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第三章 王都攻防編
ピンぼけ夫婦の奮闘③
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次の日の朝。
バルトを見送った後、カトリーナはゆっくりと朝食をとっていた。
本来ならば一緒に食べることが多かったのだが、最近はバルトは朝早くから出かけている。カトリーナと同様にバルトにも思うところがあったようで、疲れているのはかわらないが、その瞳に宿る熱は依然よりもすさまじい。
そんな夫の情熱を毎夜受け止めながら、愛おしさとともにバルトの背中を見送るのだ。
「それでね。昨日セヴェリーノと話して思いついたことがあるの。皆にも協力してほしいんだけどいいかしら?」
唐突な切り出しに、プリ―ニオ、ダシャ、リリ、ララは困惑顔を浮かべた。
セヴェリーノはこの時間、別の仕事をしている。
「あの、奥様。それで何を思いついたんでしょうか? 協力って、いったい何を」
ララがそう聞くと、カトリーナはどこか自慢げに胸を張る。
「今私がすべきことってなんだかわかる?」
「……いいえ」
「この前、みんなに聞いたことと関係しているんだけど、やっぱり貴族としての力を付けなきゃなって思うの。そうすることで、バルト様を支えることができるし、みんなを守ることもできる」
「そこまではいいのです。それで、結局どういうことなんですか?」
いつも通り、ややつんとした態度のリリの言葉に、カトリーナは頷いた。
「私がやるべきことは人脈を作ること。多くの人にラフォン家を好きになってもらって、協力していく関係を作ること。それがやるべきことで、私でもやれそうなことだと思ったのよ」
「ほぅ……。確かに人の繋がりは大事ですな。それで……とりあえずお茶会でも開きますかな? 信頼できるお方を一人、味方につけることでなんでもやりやすくなるでしょう」
プリ―ニオが助言をするが、カトリーナはその言葉にぽかんとしながら首をかしげる。
「え? どうしてお茶会なんかひらくの?」
「む? あの、カトリーナ様。お言葉ですが、それが一番早いのでは? まずはラフォン家を寄親とする貴族家に声をかけて味方に付いてもらわねば――」
「そうですよ、カトリーナ様。執事長のいうことは正しいです。もしカトリーナ様が人脈を作りたいとお考えであれば有効な手段かと」
プリ―ニオに続き、ダシャまでもがお茶会を開けと言ってくる。
そんな状況に、カトリーナは腕を組んで考え込んでしまった。
お茶会を開くことで、確かに貴族の令嬢とは仲良くなる機会ができるかもしれない。
そして、それは力となるだろう。
だが、そんな力を得て何になるのか。
それで役立つことは、せいぜい貴族の社会で後ろ指を刺されずに、思う通りに女社会を練り歩くことくらいだろうか。
それとも、それぞれの家に便宜を図りながら、何かの折には融通してもらえるようになることだろうか。
そんなことを考えていたカトリーナは静かに首を振る。
先日の穏健派で出会った伯爵夫人は確かにそういった力をもった頂点に近い人間ではあるのだろう。だが、彼女の力をもってしても第二王子を失墜させることはできないし、第一王子の立場を確固たるものにすることはできない。
ましてや、バルトの立場を支え、バルトの行く道を全力で後押しする力になど到底なりはしない。
それならばいらないとばかりに、カトリーナは小さく零す。
「……いらないわ」
「えっと、カトリーナ様?」
「いらないのよ。そんな力は。私が欲しい力はそんなものじゃないの。夜会で大きな顔をするための力じゃない。そうね……なんていえばいいのかしら――」
カトリーナは立ち上がり、腕を組みながらうろうろと歩き回る。
すると、ようやくぴんとくる答えが見つかったのだろう。片手を勢いよくテーブルに叩きつけてにやりと口角をあげた。
「いっそ、バルト様を国王にできるくらいの! そんな力が私は欲しいのよ!」
突拍子のないその言葉に、プリ―ニオをはじめとした使用人一同は、ぽかんと口を開けるのだった。
◆
そのころバルトは、中央軍にある自分の執務室で仕事をしていた。
その部屋の中にはエミリオとカルラだけではない。多くの文官達が忙しなく動いていた。
「副隊長! こっちの書類はどうしますか?」
「ああ。それはあっちで処理してもらってくれ。目は通している」
「では、こちらは」
「それは俺が処理をしよう。それより、近衛隊長には通達はいっているか?」
「はい。それは抜かりなく」
「わかった。なら、エミリオは討伐依頼のほうを頼む。この仕事も数日で終わるだろう。そうしたら、動くぞ」
「はい!」
バルトとエミリオはまずは書類仕事を終わらせるために、金にものを言わせて中央の文官達を期間限定でごっそり雇ったのだった。書類仕事は、自分の分は終わっても次から次へと押し付けられていく。それを終わらせるためには、普通の規模では難しい。
雇ったその数は十数人。彼らに、昼夜問わず仕事をさせることであっというまにたまっていた仕事は片付いていく。
そうしてようやく前任から押し付けられた仕事を終わらせると、バルトは向かう。その先は、その前任であった現近衛隊長の部屋だ。彼は普段は自分の部屋で過ごしているのをバルトは知っていた。
一応の先触れを出しながら、その先触れに追いつくかのようにバルトは颯爽と歩いていた。
程なくして、バルトは近衛隊長の部屋の前にたどり着く。
そして、すぐさま扉を開け放った。
「失礼します」
中には、おそらくは先ぶれを知らせていた文官と、バルトの姿をみて驚いた近衛隊長がいる。
近衛隊長は驚いてはいたが、すぐに平静を取り戻し問いかけた。
「バルトか。久しぶりだな。急にどうした? 先ぶれと同時に訪問などやや礼儀にかけると言われてもおかしくないぞ?」
その言葉を聞いて、バルトはおもむろに口を開く。
「近衛隊長。取り急ぎこの勝利を受けとってもらいたく。以前、私に引き継いだ仕事ですが予想以上に費用と時間がかかってしまいまして。ここに来たのは、その費用を払ってもらうおうと思って参りました」
「ん? 引き継いだ仕事ってあれか。まあ、あれは慣例みたいなもんだ。おとなしく受けていろ」
近衛隊長の言に、バルトは眉をひそめた
「まあ、お聞きください。そしてその前に……これが請求書です」
目の前の近衛隊長はその内容をみて声をあげる。
「って、とんでもなく多いじゃないか! こんなの俺の稼ぎじゃ払えるはずないだろう!?」
「そうでしょうか? まあ、妥当な金額だと思います」
「馬鹿いってんじゃねぇよ! どこのあの仕事を屋敷を立てるような値段つける馬鹿がいるんだよ!」
突拍子のない値段に近衛隊長が大声を上げた。
その瞬間、バルトは近衛隊長が持っていた請求書毎、机に手をたたきつけた。
「何を――」
「もし払えないなら願いを一つ聞いてもらいたい。それは――」
――禁断の依頼。それを受けたいんだ。
バルトの言葉に、近衛隊長は絶句した。
バルトを見送った後、カトリーナはゆっくりと朝食をとっていた。
本来ならば一緒に食べることが多かったのだが、最近はバルトは朝早くから出かけている。カトリーナと同様にバルトにも思うところがあったようで、疲れているのはかわらないが、その瞳に宿る熱は依然よりもすさまじい。
そんな夫の情熱を毎夜受け止めながら、愛おしさとともにバルトの背中を見送るのだ。
「それでね。昨日セヴェリーノと話して思いついたことがあるの。皆にも協力してほしいんだけどいいかしら?」
唐突な切り出しに、プリ―ニオ、ダシャ、リリ、ララは困惑顔を浮かべた。
セヴェリーノはこの時間、別の仕事をしている。
「あの、奥様。それで何を思いついたんでしょうか? 協力って、いったい何を」
ララがそう聞くと、カトリーナはどこか自慢げに胸を張る。
「今私がすべきことってなんだかわかる?」
「……いいえ」
「この前、みんなに聞いたことと関係しているんだけど、やっぱり貴族としての力を付けなきゃなって思うの。そうすることで、バルト様を支えることができるし、みんなを守ることもできる」
「そこまではいいのです。それで、結局どういうことなんですか?」
いつも通り、ややつんとした態度のリリの言葉に、カトリーナは頷いた。
「私がやるべきことは人脈を作ること。多くの人にラフォン家を好きになってもらって、協力していく関係を作ること。それがやるべきことで、私でもやれそうなことだと思ったのよ」
「ほぅ……。確かに人の繋がりは大事ですな。それで……とりあえずお茶会でも開きますかな? 信頼できるお方を一人、味方につけることでなんでもやりやすくなるでしょう」
プリ―ニオが助言をするが、カトリーナはその言葉にぽかんとしながら首をかしげる。
「え? どうしてお茶会なんかひらくの?」
「む? あの、カトリーナ様。お言葉ですが、それが一番早いのでは? まずはラフォン家を寄親とする貴族家に声をかけて味方に付いてもらわねば――」
「そうですよ、カトリーナ様。執事長のいうことは正しいです。もしカトリーナ様が人脈を作りたいとお考えであれば有効な手段かと」
プリ―ニオに続き、ダシャまでもがお茶会を開けと言ってくる。
そんな状況に、カトリーナは腕を組んで考え込んでしまった。
お茶会を開くことで、確かに貴族の令嬢とは仲良くなる機会ができるかもしれない。
そして、それは力となるだろう。
だが、そんな力を得て何になるのか。
それで役立つことは、せいぜい貴族の社会で後ろ指を刺されずに、思う通りに女社会を練り歩くことくらいだろうか。
それとも、それぞれの家に便宜を図りながら、何かの折には融通してもらえるようになることだろうか。
そんなことを考えていたカトリーナは静かに首を振る。
先日の穏健派で出会った伯爵夫人は確かにそういった力をもった頂点に近い人間ではあるのだろう。だが、彼女の力をもってしても第二王子を失墜させることはできないし、第一王子の立場を確固たるものにすることはできない。
ましてや、バルトの立場を支え、バルトの行く道を全力で後押しする力になど到底なりはしない。
それならばいらないとばかりに、カトリーナは小さく零す。
「……いらないわ」
「えっと、カトリーナ様?」
「いらないのよ。そんな力は。私が欲しい力はそんなものじゃないの。夜会で大きな顔をするための力じゃない。そうね……なんていえばいいのかしら――」
カトリーナは立ち上がり、腕を組みながらうろうろと歩き回る。
すると、ようやくぴんとくる答えが見つかったのだろう。片手を勢いよくテーブルに叩きつけてにやりと口角をあげた。
「いっそ、バルト様を国王にできるくらいの! そんな力が私は欲しいのよ!」
突拍子のないその言葉に、プリ―ニオをはじめとした使用人一同は、ぽかんと口を開けるのだった。
◆
そのころバルトは、中央軍にある自分の執務室で仕事をしていた。
その部屋の中にはエミリオとカルラだけではない。多くの文官達が忙しなく動いていた。
「副隊長! こっちの書類はどうしますか?」
「ああ。それはあっちで処理してもらってくれ。目は通している」
「では、こちらは」
「それは俺が処理をしよう。それより、近衛隊長には通達はいっているか?」
「はい。それは抜かりなく」
「わかった。なら、エミリオは討伐依頼のほうを頼む。この仕事も数日で終わるだろう。そうしたら、動くぞ」
「はい!」
バルトとエミリオはまずは書類仕事を終わらせるために、金にものを言わせて中央の文官達を期間限定でごっそり雇ったのだった。書類仕事は、自分の分は終わっても次から次へと押し付けられていく。それを終わらせるためには、普通の規模では難しい。
雇ったその数は十数人。彼らに、昼夜問わず仕事をさせることであっというまにたまっていた仕事は片付いていく。
そうしてようやく前任から押し付けられた仕事を終わらせると、バルトは向かう。その先は、その前任であった現近衛隊長の部屋だ。彼は普段は自分の部屋で過ごしているのをバルトは知っていた。
一応の先触れを出しながら、その先触れに追いつくかのようにバルトは颯爽と歩いていた。
程なくして、バルトは近衛隊長の部屋の前にたどり着く。
そして、すぐさま扉を開け放った。
「失礼します」
中には、おそらくは先ぶれを知らせていた文官と、バルトの姿をみて驚いた近衛隊長がいる。
近衛隊長は驚いてはいたが、すぐに平静を取り戻し問いかけた。
「バルトか。久しぶりだな。急にどうした? 先ぶれと同時に訪問などやや礼儀にかけると言われてもおかしくないぞ?」
その言葉を聞いて、バルトはおもむろに口を開く。
「近衛隊長。取り急ぎこの勝利を受けとってもらいたく。以前、私に引き継いだ仕事ですが予想以上に費用と時間がかかってしまいまして。ここに来たのは、その費用を払ってもらうおうと思って参りました」
「ん? 引き継いだ仕事ってあれか。まあ、あれは慣例みたいなもんだ。おとなしく受けていろ」
近衛隊長の言に、バルトは眉をひそめた
「まあ、お聞きください。そしてその前に……これが請求書です」
目の前の近衛隊長はその内容をみて声をあげる。
「って、とんでもなく多いじゃないか! こんなの俺の稼ぎじゃ払えるはずないだろう!?」
「そうでしょうか? まあ、妥当な金額だと思います」
「馬鹿いってんじゃねぇよ! どこのあの仕事を屋敷を立てるような値段つける馬鹿がいるんだよ!」
突拍子のない値段に近衛隊長が大声を上げた。
その瞬間、バルトは近衛隊長が持っていた請求書毎、机に手をたたきつけた。
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