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「ぶっ殺す!!」
「まてまてまてまて!」
こうなるのはわかりきっていた事ではあるが、まさか何も言わぬうちから開口一番に殺人予告をされるとは思わなかった。
見事に着火したダラスはというと、実に良い心地で朝を迎えていたのだ。この男が愛息子を連れてくるまでは、の話しだったのだが。
遡ること一時間前。朝から愛する妻と産まれたばかりの娘の世話をしていたダラスは、今なら誰にでも優しく接することができるだろうし、そして些細なことで腹が立つこともないだろう。そんな柔らかで暖かな心地のまま、異国まで己の研究を磨きに行っている愛息子を思いながら、朝の忙しないひとときも愛しく思っていた。
ミハエルの出産のときよりも、比較的安産だったルキーノはというと、娘にユリアと名を付けて朝の世話を行っていた。
「貴方の兄は、今は異国で勉学に励んでおりますよ。はやくお顔を見せてあげたいですね。」
「ルキーノ、ミハエルには手紙を送ったから、週末にでも帰ってくるだろうよ。なに、あいつも妹ができるのだ。きっと今以上に思いやりを持って接してくれるさ。」
おくるみに包まれたユリアを抱く愛しい妻にそっと口付けを送る。ミハエルが家を離れてから、ダラスは分かりやすくスキンシップが多くなった。嬉しいが、やはり久方ぶりである。ミハエルがうちに帰ってくるまでには体調も整って、慌ただしい日々は少しはマシになるだろう。ルキーノは、おそらく息子が戻ってくるまでに一度くらいはそういう雰囲気になりそうだなあと思っていたのだが、まさか産後一週間も経たぬうちにこうもフルスロットルになるとはと、少しだけ引きつった笑みを浮かべていた。
「ミハエルに似ているな、ユリアもきっと美しい娘になるだろう。ああ、不埒な輩に手を出されないだろうか。息子のように毒牙にかかったらと思うと、俺は気がきではないよ。」
「サディンはミハエルが選んだのですよ兄さん。意図的に情報を歪めないでくださいな。」
苛烈な旦那を持つルキーノが嗜める。わかってはいるが悔しいと言うのが本音だろう。どうこう言うのは構わないが、ダラスもダラスで息子の恋愛を応援してあげればいいのに。これが親心と言い返すのであれば、見守るのが親心だと言い返してやるつもりだった。
そして、そんなことを思っていれば玄関から来客の報せを伝えるドアベルの音が鳴った。
「む、席を外す。寂しいと思うが良い子にしてろよ。」
「そんな短い距離で何を言うのですか。まったく。」
ダラスの心配の方向が面白すぎて、ルキーノは小さく吹き出した。方眉を上げて答えたダラスが席を外して数分後、玄関のあるエントランスホールから先程の物騒な声が飛んできたのである。
「ハルピュイア!!やっちまえ!!」
「わああ!!ハルちゃんだめだめ!!」
サディンの背後から、真っ黒な肌の幼児を抱いたミハエルが飛び出る。慌ててサディンが結界を張って闇魔法を防ぐと、ダラスはくわっと目を見開いて叫んだ。
「お前またうちのミハエル拐かしたのかァ!!」
「あっ、ま、まだなんもいってないのに!!」
「拐かしたんじゃねえし。」
「いや拐かしましたよね!?」
あれは持って帰っただけだ。と言い張るサディンの胸ぐらを掴まんばかりに詰め寄るダラスの後ろで、ユリアを抱いたルキーノが何事かと降りてくる。
「ミハエル!貴方、研究機関に行ったはずでは?」
「あう…え、えっと」
「ルキーノ、まずは出産おめでとう。」
「あ、これはご丁寧に…」
これは出産の祝だとインベントリからユグドリズムシと、そしてエルマー家御用達のミセスマグノリアのチェリーパイを差し出す。ミハエルも好きなそのお店のパイは、ほのかな酸味と程よい甘さ、そして、洋酒と砂糖でくつくつとジャム状になるまで煮込まれたソースをまぜたチーズクリームがマリアージュした絶品の一品であった。
「手土産が上等ということは、後ろめたいことでも腹に秘めてるのだろう。」
「うっ」
「なんでミハエルが反応するんだ。」
ダラスの一言にびくんと身を跳ねさせた愛息子に、怪訝そうな顔をする。そしてなによりダラスが気になったのは、ミハエルの胸にしがみつくようにしてくっついているサリエルに似た子供であった。
「ともかく、こちらではなく中にはいってくださいな。」
「ハルちゃん、後でお羽のお手入れしてあげますね。」
ちょこちょこと跳ねるようにミハエルのそばに寄ってきた魔物のハルピュイアを気にしながらも、サディンが小さくうなずいた。この魔物はミハエルが好きらしい。くわくわと口を開くと、時折首を傾げながらサリエルを見つめていた。
「サディンは珈琲でよかったですか?」
「構わないが、ミハエル。お前はカフェインは摂るなよ。」
「はい、もちろんです。」
リビングに行き各々が席につくと、ミハエルはルキーノを制して茶を入れに行く。ダラスは、なんでそんなことをサディンが言うのか測りかねて、つい眉間のシワを増やした。
細いミハエルの背を、サディンが心配そうに見送る。本当は自分が茶を入れに行きたかったが、人様のキッチンなのでそれもかなわない。仕方なく戻ってきたミハエルの手から盆を受け取って給餌を手伝った、
「ミハエル、ユリアにお顔を見せてあげてください。」
「わ…柔らかい…」
ルキーノが、抱いている娘の顔が見えるように体の向きを傾ける。ミハエルは頬を染めながら床に膝をつくと、そっとその柔らかな乳児の頬を指先で触れた。
「かわいい…」
「貴方もこんな時代があったのですよ。」
「うわあ…ユリアちゃん、はじめまして…」
ふにゅふにゅとむずがる妹に、ルキーノとミハエルが小さく笑う。そんな微笑ましい光景のはずなのに、ダラスはぷよぷよと浮かぶサリエル似の赤子が気になって仕方がない、
「ミハエル、妹への挨拶が済んだら説明をしろ。」
「あっ」
くるくると空中で前転をするかのように、ミハエルの腕の中に収まったサリエルは、その赤い瞳をダラスに向けて宣った。
「おまえのぶかにやられまちた。じぇったいにゆるちまちぇん。まぢで。」
「あはは、ロンさんとちょっと…」
「サリエルが勝手に参戦したんだろう。お前の我儘に付き合ったのはロンのほうだぞ。」
渋い顔をしながらサディンが言う。ダラスが頭の痛そうな顔で溜め息を吐くと、話はまだ終わりではないと視線をサディンに向けた。
「で、お前はミハエルと何をしにここに来た。出産祝はついでだろう。」
「ああ、まあ…そっちもメインではあるんだが。」
「あん?」
ミハエルがそわりとしたかと思えば、居住まいを正す。その緊張具合から、もしや結婚の報告かとダラスは苦い思いをした。サディンはというと、しばらく黙りこくる。どう説明しようかと悩んだらしい。しかし考えてもだめだなあと思い至った結果、とんでもない爆弾を放り投げた。
「ミハエルを孕ませたんだ。」
「えっ」
「え?」
ダラスとルキーノの声が揃った。サディンの、実に明快で簡潔に纏めた報告は、なにも後ろめたいことなどないと言わんばかりであった。そしてミハエルはというと、息をしていなかった。心の準備もクソもない、端的すぎるサディンの言葉に、卒倒しかけていた。
「ええと、」
「腹の中に俺の子がいる。」
「……………。」
ルキーノの聞き直そうとした意を汲んで、分かりやすく噛み砕いて説明する。ルキーノがゆっくりとダラスを見ると白目をむいていたし、ミハエルも今にも死にそうな顔で絶句をしている。
腕の中のユリアがふにゅぅと可愛らしい声を上げ、漸くルキーノは我に返った。
「サディン、簡潔に経緯を纏めなさい。その内容次第では僕にも考えがあります。」
「お、お母さん…‥?」
目が全然笑っていなかった。サディンもルキーノの声色と顔が全然一致していない事に、漸く報告の順番を誤ったのだと自覚した。
「ルキーノ、」
「なりません。貴方には説明責任が御座います。」
「言うから、ちょっと落ち着け、な?」
「なら貴方が落ち着かせられるように説明をなさい。ね?」
緩やかに微笑むルキーノに、サディンは足元から這い上がってくる恐怖に身震いした。常識人怖い。サディンはこくこくと頷くと、何から話そうかとしばらく無言で順序を纏める。そうしてやっと口を開いたかと思えば、我に帰ったミハエルが慌てて手を上げた。
「ぼっ、僕がお父さんから取り上げてた妊娠薬のんじゃったんです!!」
「補足すると、俺がミハエルのピルケースから出した風邪薬だと思ってたのが、妊娠薬だったってことだ。」
まさか二人して選手宣誓をするかのごとく手を上げて白状するとは思わなかった。そしてまさかの共同作業がこれだとは先の思いやられることである。
しかし、ダラスはその言葉を聞いて目をかっぴろげた。サディンの言った、風邪薬と間違えてという部分は懸念していたことだったからだ。まさか自分の息子でその結果の流れを知ることになるだなんて!と口から細い声を漏らしながら、どかんと机に頭を打ち付けた。
「まてまてまてまて!」
こうなるのはわかりきっていた事ではあるが、まさか何も言わぬうちから開口一番に殺人予告をされるとは思わなかった。
見事に着火したダラスはというと、実に良い心地で朝を迎えていたのだ。この男が愛息子を連れてくるまでは、の話しだったのだが。
遡ること一時間前。朝から愛する妻と産まれたばかりの娘の世話をしていたダラスは、今なら誰にでも優しく接することができるだろうし、そして些細なことで腹が立つこともないだろう。そんな柔らかで暖かな心地のまま、異国まで己の研究を磨きに行っている愛息子を思いながら、朝の忙しないひとときも愛しく思っていた。
ミハエルの出産のときよりも、比較的安産だったルキーノはというと、娘にユリアと名を付けて朝の世話を行っていた。
「貴方の兄は、今は異国で勉学に励んでおりますよ。はやくお顔を見せてあげたいですね。」
「ルキーノ、ミハエルには手紙を送ったから、週末にでも帰ってくるだろうよ。なに、あいつも妹ができるのだ。きっと今以上に思いやりを持って接してくれるさ。」
おくるみに包まれたユリアを抱く愛しい妻にそっと口付けを送る。ミハエルが家を離れてから、ダラスは分かりやすくスキンシップが多くなった。嬉しいが、やはり久方ぶりである。ミハエルがうちに帰ってくるまでには体調も整って、慌ただしい日々は少しはマシになるだろう。ルキーノは、おそらく息子が戻ってくるまでに一度くらいはそういう雰囲気になりそうだなあと思っていたのだが、まさか産後一週間も経たぬうちにこうもフルスロットルになるとはと、少しだけ引きつった笑みを浮かべていた。
「ミハエルに似ているな、ユリアもきっと美しい娘になるだろう。ああ、不埒な輩に手を出されないだろうか。息子のように毒牙にかかったらと思うと、俺は気がきではないよ。」
「サディンはミハエルが選んだのですよ兄さん。意図的に情報を歪めないでくださいな。」
苛烈な旦那を持つルキーノが嗜める。わかってはいるが悔しいと言うのが本音だろう。どうこう言うのは構わないが、ダラスもダラスで息子の恋愛を応援してあげればいいのに。これが親心と言い返すのであれば、見守るのが親心だと言い返してやるつもりだった。
そして、そんなことを思っていれば玄関から来客の報せを伝えるドアベルの音が鳴った。
「む、席を外す。寂しいと思うが良い子にしてろよ。」
「そんな短い距離で何を言うのですか。まったく。」
ダラスの心配の方向が面白すぎて、ルキーノは小さく吹き出した。方眉を上げて答えたダラスが席を外して数分後、玄関のあるエントランスホールから先程の物騒な声が飛んできたのである。
「ハルピュイア!!やっちまえ!!」
「わああ!!ハルちゃんだめだめ!!」
サディンの背後から、真っ黒な肌の幼児を抱いたミハエルが飛び出る。慌ててサディンが結界を張って闇魔法を防ぐと、ダラスはくわっと目を見開いて叫んだ。
「お前またうちのミハエル拐かしたのかァ!!」
「あっ、ま、まだなんもいってないのに!!」
「拐かしたんじゃねえし。」
「いや拐かしましたよね!?」
あれは持って帰っただけだ。と言い張るサディンの胸ぐらを掴まんばかりに詰め寄るダラスの後ろで、ユリアを抱いたルキーノが何事かと降りてくる。
「ミハエル!貴方、研究機関に行ったはずでは?」
「あう…え、えっと」
「ルキーノ、まずは出産おめでとう。」
「あ、これはご丁寧に…」
これは出産の祝だとインベントリからユグドリズムシと、そしてエルマー家御用達のミセスマグノリアのチェリーパイを差し出す。ミハエルも好きなそのお店のパイは、ほのかな酸味と程よい甘さ、そして、洋酒と砂糖でくつくつとジャム状になるまで煮込まれたソースをまぜたチーズクリームがマリアージュした絶品の一品であった。
「手土産が上等ということは、後ろめたいことでも腹に秘めてるのだろう。」
「うっ」
「なんでミハエルが反応するんだ。」
ダラスの一言にびくんと身を跳ねさせた愛息子に、怪訝そうな顔をする。そしてなによりダラスが気になったのは、ミハエルの胸にしがみつくようにしてくっついているサリエルに似た子供であった。
「ともかく、こちらではなく中にはいってくださいな。」
「ハルちゃん、後でお羽のお手入れしてあげますね。」
ちょこちょこと跳ねるようにミハエルのそばに寄ってきた魔物のハルピュイアを気にしながらも、サディンが小さくうなずいた。この魔物はミハエルが好きらしい。くわくわと口を開くと、時折首を傾げながらサリエルを見つめていた。
「サディンは珈琲でよかったですか?」
「構わないが、ミハエル。お前はカフェインは摂るなよ。」
「はい、もちろんです。」
リビングに行き各々が席につくと、ミハエルはルキーノを制して茶を入れに行く。ダラスは、なんでそんなことをサディンが言うのか測りかねて、つい眉間のシワを増やした。
細いミハエルの背を、サディンが心配そうに見送る。本当は自分が茶を入れに行きたかったが、人様のキッチンなのでそれもかなわない。仕方なく戻ってきたミハエルの手から盆を受け取って給餌を手伝った、
「ミハエル、ユリアにお顔を見せてあげてください。」
「わ…柔らかい…」
ルキーノが、抱いている娘の顔が見えるように体の向きを傾ける。ミハエルは頬を染めながら床に膝をつくと、そっとその柔らかな乳児の頬を指先で触れた。
「かわいい…」
「貴方もこんな時代があったのですよ。」
「うわあ…ユリアちゃん、はじめまして…」
ふにゅふにゅとむずがる妹に、ルキーノとミハエルが小さく笑う。そんな微笑ましい光景のはずなのに、ダラスはぷよぷよと浮かぶサリエル似の赤子が気になって仕方がない、
「ミハエル、妹への挨拶が済んだら説明をしろ。」
「あっ」
くるくると空中で前転をするかのように、ミハエルの腕の中に収まったサリエルは、その赤い瞳をダラスに向けて宣った。
「おまえのぶかにやられまちた。じぇったいにゆるちまちぇん。まぢで。」
「あはは、ロンさんとちょっと…」
「サリエルが勝手に参戦したんだろう。お前の我儘に付き合ったのはロンのほうだぞ。」
渋い顔をしながらサディンが言う。ダラスが頭の痛そうな顔で溜め息を吐くと、話はまだ終わりではないと視線をサディンに向けた。
「で、お前はミハエルと何をしにここに来た。出産祝はついでだろう。」
「ああ、まあ…そっちもメインではあるんだが。」
「あん?」
ミハエルがそわりとしたかと思えば、居住まいを正す。その緊張具合から、もしや結婚の報告かとダラスは苦い思いをした。サディンはというと、しばらく黙りこくる。どう説明しようかと悩んだらしい。しかし考えてもだめだなあと思い至った結果、とんでもない爆弾を放り投げた。
「ミハエルを孕ませたんだ。」
「えっ」
「え?」
ダラスとルキーノの声が揃った。サディンの、実に明快で簡潔に纏めた報告は、なにも後ろめたいことなどないと言わんばかりであった。そしてミハエルはというと、息をしていなかった。心の準備もクソもない、端的すぎるサディンの言葉に、卒倒しかけていた。
「ええと、」
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「……………。」
ルキーノの聞き直そうとした意を汲んで、分かりやすく噛み砕いて説明する。ルキーノがゆっくりとダラスを見ると白目をむいていたし、ミハエルも今にも死にそうな顔で絶句をしている。
腕の中のユリアがふにゅぅと可愛らしい声を上げ、漸くルキーノは我に返った。
「サディン、簡潔に経緯を纏めなさい。その内容次第では僕にも考えがあります。」
「お、お母さん…‥?」
目が全然笑っていなかった。サディンもルキーノの声色と顔が全然一致していない事に、漸く報告の順番を誤ったのだと自覚した。
「ルキーノ、」
「なりません。貴方には説明責任が御座います。」
「言うから、ちょっと落ち着け、な?」
「なら貴方が落ち着かせられるように説明をなさい。ね?」
緩やかに微笑むルキーノに、サディンは足元から這い上がってくる恐怖に身震いした。常識人怖い。サディンはこくこくと頷くと、何から話そうかとしばらく無言で順序を纏める。そうしてやっと口を開いたかと思えば、我に帰ったミハエルが慌てて手を上げた。
「ぼっ、僕がお父さんから取り上げてた妊娠薬のんじゃったんです!!」
「補足すると、俺がミハエルのピルケースから出した風邪薬だと思ってたのが、妊娠薬だったってことだ。」
まさか二人して選手宣誓をするかのごとく手を上げて白状するとは思わなかった。そしてまさかの共同作業がこれだとは先の思いやられることである。
しかし、ダラスはその言葉を聞いて目をかっぴろげた。サディンの言った、風邪薬と間違えてという部分は懸念していたことだったからだ。まさか自分の息子でその結果の流れを知ることになるだなんて!と口から細い声を漏らしながら、どかんと机に頭を打ち付けた。
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