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翌日、ミハエルはサディンの腕の中で目を覚ました。結局昨日の夜はそういった行為をしなかった。と、いうよりも、あのままミハエルがサディンの腕の中で眠ってしまった、というのが正しい。
朝、小鳥の囀る声で目をさまし、自分の身がサディンの腕によって身動きが取れずにいるという事実に幸せを噛み締め、一人で照れながら額を胸板にくっつける。朝から心臓と情緒が忙しい。連動するように顔も熱くなってしまうのに、離れ難い体温が気持ちよくて、ついつい頬をくっつけてしまう。
「…ぁわ、」
そんな中、ごり、というしっかりとした硬さのものが、ミハエルの太ももに当てられた。下着姿のサディンはすやすやと眠りながら、朝勃ちをしていることには気がついていない。その事実を知っているのは、いつもの癖で少しだけ早く目を覚ましたミハエルだけだった。
「す、ご…」
「んん…、」
同じ男として、羨ましがった方がいいのだろうか。というよりも、その逞しいサディンのご立派様を確認するようにまじまじと見つめて思ったことは、よく入ったなあという自身の尻のポテンシャルの高さだ。なんだか、ある種の感動を感じてしまい、やらしい気分、というよりは研究者気分でまじまじと観察してしまった。
生地を押し上げるそれをしばらく眺めていたのだが、サディンの腕に力が入り抱きすくめられたかと思うと、そのまま仰向けに寝返りを打たれて、ミハエル自身がサディンの腹の上に乗っかるという状態に落ち着いた。
「…サ、ディン…、ど、どうしよ…」
尻の間に、それが挟まってしまった。サディンは口端に唾液を滲ませては、すうすうと寝息をたてていて、なかなかに寝汚い。ミハエルは散々っぱら悩んだ挙句、そうだ、魔力で散らしてあげればいいのかと思い至った。
「んしょ…っ、と、」
「ん…、み、はえ…る…」
「大丈夫、すぐ終わりますからね。」
下にずり下がるようにスポンと腕から抜け出すと、ミハエルの下肢に押し付けるような形になってしまった。いけない、これは精神衛生上非常によろしくない。じんわりと顔を赤らめると、ひとまずサディンの腰に座るような形で起き上がった時だった。
「…騎乗位なんて、教えてねんだけど…」
「ひゃ…っ、お、おはようございます…、」
「ん、おはよ。…で、何しようとしてんの、ミハエルは。」
寝ぼけた思考を散らすように大きなあくびをしたのち、手で顔を拭ったサディンはというと、むくりと腹筋の力だけで起き上がったかと思えば、背もたれがわりの枕に身を預けた。
昨日の夜とは違い、部屋は明るい。ミハエルの行動を面白そうに見つめるサディンの、少しだけ意地悪な表情がとてもわかりやすかった。
「え、えと…魔力で、散らそうと。」
「散らす…?」
「サディンの…、その、生理現象を…」
顔を真っ赤にしながら呟くミハエルの柔らかな尻に、サディンの愚息が当たっていたらしい。同じ男同士だし、何も恥ずかしがることではないはずだ。ましてや医療従事者のミハエルなら、他人の性器なんて手足のように見慣れているのだろうと勝手に思っていた分、そんなウブな反応をされるとは思わなかった。
「で、魔力を散らすってのは?」
「はい、ええと…空魔石を用意して、サディンの凝ったものを中に魔力として移すのです。」
「魔石孕ませる趣味はないなあ。」
「は、孕ませる、とかではありません…!」
サディンの言い回しに、ついミハエルの声がうわずった。そんな風に捉えられたら、ミハエルだって自己処理がしづらくて敵わない。サディンがミハエルの手のひらに現れた空魔石を、ひょいと摘んで窓の外に放る。あー!と言っているミハエルの尻をガシリと鷲掴むと、ぐっと尻に押し付けるようにして緩く突き上げた。
「ひゃ、っ…!」
「そんなんしなくても、もっとカジュアルに処理できる方法があるから、ミハエルが良ければ教えるけど。」
「わ、わ、わ、っ…!」
まるでどういう顔をすればミハエルが照れるかわかっているかのように嫣然と微笑むと、数度目の悪戯な突き上げにびくんと身を跳ねさせたミハエルが、ヘナヘナとサディンの胸元に額を押し付けるかのようにしてうずくまった。
「…ミハエル?」
「ぃ、…今、話、かけないでくださ…い…」
「おいおい。」
蚊の鳴くような細い声で、そんなことを言われた。チラリと下肢を見ると、どうやらミハエルも元気になってしまったらしい。なるほど、こんなに女みたいでも男の部分はあるのだなあと、妙に感心してしまった。
「うぅ…、っ…やだやだ、こっち見ないで、」
「いや、見るだろ。…服越しでもささやかだな、お前は。」
「ひ、ひどい…。」
自分の性感を煽っておいて、こうして口に出すのも憚られるほど元気にされてしまったのに、その総評がささやかだなんてあんまりだ。ミハエルだって男としてのプライドがある。男らしくは無理でも。ここは怒ってもいいのではないかと、涙目でむすりとサディンを見つめた。
「何、もしかして怒った?」
「し、知りません…もう、お、おりますから、手を離して。」
「やだ。なあミハエル、揶揄って悪かったって。な、こっち向いて。」
「…反省、してくれるんですか?」
そっぽを剥いていたミハエルの腰を引き寄せ、頬に口付ける。大好きなサディンが、ミハエルしか知らない甘やかな声色で、ご機嫌とりをしてるのだと思い至ると、なんとなく溜飲が下がった。
「うん、あれだ。やなこと言って悪かった。」
「べつに…もう、怒っていません。」
「そ?」
ぎゅうと抱きしめられ、サディンがじっとミハエルを見つめる。正面から端正な顔が見つめ返してくるのが気恥ずかしくて、ついうろうろと視線の行き場を探す。
「浮かれてた。お前が俺と一緒に寝てたから。」
「わ…、そ、そんなの…こ、これから、いくらでも…」
「仕事で、ちょっと予想外なことが起こってさ。気が立ってたのもあるんだけど。」
サディンの男らしい掌が、そっとミハエルの素直な髪を梳くように撫でる。キシリと音がして、サディンがゆっくりと体を倒すから、抱きしめられたままのミハエルもころんとベットに逆戻りだ。
「仕事、あの娼館の件が、まだ…?」
「ああ、魔物の出どころに貴族が関わってるからさ。ま、摘発でいれば一斉検挙で手柄と臨時ボーナスは手堅いんだけど。」
「そうですか…、危ない目には、あんまりあって欲しくないですね。」
「ん、だから立て込んでて、ちっと…、疲れてた。」
サディンがミハエルの額に口付けると、正面からゆっくりと抱きしめる。人一人分の重みが心地いい。ミハエルは肩口に顔を埋めて抱きしめてくるサディンの背中を、優しく撫でた。
「あなたは、いつも大変な役割を任されるのに、飄々としているのがすごいです。」
「してるかな、顔に出てないだけだと思うけど。」
「サディンのかっこいいところは、僕だけが知っていればいいので、…ふふ、なんか、照れますね。」
「本人前にして惚気るくせに、よくいう。」
肩口で。くつくつとサディンが笑う。ミハエルもなんだか楽しくなって小さく笑うと、そっと甘えるように赤毛に擦り寄る。広い背中を優しく撫で、そろそろ起きた方がいいよなあと思って天井を見上げた。
「はぇ…」
「何、変な声だして。」
「僕…、さっきまで座ってませんでしたっけ…?」
「ああ、そういえば。」
「お、起きなくて、」
は、とは続かなかった。ミハエルの起床の要望は、サディンによってお断りされてしまった。
「まあ、細かいことは気にするなよ。」
「は、ん、ンンン…っ!?」
両腕の間にミハエルを閉じ込めたサディンが、にっこりと微笑む。押し倒されている事実に茹で上がってしまった可愛らしい大切が、冷静さを取り戻そうとするのを押しつけた唇で邪魔をする。昨日の夜だって我慢したのだ。こんな据え膳、逃すつもりはありません。そう言わんばかりに、サディンの唇によって飲み込まれたミハエルの抗議は、結局言葉になる前にフェードアウトをしたのであった。
朝、小鳥の囀る声で目をさまし、自分の身がサディンの腕によって身動きが取れずにいるという事実に幸せを噛み締め、一人で照れながら額を胸板にくっつける。朝から心臓と情緒が忙しい。連動するように顔も熱くなってしまうのに、離れ難い体温が気持ちよくて、ついつい頬をくっつけてしまう。
「…ぁわ、」
そんな中、ごり、というしっかりとした硬さのものが、ミハエルの太ももに当てられた。下着姿のサディンはすやすやと眠りながら、朝勃ちをしていることには気がついていない。その事実を知っているのは、いつもの癖で少しだけ早く目を覚ましたミハエルだけだった。
「す、ご…」
「んん…、」
同じ男として、羨ましがった方がいいのだろうか。というよりも、その逞しいサディンのご立派様を確認するようにまじまじと見つめて思ったことは、よく入ったなあという自身の尻のポテンシャルの高さだ。なんだか、ある種の感動を感じてしまい、やらしい気分、というよりは研究者気分でまじまじと観察してしまった。
生地を押し上げるそれをしばらく眺めていたのだが、サディンの腕に力が入り抱きすくめられたかと思うと、そのまま仰向けに寝返りを打たれて、ミハエル自身がサディンの腹の上に乗っかるという状態に落ち着いた。
「…サ、ディン…、ど、どうしよ…」
尻の間に、それが挟まってしまった。サディンは口端に唾液を滲ませては、すうすうと寝息をたてていて、なかなかに寝汚い。ミハエルは散々っぱら悩んだ挙句、そうだ、魔力で散らしてあげればいいのかと思い至った。
「んしょ…っ、と、」
「ん…、み、はえ…る…」
「大丈夫、すぐ終わりますからね。」
下にずり下がるようにスポンと腕から抜け出すと、ミハエルの下肢に押し付けるような形になってしまった。いけない、これは精神衛生上非常によろしくない。じんわりと顔を赤らめると、ひとまずサディンの腰に座るような形で起き上がった時だった。
「…騎乗位なんて、教えてねんだけど…」
「ひゃ…っ、お、おはようございます…、」
「ん、おはよ。…で、何しようとしてんの、ミハエルは。」
寝ぼけた思考を散らすように大きなあくびをしたのち、手で顔を拭ったサディンはというと、むくりと腹筋の力だけで起き上がったかと思えば、背もたれがわりの枕に身を預けた。
昨日の夜とは違い、部屋は明るい。ミハエルの行動を面白そうに見つめるサディンの、少しだけ意地悪な表情がとてもわかりやすかった。
「え、えと…魔力で、散らそうと。」
「散らす…?」
「サディンの…、その、生理現象を…」
顔を真っ赤にしながら呟くミハエルの柔らかな尻に、サディンの愚息が当たっていたらしい。同じ男同士だし、何も恥ずかしがることではないはずだ。ましてや医療従事者のミハエルなら、他人の性器なんて手足のように見慣れているのだろうと勝手に思っていた分、そんなウブな反応をされるとは思わなかった。
「で、魔力を散らすってのは?」
「はい、ええと…空魔石を用意して、サディンの凝ったものを中に魔力として移すのです。」
「魔石孕ませる趣味はないなあ。」
「は、孕ませる、とかではありません…!」
サディンの言い回しに、ついミハエルの声がうわずった。そんな風に捉えられたら、ミハエルだって自己処理がしづらくて敵わない。サディンがミハエルの手のひらに現れた空魔石を、ひょいと摘んで窓の外に放る。あー!と言っているミハエルの尻をガシリと鷲掴むと、ぐっと尻に押し付けるようにして緩く突き上げた。
「ひゃ、っ…!」
「そんなんしなくても、もっとカジュアルに処理できる方法があるから、ミハエルが良ければ教えるけど。」
「わ、わ、わ、っ…!」
まるでどういう顔をすればミハエルが照れるかわかっているかのように嫣然と微笑むと、数度目の悪戯な突き上げにびくんと身を跳ねさせたミハエルが、ヘナヘナとサディンの胸元に額を押し付けるかのようにしてうずくまった。
「…ミハエル?」
「ぃ、…今、話、かけないでくださ…い…」
「おいおい。」
蚊の鳴くような細い声で、そんなことを言われた。チラリと下肢を見ると、どうやらミハエルも元気になってしまったらしい。なるほど、こんなに女みたいでも男の部分はあるのだなあと、妙に感心してしまった。
「うぅ…、っ…やだやだ、こっち見ないで、」
「いや、見るだろ。…服越しでもささやかだな、お前は。」
「ひ、ひどい…。」
自分の性感を煽っておいて、こうして口に出すのも憚られるほど元気にされてしまったのに、その総評がささやかだなんてあんまりだ。ミハエルだって男としてのプライドがある。男らしくは無理でも。ここは怒ってもいいのではないかと、涙目でむすりとサディンを見つめた。
「何、もしかして怒った?」
「し、知りません…もう、お、おりますから、手を離して。」
「やだ。なあミハエル、揶揄って悪かったって。な、こっち向いて。」
「…反省、してくれるんですか?」
そっぽを剥いていたミハエルの腰を引き寄せ、頬に口付ける。大好きなサディンが、ミハエルしか知らない甘やかな声色で、ご機嫌とりをしてるのだと思い至ると、なんとなく溜飲が下がった。
「うん、あれだ。やなこと言って悪かった。」
「べつに…もう、怒っていません。」
「そ?」
ぎゅうと抱きしめられ、サディンがじっとミハエルを見つめる。正面から端正な顔が見つめ返してくるのが気恥ずかしくて、ついうろうろと視線の行き場を探す。
「浮かれてた。お前が俺と一緒に寝てたから。」
「わ…、そ、そんなの…こ、これから、いくらでも…」
「仕事で、ちょっと予想外なことが起こってさ。気が立ってたのもあるんだけど。」
サディンの男らしい掌が、そっとミハエルの素直な髪を梳くように撫でる。キシリと音がして、サディンがゆっくりと体を倒すから、抱きしめられたままのミハエルもころんとベットに逆戻りだ。
「仕事、あの娼館の件が、まだ…?」
「ああ、魔物の出どころに貴族が関わってるからさ。ま、摘発でいれば一斉検挙で手柄と臨時ボーナスは手堅いんだけど。」
「そうですか…、危ない目には、あんまりあって欲しくないですね。」
「ん、だから立て込んでて、ちっと…、疲れてた。」
サディンがミハエルの額に口付けると、正面からゆっくりと抱きしめる。人一人分の重みが心地いい。ミハエルは肩口に顔を埋めて抱きしめてくるサディンの背中を、優しく撫でた。
「あなたは、いつも大変な役割を任されるのに、飄々としているのがすごいです。」
「してるかな、顔に出てないだけだと思うけど。」
「サディンのかっこいいところは、僕だけが知っていればいいので、…ふふ、なんか、照れますね。」
「本人前にして惚気るくせに、よくいう。」
肩口で。くつくつとサディンが笑う。ミハエルもなんだか楽しくなって小さく笑うと、そっと甘えるように赤毛に擦り寄る。広い背中を優しく撫で、そろそろ起きた方がいいよなあと思って天井を見上げた。
「はぇ…」
「何、変な声だして。」
「僕…、さっきまで座ってませんでしたっけ…?」
「ああ、そういえば。」
「お、起きなくて、」
は、とは続かなかった。ミハエルの起床の要望は、サディンによってお断りされてしまった。
「まあ、細かいことは気にするなよ。」
「は、ん、ンンン…っ!?」
両腕の間にミハエルを閉じ込めたサディンが、にっこりと微笑む。押し倒されている事実に茹で上がってしまった可愛らしい大切が、冷静さを取り戻そうとするのを押しつけた唇で邪魔をする。昨日の夜だって我慢したのだ。こんな据え膳、逃すつもりはありません。そう言わんばかりに、サディンの唇によって飲み込まれたミハエルの抗議は、結局言葉になる前にフェードアウトをしたのであった。
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