をした。
マリーは冗談を言う余裕が出てきた。あながち冗談ではなく、投げやりな本音をこぼした。
「週末の王宮行きは、ばっくれちゃおうかな」
「嫌なのはわかるけど、受けた招待を断るのはよくないよ」
「ユリーカ様はあたしが王子にさらわれてもいいんですか?」
「誘拐はしないと思うけど。仮にも彼は王子だからね。それに君に危険が迫るようなことは起こらないと思うよ」
「言葉のあやです!あたしが王子に口説かれたらどうするのかって聞いたんです」
「うーん、君ならどんなに口説かれても断りそうだけど。こんなに聖女になりたがっているしね」
当たり前の指摘に、マリーはがっかりした。さっきのセリフの流れから、ここは情熱的なセリフが来ると勘違い自分が愚かだったと悟り、さっさと切り替えた。切り替えの早さはマリーの特技でもある。
「いざというときは、心でぼくを強く求めて。最近、君の声を強く感じられるようになったんだ。助けに行くから」
マリーは歓喜のあまりにきゃーっと叫んで、ユリーカに飛びついた。ユリーカはぎょっとして、マリーからすんでのところで身をかわした。
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