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闇深き動乱
同盟手
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ロハリネの首都ブリーゲン。議会堂で円卓を囲む七人。
ミオランデ王国、護法士クレイグ。
ノースキャトル公国、護法士セロナ。
ロハリネ共和国、護法士アーツ。
クレイグは白銀の鎧を装備し、重用する美しい剣を携えている。
セロナは草花の刺繍が施された上着と裾の長い袴で身を装う。
護法士の隣に各国の公官が三名。
その横に背広姿の小柄な青年。この男はムンゾの主要都市へ出向き、内情を綿密に調査していた。
「クレイグ賢正、セロナ賢正、ご協力に感謝いたします・・・」
ロハリネの公官が告げる。
「我々は志を共にする同盟国。危機が及んだ時に助け合うのは当然の事です」
クレイグが厳格な口調で公官の気苦労に配慮した。
「では現在の状況を説明します。エレファントゴブリンの行軍から開始したムンゾとの戦争は、およそ三週間が経過しました。
何時この戦いが終わるか見当が付きません。
各地で防衛部隊が懸命に国境を守っております。しかし敵の勢いは止まらず、さらに新たな兵器が戦場に送られたもようです・・・」
円卓の大きな水晶にぼんやりと光が満ちて映像を映す。
その中に人の形をした黄土色の物体、魔導兵器カムオブだ。
背景には山脈の稜線が見え、数十体が脇目も振らず空中を迅速に飛翔している。
「あれは人体と機械を融合させた兵器です。
エレファントゴブリンや鎧歩兵とは比較にならぬほど強力な攻撃性を有しています」
背広姿の青年が説明した。
「新たな兵器は空を飛ぶのか・・・。ならば容易く国境を越え、我が国に攻め込んでくる可能性も・・・。見過ごすことはできません」
ミオランデの公官が声を震わせた。
「侵攻は止む兆しがない。ベルトーメ公に面会し、和睦を求めるべきでは?」
「セロナ様。私共はムンゾの都キルドナンに幾度も使者を送り、停戦を進言しました。
ですが悉く黙殺されているのです・・・」
「ベルトーメ公とは過去に一度、お会いしたことがある。人柄は穏やかでとても良い印象だったが・・・」
アーツは記憶を遡る。
「友好的な国家のムンゾがなぜ戦争を起こしたのか、理由が概ね分かったので報告します。
一月ほど前にベルトーメ国皇は未知の難病にかかり、謎の医師が宮廷に現れて病を治しました。
目覚めた国皇は突然、ロハリネへの侵攻を命じたらしいのです」
ムンゾで調査した情報を青年が伝えた。
「謎の医師?その人物は戦争に関係しているのか・・・」
クレイグが真相を探る。
戦場の護法士から書報に連絡が届いた。
コルノス荒野、港街タテハマ、サウスフェリー平原で防衛部隊と魔導兵器の軍勢が交戦していた。
三つの場所は度重なる攻撃を受けている。
特に敵の数が多いコルノス荒野とサウスフェリー平原は激戦地だ。
「私は平原に向かう。クレイグ賢正はコルノス荒野へ、セロナ賢正はタテハマへ行き、防衛部隊の加勢を頼む。
各地で敵軍を退けたのちムンゾの都に赴き、ベルトーメ公との謁見を願おう。
直に話し合い、戦争を終結させる・・・」
「了承した。ではそのように」
アーツの提案にクレイグとセロナが頷く。
三人は立ち上がって円卓を離れ、議会堂の扉を開いた・・・。
ミオランデ王国、護法士クレイグ。
ノースキャトル公国、護法士セロナ。
ロハリネ共和国、護法士アーツ。
クレイグは白銀の鎧を装備し、重用する美しい剣を携えている。
セロナは草花の刺繍が施された上着と裾の長い袴で身を装う。
護法士の隣に各国の公官が三名。
その横に背広姿の小柄な青年。この男はムンゾの主要都市へ出向き、内情を綿密に調査していた。
「クレイグ賢正、セロナ賢正、ご協力に感謝いたします・・・」
ロハリネの公官が告げる。
「我々は志を共にする同盟国。危機が及んだ時に助け合うのは当然の事です」
クレイグが厳格な口調で公官の気苦労に配慮した。
「では現在の状況を説明します。エレファントゴブリンの行軍から開始したムンゾとの戦争は、およそ三週間が経過しました。
何時この戦いが終わるか見当が付きません。
各地で防衛部隊が懸命に国境を守っております。しかし敵の勢いは止まらず、さらに新たな兵器が戦場に送られたもようです・・・」
円卓の大きな水晶にぼんやりと光が満ちて映像を映す。
その中に人の形をした黄土色の物体、魔導兵器カムオブだ。
背景には山脈の稜線が見え、数十体が脇目も振らず空中を迅速に飛翔している。
「あれは人体と機械を融合させた兵器です。
エレファントゴブリンや鎧歩兵とは比較にならぬほど強力な攻撃性を有しています」
背広姿の青年が説明した。
「新たな兵器は空を飛ぶのか・・・。ならば容易く国境を越え、我が国に攻め込んでくる可能性も・・・。見過ごすことはできません」
ミオランデの公官が声を震わせた。
「侵攻は止む兆しがない。ベルトーメ公に面会し、和睦を求めるべきでは?」
「セロナ様。私共はムンゾの都キルドナンに幾度も使者を送り、停戦を進言しました。
ですが悉く黙殺されているのです・・・」
「ベルトーメ公とは過去に一度、お会いしたことがある。人柄は穏やかでとても良い印象だったが・・・」
アーツは記憶を遡る。
「友好的な国家のムンゾがなぜ戦争を起こしたのか、理由が概ね分かったので報告します。
一月ほど前にベルトーメ国皇は未知の難病にかかり、謎の医師が宮廷に現れて病を治しました。
目覚めた国皇は突然、ロハリネへの侵攻を命じたらしいのです」
ムンゾで調査した情報を青年が伝えた。
「謎の医師?その人物は戦争に関係しているのか・・・」
クレイグが真相を探る。
戦場の護法士から書報に連絡が届いた。
コルノス荒野、港街タテハマ、サウスフェリー平原で防衛部隊と魔導兵器の軍勢が交戦していた。
三つの場所は度重なる攻撃を受けている。
特に敵の数が多いコルノス荒野とサウスフェリー平原は激戦地だ。
「私は平原に向かう。クレイグ賢正はコルノス荒野へ、セロナ賢正はタテハマへ行き、防衛部隊の加勢を頼む。
各地で敵軍を退けたのちムンゾの都に赴き、ベルトーメ公との謁見を願おう。
直に話し合い、戦争を終結させる・・・」
「了承した。ではそのように」
アーツの提案にクレイグとセロナが頷く。
三人は立ち上がって円卓を離れ、議会堂の扉を開いた・・・。
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