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第八話 部外者
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さてはて、どうして学院、つまり学校に来ているのかというと、ここが依頼によって指定された依頼領域内だからだ。
依頼の内容は次の二段階によって成り立っている。
一つ。一年間[法威学院]に通い、一生徒として取り組む事。
二つ。対人依頼。ターゲットについては一つ目が達成された後、連絡。
また、一つ目を達成後、明かされたターゲットについてハンター側が問題有りとした場合には、ハンター側の意思により二つ目の内容を破棄する事が出来る。
報酬内容については一つ目と二つ目で独立しており、最初に言われた報酬は一つ目をクリアする事で全額を受け取る事が出来る。二つ目を破棄した場合にそこからマイナスされる事はない。二つ目も達成すれば報酬が更にプラスになる。
つまり。一年間学校に通って普通に生活をすれば多額の報酬が受け取れるって事だ。
な? 俺じゃなくても詐欺だと思うだろ? 依頼者側のメリットが何一つないようにしか思えないんだ。
あるとすれば……俺の行動を制限するため……いやー、東野家とやらに恨まれるような事なんてした覚えがないし、意図がまったくもってわからん。
……もしかして知らない内に迷惑掛けてたとか? ……やはりわからん。
フェイが言うには心配する必要はないって事だし、一年間の有給だと思えば良いか。
それにしても学校生活か……なんかこう、身体の奥の方がギリッと騒めいた気がした。
「どうも、今日から転校? 編入? 知らんけどそんな感じでここに通う事になった。名前はジョンスだ」
教壇に立ち、これからクラスメイトとやらになる同世代の男女に向けて自己紹介ってやつをした。
えっ? 自己紹介なら趣味とかもっと情報を吐き出せ? 知らんが?
俺の最低限過ぎるかもしれない自己紹介にザワザワと耳障りなクラスメイト共。
このクラスの担任らしい若い男に言われるがまま、教室の端に空いている席に向かった。
窓際の一番後ろ。なんとなくこれから大変そうな事が起きるような、そんな胸の騒めきを僅かばかし感じながら、俺の学校生活とやらが始まった。
「なあなあ、俺の名前は中本路歌《○○○○○○○》宜しくな!」
今日は四月じゃないし入学式ってわけじゃない。でも平常授業ってわけでもない。
カユに案内されるがまま、登校、職員室、教室と巡り挨拶を済ませ席が決まるなりすぐに教室を出る事になった。
ちなみに俺の自己紹介が始まった少し前からカユはいなくなっている。その時に聞こえた話だと、どうやらカユもまたこの学校に通っているらしい。
俺が入ったのは高等部一年だけど、カユは高等部二年。どうやらカユは一つ歳上だったらしい。となればあの成長した身体も納得……は別に出来ないか。
今日は二学期の始業式らしい。えっ、もう午後だが? 遅くね? と思ったりもしたけど、どうやら行事の日は午後からというのが一般的らしい。
えっ? そんな常識もないのかって? うるせえ、こちとら覚えてる限りハンター業しか知らねえ世間知らずなんじゃい!
「それでは次に生徒会長による挨拶です」
無駄としか思えない定型文的な睡眠音話を校長が発した後、司会のそんな紹介によって出て来たのは、なんとなーく予測していた通りの結果だった。
「一月の休息あるいは自由研鑽を終えた学院の仲間たちよ。ここで再び会えた事を生徒会長としてではなく、同じ学び舎の同胞として心より嬉しく思うぞ」
そんな導入から挨拶を続けるのは、俺がここに来る理由となった依頼者こと、東根カユだった。
校内をカユと共に歩いていた時に、妙に視線を感じると思ったがそういう理由だったみたいだな。勿論もっと単純に生徒会長というブランドではなく、カユ自身の魅力による可能性も大いにあるが。
ちなみに俺はそんなカユの言葉を下からではなく、物理的に上から聞いていた。
学校というのは一般的に制服というものがある。これのデザインによって人気が変動したりと、割と馬鹿に出来ない重要な要素なのだが、下で蠢く奴ら、カユ風に言うならば同胞たちは男女で下半部の違いがあるものの、同じような衣服を身に纏っていた。
——が、俺は一人私服である。
そんな奴が一人混ざると無駄に目立つし色々と問題があると判断されたため、俺は一人だけ大講堂で行われている始業式のやり取りを、二階から見下ろす形になっていた。
制服についてだけど、俺の分はちゃんと用意されていたらしい……のだが、実際に渡されたそれを見た時、俺は軽くキレた。
なんせ、サイズが明らかに違うし、そして何より……スカートじゃねえかっと。
カユ曰く、手違いらしいけど、どうしたらそうなった? ダブルアウトじゃねえか。むしろ正解要素が皆無なのだが?
とまあ裏でそんなやりとりがあった結果、クラスメイトに挨拶はしておくだけしておいて、始業式には別枠という形になったんだ。
正直、それで良かったと思う。
なんせ、現状の俺は完全に部外者だからな。正直なところ居心地が悪い。
依頼の内容は次の二段階によって成り立っている。
一つ。一年間[法威学院]に通い、一生徒として取り組む事。
二つ。対人依頼。ターゲットについては一つ目が達成された後、連絡。
また、一つ目を達成後、明かされたターゲットについてハンター側が問題有りとした場合には、ハンター側の意思により二つ目の内容を破棄する事が出来る。
報酬内容については一つ目と二つ目で独立しており、最初に言われた報酬は一つ目をクリアする事で全額を受け取る事が出来る。二つ目を破棄した場合にそこからマイナスされる事はない。二つ目も達成すれば報酬が更にプラスになる。
つまり。一年間学校に通って普通に生活をすれば多額の報酬が受け取れるって事だ。
な? 俺じゃなくても詐欺だと思うだろ? 依頼者側のメリットが何一つないようにしか思えないんだ。
あるとすれば……俺の行動を制限するため……いやー、東野家とやらに恨まれるような事なんてした覚えがないし、意図がまったくもってわからん。
……もしかして知らない内に迷惑掛けてたとか? ……やはりわからん。
フェイが言うには心配する必要はないって事だし、一年間の有給だと思えば良いか。
それにしても学校生活か……なんかこう、身体の奥の方がギリッと騒めいた気がした。
「どうも、今日から転校? 編入? 知らんけどそんな感じでここに通う事になった。名前はジョンスだ」
教壇に立ち、これからクラスメイトとやらになる同世代の男女に向けて自己紹介ってやつをした。
えっ? 自己紹介なら趣味とかもっと情報を吐き出せ? 知らんが?
俺の最低限過ぎるかもしれない自己紹介にザワザワと耳障りなクラスメイト共。
このクラスの担任らしい若い男に言われるがまま、教室の端に空いている席に向かった。
窓際の一番後ろ。なんとなくこれから大変そうな事が起きるような、そんな胸の騒めきを僅かばかし感じながら、俺の学校生活とやらが始まった。
「なあなあ、俺の名前は中本路歌《○○○○○○○》宜しくな!」
今日は四月じゃないし入学式ってわけじゃない。でも平常授業ってわけでもない。
カユに案内されるがまま、登校、職員室、教室と巡り挨拶を済ませ席が決まるなりすぐに教室を出る事になった。
ちなみに俺の自己紹介が始まった少し前からカユはいなくなっている。その時に聞こえた話だと、どうやらカユもまたこの学校に通っているらしい。
俺が入ったのは高等部一年だけど、カユは高等部二年。どうやらカユは一つ歳上だったらしい。となればあの成長した身体も納得……は別に出来ないか。
今日は二学期の始業式らしい。えっ、もう午後だが? 遅くね? と思ったりもしたけど、どうやら行事の日は午後からというのが一般的らしい。
えっ? そんな常識もないのかって? うるせえ、こちとら覚えてる限りハンター業しか知らねえ世間知らずなんじゃい!
「それでは次に生徒会長による挨拶です」
無駄としか思えない定型文的な睡眠音話を校長が発した後、司会のそんな紹介によって出て来たのは、なんとなーく予測していた通りの結果だった。
「一月の休息あるいは自由研鑽を終えた学院の仲間たちよ。ここで再び会えた事を生徒会長としてではなく、同じ学び舎の同胞として心より嬉しく思うぞ」
そんな導入から挨拶を続けるのは、俺がここに来る理由となった依頼者こと、東根カユだった。
校内をカユと共に歩いていた時に、妙に視線を感じると思ったがそういう理由だったみたいだな。勿論もっと単純に生徒会長というブランドではなく、カユ自身の魅力による可能性も大いにあるが。
ちなみに俺はそんなカユの言葉を下からではなく、物理的に上から聞いていた。
学校というのは一般的に制服というものがある。これのデザインによって人気が変動したりと、割と馬鹿に出来ない重要な要素なのだが、下で蠢く奴ら、カユ風に言うならば同胞たちは男女で下半部の違いがあるものの、同じような衣服を身に纏っていた。
——が、俺は一人私服である。
そんな奴が一人混ざると無駄に目立つし色々と問題があると判断されたため、俺は一人だけ大講堂で行われている始業式のやり取りを、二階から見下ろす形になっていた。
制服についてだけど、俺の分はちゃんと用意されていたらしい……のだが、実際に渡されたそれを見た時、俺は軽くキレた。
なんせ、サイズが明らかに違うし、そして何より……スカートじゃねえかっと。
カユ曰く、手違いらしいけど、どうしたらそうなった? ダブルアウトじゃねえか。むしろ正解要素が皆無なのだが?
とまあ裏でそんなやりとりがあった結果、クラスメイトに挨拶はしておくだけしておいて、始業式には別枠という形になったんだ。
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─────────────
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