自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

マシュウ

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チーター達は国中の魔女、チーターを敵に回して無双するようです

戦闘開始!

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「そろそろ見えて来ましたよ」

「えっ!? さっきまでなんかよくわからん事言ってたけど、何だったんだあれ?」

「ふははは!実に楽しみである!」

「ガン無視かおい」

 俺達は殆どのギルドからの熱視(死)線を浴びながら集合場所のこの国最大級の大きさを誇る湖、アデュニンに着こうとしていた。

「おーい!創也達ー!」

 気付けばシルヴィ達が側に船を寄せて来ていた。

「おー!何だ何だ?」

「何だかボク達の部下ちゃん達が怒り気味なんだけね?何かした?」

 それを聞いた創也は、

「ふっ、少し本気を出せるようにしてやったのさ」

「おいこら」

 と言った。

「ふーん?まぁ、頑張ろうね!バイバーイ!」

 そう言ってシルヴィは船の奥に入っていった。
 そしてそれと入れ替わるように、メネヴィア達が出て来た。

「ふふふ、妾の本気を見せてやるのでの、覚悟しておくが良い、ほほほほほ!」

「はぁ、めんどくさいけど、ふぅ、やるしか無いのね?」

「料也ぁ!最近料也のぉ出番がぁ、少ないと思うのは気のせいですかぁ!?」

「お姉さんの華麗なテクニックに酔いしれなさい!」

「ノウン? 向こうで会ったら容赦は致しませんよ?」

「殺るっす!ビバ全滅っす!」

「………貴方達には負けませんよ、絶対に」

 そう別々に俺達に向かって宣戦布告して来るのだが、それを受けて創也達の反応は、

「くくく、楽しみですねぇ?」

「………あいつらには負ける気はせん」

「さーて?ここらでオズっちから借りた『主任ほ…」

「ダメだぞ!?その名前言ったら!コアな奴らは分かるから!アーマードなだけに!」

「そうだもんな……最近出番がねぇもんな……」

「ねぇ?料也大丈夫? 飴ちゃんいる?」

 若干一名凹んでいるやつはほっとき、創也達のモチベーションは高まったようだった。


 ザバァン


 比較的ゆっくりと着水した俺たちの船は沈む事なく安定していた。

「ん、金属船なだけあって中々揺れんし安定してるな?」

「当たり前ですよ、この船は私達天文館が誇る最強の水上艦ですからね?」

「なぁ?そのちょくちょく聞く天文館ってのは一体何なんだ?」

「そうですね? まだ言ってませんでしたっけ? 天文館と言うのは……」

 続きを言おうとする法也を遮る様にナレーションが、始まった。

「レディースアーンドジェントルメーン! お待たせいたしました!これより兵王祭、海の部を開催いたします!」

『ワァーーー!』

 湖の縁で観戦している観客達の歓喜の声が聞こえて来た。

「どうやら今回からはこの国全土にこの実況が配信されるらしいぜ?」

 なんと、どうやって?

「私達がまた一肌脱がせていただきました。」

「俺ちゃん達のドローンを貸して当て差し上げたのさ!」

 なるほど、わからん

「ドローンてなんだよらドローンて」

 俺はいい加減説明不足すぎるこの兄弟に向かってそう言った。

「ドローンとは、まぁざっくばらんと言えば映像が写せる通信機的な?」

「いや違うだろーがよ、創也サン、ドローンって言うのは飛ぶ奴なんだけどそれに映像を撮れる機械がついててね? その撮った映像を映せるっている優れものなのさ」

「成る程ようやく分かった」

 説明不足すぎるだろいい加減に。

 と、そう思っているとナレーションのうだうだ話も終わり、遂に裏世界に行こうとしていた。

「それでは!裏世界の門オープン!」

 そう言ってナレーションが指した方に黒い大きな球が出来てそこに次々と船が入って行っていた。

「因みに、出現場所はランダムなのでそれはご愛嬌!」

 そうナレーションは既に球に入って行った船があるのにも関わらずそう遅れて言った。

「よし!俺達も入るぞ!ヤロー共!出港だ!!」

「ヤローだけじゃ無いよ~!」

「おっす!」

 そうして俺達は混乱極まる戦場へと足を踏み入れたのだった。









……………………………








「で、何でいきなり四天王に挟まれてるのかな?」

 俺達がリスポーンした場所は、今正にぶつかり合おうとしていた四天王ギルドの艦の間であった。

「ねぇ!?あの人FG○の水着アル○リアちゃんに似てない!?是非ともお近づきになりたいんですけど!!」

「ギリギリを攻めないでください!って言うかもう○が○の働きをしていませんよ!?」

「法也!突っ込みたいのも分かるがアルちゃん似がエク○カリバーブッパしてくんぞ!」

「………よし、お前ら三人黙ろうか」

「「「何でですか!だ!」」」

 今まで大人しかった疾也が突っ込んだ事により余計に喧しくなった俺たちの目の前に光の柱が立った。

「何!?この魔力量!?魔女さん達もビックリだよ!?これ!」

 流石の凄まじい魔力量に俺は驚いた。

「……料也?」

「任された!とうっ!」

 創也のご指名により、このことを一任された料也は高くジャンプして………、


ブンッ!


 と振り下ろされる光の柱を掴んだのである。

 うん、何の緊張もなく


「なっ!」

 何処かからそんな声が聞こえてきたが、料也はそれに構わず、

「神名封鎖、擬似能力展開………悪い子にはお仕置きだ………! 『本気の一発ワンパンチ』!」

 チュドン!

 と、途轍もなく幼稚な擬音語だがこれ以外表現しようの無い音を立てて四天王ギルドの一角はあっけなく崩れ去ったのであった。

「……料也!またやりやがったな!?」

「さぁ?なんのことかね?このアラフィフには分からんよ」

「それだ!それ!もうアウトな感じしかしねぇから黙っとけ!」

「ええ~!」

 それをしでかした当の本人は何やらギャーギャーと騒いでいたが、

「騒いでる暇なんかねぇぞ!次逆から来るぞ!」

 そう、俺達はまだ反対側に四天王ギルドの一角、しかも最優勝候補のギルドの前にいるのであった。
 チーター達のみによって結成されたギルド、その力は伊達じゃ無い。

「おい!何かするなら早く………何してんだよ!こんな時に!」

「「「「じゃーんけーんぽん!」」」」

 こいつらはこんな時ですら余裕をぶっこいている。

 あれ?
 これデジャブかな?

「よし!じゃあ俺が暴れる!」

 あっ、魔女屋敷の侵入の時に一回あったわこれ

「行ってきます!」

 そう言って創也はとうっ、と相手の船に飛び移った。














「さてと?誰が俺の相手をしてくれるのかな?」

 俺が船に飛び移ると、まあいるわいるわ若い奴からからおっさんまでの日本人。

「な、何なんだよ、おまえ!」

 と、聞かれた。

 じぁあこう答えるしか無いだろ。

「な、何なんだおまえ、の声を聞き!答えてあげるが世の情け!世界の破壊を防ぐため!世界の平和を守るため、愛と正義の善を貫くラブリーチャーミーな敵役!


 俺の名は………………天野創也だ!!」

ババン!

「いや、ここでロケットだ………」

「分かってくれるのは嬉しいがそれより先は言わないで欲しい。大人の事情ってやつだ」

 俺はモブ1に向かってそう言った。
 いや、本当にこの世界に来てから分かってくれる人いなかったから嬉しかったのだが、これ以上はマジでシャレにならない。

「………では、俺が相手をしよう」

 そう言って人混みの中から出て来たのはガッチガチの鎧武者だった。

「ま、マスターが前に出て戦うのはダメだと思いますが!」

「うるさい、こいつもマスターだ、ならばマスター同士闘うのが性ってやつじゃねぇのか?」

 マスターと呼ばれているそいつの一言で周りの奴らが黙った。
 かなりの腕があるらしいな。
 楽しみだ。

「じゃあ、いっちょやる………オゾンッ!(叫び声)」

 俺が戦おうとすると謎の光が飛んで来て俺を空高く吹っ飛ばしたのだった。












「たーまやー」

「おい、いいのか?創也ぶっ飛ばして?」

 俺は白い筋を残しながら空高く上がっていく創也を額に手を当てながら見ていた。

「ウンウン、アレぐらいじゃ創也は死なんさ!ヒャハハ!」

「うるさいよ?料也?」

 そんな話をしながら相手の船を見ていたのだがやはり動揺しているようだった。
 そして、テレパシーか何かで話している相手にどうやってか造也が、割り込み話し始めた。

「もしもーし?あのー?聞こえてるかな?」

「何だ貴様は!」

「あっ、聞こえてたならいいいや」

「さっきのやつは仲間じゃなかったのか!?」

 そう、相手は怒っているのかかなり興奮しているようだった。

「仲間……? 何を言ってるんだい?俺ちゃん達には仲間なんていないよ………敵すらもいないんだ………………





愛してるんだーーー!
君たちをーーー!
ハハハハッ!」

「この狂人め!」

 そうしてテレパシーは一方的に切られ船はこっちを向いて全力で向かって来た。











創「次回予告ー!」

法疾造料「「「「いえーい!」」」」

ノ「おい、またか。」

創「いやー!キレーにぶっ飛ばされちゃったね俺!」

造「ふっふっふ!」

創「って言うか、何しれっと俺達がいいたいワードランキング第3位を言ってくれてんのかな?」

造「ぎくっ!」

法「話が進まないのでもうとっとと予告しますよ?」




「次回!最強ギルドから逃げるノウン達!そしてぶっ飛ばされてしまった創也は何処に!?

「…………これが我輩の本気の第1段階目『メガロヴァニア』ですよ」

 遂に見せる法也の本気の一部!
 これでもまだ第1段階目かと思わせるほどのチートっぷり!
 乞うご期待!



 カミングスーン!」

法 「………と言うわけで次回は私が活躍する予定です。皆さんではまた楽しみにしておいてください。
 それでは、御機嫌よう」
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