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カインから預かったケイデンシーは、実にいい働きをした。ダラスがミハエルにあたえていたバングルから発する呪いを受け取る術がかかっているらしい。ダラスがかけた迷子防止の呪いを正しく受け取って、まるで導くかのように淡い光を放つ。
ー誠に不本意だが、時短契約で許嫁を任せている以上、あいつが拐かされることも考えて付与しておいたのだ。やはり俺は頭の出来が違う。サディンよ、存分にありがたがれ。
「今回ばかりは、マジで感謝だな…」
脳内で、ドヤ顔をしていたカインの顔と声が再生される。というか、ダラスがケイデンシーを受け取るときに、バングルに迷子防止を付与していると言っているのを聞いて思いついたらしい。サディンがそれを知ったら、その感謝も簡単に無に帰すのだが、これはあくまで余談である。
サディンは光源の揺らめく指示に従いなら、部分転化で聴覚と嗅覚を研ぎ澄ます。貴族街の中程、とある貴族の館の屋根にその足をつけると、その金色の目を細めた。
「…ここだ。」
ぴくんと大きな狼のような耳を跳ねさせる腰から生えたナナシとお揃いの豊かな尾が、集中をしているせいか屋根をゆっくりと撫でた。
爪が長くなり、鱗の浮いた手のひらをぺたりと屋根につけてそっと魔力を流す。やはり、不自然な膜のようなものを感じる。これは防音魔法か。魔力の浸透度を確認すると、おそらく地下だ。サディンの探知の術が、瞼の裏でその輪郭を箱のように浮かび上がらせる。箱型に馴染んだ防音魔法、それも、魔力が濃い部分と薄い部分がある。その間を赤い炎のような揺らぐ魔力が回遊している。おそらく、サリエルだ。
「場所がわかった。お前らは到着後入口で待機。カインに言って、夫人には説明の場を設けるように伝えてくれ。」
サディンの外套の隙間から顔を出した蝙蝠にそう伝えると、そのままサディンの辿った道を飛んでいく。伝令用に与えられていた一匹だ。それを見送ると、サディンはそっと屋根から中庭に降り立った。
「これは、あまりやりたくなかったんだけどな。」
サディンは通気口に触れた。ぽこんと音を立ててそこを外すと、手を突っ込んで思い切り魔力を流し込む。ナナシに教わった魔力酩酊だ。この使用人室にいたのは侍従一人のみだったが、傷つけぬようにするにはこれしかなかった。高濃度の魔力をピンポイントで浴びせるのには慣れが必要だが、サディンはそれ程までにこの術を重宝していた。
ドサリと音がして、サディンがひょこりと窓から顔を出す。ぐったりと倒れているのを確認すると、手際よく窓の鍵を外側から術で解錠した。やってることは完全に不審者である。そんなことを思いながら中に入ると、その違和感はすぐに感じ取れた。
中に入ってすぐに嗅覚が拾ったのは、薬品の匂いだ。そして、屋敷の中なのに漂うのは、魔物の香り。その整った顔に眉間の皺を刻むと、サディンはその香りを感じる方向へと駆け出した。
足音など構ってられるか。胸元の光がどんどんと強くなる。それに呼応するように、サディンは焦りを感じていた。薬品の匂いに、血の香りが交じる。開け放った広間、邪魔そうに垂れ下がった布を避けて進む。つま先が何かを弾いた。キラキラとした光沢を放ちながら滑ったそれを摘み上げる。
「鱗、…」
くん、とかおるのは魔物の臭いだ。その鱗が、何枚か落ちている。上を見上げると、梁から垂らされた布の上の方にも何枚か引っかかっているようだった。なるほど、この頭上の布は鱗の持ち主の影を遮るためらしい。天上にヤスリで削られたような痕跡を見る限り、どうやら蛇型の魔物らしい。
まるでその様子を見物するかの様に設置された椅子とティーテーブル。ここで嬲られるのを見るということか。パキンと音を立てて鱗が割れる。静かに怒気を滲ませたサディンが、思い切りその椅子を蹴り上げた。
「……、」
ぶわりと魔力が噴き上がる。部屋に垂れていた布が一斉にはためき、その魔力の圧力に負けた隠蔽の術が解け、サディンの目の前には地下への道が現れる。暗く口を開けた地下に降りるための階段には、小さな血痕と金のバングル。ミハエルが迷子にならぬようにと心配りをされた術は、そこで途切れている。摘み上げたそれには、甘く香るミハエルの血がついていた。
「ーーーーーっ、」
ビリビリと屋敷の壁が震える。恐ろしいまでの魔力の荷重がかかっていた。壁に亀裂が走ると、流石にただ事ではないと気がついたらしい。サリエルが炎をまとってその姿を表すと、突然現れた獅子の姿に驚いたらしい、アウギュストとマイアは、酷くうろたえた。
「な、魔物!?どこから湧いた!!」
「俺は息子殿に怒られたくない。早く俺の名を呼べミハエル。」
転化したサリエルが、喚くマイアを無視をして透明な壁を破壊する。舐めるように広がった炎の熱にやられたらしい。どろり届けるように隔たりがなくなると、そこから漏れ出したのはアウギュストのフェロモンだ。
「っ、正気か!!交尾中のナーガを刺激すると食われるぞ!」
「ミハエル、いい加減に起きろ。良いようにされて楽しいのですか?」
俺はお前が真名を呼ばねば助けられん。そんな事を宣ったサリエルは、気絶をしているミハエルをみて面倒くさそうな顔をした。
「あーあ、お前らしんだな。怖いのが来るぞ。」
「さっきから、何言って…!」
俺は知らん。サリエルはぺたりとお座りをすると、後ろ足でがしがしと耳をかく。アウギュストがそんな傍観者すら気にせずに、腰を押し付けながら突き上げる細い体に、数度目の牙を通そうとした時だった。
「アウギュスト!!!」
「ぎぃ、っ…!!」
マイアの悲鳴混じりの声が響いた。アウギュストは、一体自分の身にが起きたのかわからなかった。ただわかったのは、自分の自慢の美しい体が壁にめり込んでしまっていると言うことだった。
「っ、ひぃ、イッ!!」
痛い!体の骨が、砕かれてしまったかのようだった。アウギュストは内側から響くような痛みにひゅうひゅうとした呼吸しかできなかった。首を掴まれて押し付けられたのだ、その顔は天井しか見ることが出来ない。
「あーあ、ミハエル。お前がおきぬから怖いのが迎えに来たぞ。」
ミハエルは、その体をナーガの性器で貫かれていたらしい。ぐったりとしたまま手足を投げ出し、その尻のあわいからとぷりと溢れた魔物のそれを目にした、怖いもの。と呼ばれたサディンは、はくりと唇を震わした。
「な、ナーガの体を…っ、腕一本でだと!?ば、化け物…!!」
マイアは信じられないものを見る目で、眼の前の赤毛を見た。この男は、獣人なのだろうか。だとしたら、一体何の獣人だ。むき出しの腕は鱗で覆われ、恐ろしく鋭い鉤爪を持っている。豊かな赤い髪を逆立て、大きな耳を真っ直ぐに男娼に向けたそいつは、まるで静止してしまったかのように、アウギュストを投げた体制のまま男娼を見つめていた。
「ミハエル、」
感情の籠もっていない、化け物の声色がポトリと落ちた。
ー誠に不本意だが、時短契約で許嫁を任せている以上、あいつが拐かされることも考えて付与しておいたのだ。やはり俺は頭の出来が違う。サディンよ、存分にありがたがれ。
「今回ばかりは、マジで感謝だな…」
脳内で、ドヤ顔をしていたカインの顔と声が再生される。というか、ダラスがケイデンシーを受け取るときに、バングルに迷子防止を付与していると言っているのを聞いて思いついたらしい。サディンがそれを知ったら、その感謝も簡単に無に帰すのだが、これはあくまで余談である。
サディンは光源の揺らめく指示に従いなら、部分転化で聴覚と嗅覚を研ぎ澄ます。貴族街の中程、とある貴族の館の屋根にその足をつけると、その金色の目を細めた。
「…ここだ。」
ぴくんと大きな狼のような耳を跳ねさせる腰から生えたナナシとお揃いの豊かな尾が、集中をしているせいか屋根をゆっくりと撫でた。
爪が長くなり、鱗の浮いた手のひらをぺたりと屋根につけてそっと魔力を流す。やはり、不自然な膜のようなものを感じる。これは防音魔法か。魔力の浸透度を確認すると、おそらく地下だ。サディンの探知の術が、瞼の裏でその輪郭を箱のように浮かび上がらせる。箱型に馴染んだ防音魔法、それも、魔力が濃い部分と薄い部分がある。その間を赤い炎のような揺らぐ魔力が回遊している。おそらく、サリエルだ。
「場所がわかった。お前らは到着後入口で待機。カインに言って、夫人には説明の場を設けるように伝えてくれ。」
サディンの外套の隙間から顔を出した蝙蝠にそう伝えると、そのままサディンの辿った道を飛んでいく。伝令用に与えられていた一匹だ。それを見送ると、サディンはそっと屋根から中庭に降り立った。
「これは、あまりやりたくなかったんだけどな。」
サディンは通気口に触れた。ぽこんと音を立ててそこを外すと、手を突っ込んで思い切り魔力を流し込む。ナナシに教わった魔力酩酊だ。この使用人室にいたのは侍従一人のみだったが、傷つけぬようにするにはこれしかなかった。高濃度の魔力をピンポイントで浴びせるのには慣れが必要だが、サディンはそれ程までにこの術を重宝していた。
ドサリと音がして、サディンがひょこりと窓から顔を出す。ぐったりと倒れているのを確認すると、手際よく窓の鍵を外側から術で解錠した。やってることは完全に不審者である。そんなことを思いながら中に入ると、その違和感はすぐに感じ取れた。
中に入ってすぐに嗅覚が拾ったのは、薬品の匂いだ。そして、屋敷の中なのに漂うのは、魔物の香り。その整った顔に眉間の皺を刻むと、サディンはその香りを感じる方向へと駆け出した。
足音など構ってられるか。胸元の光がどんどんと強くなる。それに呼応するように、サディンは焦りを感じていた。薬品の匂いに、血の香りが交じる。開け放った広間、邪魔そうに垂れ下がった布を避けて進む。つま先が何かを弾いた。キラキラとした光沢を放ちながら滑ったそれを摘み上げる。
「鱗、…」
くん、とかおるのは魔物の臭いだ。その鱗が、何枚か落ちている。上を見上げると、梁から垂らされた布の上の方にも何枚か引っかかっているようだった。なるほど、この頭上の布は鱗の持ち主の影を遮るためらしい。天上にヤスリで削られたような痕跡を見る限り、どうやら蛇型の魔物らしい。
まるでその様子を見物するかの様に設置された椅子とティーテーブル。ここで嬲られるのを見るということか。パキンと音を立てて鱗が割れる。静かに怒気を滲ませたサディンが、思い切りその椅子を蹴り上げた。
「……、」
ぶわりと魔力が噴き上がる。部屋に垂れていた布が一斉にはためき、その魔力の圧力に負けた隠蔽の術が解け、サディンの目の前には地下への道が現れる。暗く口を開けた地下に降りるための階段には、小さな血痕と金のバングル。ミハエルが迷子にならぬようにと心配りをされた術は、そこで途切れている。摘み上げたそれには、甘く香るミハエルの血がついていた。
「ーーーーーっ、」
ビリビリと屋敷の壁が震える。恐ろしいまでの魔力の荷重がかかっていた。壁に亀裂が走ると、流石にただ事ではないと気がついたらしい。サリエルが炎をまとってその姿を表すと、突然現れた獅子の姿に驚いたらしい、アウギュストとマイアは、酷くうろたえた。
「な、魔物!?どこから湧いた!!」
「俺は息子殿に怒られたくない。早く俺の名を呼べミハエル。」
転化したサリエルが、喚くマイアを無視をして透明な壁を破壊する。舐めるように広がった炎の熱にやられたらしい。どろり届けるように隔たりがなくなると、そこから漏れ出したのはアウギュストのフェロモンだ。
「っ、正気か!!交尾中のナーガを刺激すると食われるぞ!」
「ミハエル、いい加減に起きろ。良いようにされて楽しいのですか?」
俺はお前が真名を呼ばねば助けられん。そんな事を宣ったサリエルは、気絶をしているミハエルをみて面倒くさそうな顔をした。
「あーあ、お前らしんだな。怖いのが来るぞ。」
「さっきから、何言って…!」
俺は知らん。サリエルはぺたりとお座りをすると、後ろ足でがしがしと耳をかく。アウギュストがそんな傍観者すら気にせずに、腰を押し付けながら突き上げる細い体に、数度目の牙を通そうとした時だった。
「アウギュスト!!!」
「ぎぃ、っ…!!」
マイアの悲鳴混じりの声が響いた。アウギュストは、一体自分の身にが起きたのかわからなかった。ただわかったのは、自分の自慢の美しい体が壁にめり込んでしまっていると言うことだった。
「っ、ひぃ、イッ!!」
痛い!体の骨が、砕かれてしまったかのようだった。アウギュストは内側から響くような痛みにひゅうひゅうとした呼吸しかできなかった。首を掴まれて押し付けられたのだ、その顔は天井しか見ることが出来ない。
「あーあ、ミハエル。お前がおきぬから怖いのが迎えに来たぞ。」
ミハエルは、その体をナーガの性器で貫かれていたらしい。ぐったりとしたまま手足を投げ出し、その尻のあわいからとぷりと溢れた魔物のそれを目にした、怖いもの。と呼ばれたサディンは、はくりと唇を震わした。
「な、ナーガの体を…っ、腕一本でだと!?ば、化け物…!!」
マイアは信じられないものを見る目で、眼の前の赤毛を見た。この男は、獣人なのだろうか。だとしたら、一体何の獣人だ。むき出しの腕は鱗で覆われ、恐ろしく鋭い鉤爪を持っている。豊かな赤い髪を逆立て、大きな耳を真っ直ぐに男娼に向けたそいつは、まるで静止してしまったかのように、アウギュストを投げた体制のまま男娼を見つめていた。
「ミハエル、」
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