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第二章 俺様、ダンジョンを出る
11、正真正銘の生きる災害来たあぁぁぁぁ!?
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さて、駆け上ること1オーラ。予定より1階層下の31階層にて休憩となった。
ここは草原タイプのフィールド型階層で、視界は良好。綺麗な夕日が風に揺れる草を赤く染めている。生えているのはススキに似た枯れ草だ。
チェーザーレが黙々と草を刈り、野営準備を始めたので手伝うことにした。俺様優しい。
「ブレスは吐くなよ。火事になるから」
釘を刺された。わかってらぁ。
「血飛沫と共に踊れ!」
中空から放つ斬撃は空気の刃となり広範囲の草を一気に刈り取る。なるほど、決め台詞で攻撃力2倍か……便利だ。草刈りだから農家の称号効果範囲なのかもしれない。
とにかく一気に更地になった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ミスカンタス】
草食動物が好んで食す草。青葉の頃はお茶の原料となる。土色になると非常に燃えやすく、種火の材料となる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おお~」
ベルナルド先生が魔法で土をぼこぼこと掘り起し竈のようなものを作り上げ、そこにチェーザーレが黙々と刈った草を集めていたので鑑定をしてみたら、解説が出るようになった。
積み上げた枯草にアルベルトが剣を近づけ、ナイフで勢いよく擦る。ボッと音を立てて火が付いた。
『魔法は使わないのか?』
「うわっ! 驚かすなよ。お前、喋れたのか……」
原始的な方法で火を点けるアルベルトに聞くと、こういうダンジョンの中では完璧に安全な場所なんてないから、MPを温存させるために緊急時や訓練以外で魔法は使わないらしい。
「ちょっと不便だが、慣れればなんてことはない」
さすが高レベル冒険者。言うことが格好いい。
ルシアちゃんが串に刺した鶏肉を焼き始めた。と、何かがガサガサと草を揺らし近づいてくる。
「チッ。食事前の運動と行きますか!」
バルトヴィーノが剣を持って駆け出す。俺も行こうっと。
刈り取った場所まで出てきたそれは、どう見ても巨大なイナゴだった。キショイ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ロクスタ】〔成虫〕
HP:457/457
MP:100/100
基本はミスカンタスを好んで食べるが雑食。その強靭な顎は人の身体を容易く噛み千切る。短距離であれば飛行も可能。群れで行動することが多く、1匹見かけたら1,000匹いると思え。幼虫を好んで食べる人もいる。成虫はモンスターに分類。その旺盛な食欲から、ロクスタの通った土地には何も残らないと言われているが、実際には糞や死骸により土地が肥沃になる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
正真正銘の生きる災害来たあぁぁぁぁ!? 地球のイナゴはあくまでも食物繊維を食料にしていたけど、こっちのは肉も食べるってことか。そしてこっちでもやっぱり食材なのか。
1匹いたら1,000匹? 嫌な予感がして耳に意識して音を聞くと、あっちからもこっちからもガサガサ、ギチギチと音がする。か、囲まれている……。
『――≪リージェ≫がスキル≪索敵≫Lv.1を取得しました――』
大量の気配を感じ取ったからか、スキルを獲得した。
これでもっと正確にわかるかもしれない。さっそく。
「我を害さんとする者よ、姿を現せ」
わかる。大体だけど、方角と距離が。数えきれないほどいる。
音に頼って何とか気配を感じていたのが、はっきりと存在を感じる程度だけど。
『――≪リージェ≫のスキル≪索敵≫が≪我を害さんとする者よ、姿を現せ≫に改名されました――』
そこは索敵のままでいいんじゃないですかね?!
いかん、今はイナゴだ。
「多いな。1,000匹どころじゃねぇぞ」
バルトヴィーノが毒づくと、それに合わせたように一斉にイナゴが飛びかかってきた。
「風よ、我が前の敵を打ち払え!」
ベルナルド先生が短い詠唱を唱えると、疾風の刃が目の前を吹き荒れイナゴ達をバラバラにする。
首だけになったイナゴがギチギチと歯を打ち鳴らす。無駄に生命力が高いようだがあんな姿になった以上近寄らなければ大丈夫だろう。
「ルシア様、結界はロクスタにも効きますか?」
「は、はい。あの、野営地全体を囲うくらいの広さでも私が眠らない限り3オーラは持ちます。いなくなるのを待てば戦わなくても良いのでは……?」
ルシアちゃんが無駄に危険を冒すことはないと言ってくるが、それは悪手だ。相手が悪食のイナゴである以上、どれだけ待っても去ってくれる保証はない。最悪、ルシアちゃんが身動き取れなくなって全滅って可能性だってあるのだ。
「取り敢えず安全を確保しよう。ルシア様、それまで結界を張りながら夕食の用意を頼みますね」
アルベルトがそんな軽口を叩く。アルベルトと俺、チェーザーレとベルナルド先生、ドナートとバルドヴィーノの三組に分かれて散開。さっさと終わらせてお肉を食べる!
「血飛沫と共に踊れ」
ベルナルド先生の真似をして、斬撃を飛ばすイメージで腕を振り回す。
風圧がゴウッっと唸りながら前方にいたイナゴをススキごと切り裂いた。バラバラになった脚や翅、頭がススキと共に中空を舞う。
アルベルトの視界の高さでホバリングしているが、見渡す限り扇状に刈り取られている。害虫キラーと中二病(笑)の相乗効果ヤバすぎる。
「リージェ、あっちも頼む」
俺の攻撃の範囲外から襲ってきたイナゴを斬り飛ばしながら、アルベルトが指で横を示す。あと60発は撃てるから、見える範囲で狩り尽くしてやろう。
俺は決めポーズを取りながら戦っているおっちゃん達を巻き込まないよう万遍なくスキルを放った。
ここは草原タイプのフィールド型階層で、視界は良好。綺麗な夕日が風に揺れる草を赤く染めている。生えているのはススキに似た枯れ草だ。
チェーザーレが黙々と草を刈り、野営準備を始めたので手伝うことにした。俺様優しい。
「ブレスは吐くなよ。火事になるから」
釘を刺された。わかってらぁ。
「血飛沫と共に踊れ!」
中空から放つ斬撃は空気の刃となり広範囲の草を一気に刈り取る。なるほど、決め台詞で攻撃力2倍か……便利だ。草刈りだから農家の称号効果範囲なのかもしれない。
とにかく一気に更地になった。
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【ミスカンタス】
草食動物が好んで食す草。青葉の頃はお茶の原料となる。土色になると非常に燃えやすく、種火の材料となる。
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「おお~」
ベルナルド先生が魔法で土をぼこぼこと掘り起し竈のようなものを作り上げ、そこにチェーザーレが黙々と刈った草を集めていたので鑑定をしてみたら、解説が出るようになった。
積み上げた枯草にアルベルトが剣を近づけ、ナイフで勢いよく擦る。ボッと音を立てて火が付いた。
『魔法は使わないのか?』
「うわっ! 驚かすなよ。お前、喋れたのか……」
原始的な方法で火を点けるアルベルトに聞くと、こういうダンジョンの中では完璧に安全な場所なんてないから、MPを温存させるために緊急時や訓練以外で魔法は使わないらしい。
「ちょっと不便だが、慣れればなんてことはない」
さすが高レベル冒険者。言うことが格好いい。
ルシアちゃんが串に刺した鶏肉を焼き始めた。と、何かがガサガサと草を揺らし近づいてくる。
「チッ。食事前の運動と行きますか!」
バルトヴィーノが剣を持って駆け出す。俺も行こうっと。
刈り取った場所まで出てきたそれは、どう見ても巨大なイナゴだった。キショイ。
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【ロクスタ】〔成虫〕
HP:457/457
MP:100/100
基本はミスカンタスを好んで食べるが雑食。その強靭な顎は人の身体を容易く噛み千切る。短距離であれば飛行も可能。群れで行動することが多く、1匹見かけたら1,000匹いると思え。幼虫を好んで食べる人もいる。成虫はモンスターに分類。その旺盛な食欲から、ロクスタの通った土地には何も残らないと言われているが、実際には糞や死骸により土地が肥沃になる。
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正真正銘の生きる災害来たあぁぁぁぁ!? 地球のイナゴはあくまでも食物繊維を食料にしていたけど、こっちのは肉も食べるってことか。そしてこっちでもやっぱり食材なのか。
1匹いたら1,000匹? 嫌な予感がして耳に意識して音を聞くと、あっちからもこっちからもガサガサ、ギチギチと音がする。か、囲まれている……。
『――≪リージェ≫がスキル≪索敵≫Lv.1を取得しました――』
大量の気配を感じ取ったからか、スキルを獲得した。
これでもっと正確にわかるかもしれない。さっそく。
「我を害さんとする者よ、姿を現せ」
わかる。大体だけど、方角と距離が。数えきれないほどいる。
音に頼って何とか気配を感じていたのが、はっきりと存在を感じる程度だけど。
『――≪リージェ≫のスキル≪索敵≫が≪我を害さんとする者よ、姿を現せ≫に改名されました――』
そこは索敵のままでいいんじゃないですかね?!
いかん、今はイナゴだ。
「多いな。1,000匹どころじゃねぇぞ」
バルトヴィーノが毒づくと、それに合わせたように一斉にイナゴが飛びかかってきた。
「風よ、我が前の敵を打ち払え!」
ベルナルド先生が短い詠唱を唱えると、疾風の刃が目の前を吹き荒れイナゴ達をバラバラにする。
首だけになったイナゴがギチギチと歯を打ち鳴らす。無駄に生命力が高いようだがあんな姿になった以上近寄らなければ大丈夫だろう。
「ルシア様、結界はロクスタにも効きますか?」
「は、はい。あの、野営地全体を囲うくらいの広さでも私が眠らない限り3オーラは持ちます。いなくなるのを待てば戦わなくても良いのでは……?」
ルシアちゃんが無駄に危険を冒すことはないと言ってくるが、それは悪手だ。相手が悪食のイナゴである以上、どれだけ待っても去ってくれる保証はない。最悪、ルシアちゃんが身動き取れなくなって全滅って可能性だってあるのだ。
「取り敢えず安全を確保しよう。ルシア様、それまで結界を張りながら夕食の用意を頼みますね」
アルベルトがそんな軽口を叩く。アルベルトと俺、チェーザーレとベルナルド先生、ドナートとバルドヴィーノの三組に分かれて散開。さっさと終わらせてお肉を食べる!
「血飛沫と共に踊れ」
ベルナルド先生の真似をして、斬撃を飛ばすイメージで腕を振り回す。
風圧がゴウッっと唸りながら前方にいたイナゴをススキごと切り裂いた。バラバラになった脚や翅、頭がススキと共に中空を舞う。
アルベルトの視界の高さでホバリングしているが、見渡す限り扇状に刈り取られている。害虫キラーと中二病(笑)の相乗効果ヤバすぎる。
「リージェ、あっちも頼む」
俺の攻撃の範囲外から襲ってきたイナゴを斬り飛ばしながら、アルベルトが指で横を示す。あと60発は撃てるから、見える範囲で狩り尽くしてやろう。
俺は決めポーズを取りながら戦っているおっちゃん達を巻き込まないよう万遍なくスキルを放った。
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