我が家転送 ~大変だ!ばーちゃんが魔法使ってる!~

鮪鱚鰈

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魔王カリキュラム討伐

欲望の大渦⑤ 希望の光

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南側の門は少し突出した場所にある、本来一番の激戦が予想される場所だけに門の強度も固い

この町を作った人物からすると本来の防衛の要は南門周辺であろうが、平地が少ない為、大規模軍勢などは北に集中する、南方面は森に面しており利用者が少なかったのもあるだろう。

故に南を守備する衛兵は屈強ではあるが、数は他の門より少なかった

一番堅固でありながら一番手薄だったといえる

そこを任されることになった山下はある意味幸運だったであろう
少人数で守るのに適した南門はうってつけである

そしてシンディとチョメチョメした男共もシンディの意識操作によって南門に集結する
、魔法を使える者や弓矢が得意な者、はたまた重装備な冒険者や力のある鍛冶屋などまるで選んだかのような男たちである

神職である神官まで混じっていたのにはシンディの凄いところであろう

だが地形的な要因から南側は最初から激戦を繰り広げていた。

その数は西や東の倍以上の数が南門に集結している。
まるで戦略的に北と南をおとし西と東を挟み撃ちにするように。

本来ゴブリンの攻撃は単調である、数で押す、それがゴブリンの戦略だこのように戦略的なゴブリンの攻撃が行われているのはゴブリンキングの影響だろう。


「くそ!なんだ!殺しても殺しても湧いてきやがる!」

城門を守るウォンビョンはその自慢の戦斧を振り回す、その一振りで数匹のゴブリンが粉砕されていく、ミントも認めたウォンビョンの力である。

「つべこべ言うな!まだまだ湧いてくるだろうよ!」

短刀を両手に持ち、的確にゴブリンの急所を切りまくる 、暗殺者アサシンのジョグミュはこの世界で生まれた者だが神の祝福を持つ

神の祝福は移転、転生の他にも遺伝や覚醒によって得られる場合がある
美恵と和義の子の美以は正に遺伝でありアテネの祝福を得ている

神によって好みはあるが、移転者の利点は祝福を与えた時からそれなりの力を有している
転生者の場合も前世界の能力がその者にかなり影響する
ただし移転者も転生者も前世界で名前を残すような者は選ぶことが出来ない、それは全世界で魂が固定されてしまうからである、有名な武将や科学者などが選ばれることはない訳である
活躍した転生者の子供などはそれなりの能力を持つので祝福権利を持つ神の大半はこういった祝福を行う
性格や運命までを決める事は出来ないため少しでもいい素材を探すのである
美恵と和義の娘の美以などはそれにあたるだろう

現状そういったことの繰り返しなので祝福者の大半はこの世界で生まれた者である
だが誰の祝福を得ていなくても、それなりの能力を有する者に祝福を与えるものもいる
大半の神は育てる楽しみが欲しいので転生者や遺伝祝福を選ぶが、最も手っ取り早く活躍する人物を使役できる方法である覚醒を選ぶ神も多い

北を守っていたリオンなどはこれに当たる。
ジョグミュの祝福神は羅刹天であり神の地位としては多聞天の眷属でありそれほど高くはない
移転や転生などは高位神が行うことが多いのに対し、中位から下位の神は覚醒を選ぶことが多い

移転者や転生者の能力の決定事項に前世界の不運を能力に返る物がある、和也など斎藤家ファミリーが能力が高いのはこの為である、隕石に当たって死ぬ確率100億分の1ともされるが、いままで事例では1例なので確率はもっと低いだろう、それが家族全員となると皆無と言える、ただ移転の祝福により隕石のエネルギーは魔力に変換され、家の能力アップなどに代わっている、現実世界ではすっぽり斎藤家が無くなったというだけである
もしかしたら斎藤家の他にそう言った移転を受けた家族がいるのかもしれないが確率は物凄く低い不運に見舞われたのは間違いない

そんな好素材は高位の神に直ぐに目を付けられていなくなるので下位の神は覚醒者を選ぶといったことが多いようである何せ神の数は膨大である。

現在も天空のウラノスの間にて羅刹は静かにオーブをみて使役を応援する、上司である多聞天の使役は既に消えているが、それとこれとはまた別である、下位の神であろうと、この世界の使役は平等である、だから神々はのめり込むのだ。

ジョグミュが暗殺者としての能力以上に活躍しているのは経験もあるが、山下の幸運に包まれているのも大きい。
事実ゴブリンが放つ矢はことごとくはずれ、南門を守る義勇兵が放った屋はその一本でゴブリンの急所を突き絶命させている

その影響もあり南側の死傷者は未だに0であった
だが幸運にも限界はある、飛び道具にはある程度干渉するが至近距離にはそれほど干渉しえない、ゴブリンだけならいざ知らず、ボブゴブリンやゴブリンオーガなどが至近距離で攻撃してきたら、いくら幸運に守られても犠牲者は出るだろう
しかしそれを補うかのようにミネアのタロットの結界が人々を守っている

ミネアの78枚の銀のカードはそれぞれに飛び交い
ソードのカードは敵を切り裂き カップのカードは敵の攻撃をはじき返す 太陽のカードは光の攻撃を浴びせ 死神のカードは闇の攻撃を浴びせる それぞれのカードがそれぞれの働きを見せ、ミネア一人で大師団並みの働きを見せるのである

「ダークミスト!」
魔法使いのシンディも魔法使いとしての役割をしている
闇の魔法が得意なシンディだけにダークミストの威力も高い

だがミネアがいなかったら南側はすでに突破されていたといっても過言ではない

なにせロードが2体最初の方から現れていたのだから

一体はウォンビョンとジョグミュが対峙し、もう一帯はミネアのカードの半分以上がそれにあたっている

そして事態が動き出す

~勇者ゴウタク、消失いたしました~

~勇者キーマ消失いたしました~

~勇者セレン、消失いたしました~

山下の頭に流れるこの文字に山下も幸運だけでは太刀打ちできない事を覚悟する
そして自らができる最大の魔法、大殺界の発動を見計らう、それでもなお勝てない戦いだと思ってしまう程だ

やがて町中から人々が逃げ惑ってくる・・唯一残った南の戦力に

しかしその頃の南側は既に矢が底をつき、剣によってゴブリンの侵入を防ぐ状態でけが人も多く、神官の魔力も枯渇し治療もままならない状態であった

そして5体のロードが町中から姿を現す

槍のロードの槍には勇者セレンの骸が垂れ下がり
斧のロードは勇者キーマの頭を斧の先に刺している

四股を切り離された乙女隊や女戦士シュラはボブゴブリンに犯されながら運ばれ、賢者キミは素手のロードの一物に挿入された状態で既にその意識は死んでいるかのようだ、

「まだ残っていたか!南の勇者!少しは楽しめそうだな」

「あのカード使いは美味そうだ、良きボブゴブリンを産むだろう、俺が楽しんでやる」
そう言い残し素手のゴブリンは賢者キミを自分の一物から抜きボブゴブリンの群れに投げ入れる

ボブゴブリンは喜び賢者キミを弄ぶ

「俺の相手はだれだ?強き者よ相手いたせ!」

剣のロードが前に出る

「まずはこれをお見舞いしてやろう!」
魔法を使うロードが大きな火球を作り出した


「なんという、おぞましい・・」
マミヤはその光景をみて絶望の闇に包まれそうにになる、カードに集中していた魔力が弱まる

カードと対峙していた弓のロードが弓を放つ、

「忌々しいカード使いめ!お前を味わうのはこの俺だ!」

ロードの放った弓はマミヤの傍に着弾した

「ちっ!外したか運のいいやつめ!」

これも山下の効果である、本来なら外さなかっただろうが山下の効果で弓のロードの足元が崩れ標準が狂ったのである

こん棒のロードと対峙するウォンビョンにギズモ達が襲い掛かる

「なんだ!この小さいのは!」

ギズモはウォンビョンの急所に集中して襲い掛かる

「ふざけるな!ここはミント姉にぶち込むための大事な物!この野郎が!皆殺しじゃ!」

ウォンビョンはブチギレ理性をなくし、こん棒のロードに突進する

「おい!ウォンビョン門を離れるな!」

遊撃はジョグミュの役割であり、門を守るのがウォンビョンの役割だそれを崩されたため門にゴブリンが殺到する



大殺界不幸の大連鎖!!」

山下が究極魔法を唱えた

門に殺到したゴブリンは集中しすぎてドミノ倒しになりゴブリンの身で門をふさぐ

もくもくと雷雲が立ち込め雷が落ち始める
雷はゴブリンにのみ命中する 大きな雷が槍のゴブリンに命中し、槍のゴブリンはそのまま絶命した

地を走る電気はゴブリンにのみ感電を起こす

女たちを弄ぶボブゴブリンの大半が感電死をする

それはギズモ達も襲う電気によって焼かれたギズモは消し炭のようになり、無限増殖のサイクルを止める

こん棒のゴブリンに切りかかったウォンビョンの一撃を受け流そうとするが雷によって砕かれた大木がこん棒のゴブリンを直撃しこん棒のゴブリンはウォンビョンの一撃で真っ二つに切り裂かれた

弓のゴブリンもまた雷を食らい弓の玄を焼き切られる、そこにミネアのソードのカードが遅い絶命する


大殺界により7体いたロードのうち3体が命を落とした


「なんという威力・・・勇者ヤマシタとか言ったな・・侮れん」
魔法使いのロードがその威力に驚愕した

「だがみろ!勇者ヤマシタを既に立てない程だ、それほどの魔法だったのだろう」
斧のロードはヤマシタを指さす

山下はシンディに抱きかかえられていた
「おいヤマシタ!しっかりしろ!お前の魔法が決まったぞ!死ぬな!これからだぞ!」

「勝手に殺さないでください、しかし、全滅できなかった・・・すみません」

山下の魔力が枯渇したことにより山下の幸運が消え去る

ゴブリンの矢は住民たちに当たり始め、門外のロード2体は葬ったがまだ無数のゴブリンがいる

気を吐くのはタガの外れたウォンビョンとジョグミュで門外は賄っている状態で

町中から来るゴブリンは満身創痍の町民とマミヤのみである

だが山下の大殺界はゴブリンにとって最大の不運を呼び込んでいた


「光の戦士たちよ、再び立ち上がれ!私の命と引き換えに闇を駆逐しなさい」
ボブゴブリンにより弄ばれていた賢者キミが光だし浮かびだした

まばゆい光と共にその光は四股を切り離された乙女隊の4名に降り注ぎ手足は再生され手には武器を持っている

意識を失っていたカレンはその光により意識を取り戻す
手には剣がある、いつも使っていた剣だそうだ!エレン!エレンはいずこに?

回りを見渡すカレンはハイマ、シリカ、キリの存在にきずく、
「みんな!エレンを助けよう!」

「うん!」
乙女たちは立ち上がった

同じく剣を持ったまま手足が再生された女戦士シュラ

「シュラ・・いままでパーティ有難う・・これからも光を守ってね」

「まて!キリ・・お前は!」

シュラが手を伸ばすがキリには届かない

「セレンの元に行くだけです心配はいらないわ」

カレンの光は南門を守る兵士にも降り注いだ
兵士の傷はいやされ、瀕死の兵士も元気になった


「さあ!光の切り札よ!この者たちを助けた前、わが命の元に」

そ~言い残すとまばゆく光り賢者キミは消えていった

賢者キミの祝福神はキュベレーは西アジアに侵攻があった大地母神である、ギリシャ神話にも取り入れられた女神である。
死と再生の神でキミはその祝福により究極魔法『メガザオル』を発動する
自らの死と引き換えに仲間の傷を癒す究極魔法である、そしてその効果は戦力が逆転するほどの仲間を引き寄せる


「なんだ!これは!なぜお前達は回復している?」

魔法のロードは、再び剣を持ったカレン達に気が付き魔法を作り出す

しかしそれは叶わなかった

突如光と引き換えに現れた黒い影にその首を落とされていた

暗闇から現れる黒い影
「どういうことだ!いきなり転送されたと思ったらゴブリン共が集まってやがる」



エレンを運ぶ転送魔法の出来るロード、しかしその魔法人が先ほどの大殺界により書き換わっていた

「誰じゃ!魔法陣を書き換えた奴は!こういう上玉は速くゾフィア様にお届けしなくてはならぬのに」

転送のロードは再び魔方陣を書き始める
そして生贄用にゴブリンの首を10体ほど跳ねる

「これでいい!ゴブリンメイジども!祈れ!そして魔方陣を作動させるのじゃ!ゾフィア様の元へ!」

ゴブリンメイジが念じ始めると魔方陣が端から光始める

「ぐふふふ、しかし旨そうな娘じゃ・・・早く楽しみたい物じゃの」

転送のロードはエレンを持ち上げ舐めまわす

その時空間が光りだした

その光の中から漆黒の馬車が突進してきてロードに激突する

馬車に激突されたロードはすっ飛ぶ、そして魔方陣も再びその光を失った

「何者じゃ!お主らは!」

転送のロードは立ち上がり馬車に近寄る

「美菜その子を早く!」

「大丈夫!もう保護しているよ!」

「梅ちゃん!美菜!ミントさん!行きましょう!」

「はい」「準備できてるよ!」「ああ!任せときな!」

「また吾輩の出番かにゃ!」

「今回は和也にまかせるのじゃ、ミーニャは先ほど活躍したからいいのじゃ」

「ああミーニャ達はこの子を守ってくれ!頼むぞプラド」

「任された!」「にゃにゃにゃ」「まかせるのじゃ~」

馬車から降りる4人の影は

勇者カズヤとデーモンスパイダー梅
武闘家美菜とミノスのミント

1か月前初めてロードを倒した時より数段と強くなっている最近急上昇中の勇者パーティだった



~勇者ヤマシタ、ゴブリンロード3体の討伐に成功しました~








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