人魚は僕に笑顔を運ぶ

夢葵佳/yukika

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君との夏祭り

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アクリちゃんと
暮らすようになってから
もうすぐ3ヶ月になる。

そんなある日、アクリちゃんから
最後の思いで作りとして
夏祭りに行こうと誘われた。

僕はそれを了承し、行く事にした。

そしてその当日…

「真琴くん!これ、似合う?」

アクリちゃんは可愛らしい
ピンク色の浴衣を身に纏い、
くるりと僕の前で一回転した。

「うん、似合ってるよ」

「本当!?嬉しい~♪」

アクリちゃんは跳び跳ねて喜んだ。

ふふっ、可愛いな…

僕は毎日アクリちゃんと
一緒に過ごすうちに
アクリちゃんの事が好きになっていった。

だけどそれは伝えてない。

そもそもアクリちゃんは
僕に彼女がいると思っている。

僕だって今も死んだ
姫華の事も好きだったから。

だからアクリちゃんに思いを伝えるなんて
姫華を裏切るみたいで嫌だし…。

「そうだ!真琴くん、これプレゼント!」

アクリちゃんは
青色の浴衣を僕にくれた。

「え…これ、どうしたの?」

「実は自分の買うときに
 こっそり一緒に買ったんだ~♪」

「真琴くん、浴衣は
 子供の時以来だって言ってたから」

「ありがとう」

僕は早速浴衣に着替えた。

「どうかな?」

「うん、凄く似合ってるよ!」

「ふふっ、ありがとう」

そして僕達は祭りが
行われる会場に向かった。

「わ~!いろんなお店がある~!」

アクリちゃんは周りを見渡して
楽しそうにぴょんぴょんと跳び跳ねた。

ふふっ、可愛いな~

そんな事を考えていると
アクリちゃんが一人で
どこかに行きそうになり、
僕は慌ててアクリちゃんを握った。

「アクリちゃん、待って!」

アクリちゃんは好奇心旺盛で
こうしないと迷子になっちゃうから。

「あ、ごめん…」

「手を繋いでいこう?」

「うん…」

僕達はいろんな屋台を回り、
ほぼ全ての屋台を制覇した。

それにしても焼そば、りんご飴、綿飴、
たい焼き、チョコバナナ、フランクフルト…

あとは忘れたけど…

屋台の食べ物を全て完食するなんて
アクリちゃんて結構大食漢なのかな…?

3ヶ月くらい一緒にいるのに
全然気付かなかった…

「そろそろ帰ろっか」

「そうだね、あっ!」

アクリちゃんは
何かを見つけて走り出した。

「おじさん、これくださ~い!」

アクリちゃんは何かを購入した。
 
「どうしたの?」

「真琴くん、今までありがとう!
 これお礼のプレゼント!」

アクリちゃんはそう言って
僕にハンカチを渡した。

「え、あ…ありがとう…」

僕はそれを受け取ったけど
正直、嬉しいとは思わなかった。

もう二度と会わないって
言われてる気がしたから…。

「じゃあ、帰ろっか!」

「うん、そうだね!」

僕達は家に帰った。

そしてその次の日、
アクリちゃんがいた部屋は
もぬけの殻になっていた。






💧To be continued…💧









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