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第四章 俺様、西方に行く
(閑話)聖女の旅 3
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「きぃぃいああぁぁぁぁあ」
物音を立てないようそーっと近づき、パッと捕まえたきのこの形をしたその小さなモンスター。
小さな体のどこからそんな大きな声を出しているのだろうと不思議に思うほどの悲鳴を上げて私の手の中でもがいております。
その声を聞きつけてアルベルト様達も駆けつけてきました。
「やめてよして殺さないで! 殺すならせめて俺の質問に答えてからにして!」
「質問、ですか?」
「答えたらダメだ!」
モンスターが口を利いたことに驚きつつ何を質問するのだろうと首を傾げると、アルベルト様がモンスターと言葉を交わしてはいけないと止めます。
攻撃のためのスキルかもしれないから早くそのモンスターを寄越しなさい、ときのこのサイズに合わせてか解体用ナイフを振りかざして手を差し出してきます。
それを見て涙を流すきのこが少し哀れに思ってしまいました。
「あの、アルベルト様。この子からは他のモンスターのような悪い気は感じません。質問を聞いてみてからでも……」
「ダメです」
きのこさんは何やら考え込むと、掴んでいた私の手をポンポンと叩きます。
ふふ、全然痛くありませんわ。こんなか弱いモンスターもいるのですね。
「オチデンの勇者が何かに転生したって話を知らないか? 黒いモンスターの情報でも良い」
「何だと!?」
きのこさんから飛び出した質問に、答えるなと言ったはずのアルベルト様が動揺して詰め寄ります。モンスターの言うことだ、こちらを惑わせようとしているのだろうとベルナルド様がアルベルト様に落ち着くよう仰っていますがあまり効果はないようです。
「では、オチデンの勇者様はやはりお亡くなりになっているのですね……」
暗黒破壊神と戦うためにも、亡くなったというのが嘘であって欲しかったのですが。帰ってきた答えは「死んでいる」でした。
「遺体は昨夜回収して親許に帰した。が、ノルドで死んだ勇者は転生して聖竜なんて呼ばれてたからな。きっと転生してどこかに……」
「そ、それは本当ですか?!」
リージェ様が、転生した勇者様?!
いえ、あり得るかもしれません。リージェ様は前世の記憶があり元は人間だと仰っていました。前世が勇者であったのなら、こちらが導く前から暗黒破壊神を倒そうと考えていたのにも納得です。
「詳しくお話を教えていただけますか?」
私達の中にもうきのこさんを倒そうなんて考える者はおりませんでした。
リージェ様の前世の話をダンジョンで聞いていたから、嘘を言っていないと納得したのです。
あまり他人に聞かせられない話でしたので、宿の部屋についてきてもらいました。
「それで、オチデンの勇者は確かにお亡くなりになっているのですね?」
机の上で座るきのこさんを囲んで質問をしていきます。
きのこさんはオチデンの勇者様の葬儀を取り仕切ったというフリスト司祭よりお話を聞き、さらにきのこさんの知る情報と合わせてお話してくださいました。
オチデンが召喚した勇者様のお名前はユカ・タケタニ様。面倒見の良い真面目な女性であったと。それ故に無辜の民が貴族に虐殺されるのを見過ごせず、止めようとして無礼討ちされたのだと。
驚くことにきのこさんは勇者様の先生でいらっしゃいました。
「それが真相か……」
アルベルト様が腕を組んだまま深いため息を吐きました。
他の方々も沈痛な面持ちで何やら考え込んでおります。
「あの、きのこさん、リージェ様をご存知のようだったのですがお会いしたのですか?」
「ん? ああ、今分体1号が一緒にいるよ。何なら伝言とか飛ばせるけど」
「まぁっ」
リージェ様と一緒にいる、と聞いて皆驚いた顔です。
なら、先ほど思いついたことを言ってみいても良いかしら?
「あの、私ルシアと申します。きのこさん、私達と一緒に来てはいただけませんか?」
「聖女さん?!」
「きのこさんが伝言をリージェ様に伝えてくださるのなら合流しやすくなりますし、勇者様の先生ということでこれから勇者様とお会いした時に信頼が得やすくなります」
完全にこちらの都合でしかないですしお礼に差し出せるようなものもないのが心苦しいのですが……。
何も相談せずに言ってしまったのでアルベルト様がとても驚いてましたが、理由を聞いたら他の方々も納得してくださいました。
「うん、うん。聖竜は今リージェって名前なんだな」
きのこさんは誰かと話しているかのように一人頷くと、二つ返事で一緒に来ることを了承してくださいました。
私達はきのこさんの知りたい情報を何も持っていませんでしたが、道中探すのをお手伝いすると言ったら喜んでくださいました。
「早速ここを発ちノルドへ向かいましょう」
「オチデンの調査は良いのか?」
「ええ、戦争準備をしているわけではないとわかりましたから。リージェ様を追いかけましょう」
まだ馬車いっぱいに物資があり、補給せずともノルドへ行けます。
街を出る際にお父様に通信でオチデンの勇者に関しての情報を伝え、さらに民や兵士が一体となり治世を良くしようと働きかけていることを報告いたしました。
それらの情報をもたらしてくださったきのこさんを紹介し、分身体があちこちにいて情報を共有できると伝えたところ、一体王城へ来て欲しいと仰ってくれました。
「通信水晶の代わりにしてしまって申し訳ないけどね」
「大丈夫ですよー。こっちもいろんな情報を収集できるってことで」
このままノルドへ行くことをお父様も了承してくれました。
ノルドでもまた勇者様が死んだと報じられているので、真相を調べ戦争の兆しがないか判断して欲しいとのこと。
「ああ、でも本当に気を付けてね。昨年からあちこちで反乱が起きているって話だったんだけど、勇者召喚に失敗したって話の後通信水晶の連絡がつかないんだ」
潜入させた調査員の話だと革命が成立し新しく国王が戴冠したそうですが、国交の場を一切設けず即位の挨拶などもないと。
不気味に思った各国の調査員もまた潜入し、混迷の中にあるようだと。
「リージェ様が先行しておりますし、アルベルト様達もついていてくださいます。きっとどうにかなりますわ」
楽観的、と言われてしまうかもしれませんが、何とかなると思ってしまうのです。
あぁ、でも願わくばリージェ様がノルドで私を待っていてくださいますように! 置いてけぼりはもう嫌ですわ!
物音を立てないようそーっと近づき、パッと捕まえたきのこの形をしたその小さなモンスター。
小さな体のどこからそんな大きな声を出しているのだろうと不思議に思うほどの悲鳴を上げて私の手の中でもがいております。
その声を聞きつけてアルベルト様達も駆けつけてきました。
「やめてよして殺さないで! 殺すならせめて俺の質問に答えてからにして!」
「質問、ですか?」
「答えたらダメだ!」
モンスターが口を利いたことに驚きつつ何を質問するのだろうと首を傾げると、アルベルト様がモンスターと言葉を交わしてはいけないと止めます。
攻撃のためのスキルかもしれないから早くそのモンスターを寄越しなさい、ときのこのサイズに合わせてか解体用ナイフを振りかざして手を差し出してきます。
それを見て涙を流すきのこが少し哀れに思ってしまいました。
「あの、アルベルト様。この子からは他のモンスターのような悪い気は感じません。質問を聞いてみてからでも……」
「ダメです」
きのこさんは何やら考え込むと、掴んでいた私の手をポンポンと叩きます。
ふふ、全然痛くありませんわ。こんなか弱いモンスターもいるのですね。
「オチデンの勇者が何かに転生したって話を知らないか? 黒いモンスターの情報でも良い」
「何だと!?」
きのこさんから飛び出した質問に、答えるなと言ったはずのアルベルト様が動揺して詰め寄ります。モンスターの言うことだ、こちらを惑わせようとしているのだろうとベルナルド様がアルベルト様に落ち着くよう仰っていますがあまり効果はないようです。
「では、オチデンの勇者様はやはりお亡くなりになっているのですね……」
暗黒破壊神と戦うためにも、亡くなったというのが嘘であって欲しかったのですが。帰ってきた答えは「死んでいる」でした。
「遺体は昨夜回収して親許に帰した。が、ノルドで死んだ勇者は転生して聖竜なんて呼ばれてたからな。きっと転生してどこかに……」
「そ、それは本当ですか?!」
リージェ様が、転生した勇者様?!
いえ、あり得るかもしれません。リージェ様は前世の記憶があり元は人間だと仰っていました。前世が勇者であったのなら、こちらが導く前から暗黒破壊神を倒そうと考えていたのにも納得です。
「詳しくお話を教えていただけますか?」
私達の中にもうきのこさんを倒そうなんて考える者はおりませんでした。
リージェ様の前世の話をダンジョンで聞いていたから、嘘を言っていないと納得したのです。
あまり他人に聞かせられない話でしたので、宿の部屋についてきてもらいました。
「それで、オチデンの勇者は確かにお亡くなりになっているのですね?」
机の上で座るきのこさんを囲んで質問をしていきます。
きのこさんはオチデンの勇者様の葬儀を取り仕切ったというフリスト司祭よりお話を聞き、さらにきのこさんの知る情報と合わせてお話してくださいました。
オチデンが召喚した勇者様のお名前はユカ・タケタニ様。面倒見の良い真面目な女性であったと。それ故に無辜の民が貴族に虐殺されるのを見過ごせず、止めようとして無礼討ちされたのだと。
驚くことにきのこさんは勇者様の先生でいらっしゃいました。
「それが真相か……」
アルベルト様が腕を組んだまま深いため息を吐きました。
他の方々も沈痛な面持ちで何やら考え込んでおります。
「あの、きのこさん、リージェ様をご存知のようだったのですがお会いしたのですか?」
「ん? ああ、今分体1号が一緒にいるよ。何なら伝言とか飛ばせるけど」
「まぁっ」
リージェ様と一緒にいる、と聞いて皆驚いた顔です。
なら、先ほど思いついたことを言ってみいても良いかしら?
「あの、私ルシアと申します。きのこさん、私達と一緒に来てはいただけませんか?」
「聖女さん?!」
「きのこさんが伝言をリージェ様に伝えてくださるのなら合流しやすくなりますし、勇者様の先生ということでこれから勇者様とお会いした時に信頼が得やすくなります」
完全にこちらの都合でしかないですしお礼に差し出せるようなものもないのが心苦しいのですが……。
何も相談せずに言ってしまったのでアルベルト様がとても驚いてましたが、理由を聞いたら他の方々も納得してくださいました。
「うん、うん。聖竜は今リージェって名前なんだな」
きのこさんは誰かと話しているかのように一人頷くと、二つ返事で一緒に来ることを了承してくださいました。
私達はきのこさんの知りたい情報を何も持っていませんでしたが、道中探すのをお手伝いすると言ったら喜んでくださいました。
「早速ここを発ちノルドへ向かいましょう」
「オチデンの調査は良いのか?」
「ええ、戦争準備をしているわけではないとわかりましたから。リージェ様を追いかけましょう」
まだ馬車いっぱいに物資があり、補給せずともノルドへ行けます。
街を出る際にお父様に通信でオチデンの勇者に関しての情報を伝え、さらに民や兵士が一体となり治世を良くしようと働きかけていることを報告いたしました。
それらの情報をもたらしてくださったきのこさんを紹介し、分身体があちこちにいて情報を共有できると伝えたところ、一体王城へ来て欲しいと仰ってくれました。
「通信水晶の代わりにしてしまって申し訳ないけどね」
「大丈夫ですよー。こっちもいろんな情報を収集できるってことで」
このままノルドへ行くことをお父様も了承してくれました。
ノルドでもまた勇者様が死んだと報じられているので、真相を調べ戦争の兆しがないか判断して欲しいとのこと。
「ああ、でも本当に気を付けてね。昨年からあちこちで反乱が起きているって話だったんだけど、勇者召喚に失敗したって話の後通信水晶の連絡がつかないんだ」
潜入させた調査員の話だと革命が成立し新しく国王が戴冠したそうですが、国交の場を一切設けず即位の挨拶などもないと。
不気味に思った各国の調査員もまた潜入し、混迷の中にあるようだと。
「リージェ様が先行しておりますし、アルベルト様達もついていてくださいます。きっとどうにかなりますわ」
楽観的、と言われてしまうかもしれませんが、何とかなると思ってしまうのです。
あぁ、でも願わくばリージェ様がノルドで私を待っていてくださいますように! 置いてけぼりはもう嫌ですわ!
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