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5(裏)、エレナに想いを打ち明けました①

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 眠るエレナのおまんこを視姦しながらおちんぽを扱いて、もう何度射精しただろう。出した直後でも、横たわっているエレナを見下ろすとすぐにまたがちがちに勃起してしまう。
 上掛けを剥いでいるのは下半身だけだが、念願叶って貪った豊満なおっぱいの柔らかさも、可愛らしい色でつんと尖っていた乳首の弾力も、独占欲を抑えきれずに色香が匂い立つ肌に痕を付けたときの蕩けた声も表情も、脳裏に鮮やかに焼き付いている。薄紅色の襞を掻き分けて舐めしゃぶったおまんこの甘酸っぱいような味も、恥毛から顔を覗かせて真っ赤に膨らんでいた陰核の愛らしさも、潮まで噴いて感じ入ってくれたときの痙攣も、私は五感すべてを研ぎ澄ませてエレナを記憶していた。

(エレナのとろとろのおまんこに、おちんぽを挿れられたら……♡♡♡♡♡)

 むっちりとしたお尻の割れ目に顔を近づけて、間近からエレナのおまんこを眺め回す。拭き取ったけれどまだ香る愛液の匂いに、溢れ出す唾液を飲み下した。

(舐めたい♡♡♡♡♡ 奥まで掻き分けて、ぎゅうぎゅう絡みついてくれる肉付きのいいおまんこの感触を味わいたい♡♡♡♡♡ 包皮を剥いて、無防備な陰核を弄り倒したい♡♡♡♡♡)

 誘惑に負けて舌を伸ばし、愛液でぐずぐずになったおまんこに勝手におちんぽを突っ込んで、眠っているエレナを犯してしまいそうだ。果てることを知らない欲望にこれ以上支配されてしまわないように頭を振って、エレナから距離を取った。それでも下半身を剝き出しにしたエレナの蠱惑的なおまんこを凝視したまま、私はおちんぽを扱き続けた。

 カーテンから射し込む光に顔を上げて、空が白みはじめたのだと気付いた。私は夜通しエレナを視姦して、自慰に耽ってしまっていたらしい。右手に握っていたエレナの体を清めたタオルはすぐに精液塗れになってしまい棚に用意していたタオルに替えたのだが、何枚も汚してしまった。

(っ……いいかげん、後始末をしないと)

 水差しの水をグラスになみなみと注いで飲み干してから、汚してしまった何枚ものタオルとたっぷりと愛液を吸ってまだ湿っているエレナの薄桃色の下着を抱えた私は、寝室に連なる浴室へ向かった。まずタオルから精液を落として揉み洗いし、きつく水気を絞って、後できちんと洗濯をするために籠によけておいた。私の身の回りのことはエレナに任せているが、こういったものまで負担させたくはない。
 最後にエレナの下着を持ち上げた私はふと魔が差して、匂いを嗅いだ。おちんぽを疼かせる愛液が生乾きになり、淫らに香っている。私は下着を口もとに押し当てて浴室へ入り、万が一エレナが目覚めても音が聞こえないようにお湯を流した。彼女が興奮してくれた証である蜜の香りを堪能しつつ、狭い浴室の壁に精液をぶちまけた。

 普段より長い湯浴みを済ませて下着を洗った私は、そこかしこに自慰の痕跡を残していないか検める。エレナが目覚めたら使ってもらっても問題ないことをたしかめてから浴室を後にして、寝室に戻った。

「……エレナ? 目が覚めたかしら?」
「っ……! お嬢様……!」

 エレナの体調を案じて、ベッドの端に腰かけた。体ごと向き合ってくれたエレナは慌てて謝罪の言葉を口にしたけれど、私は別のことに意識を取られてしまう。起き上がるときに上掛けを跳ね除けてしまったのか、エレナの魅力的な裸体が惜しげもなくあらわになっていたためだ。
 恥ずかしそうに「お見苦しいものを……」などと言うエレナに余計なことを口走って苦しい言い訳をした私は、体の状態を訊ねた。謝らなくてはならないのは紛れもなく私のほうなのだから、柔らかな頬に触れて形の良い唇をなぞり、「お願いだから、もう謝らないで……。正直に教えて欲しいの」と囁いた。
 吐息を震わせた様子から喉が渇いているのだろうと察した私は、水を注いだグラスをエレナに差し出した。体を隠す上掛けを片手で胸に引き上げてグラスを受け取った彼女は、滑らかな喉に少しずつ水を流し込んでいく。艶めかしい動きに見惚れていると、エレナの唇の端から水が伝い落ちた。

(ぁっ……♡♡♡! 水滴がエレナの肌をなぞって……、拭き取らないと♡♡♡)

 吸い寄せられるように、エレナの肌に口づけていた。伝い落ちる水を追いかけて舌で舐め取り、豊かな胸もとを吸ってから唇を離す。はっと我に返った私は、エレナの許可もないのに肌を舐めてしまったことに気が付いた。
 今度は私の謝罪を遮った彼女が、「……ありがとうございます、お嬢様♡♡」と可愛らしい微笑を向けてくれた。覚醒しきっていないせいかもしれないが、拒まれなかったことが信じられないほど私を動揺させて、顔を見ていられなくなってしまう。ベッドに下ろした私の手に、エレナが躊躇いがちに触れてきた。

「その……、腰周りが少しだけ気だるく感じますが、痛みはございません。体を動かすことも、問題はなさそうです。……わたくしを労わってくださいまして、ありがとうございます」
「そう、……わかったわ。教えてくれてありがとう、エレナ。……気だるいのなら、今日はゆっくり休んでいて。他の者にも、私から伝えておくから」

 エレナの恐縮しきった様子に申し訳なく思ったけれど、私は頑として譲らなかった。間違いなく負担をかけてしまったのだから、せめて心置きなく休んで欲しい。いつものように振舞おうと心がけているだろう動作に滲み出る微妙な揺らぎを、普段のエレナを知る私は見過ごせなかった。
 強引に結論を押し付けてエレナの部屋に来てしまったが、––迂闊だった。想い人の部屋に勝手に入るだけでなく、衣装棚を覗いて着替えを探るのは、主と使用人の間柄であっても礼を欠く行為だ。眠るエレナを夜通し視姦していたくせに、私はまだ善人を気取りたいのだろうか。感情を押し殺して手早く着替えを見繕い、エレナの部屋を後にした。

 退室するエレナに「着替えを取るためとはいえ、部屋に入ってすまなかったわ。……今日の貴女の仕事は、休息を取ることよ」と命じて、湯上りで上気した顔から目を逸らした。
 奉仕を口実にエレナの体を好き勝手貪ってしまったというのに、機会を与えてはいただけないかといやに熱心に願い出てくれる。私が自分を慰めてしまっていたことに気付かれたのかもしれないと思ったけれど、必死な彼女を見ても真意は汲み取れなかった。

「……わかったわ。今夜、寝支度を済ませたら私の部屋へ来て。……体が辛かったり、気分が優れなかったら、そのまま休んでもらって構わないから」
「……っ! ありがとうございます、お嬢様……!」

 エレナを一目見たときからこの胸で育ち続けた激情が、いよいよ私を突き破って彼女に襲い掛かろうとしている。彼女が提案してくれた甘い誘惑を跳ね除けられなかった時点で、いずれ自分を抑えられなくなってしまうに違いないとわかっていたのに。
 見送った彼女の柔らかな飴色の瞳が侮蔑に歪んで私を見つめるのだろうと考えると、身を引き裂かれるようだった。蔑まれて当然のことをしてきた自覚があるだけに、想いを打ち明ける恐怖に足が竦んでしまう。夜の訪れを憂鬱に思いながら、次期領主の務めを果たすため身支度の仕上げを済ませた。

 部屋に招き入れたエレナに体調を訊ねると、大丈夫です、と張りのある声が返ってきた。血色の良い頬を見て安堵する。メイドとして素晴らしい働きぶりをしてくれる彼女をこれ以上裏切らないために、私は覚悟を決めて口を開いた。

「エレナ……、今夜も来てくれてありがとう。でも、もう……奉仕をしてくれなくていいわ」
「……っ!? な……、なぜでございましょう……? やはり、わたくしが至らないばかりに……」

 いかにも真面目な彼女らしい返答だ。自分が踏みにじっている稀有な美しさを奪い尽くしてしまう前に伝えられて良かった、と身勝手な私は考えていた。

「そうではないの……。エレナと触れ合えたことは、立場を利用しているのだとわかっていても、……幸せだったわ。けれど私はこれ以上、……自分を抑えられない」

 エレナの涙を拭って、そっと顔を上向かせた。エレナを愛したい、そして願わくは愛して欲しいと伝えて拒絶されれば、二度と間近で見ることが叶わない愛おしい顔を目に焼き付ける。ぽろぽろと涙を溢れさせる彼女のてのひらを包んで、私は狂おしい想いを口にした。

「貴女を愛しているわ。……一目見たときから、貴女に惹かれていた」
「っ……!!」

 ––さらに涙を流させてしまった。
 どうしようもなく心が乱れて、つい彼女を抱き寄せてしまう。しばらくすると、彼女も伝えなくてはならないことがある、と言って顔を上げてくれた。まだ涙の膜に覆われている瞳が、真っ直ぐに私を見つめる。

「ご奉仕をさせていただきたいと願ったのは、お嬢様に……お仕えする主以上の感情を、抱いてしまっていたからなのです。……身分違いだとわかっておりましたが、わたくしは……」
「っ……エレナ」
「……お慕いしております、お嬢様」

 自分の体のことすら明かせず想いを伝える勇気もなかった私を、エレナは慕ってくれていた––。想いの通じた実感が伴わないまま、遅れて湧き上がる歓喜に突き動かされてエレナを強く抱きしめた。
 すがりついた腕を離すことなどできそうにないのに、これまでの欲望塗れの行いを顧みた私は後ろめたくて、「でも、私は貴女が想ってくれるような人間では……」と口ごもってしまう。

「わたくしが申し上げるのは恐れ多いのですが……、お互い様、……ではだめでしょうか?」

 エレナのおおらかな心に包み込んでもらったのだと感じて、胸が熱くなった。臆病な私に救いの手を差し伸べてくれる彼女の優しさに励まされ、鼻の奥がつんと痛くなる。泣いてしまったら、それこそ甘えきってしまいそうだ。どうにか涙を堪えた私は、きっと情けない表情をしてしまっているだろう顔を上げた。
 慈愛に満ちた眼差しで見上げてくれるエレナの腰を支えて正直に求めると、背伸びしてくれた彼女が可愛らしい口づけを贈ってくれる。唇が触れたのはわずかな間だったけれど、押さえつけてきた想いを溢れさせるには十分だった。募るばかりだった愛を、想い続けていたエレナに受け取って欲しい。全身全霊で愛情を伝えるため、私は素早く抱え上げたエレナに心を込めた口づけを贈り返して、寝室へと歩き出した。
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