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『人』と『死神』の『命の蝋燭』探しが始まったはいいものの、全く手掛かりがないという状況だった。
とりあえず、私は普段通りの生活をし、『死神』の方も本業をするということになった。
大学の授業が終わり、そのままバイトをした日の夜。
いつものように夜道を歩いていると、目の前に黒い布が現れた。
「うわっ!……その登場の仕方はどうにかならないんですか」
「う、すみません、気を付けてはいるんですが……」
人を驚かせたとは思えないほどの腰の低さで話す『死神』。
初めてその登場をされた時は、とうとう『死神』の下剋上が始まったのかと思った。
「別に大丈夫だって言ってるじゃないですか」
「いえ、それはいけません」
夜道は危ないからと、『死神』はあの日の夜から護衛をしてくるようになった。
こういう、人が関わることには強情だと知ったのは記憶に新しい。
自分のことはほったらかしのくせに。
「それで、今日は何があったんですか」
バイトの帰りには、こうして互いにその日にあったことを報告し合うようになった。
道中でずっと無言っていうのも気まずいし。
無言になっていると、『死神』がずっとソワソワしてて気になるし。
「自分よりもトキさんの話が聞きたいです」
今回もはぐらかされてしまった。
この『死神』は本当に自分の話をしない。
もしかしたら『死神』の仕事は触れてはいけないのかもしれないと思って許容しているが、もしかするとただこの『死神』が自分の話なんてつまらないとか思っているからなんじゃないかと疑っている。
「……う~ん、今日もいつも通りでしたよ?」
大学で学んだことや、全く授業の内容が頭に入らないこと、テストが近づいてきてヤバいということを話す。変わり映えしない話であるはずなのに、この『死神』は本当に楽しそうにこちらの話を聞く。
その様子を見るたびに、「本当は『死神』の話も聞きたいのに」と思ってしまう。
「それにしても『命の蝋燭』に関しては、全く進展がないですね」
「ま、まあ、あまりにも抽象的なものですから……」
申し訳なさそうにこちらを見てくる『死神』に、私はそっとフォローする。
「責めているわけじゃないんですよ、ただどうしたものかと思っただけなんです」
色々と気にしすぎてしまう『死神』は、その都度ケアする必要があるとすでに学んだ。
気にしすぎた結果、謎の儀式に手を染めようとした『死神』を止めたのは3日前くらいのことだ。
「『死神』さんは急に謎のダンスをしてヤバそうな儀式をしようとするし」
「その節はご迷惑をお掛けしました……」
『死神』は布のフードの部分を地面に向け、恥ずかしそうにしている。
普段、普通だった人ほど奇行に走った時の衝撃は凄まじいものとなるんだと思い知った。
「『命の』っていうくらいだから、よっぽど大切なものなんでしょうか」
『死神』の黒歴史になったであろう出来事の話をやめ、『命の蝋燭』の話に戻る。
『死神』が探し続けているものだ。
きっととんでもなく貴重なものなんだろう。
「えっと、自分は寿命のことじゃないかなと思います……」
「確かに!」
あの話の子どもが自分の寿命の蝋燭を盗んだとしたら合点がいく。
『永遠の命』は『人』にとって魅力的なものだから。
「じゃあ、例の子どもは自分の『命の蝋燭』を盗んで寿命を延ばしたんでしょうか」
そうであるなら、私たちが探すのは『命の蝋燭』というよりも、その子どもになるだろう。
見つけられる気がしない。
「そうですね……、でも永遠を生きている『人』の話は自分は聞いたことがないです」
「う~ん、じゃあ、あの話は実話というよりも寓話……?」
考えを巡らせるが、一向に良い考察は浮かんでこない。
考えることは諦め、家に帰ってすることを思い浮かべる。
「……ごめんなさい」
そんな思考に没頭していたから、『死神』がそう呟いたのを気に留めることがなかった。
「寿命ってなんだと思う?」
「え、急に何。宗教でも始めた?」
「いや、教祖になってないって」
大学での昼休み。
近くでスムージーを飲んでいた柊にそう声をかけた所、新興宗教の教祖という疑いをかけられた。
「寿命ねぇ」
「あ、ちゃんと答えるんだ」
遠くの方を見つめる柊の瞳には、何も映っていなかった。
彼女は今、何を思っているのだろう。
「『死』、かな」
「え?」
唐突に『死神』を思い出した。
彼女には『死神』のことを言っていないはずなのに、どうして『死』を連想したのだろうか。
「なんでそう思ったの?」
いまだに遠くを見つめている彼女が心配になり、そう問う。
ぼんやりとした目のまま、こちらを向いた彼女は口を開いた。
「そりゃ、寿命が尽きたら待ってるのは『死』じゃん」
確かにそうだ。
でも私は寿命は延ばすものだと思っていた。
だから『死』が思い浮かばなかったのだろう。
でも、本当に?
本当に『死』が思い浮かばなかったのだろうか。
ただ無意識に『死』を考えないようにしただけなのでは?
私は『死』から逃げていた……?
そう思った瞬間、頭の中のピースが埋まった。
そして教室を飛び出した。
「え?トキちゃん、次の授業は?!」
「ごめん!用事思い出した!」
私は大学の授業を蹴とばして、アパートへ急いだ。
『死神』が待っているであろう部屋へと。
「あ、今日は早いですね」
状況がわかっていない『死神』は、帰ってきた私を見てのんびりと言った。
私はそれに返事をすることなく、率直に言う。
「私に『死』を考えさせることが目的だったんですね」
「……え?」
完全に動きの止まった『死神』を気にかけることなく、私はたどり着いた結論を述べる。
「おかしいと思ったんです。急に童話のような話を聞かされて、その夢物語の宝を探せだなんて。『死神』の世界ではあり得るのかなと思ってましたけど、あなたの様子でわかりました。最初から『命の蝋燭』なんてものはなかったんでしょう?」
「………」
沈黙したままの『死神』に構わず続ける。
「だって、探すにしてはあなたはのんびりとし過ぎていた。気弱で抜けてて間抜けなあなたならもっと慌てて探していたはず」
私の言葉にどんどん縮んでいく黒い布。
圧縮していっている布団みたいだ。
「それに、真面目なあなたらしくなかった」
「えっ……」
ボロクソに言った後に、まさか誉め言葉がくるとは思わなかったのだろう。
『死神』は声が漏れ出てしまっている。
「『人』である私に『死』について思考させる」
矢継ぎ早に話していたスピードを落とし、今までの分の息を深く吸う。
そして、私が導き出した結論を言う。
「そういう『死神』の試験だったんですよね」
観念した様子で俯く『死神』は、静かに頷いた。
「「…………」」
『死神』が何よりも恐れていた沈黙が続く。
蝉の声が聞こえてくる。あのうるさい蝉の声が。
「騙された!!」
「?!」
急に叫んだ私に驚いた『死神』は宙から落ちた。
ドサッという音をたててカーペットのうえに不時着した。
『死神』って落ちるんだ……。
地面に伏したまま、フードの部分がこちらを見つめてくる。
目があったとしたら、きっとまん丸な目をしていたのだろう。
「全く、抜き打ちテストは結構嫌いな部類に入るんですよ」
「そ、そそれは、す、すすすみません!」
慌てすぎている『死神』の様子をくすくすと笑いながら、『死神』の布を支えて宙にもどしてあげる。
『人』にひれ伏す『死神』は、なんだか外聞が悪い。
「まあ、それも仕事だったのなら仕方ないことですから」
「あ、え、しかし……」
申し訳なさ全開の『死神』に私は笑いかける。
このどこまでも情けなくて優しすぎる『死神』は、本当にどうしようもない。
「私はちゃんと試験に合格ですか、『死神』さん?」
教官としてこの『死神』も何らかの責任を負っていたはずだ。
一蓮托生だった私たちがいがみ合う道理はない。
『死神』は細かく震えながら、また地面に伏した。
「………はい、はい……勿論です……!」
泣き虫な『死神』を宥めながら、私はこの時を脳裏に刻んだ。
これらの記憶は、きっといい思い出になる。
とりあえず、私は普段通りの生活をし、『死神』の方も本業をするということになった。
大学の授業が終わり、そのままバイトをした日の夜。
いつものように夜道を歩いていると、目の前に黒い布が現れた。
「うわっ!……その登場の仕方はどうにかならないんですか」
「う、すみません、気を付けてはいるんですが……」
人を驚かせたとは思えないほどの腰の低さで話す『死神』。
初めてその登場をされた時は、とうとう『死神』の下剋上が始まったのかと思った。
「別に大丈夫だって言ってるじゃないですか」
「いえ、それはいけません」
夜道は危ないからと、『死神』はあの日の夜から護衛をしてくるようになった。
こういう、人が関わることには強情だと知ったのは記憶に新しい。
自分のことはほったらかしのくせに。
「それで、今日は何があったんですか」
バイトの帰りには、こうして互いにその日にあったことを報告し合うようになった。
道中でずっと無言っていうのも気まずいし。
無言になっていると、『死神』がずっとソワソワしてて気になるし。
「自分よりもトキさんの話が聞きたいです」
今回もはぐらかされてしまった。
この『死神』は本当に自分の話をしない。
もしかしたら『死神』の仕事は触れてはいけないのかもしれないと思って許容しているが、もしかするとただこの『死神』が自分の話なんてつまらないとか思っているからなんじゃないかと疑っている。
「……う~ん、今日もいつも通りでしたよ?」
大学で学んだことや、全く授業の内容が頭に入らないこと、テストが近づいてきてヤバいということを話す。変わり映えしない話であるはずなのに、この『死神』は本当に楽しそうにこちらの話を聞く。
その様子を見るたびに、「本当は『死神』の話も聞きたいのに」と思ってしまう。
「それにしても『命の蝋燭』に関しては、全く進展がないですね」
「ま、まあ、あまりにも抽象的なものですから……」
申し訳なさそうにこちらを見てくる『死神』に、私はそっとフォローする。
「責めているわけじゃないんですよ、ただどうしたものかと思っただけなんです」
色々と気にしすぎてしまう『死神』は、その都度ケアする必要があるとすでに学んだ。
気にしすぎた結果、謎の儀式に手を染めようとした『死神』を止めたのは3日前くらいのことだ。
「『死神』さんは急に謎のダンスをしてヤバそうな儀式をしようとするし」
「その節はご迷惑をお掛けしました……」
『死神』は布のフードの部分を地面に向け、恥ずかしそうにしている。
普段、普通だった人ほど奇行に走った時の衝撃は凄まじいものとなるんだと思い知った。
「『命の』っていうくらいだから、よっぽど大切なものなんでしょうか」
『死神』の黒歴史になったであろう出来事の話をやめ、『命の蝋燭』の話に戻る。
『死神』が探し続けているものだ。
きっととんでもなく貴重なものなんだろう。
「えっと、自分は寿命のことじゃないかなと思います……」
「確かに!」
あの話の子どもが自分の寿命の蝋燭を盗んだとしたら合点がいく。
『永遠の命』は『人』にとって魅力的なものだから。
「じゃあ、例の子どもは自分の『命の蝋燭』を盗んで寿命を延ばしたんでしょうか」
そうであるなら、私たちが探すのは『命の蝋燭』というよりも、その子どもになるだろう。
見つけられる気がしない。
「そうですね……、でも永遠を生きている『人』の話は自分は聞いたことがないです」
「う~ん、じゃあ、あの話は実話というよりも寓話……?」
考えを巡らせるが、一向に良い考察は浮かんでこない。
考えることは諦め、家に帰ってすることを思い浮かべる。
「……ごめんなさい」
そんな思考に没頭していたから、『死神』がそう呟いたのを気に留めることがなかった。
「寿命ってなんだと思う?」
「え、急に何。宗教でも始めた?」
「いや、教祖になってないって」
大学での昼休み。
近くでスムージーを飲んでいた柊にそう声をかけた所、新興宗教の教祖という疑いをかけられた。
「寿命ねぇ」
「あ、ちゃんと答えるんだ」
遠くの方を見つめる柊の瞳には、何も映っていなかった。
彼女は今、何を思っているのだろう。
「『死』、かな」
「え?」
唐突に『死神』を思い出した。
彼女には『死神』のことを言っていないはずなのに、どうして『死』を連想したのだろうか。
「なんでそう思ったの?」
いまだに遠くを見つめている彼女が心配になり、そう問う。
ぼんやりとした目のまま、こちらを向いた彼女は口を開いた。
「そりゃ、寿命が尽きたら待ってるのは『死』じゃん」
確かにそうだ。
でも私は寿命は延ばすものだと思っていた。
だから『死』が思い浮かばなかったのだろう。
でも、本当に?
本当に『死』が思い浮かばなかったのだろうか。
ただ無意識に『死』を考えないようにしただけなのでは?
私は『死』から逃げていた……?
そう思った瞬間、頭の中のピースが埋まった。
そして教室を飛び出した。
「え?トキちゃん、次の授業は?!」
「ごめん!用事思い出した!」
私は大学の授業を蹴とばして、アパートへ急いだ。
『死神』が待っているであろう部屋へと。
「あ、今日は早いですね」
状況がわかっていない『死神』は、帰ってきた私を見てのんびりと言った。
私はそれに返事をすることなく、率直に言う。
「私に『死』を考えさせることが目的だったんですね」
「……え?」
完全に動きの止まった『死神』を気にかけることなく、私はたどり着いた結論を述べる。
「おかしいと思ったんです。急に童話のような話を聞かされて、その夢物語の宝を探せだなんて。『死神』の世界ではあり得るのかなと思ってましたけど、あなたの様子でわかりました。最初から『命の蝋燭』なんてものはなかったんでしょう?」
「………」
沈黙したままの『死神』に構わず続ける。
「だって、探すにしてはあなたはのんびりとし過ぎていた。気弱で抜けてて間抜けなあなたならもっと慌てて探していたはず」
私の言葉にどんどん縮んでいく黒い布。
圧縮していっている布団みたいだ。
「それに、真面目なあなたらしくなかった」
「えっ……」
ボロクソに言った後に、まさか誉め言葉がくるとは思わなかったのだろう。
『死神』は声が漏れ出てしまっている。
「『人』である私に『死』について思考させる」
矢継ぎ早に話していたスピードを落とし、今までの分の息を深く吸う。
そして、私が導き出した結論を言う。
「そういう『死神』の試験だったんですよね」
観念した様子で俯く『死神』は、静かに頷いた。
「「…………」」
『死神』が何よりも恐れていた沈黙が続く。
蝉の声が聞こえてくる。あのうるさい蝉の声が。
「騙された!!」
「?!」
急に叫んだ私に驚いた『死神』は宙から落ちた。
ドサッという音をたててカーペットのうえに不時着した。
『死神』って落ちるんだ……。
地面に伏したまま、フードの部分がこちらを見つめてくる。
目があったとしたら、きっとまん丸な目をしていたのだろう。
「全く、抜き打ちテストは結構嫌いな部類に入るんですよ」
「そ、そそれは、す、すすすみません!」
慌てすぎている『死神』の様子をくすくすと笑いながら、『死神』の布を支えて宙にもどしてあげる。
『人』にひれ伏す『死神』は、なんだか外聞が悪い。
「まあ、それも仕事だったのなら仕方ないことですから」
「あ、え、しかし……」
申し訳なさ全開の『死神』に私は笑いかける。
このどこまでも情けなくて優しすぎる『死神』は、本当にどうしようもない。
「私はちゃんと試験に合格ですか、『死神』さん?」
教官としてこの『死神』も何らかの責任を負っていたはずだ。
一蓮托生だった私たちがいがみ合う道理はない。
『死神』は細かく震えながら、また地面に伏した。
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