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チーター兄弟達は自分達が育てた弟子達を試したいようです
試験結果
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「ふんっ!折角だから俺の本気も見せたるわ!」
そうゾウヤは言いながら俺も見たことのない種類の銃を取り出した。
「へっ、みてな」
そう言って笑うと、ゾウヤは銃にメモリーチップのような物を入れた。
「くくく、元々これはソウヤとリョウヤがやってのやけど、かっこいいから真似させてもらうわ……『変……身』!」
ズキュンと上に向かって銃を撃つと、銃弾がばらけてゾウヤにまとわりつき、装甲のようなものになった。
「さぁ!俺ちゃんの発明品たちも勢ぞろいさせようやないか!」
ゾウヤが指を鳴らすと、周りに暗い穴が空き、そこからあれよあれよと色々な乗り物、兵器などが出てきた。
その中にはもちろん……。
「げっ!『超轟』!」
俺を特訓とのたまわり、引こうと俺を何度も追いかけ回した装甲列車の姿があった。
もはやあれは一種のトラウマだ。
「さてさて……最近作った『偽神(ギシン)』シリーズ行ってみるか!」
そして、空から人型の何かが落ちてきた。
それは余りにもおぞましく、とてもみていられなかった。
「はい、そこで貴方にはSAN値チェクです!1d3ふってね?」
『はいそこ!最近ハマってるからってそんなこと言わない!』
空からソウヤの声が聞こえたが、ぶっちゃけこれはいつものことなので特に気にはしなかった。
「………で?まだ戦うけ?」
最早一人で軍勢を統べるが如くの勢いになったゾウヤは、両手を広げてクツクツと笑った。
「……諦めねぇよ……」
「ほう?」
「いつも、諦めるのは最後にしろって……お前達が言ってたろ?」
「うーん、流石に今回は諦めてもいいと思うねんけどな?」
「………『心城』!」
俺は背後に移動要塞を出現させた。
「……ゴツさと、手数の多さなら負けねぇぞ?」
「……いいねぇ?それじゃあ、ヴィクトリウムを使うか」
そう言うと、ゾウヤの装甲の隙間から黒い砂のようなものが出てきた。
「こいつぁヴィクトリウムつってな?一度張り付いた奴の特性と硬度とかをな、覚えちまうんだよ」
そう言いながら、ゾウヤの手にはガントレットが形成されていっていた。
「……いわば、リョウヤの意思のない金属バージョンみたいなもんだ」
そして、ゾウヤの右手に形成されたガントレットは、神々しい輝きを、はなっていた。
「つまり……これはこの世に存在するものならなんでもなれるのさ」
そう言ってゾウヤは俺にガントレットを突き出してきた。
俺は嫌な予感がしてその拳を避けた。
どうやら俺の間は的中きたらしく、ガントレットの直線上を赤いビームが走った。
「なっ!?」
そして一番驚いたのが、それに当たった俺の城が一瞬で爆散したことだ。
「えええええ!?」
驚くほど俺を他所に、ゾウヤは俺との距離を縮めて来ていた。
「よそ見は良くないなぁ?」
「あっ……ぶ!」
俺はそれもギリギリで躱すと、ゾウヤと距離をとった。
「だが、無意味だなぁ?」
「え?」
気がつけばゾウヤは俺の背後に立っていた。
「……このガントレットはな?ソウヤが昔に作った奴なんや……全盛期の頃にや……だったら何ができるか想像できるやろ?」
「………だけどお前は普通の人間だ……その衝撃に耐えれているのかな!?」
俺は振り向きざまにエルボをゾウヤの顔に食らわしたが、ゾウヤはそれを難なく躱すと、先ほど変身に使った銃を使ってこちらを撃ち始めて来た。
「クッソ、遠距離からか……きたねぇぞ!」
「汚くても勝ちは勝ち、俺ちゃんはどんな方法でも最善の勝ちを取りに行くって知らんのか?」
「知ってたよ!くそ!」
俺は口汚くゾウヤを罵りながら、銃から隠れるところを見つけそこに滑り込んだ。
「皆んな撤収しとけや……『機ノ槍』……発射や」
ゾウヤはそれだけ呟くと、気配を消した。
俺は顔を物陰の外に出すと、周りの様子を見た。
こちらに一斉に向いていた、銃や主砲の姿は姿形全て消えていた。
「なんだ?」
俺は全身に走る鳥肌を抑えられず腕をさすった。
すると、上から爆発する音が聞こえ上を見上げると、一筋の白い光が………………。
「はい、お疲れさん、これにてゾウヤの勝ちな」
「うぃっす、あーつかれたー」
「はぁ、おつかれさまぁ」
「うぃすうぃす」
俺は気がつくと横になっていた。
「俺は……?どこからが現実?」
それを聞いたソウヤは少し悪そうな顔をした。
「ごめんな、夢の中でもちょっかいかけすぎたから混乱してるのか、お前が最後にビビってゾウヤに勝負をけしかけた後、銃で殴られて一発KOしたのは覚えてるか?」
「………」
「ん?どした?」
心配そうにこちらを覗き込むソウヤだったが、その目は完全に笑っていた。
「………おかしいとおもってたよ!だってシャル公がヤンデレじみたことはないし!?俺がなんかもうキャラ崩壊してたし!?」
「あー、それは『神(作者)』がちょっとトチ狂ったからだろう、最近何だかシリアスモードにするつもりなかったけどなって来ていることにビビって夢オチにして、ちょっと落ち着いて来たらまたネタに走ろうかなと考えてると思うんだぜ」
「ちょっと何言ってるかわからない」
「なぁに、こっちの話だよ、で、これで全員晴れて試験を受けたわけだが………」
「あっ、そこは本当なのね?」
「………」
ソウヤはしばらく黙り込んで目を閉じて……。
カッと見開いて、
「全員合格!」
「だとおもったよぉぉぉ!!」
そうゾウヤは言いながら俺も見たことのない種類の銃を取り出した。
「へっ、みてな」
そう言って笑うと、ゾウヤは銃にメモリーチップのような物を入れた。
「くくく、元々これはソウヤとリョウヤがやってのやけど、かっこいいから真似させてもらうわ……『変……身』!」
ズキュンと上に向かって銃を撃つと、銃弾がばらけてゾウヤにまとわりつき、装甲のようなものになった。
「さぁ!俺ちゃんの発明品たちも勢ぞろいさせようやないか!」
ゾウヤが指を鳴らすと、周りに暗い穴が空き、そこからあれよあれよと色々な乗り物、兵器などが出てきた。
その中にはもちろん……。
「げっ!『超轟』!」
俺を特訓とのたまわり、引こうと俺を何度も追いかけ回した装甲列車の姿があった。
もはやあれは一種のトラウマだ。
「さてさて……最近作った『偽神(ギシン)』シリーズ行ってみるか!」
そして、空から人型の何かが落ちてきた。
それは余りにもおぞましく、とてもみていられなかった。
「はい、そこで貴方にはSAN値チェクです!1d3ふってね?」
『はいそこ!最近ハマってるからってそんなこと言わない!』
空からソウヤの声が聞こえたが、ぶっちゃけこれはいつものことなので特に気にはしなかった。
「………で?まだ戦うけ?」
最早一人で軍勢を統べるが如くの勢いになったゾウヤは、両手を広げてクツクツと笑った。
「……諦めねぇよ……」
「ほう?」
「いつも、諦めるのは最後にしろって……お前達が言ってたろ?」
「うーん、流石に今回は諦めてもいいと思うねんけどな?」
「………『心城』!」
俺は背後に移動要塞を出現させた。
「……ゴツさと、手数の多さなら負けねぇぞ?」
「……いいねぇ?それじゃあ、ヴィクトリウムを使うか」
そう言うと、ゾウヤの装甲の隙間から黒い砂のようなものが出てきた。
「こいつぁヴィクトリウムつってな?一度張り付いた奴の特性と硬度とかをな、覚えちまうんだよ」
そう言いながら、ゾウヤの手にはガントレットが形成されていっていた。
「……いわば、リョウヤの意思のない金属バージョンみたいなもんだ」
そして、ゾウヤの右手に形成されたガントレットは、神々しい輝きを、はなっていた。
「つまり……これはこの世に存在するものならなんでもなれるのさ」
そう言ってゾウヤは俺にガントレットを突き出してきた。
俺は嫌な予感がしてその拳を避けた。
どうやら俺の間は的中きたらしく、ガントレットの直線上を赤いビームが走った。
「なっ!?」
そして一番驚いたのが、それに当たった俺の城が一瞬で爆散したことだ。
「えええええ!?」
驚くほど俺を他所に、ゾウヤは俺との距離を縮めて来ていた。
「よそ見は良くないなぁ?」
「あっ……ぶ!」
俺はそれもギリギリで躱すと、ゾウヤと距離をとった。
「だが、無意味だなぁ?」
「え?」
気がつけばゾウヤは俺の背後に立っていた。
「……このガントレットはな?ソウヤが昔に作った奴なんや……全盛期の頃にや……だったら何ができるか想像できるやろ?」
「………だけどお前は普通の人間だ……その衝撃に耐えれているのかな!?」
俺は振り向きざまにエルボをゾウヤの顔に食らわしたが、ゾウヤはそれを難なく躱すと、先ほど変身に使った銃を使ってこちらを撃ち始めて来た。
「クッソ、遠距離からか……きたねぇぞ!」
「汚くても勝ちは勝ち、俺ちゃんはどんな方法でも最善の勝ちを取りに行くって知らんのか?」
「知ってたよ!くそ!」
俺は口汚くゾウヤを罵りながら、銃から隠れるところを見つけそこに滑り込んだ。
「皆んな撤収しとけや……『機ノ槍』……発射や」
ゾウヤはそれだけ呟くと、気配を消した。
俺は顔を物陰の外に出すと、周りの様子を見た。
こちらに一斉に向いていた、銃や主砲の姿は姿形全て消えていた。
「なんだ?」
俺は全身に走る鳥肌を抑えられず腕をさすった。
すると、上から爆発する音が聞こえ上を見上げると、一筋の白い光が………………。
「はい、お疲れさん、これにてゾウヤの勝ちな」
「うぃっす、あーつかれたー」
「はぁ、おつかれさまぁ」
「うぃすうぃす」
俺は気がつくと横になっていた。
「俺は……?どこからが現実?」
それを聞いたソウヤは少し悪そうな顔をした。
「ごめんな、夢の中でもちょっかいかけすぎたから混乱してるのか、お前が最後にビビってゾウヤに勝負をけしかけた後、銃で殴られて一発KOしたのは覚えてるか?」
「………」
「ん?どした?」
心配そうにこちらを覗き込むソウヤだったが、その目は完全に笑っていた。
「………おかしいとおもってたよ!だってシャル公がヤンデレじみたことはないし!?俺がなんかもうキャラ崩壊してたし!?」
「あー、それは『神(作者)』がちょっとトチ狂ったからだろう、最近何だかシリアスモードにするつもりなかったけどなって来ていることにビビって夢オチにして、ちょっと落ち着いて来たらまたネタに走ろうかなと考えてると思うんだぜ」
「ちょっと何言ってるかわからない」
「なぁに、こっちの話だよ、で、これで全員晴れて試験を受けたわけだが………」
「あっ、そこは本当なのね?」
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ソウヤはしばらく黙り込んで目を閉じて……。
カッと見開いて、
「全員合格!」
「だとおもったよぉぉぉ!!」
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