自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

チーター兄弟達は自分達が育てた弟子達を試したいようです

まあ、これで終わるはずもなく

 目がさめて机に突っ伏していた体を上げると、店の厨房からやたら良い匂いがして来ていた。

「ふっ、起きたようだな」

 声の方を向くと、ガスターが足を組んで優雅にコーヒーを飲んでいた。

「……全く、兄弟達には困ったもんだな……」

 俺は一度伸びをすると、周りを見渡した。

 周りでは神王達が魔女達と楽しく話し合っていた。

「はぁ……久しぶり……かしらねぇ？アイ……今はメグミでしたっけ？」

「その話し方には違和感がありますね、セネジア」

「おじさんも忘れないでほしいかな！？」

「はぁ、アンタも、久しぶりねぇ？」

「はいよ、お嬢」

「懐かしいなぁ……オイ」

「「そうそう、その喋り方だった」」

 セネジア姐さん、メグミ、それとオズマ。

「……久々じゃのう？」

「………恋敵………」

「ウヒュヒュヒュヒュ、そんなツンケンしないで、仲良く致しませんこと？」

「その笑い方は治っておらんのだな？」

「……うん、元気……してた？」

「うむ、アレから色々あってなぁ……」

「久々に後で遊びませんこと？」

「まぁ……」

「………久々だし、いいと思う……」

 メルタナ、ナダリア、それとヨウコ姐さん。

「あなた方ぁ……何処かであったような気がぁ……」

「いやいや、人違いだぞ？」

「え、ええ、私たち、貴方に会ったことなんて一度もないわよ？」

「………本当にですかぁ？」

「あ、当たり前だ！」

「そうよ、料理屋さんなんか、してないわよ！」

「「…………」」

「あ、あら？私何か変なこと言ったかしら……？」

 ザノール、ズナタア、フィーナ。

「……貴方……まさか……！」

「そうよ！私は世界最高の魔女よ！」

「な、なんて事……！」

「ねぇ？おじさん、シェーンさん達何話してるの？」

「……なんて事はない、バカな話さ……」

「ここで会ったが100年目！」

「ここで決着を……つけるわ！」

「それじゃあ私からね……六……あっ！」

「ぷぷぷ……『スタートに戻ると』ね！」

「あわわわ……」

「双六してるの？ぼくもまぜてー！」

「「いいわよー」」

 シェーン、ガスター、ノエル、そしてエルナ。

「ふーん？ソウヤってそんな事してたんだー？」

「そうなんですよ……あの時のソウヤサンはもうほんとに………！」

「ちょっと、アンタ目が垂れてるわよ」

「あら、それは貴方もでしょう？」

「えっ？」

「いいなーいいなー」

 が、机の下は……。

 ゲシゲシゲシゲシゲシゲシ

 と、戦争状態。

「あはははー」

「うふふふふー」

「あふふふふー」

 こっわ！

 女ってこっわ！

 そして、遅れて気がついたメネヴィア達は、何が起こったのかと、オロオロしていた。

 すると、

「へい！レディースアーンドジェントルメーン、飯タイ夢だ！」

「おっ、できたようね？」

「まってましたぁ！」

「じゅるり」

 兄弟達が奥から次々と料理を持ってきて机の上に並べた。

「さって、準備も整った事だし、 それじゃあ今からノウン君達の『神級試験』参加記念パーリー始めちゃいますか！」

『イェーイ！』

「いぇー…………え？」