私のしあわせ

ぱる@あいけん風ねこ

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番外篇

プレゼント 京輔side

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まだ、梨恵とお付き合いをする前の話。




「ねぇ、悦子さん」
「なに?」
「梨恵ちゃんって、何が好きなのかなぁ」
「え?」




半年前にアルバイトで雇い始めた神崎 梨恵ちゃん。
歳は17歳、現役の高校生。

10代にしては大人しい子で、クールビューティって言葉が似合うような女の子。

最近は仕事にも慣れてきてくれて、1人でホールも任せられるようになった。
ただ、酔っ払い酒ぶっかけ事件があったから、なるべく俺もホールに出るようにしてるけど。

あの時の梨恵ちゃん…可愛かったんだよなぁ…。
本人には絶対に言えないし、こんな気持ち不謹慎だし。
でも、本当に可愛かったんだよなぁ。
守りたいって、一緒にいたいって本気で思ってさ。
俺、もう22なのに、17歳の女の子に恋するとか…ないよなぁ、とは思うんだけどこの気持ちを蔑ろに出来ないくらいに惚れちゃってるんだよなぁ。




「…え、まさか」
「…うん」
「…梨恵ちゃん、高校生よ?」
「知ってるよ」
「…犯罪でしょ」
「だよねぇ…」




こんなこと、悦子さんにしか相談出来ないんだよ。
両親に言ってもいいけど、絶対に白い目で見られるだろうし…。
でも、好きなんだよなぁ、本当に。




「何きっかけよ」
「…この前の酔っ払い酒ぶっかけ事件」
「え…?」
「あの時さ、梨恵ちゃん震えてたじゃん」
「そうね…怖かっただろうからね」
「それ見たらさ…守ってあげたいって思って、一緒にいたいって思って、あー好きだってなった」
「まぁ…」




多分、俺性癖可笑しいんだと思う。
すげぇ心配もしたけど、それ以上にかわいい好き付き合いたい一緒にいたいの気持ちが強かった。
こんなこと初めてで、正直自分の気持ちに戸惑ったけど、それでもやっぱ好きの気持ちが強い。




「宗治さんには言うの?」
「まだ言わないよ」
「そう」
「絶対に白い目で見られるもん」
「そうかしら?」
「そうだよ。22の男が17の女の子に恋してるんだよ?こいつやばいって思われるよ、絶対に」
「そうかしら…?」




あー…早く梨恵ちゃん来ないかなぁ。
今日も遅番だから、来るのまだ5時間もあるし。
今日は雨降ってるからお店暇だし。
会いたいなぁ、梨恵ちゃんに。




「で、何かプレゼントしたいの?」
「ん?うん。仕事頑張ってくれてるからさ、それで」
「まぁね。案外このお店大変だもんね」 
「うん。あ、悦子さんにも何かあげるからね?」
「ふふ。いいわよ、私は」
「そうもいかないよ。悦子さんにもあげないと梨恵ちゃんに変に思われる」
「…そういうこと」
「うん」




何が好きなのかな?と言うか、最近の高校生には何が流行ってるんだ?よく分からん。

アクセサリーは、絶対にダメだ。重すぎる。
ぬいぐるみ…とかはきっと梨恵ちゃんのキャラじゃない。
無難に文房具系とかの方がいいのかな…学校でも使えるだろうし。
でも…働いてるお店の上司からもらって嬉しかったりするのか?迷惑になりそうな気がするな…あー、どうしよう…でも何かプレゼントしたいんだよなぁ…。

今は俺のこと何にも意識してないだろうし、なんだったらただの雇い主だし。
あー…どうしよう?




◇◆◇




「梨恵ー?」
「んー?」
「何してんの?」
「お義母さんにお手紙書いてる」
「手紙?なんで?」
「ん?お手紙くれたから」
「そっか。…あ、それ」
「ん?あ、これ?」
「うん。まだ持ってたんだ?」
「うん。ずっと使ってる」
「そっか」
「うん」




あの時、梨恵に何かプレゼントしたいと思ってた時、結局買ったのはずっと使える万年筆だった。
学校で使えなくても、社会に出たら使えるかな?と思って。
梨恵とお付き合い出来なくても、もしかしたらそれで俺のこと思い出してくれるかな?とか思ってプレゼントした。
それを今も使ってくれてる梨恵。
やばい、愛しい気持ちが溢れてきた。




「わっ…。なに?」
「んーん。梨恵好きだなぁって」
「ふふ。なに、いきなり?」
「好きだよ、梨恵」
「うん。私も好きだよ」
「へへ」




また、新しいモノプレゼントしようかな。
今度は、俺とお揃いのアクセサリーとか、いいんじゃない?




END






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