182 / 757
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第321話 迷宮都市 地下14階 他領から来た冒険者達 3
しおりを挟む
その後、20匹のガーゴイルから昏倒させては魔石を抜き取り収納していった。
ミノタウロスのお肉は非常に美味しいので序に10体狩る。
血抜き処理は、シルバーに頸動脈をアイスボールで撃ってもらった。
従魔も魔物を倒すと経験値が増えてLvが上がるかも知れない。
テイム魔法がLv4になり従魔のステータスが見れるようになったけど、これも謎が多いんだよね~。
今までシルバーとは一緒にダンジョンを攻略していないので、サンプルデータが無い。
比較出来ないから、どうやってLvが上がるか仕組みが全く不明なのだ。
出来れば従魔のLvも上げておきたい所。
人間が高Lvで寿命が延びるなら、魔物も同じだと思う。
どうしても、ペットは先に死んでしまうから私の従魔には長生きしてほしいのだ。
それとも私のMP消費がある限り、死なないのかしら?
3時間後ハニーと別れ、地下14階の安全地帯までシルバーに乗って駆ける。
安全地帯に行く途中で例の3人の冒険者とすれ違った。
その瞬間「チッ」と言う舌打ちが聞こえたので、暗殺対象としてしっかり顔を覚えられていたらしい。
態々教えてくれてありがとう。
貴方達は治療を絶対にさせないから覚えておいてね。
地下14階で3人組の冒険者は私達以外に居ないので、兄達に泣き付けば治療する事はない。
安全地帯に入りテント近くまでシルバーに送ってもらう。
テントの内には既に2人が待っていた。
自宅に戻る前に兄達にお願いをしておこう。
私は兄に抱き着いて泣いているフリをする。
「お兄ちゃん。さっき3人組の冒険者とすれ違ったんだけど、迷宮都市の冒険者じゃないみたいで私の胸を触ろうとしてきたの! 急いで逃げて来たんだけど、すっごく怖かった~!」
そんな事をされた事が無い兄は少々戸惑っていた様子だったけれど、話の内容に突然キレた。
「殴ってきてやる!」
「ちょっと痛い目に遭わせてくるよ! 俺だって触った事ないのに!」
2人が超過保護なのを忘れてたよ……。
そして旭よ、貴方は触りたかったの?
兄の違う物を触って満足しているのでは?
触られた訳じゃないのよ、触られそうになったって言ったでしょ!
鼻息も荒くテントから出ていこうとする2人を、どうにか宥めすかせ引き留めた。
そして最後にちゃっかりお願いをする。
「嫌な思いをさせられたから、あの人達の治療はしないでね」
「あぁ分かった。3人組の冒険者の治療は絶対にしない」
「来たら魔力切れだって断るよ」
ふぅ~、やれやれ。
これで本当の事を知ったら、兄達は激怒する所じゃ済まないだろうな。
他国に移転させたオリーさんを再起不能にしそうだ。
旭は回し蹴りで意識を狩るかも……。
Lvの高い旭が本気で蹴ったら頚椎が折れて死亡するんじゃないかしら?
なんにせよ、2人が治療しないと約束してくれたので安心する。
ちょと理由がアレだけど、異世界にもセクハラは通じるだろう。
後でアマンダさんとダンクさんにも報告して、地味に嫌がらせさせてもらおう。
地下14階を拠点にするなら、冒険者とは仲良くしておいた方が良い。
ポーションが足りなくなった時や食料等、交流があれば売ってくれる事もあるからだ。
アマンダさんは地下18階を攻略していたクランリーダーで、ダンクさんの父親は現在地下19階を攻略しているトップのクランリーダーだ。
2人に可愛がられている私にセクハラしようとしたと噂されれば、迷宮都市では誰も相手にしてくれなくなる。
アマンダさんとダンクさんは、迷宮都市で10年以上活動しているからかなり顔が広い。
自分達のクラン内だけじゃなく、交流のあるクランリーダーにも話してくれる事だろう。
後は諦めてさっさと迷宮都市から去っていってほしいよ。
3人だけで攻略する事に決めたのなら、他領のダンジョンでそこそこ深層を攻略していた冒険者達なのかも知れない。
でも、お目当ての迷宮タイガーは全て私が収納させて頂くわ。
何度トレントの森に入っても、迷宮タイガーがいる事はないから。
もう本当、兄達にバレない内に迷宮都市から出ていってね。
私は2人に、医者と真逆の行為をなるべくしてほしくないから……。
兄と旭には治療行為だけをしてほしい。
法が機能していない異世界で、そんな甘い考えは許される事じゃないと分かっているけれど、せめて自分に降りかかった火の粉は自分で消したいのだ。
私なら穏便に処理出来る。
『手紙の人』から与えられたマッピングを使用して、危険人物を排除すれば良い。
オリーさんを他国に送った時は意識があるままだったから、次回があればドレインで昏倒させてからにしよう。
そうすれば相手に気付かれる事なく処理出来るだろう。
自宅に戻ってトイレ休憩。
テントから出て夕食の準備をしよう。
今日の夕食は、コカトリスキングの肉を使用した『唐揚げ』・『フライドポテト』・『チーズナン』・『シチュー』・デザートのキウイフルーツだ。
『唐揚げ』は初披露なので皆の反応が楽しみだなぁ~。
この料理は、エールにぴったりだと思う。
アマンダさんとダンクさんが、酒が飲みたいと叫ぶ姿が目に浮かぶようね。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
ミノタウロスのお肉は非常に美味しいので序に10体狩る。
血抜き処理は、シルバーに頸動脈をアイスボールで撃ってもらった。
従魔も魔物を倒すと経験値が増えてLvが上がるかも知れない。
テイム魔法がLv4になり従魔のステータスが見れるようになったけど、これも謎が多いんだよね~。
今までシルバーとは一緒にダンジョンを攻略していないので、サンプルデータが無い。
比較出来ないから、どうやってLvが上がるか仕組みが全く不明なのだ。
出来れば従魔のLvも上げておきたい所。
人間が高Lvで寿命が延びるなら、魔物も同じだと思う。
どうしても、ペットは先に死んでしまうから私の従魔には長生きしてほしいのだ。
それとも私のMP消費がある限り、死なないのかしら?
3時間後ハニーと別れ、地下14階の安全地帯までシルバーに乗って駆ける。
安全地帯に行く途中で例の3人の冒険者とすれ違った。
その瞬間「チッ」と言う舌打ちが聞こえたので、暗殺対象としてしっかり顔を覚えられていたらしい。
態々教えてくれてありがとう。
貴方達は治療を絶対にさせないから覚えておいてね。
地下14階で3人組の冒険者は私達以外に居ないので、兄達に泣き付けば治療する事はない。
安全地帯に入りテント近くまでシルバーに送ってもらう。
テントの内には既に2人が待っていた。
自宅に戻る前に兄達にお願いをしておこう。
私は兄に抱き着いて泣いているフリをする。
「お兄ちゃん。さっき3人組の冒険者とすれ違ったんだけど、迷宮都市の冒険者じゃないみたいで私の胸を触ろうとしてきたの! 急いで逃げて来たんだけど、すっごく怖かった~!」
そんな事をされた事が無い兄は少々戸惑っていた様子だったけれど、話の内容に突然キレた。
「殴ってきてやる!」
「ちょっと痛い目に遭わせてくるよ! 俺だって触った事ないのに!」
2人が超過保護なのを忘れてたよ……。
そして旭よ、貴方は触りたかったの?
兄の違う物を触って満足しているのでは?
触られた訳じゃないのよ、触られそうになったって言ったでしょ!
鼻息も荒くテントから出ていこうとする2人を、どうにか宥めすかせ引き留めた。
そして最後にちゃっかりお願いをする。
「嫌な思いをさせられたから、あの人達の治療はしないでね」
「あぁ分かった。3人組の冒険者の治療は絶対にしない」
「来たら魔力切れだって断るよ」
ふぅ~、やれやれ。
これで本当の事を知ったら、兄達は激怒する所じゃ済まないだろうな。
他国に移転させたオリーさんを再起不能にしそうだ。
旭は回し蹴りで意識を狩るかも……。
Lvの高い旭が本気で蹴ったら頚椎が折れて死亡するんじゃないかしら?
なんにせよ、2人が治療しないと約束してくれたので安心する。
ちょと理由がアレだけど、異世界にもセクハラは通じるだろう。
後でアマンダさんとダンクさんにも報告して、地味に嫌がらせさせてもらおう。
地下14階を拠点にするなら、冒険者とは仲良くしておいた方が良い。
ポーションが足りなくなった時や食料等、交流があれば売ってくれる事もあるからだ。
アマンダさんは地下18階を攻略していたクランリーダーで、ダンクさんの父親は現在地下19階を攻略しているトップのクランリーダーだ。
2人に可愛がられている私にセクハラしようとしたと噂されれば、迷宮都市では誰も相手にしてくれなくなる。
アマンダさんとダンクさんは、迷宮都市で10年以上活動しているからかなり顔が広い。
自分達のクラン内だけじゃなく、交流のあるクランリーダーにも話してくれる事だろう。
後は諦めてさっさと迷宮都市から去っていってほしいよ。
3人だけで攻略する事に決めたのなら、他領のダンジョンでそこそこ深層を攻略していた冒険者達なのかも知れない。
でも、お目当ての迷宮タイガーは全て私が収納させて頂くわ。
何度トレントの森に入っても、迷宮タイガーがいる事はないから。
もう本当、兄達にバレない内に迷宮都市から出ていってね。
私は2人に、医者と真逆の行為をなるべくしてほしくないから……。
兄と旭には治療行為だけをしてほしい。
法が機能していない異世界で、そんな甘い考えは許される事じゃないと分かっているけれど、せめて自分に降りかかった火の粉は自分で消したいのだ。
私なら穏便に処理出来る。
『手紙の人』から与えられたマッピングを使用して、危険人物を排除すれば良い。
オリーさんを他国に送った時は意識があるままだったから、次回があればドレインで昏倒させてからにしよう。
そうすれば相手に気付かれる事なく処理出来るだろう。
自宅に戻ってトイレ休憩。
テントから出て夕食の準備をしよう。
今日の夕食は、コカトリスキングの肉を使用した『唐揚げ』・『フライドポテト』・『チーズナン』・『シチュー』・デザートのキウイフルーツだ。
『唐揚げ』は初披露なので皆の反応が楽しみだなぁ~。
この料理は、エールにぴったりだと思う。
アマンダさんとダンクさんが、酒が飲みたいと叫ぶ姿が目に浮かぶようね。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
1,021
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺 あおい
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。