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27 魔王城へ
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国境付近にあるという砦に滞在すること六日目、明日はいよいよ魔王城に向けて出発です。私こと沢良宜花蓮という異邦人との別れを惜しんで、皆さま方が送別会を催してくれました。なんだかえらく気に入られたようです。
会場は訓練場で行われました。
模範演武にゴーレムファイトの大会、かくし芸大会など、盛りだくさんの内容に、ご馳走がズラリと並びます。料理はどれもこれも美味でした。作って下さった料理人の方にも是非、この感動と感謝を伝えたかったのですけれども、それはリースさんに止められました。彼女曰く、世の中には知らないほうが幸せなこともあるんだそうです。
主賓の私のところには、みなが順番に寄って来ては、挨拶をしてくれました。宴会は夜通し続いて、大盛況でした。もしかしたら私を出汁にして、騒ぎたかっただけのような気もしますが、まぁ、愉しかったからいいでしょう。
翌朝、お酒の匂いが抜けない紅い竜の背に乗って、みんなに見送られながら私は旅立ちました。魔王城までは五日の旅程だそうで、ぶっ飛ばせばドラゴンの翼ならば一日で到着できるのですが、それをすると、たぶん私が凍えて死ぬかもとのこと。だから高度も低くして、ゆるゆると飛んで、途中の街や村に立ち寄りながら向かうのだそうです。どうして砦にて七日も足止めを喰らっていたのかと訊ねると、防衛上の問題らしいです。
ちゃんと関係各所に連絡を入れてからでないと、領空侵犯とみなされて、下手をすると地上から攻撃されて落とされることになるんだとか。
私としては飛んでるドラゴンを迎撃できる、そんな対空防御が常時展開されいることが驚きです。
こちらの世界の人類は、まだ空への足掛かりを手に入れていません。移動にしたって馬が主体ですし、そんな相手しかいないというのに、いったい魔族は何を想定して軍備を整えているのでしょうか?
「うーん、雇用創出とか、内需拡大……、だったかな。軍需産業ってのは技術の進歩にも貢献しているんだとか、そんなのを学生時代に習ったんだけど、詳しいことは忘れちまったな」
弱冠二日酔い気味のアルティナさんが、そんなことを言いました。
なるほど、国策なのですね。それにしても魔族って学校もちゃんとあるのですか。教育面においても人類側は遅れをとっているどころか、周回遅れもいいところです。たとえ千年たっても追いつける要素が見当たりません。
人類連合による大攻勢? くすくす、いやー、無知って本当に怖いですね。
「もしかしてフリージアさんやリースさんって、同級生だったりします?」
「そうだぞ。そういや言ってなかったか。あー見えてウチらの中で怒らせると、一番怖いのはリースだからな。普段は澄ましてやがるが、人化を解いたらちょっとヤバイぞ」
魔族の方って普段は人化して生活しているんですよね。だってそのほうが何かと暮らしやすいですし、効率もいいですから。もしかしてとは思っていましたが、そうですか、彼女もやはり化けていましたか……。
「ちなみに本体はどんな感じなのでしょうか?」
「えーと、そうだなぁ。あー、ちょうど右側に山が見えるだろう」
アルティナさんに促されるままに顔を向けると、そこには標高四百ほどの手頃な山の姿がありました。一面にお花が咲いておりとっても綺麗です。
「あれを八周りぐらい出来るかな」とアルティナさん。
リースさんの本体はとんでもなくデカかった。
ずっと昔に姉御とフリージアさんがガチ喧嘩をしたときに、ドラゴン姿の二人をまとめてクビって止めたとの逸話まで教えてもらいました。どうやら私が知っていたリザードマンとは、かなりかけ離れた存在だったようで、もはや蛇神さまレベルです。
たぶんリースさん一人で人類根絶できますね。
「なんでそんな凄い人が、砦でメイドの真似事なんかしているんですか……」
「さぁねぇ、アイツは昔っから世話焼きだったし、きっと性にあってるんだろうさ」
それだけの能力があったら、普通なら魔王の幹部とか、次期魔王候補とかになりそうなのに、当人の好きな道を進ませるだなんて、職業選択の自由も半端ねぇです、魔族領。
「そういえば花蓮は、ずいぶんとアイツに気に入られていたみたいだから、もしかしたら魔王城まで押しかけてくるかもな」
「えー、まさかそこまでは……」
さすがにソレはないでしょうと言いかけて私は、はっと口を噤んでしまいました。ふとリ―スさんの別れ際の瞳が脳裏を過ぎりました。優しくて綺麗な方なんですけれども、瞳孔がちょっと縦長で爬虫類っぽいんですよ。今の話と合わせると、どうやら蜥蜴よりも蛇っぽいみたいですし、蛇といえば執念深いと相場が決まっていますから、ひょっとしたらひょっとするかもしれません。べつにそれならそれで大歓迎ですが。
「おっ! そろそろ今日の宿泊先に着くぞ」
「えぇ、ちょっと早くないですか。まだ陽も随分と高いですよ」
「いいんだよ、せっかくだし、ゆっくりと温泉に浸かっていこうぜ。経費全部あっち持ちだからな、ここぞとばかりに愉しまなきゃ、損じゃないか」
ちょい悪な発言をする姉御……、素敵すぎる。
温泉街らしき場所に向かって降下を始める紅いドラゴン。
途端に温泉特有の匂いが鼻に届きました。
それにしても温泉まであるんですね、魔族領。
これはもう永住確定でいいと思います。
会場は訓練場で行われました。
模範演武にゴーレムファイトの大会、かくし芸大会など、盛りだくさんの内容に、ご馳走がズラリと並びます。料理はどれもこれも美味でした。作って下さった料理人の方にも是非、この感動と感謝を伝えたかったのですけれども、それはリースさんに止められました。彼女曰く、世の中には知らないほうが幸せなこともあるんだそうです。
主賓の私のところには、みなが順番に寄って来ては、挨拶をしてくれました。宴会は夜通し続いて、大盛況でした。もしかしたら私を出汁にして、騒ぎたかっただけのような気もしますが、まぁ、愉しかったからいいでしょう。
翌朝、お酒の匂いが抜けない紅い竜の背に乗って、みんなに見送られながら私は旅立ちました。魔王城までは五日の旅程だそうで、ぶっ飛ばせばドラゴンの翼ならば一日で到着できるのですが、それをすると、たぶん私が凍えて死ぬかもとのこと。だから高度も低くして、ゆるゆると飛んで、途中の街や村に立ち寄りながら向かうのだそうです。どうして砦にて七日も足止めを喰らっていたのかと訊ねると、防衛上の問題らしいです。
ちゃんと関係各所に連絡を入れてからでないと、領空侵犯とみなされて、下手をすると地上から攻撃されて落とされることになるんだとか。
私としては飛んでるドラゴンを迎撃できる、そんな対空防御が常時展開されいることが驚きです。
こちらの世界の人類は、まだ空への足掛かりを手に入れていません。移動にしたって馬が主体ですし、そんな相手しかいないというのに、いったい魔族は何を想定して軍備を整えているのでしょうか?
「うーん、雇用創出とか、内需拡大……、だったかな。軍需産業ってのは技術の進歩にも貢献しているんだとか、そんなのを学生時代に習ったんだけど、詳しいことは忘れちまったな」
弱冠二日酔い気味のアルティナさんが、そんなことを言いました。
なるほど、国策なのですね。それにしても魔族って学校もちゃんとあるのですか。教育面においても人類側は遅れをとっているどころか、周回遅れもいいところです。たとえ千年たっても追いつける要素が見当たりません。
人類連合による大攻勢? くすくす、いやー、無知って本当に怖いですね。
「もしかしてフリージアさんやリースさんって、同級生だったりします?」
「そうだぞ。そういや言ってなかったか。あー見えてウチらの中で怒らせると、一番怖いのはリースだからな。普段は澄ましてやがるが、人化を解いたらちょっとヤバイぞ」
魔族の方って普段は人化して生活しているんですよね。だってそのほうが何かと暮らしやすいですし、効率もいいですから。もしかしてとは思っていましたが、そうですか、彼女もやはり化けていましたか……。
「ちなみに本体はどんな感じなのでしょうか?」
「えーと、そうだなぁ。あー、ちょうど右側に山が見えるだろう」
アルティナさんに促されるままに顔を向けると、そこには標高四百ほどの手頃な山の姿がありました。一面にお花が咲いておりとっても綺麗です。
「あれを八周りぐらい出来るかな」とアルティナさん。
リースさんの本体はとんでもなくデカかった。
ずっと昔に姉御とフリージアさんがガチ喧嘩をしたときに、ドラゴン姿の二人をまとめてクビって止めたとの逸話まで教えてもらいました。どうやら私が知っていたリザードマンとは、かなりかけ離れた存在だったようで、もはや蛇神さまレベルです。
たぶんリースさん一人で人類根絶できますね。
「なんでそんな凄い人が、砦でメイドの真似事なんかしているんですか……」
「さぁねぇ、アイツは昔っから世話焼きだったし、きっと性にあってるんだろうさ」
それだけの能力があったら、普通なら魔王の幹部とか、次期魔王候補とかになりそうなのに、当人の好きな道を進ませるだなんて、職業選択の自由も半端ねぇです、魔族領。
「そういえば花蓮は、ずいぶんとアイツに気に入られていたみたいだから、もしかしたら魔王城まで押しかけてくるかもな」
「えー、まさかそこまでは……」
さすがにソレはないでしょうと言いかけて私は、はっと口を噤んでしまいました。ふとリ―スさんの別れ際の瞳が脳裏を過ぎりました。優しくて綺麗な方なんですけれども、瞳孔がちょっと縦長で爬虫類っぽいんですよ。今の話と合わせると、どうやら蜥蜴よりも蛇っぽいみたいですし、蛇といえば執念深いと相場が決まっていますから、ひょっとしたらひょっとするかもしれません。べつにそれならそれで大歓迎ですが。
「おっ! そろそろ今日の宿泊先に着くぞ」
「えぇ、ちょっと早くないですか。まだ陽も随分と高いですよ」
「いいんだよ、せっかくだし、ゆっくりと温泉に浸かっていこうぜ。経費全部あっち持ちだからな、ここぞとばかりに愉しまなきゃ、損じゃないか」
ちょい悪な発言をする姉御……、素敵すぎる。
温泉街らしき場所に向かって降下を始める紅いドラゴン。
途端に温泉特有の匂いが鼻に届きました。
それにしても温泉まであるんですね、魔族領。
これはもう永住確定でいいと思います。
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