自称異世界最強浪人のチーター達と万屋始めました

マシュウ

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チーター達は有給休暇を取るようです

開戦

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「では、今の状況を説明します。現在この平野上で、魔王軍幹部とこちら側王都軍が衝突している状態です」

 俺達は現在現状の説明を受けていた。

「ーーーー、ーーーーーーーーー。」

 前で何か言っているが俺には全く頭に入って来ない。
 なぜなら、

「ね、眠い……!」

 周りの奴らを見てもコックリコックリと、首を上下させ眠そうである。

「……ったく、なんでこんな時間にこんな眠たくなるような会議を開くかなあ?」

「しっ……!聞こえては折角の創也さん達が築いた信頼等々が地に落ちますよ?」

「アイツらそんな言うような事やったか?………やったな………」

「でしょう?」

 と、そんな他愛もない話をメネヴィアとしていると、

「では、そう言うわけで皆さん、お願いします」

 会議が終わった。

 終わった途端全員フワァ~、と欠伸をして各々のテントや、仲間達に話に行った。

 もちろん俺もそれの例外でなく、

「で?フィアリア、どう言う話だった?」

 と、話に行った。

「あ、貴方………」

 フィアリアが、呆れるように首を振った。

「………現在この平野で、我々と魔王軍が衝突していて、相手の兵一人一人は大したことが無いのですが、いかんせん数が多いので中々攻めきれずにいるんです。ですから、一気に強い方々を集めて押し切ると言った方法にしましょうか、と言うことになったのですよ」

「………ZZZZ……はっ!……ごめんもっかい最初から良い?」

「…………」

 うーむ、もしかすると怒らせちゃったかもしれんな。

 まあ、と言うわけで完全にブチ切れたフィアリアから、逃げ回ることになったのは言うまでもなく、作戦開始時間まで俺はウォーミングアップを済ませてしまう、












 はずだったが、

「貴様万屋のものだな」

「はい、そうですが?」

「俺と戦え」

「えっ?嫌ですよ?」

 俺がフィアリアから逃げている途中に、変なやつに絡まれた。

「こないだの兵王祭、どうせ相手を買収したんだろ?それが本当か確かめてやる」

 と、明らかに敵意剥き出しの男に、むさ苦しい類の男に絡まれた。

「……あっ!私はこれから百人隊長達と作戦の最終確認があったんだった!………じゃっ!」

「おい」

 俺を追いかけていたフィアリアは、ビシッと手を上げてスタコラと面倒ごとはゴメンだと言わんばかりに駆けて行った。

「……ちなみにどちら様ですか?」

「………第二日本國、だ」

「ああ~」

 兵王祭の後ちょくちょくこう言う奴はやって来たのだが、ことごとく創也達によってコテンパンに返り討ちに遭っていた。

「で?どうする?やるのか、やらないのか?」

「おっと、俺は残念だがそっちけがないんでじゃあ」

 残念だが俺にはこれっぽっちもそう言う気はない、まさかこんな事を頼まれるとは、ああ、第二日本國も案外やるなあ、やるだけに?

 と、俺がそそくさと逃げていこうとすると、

「逃げるのか?」

 と…………、

「なんだって?」

「逃げるのか?と聞いたのだ」、

「………いいっすよ、やりましょうか」

「………では、いざ尋常に……」

「「勝負!」」







 ………………








「何かしたんですか?第二日本國の人達がメッチャこっちを見てますよ?」

「相手を一瞬ワンパンKOしただけ」

「………嘘ですよね?」

「マジです」

「マジですか………」

「まさか、法也の指導がここで発揮されるなんてなあ………」








 ………………







「あれは………嫌な事件でしたね……」

「ああ………」

 謎の決闘から特にこれと言った出来事は起きなかった。
 そして、

「これより、作戦を開始します!」

『ラジャー!』

 作戦の開始の合図が掛かり、俺達は敵の魔物目掛けて突っ走って行った。





















「ふわあああ!もう返してくださいよおおお!」

「ええい!黙って仕事をしろ!」

 ドガッ!

「きゃんっ!」

 全く、何遍も思うがなんでこいつと何かと一緒に作戦行動をしなければならんのだ!

「………」

「どうした?急に黙りこくって?」

「…………いえ、なんだか懐かしいような、そんな魔力がしたんです……」

「………」

 本当に何故こんな記憶喪失の奴を魔王様は魔王軍に引き入れたんだ………?

 俺の興味は尽きなかったが、

「伝令!敵軍が進行を開始しました!」

 その伝令によって俺の考えは中断された。

 まあ良い、役に立つなら精々俺の役には立ってもらうさ。

「こちらも進軍して迎撃し、勝利を勝ち取れ!」

「了解です!」

「さあ、人類よ、今度こそ終わりにしてやる……!」
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