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第三章 スキルの力と金策と裏切り
十
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「いいでしょ――んんっ」
「ちょっとまって!? レイカ!!??」
僕の隣で聞いていたレイカが、まさかの承諾。
僕は慌てて彼女の口をふさぐ。
そしてそのまま彼女を抱き上げると、村長さんや蝙蝠族の人から少し距離をとった。
「何言ってるの!? そんなたくさんの人のお世話をするなんて僕には無理だよ! 狐人族だけでもこんなに困ってるのに!」
必死で訴えるも、レイカは涼し気な笑みを浮かべるだけだ。
「エンド様こそ落ち着いてください。たしかに狐人族は家を建てる支援が必要です。しかし……ほかの種族は違うでしょう。男手もいれば、彼らだけで生きていたのですから技術をもったものたちも多くいるかもしれません。確実に、今よりもこの世界は発展します。疑いようがありません」
レイカの言葉がすぐには飲み込めなかった僕は、ゆっくり考える。
つまり……。
「もしかして、家を買わなくても、僕らで一から建てられるってこと?」
「費用も少なくすむでしょう」
それならいいのかも?
と思うが、それ以前に、僕が彼らを庇護するということが、一応僕が上の立場ということだろう。
さすがにそれはどうかと思うんだけど。
「でもレイカ。やっぱり自信はないよ。だって、最近はようやく冒険者としてやれてるけど、元々孤児だしやれることなんてないんだから」
「何を言いますか。この世界を生み出しているエンド様は私達にとって神様のようなものです。もっと自信を持ってください。それに……」
レイカはそういって、僕の耳元でそっと囁いた。
「エンド様の足りないところは私が埋めて差し上げます」
そういって妖艶な笑みを浮かべた。
その色香に僕の思考は停止する。
「よろしいですか?」
その返答にも、人形みたいに首を縦に振ることしかできなかった。
僕は、颯爽とあるくレイカの後ろに着いていくことしかできない。
「蝙蝠族の方。今エンド様と話をして、そちらの要求を受け入れることにいたしました」
レイカの言葉に、村長さんも蝙蝠族の人も勢いよく顔をあげた。
「本当ですか! では――」
「ただし」
喜ぶ彼らをレイカは掌で制した。
そして、熱を持たない言葉で告げる。
「各種族共々、エンド様に捧げる対価を用意しなさい。エンド様はあなた方をこの世界で守り、危険があれば助けることを約束いたします。その対価として何を差し出すのか……それによって、この地で受け入れるかどうかを決めます。よろしいですか?」
それって、対価を用意できない種族は庇護下に置かないってことかな?
だとしたら結構厳しいことを言うよな、レイカは。
けど必要なことなのだろう。
すべてを受け入れることはできない。互いに助け合っていくこと大事なのだろうと僕は僕なりに考えをまとめた。
蝙蝠族の人はきっと予想はしていたのだろう。
表情を引き締めると、再び頭を下げ言葉を連ねる。
「エンド様。我ら蝙蝠族は長い距離ではありませんが空を飛ぶことができます。そして目に見えないものを見つけ、夜の闇にまぎれることができます……。夜行に特化した飛行能力が我らの特性。狩人にも斥候にもなりましょう。エンド様の気のすむようお使いいただければと思います」
「使うだなんてそんな……」
「そして、土産替わりに一つお伝えしたいことが」
蝙蝠族の人は顔をあげて僕をじっと見据えた。
「エンド様が取引をしている商人ですが……エンド様を騙しているようなのです」
その言葉に、僕は目を見開いた。
「ちょっとまって!? レイカ!!??」
僕の隣で聞いていたレイカが、まさかの承諾。
僕は慌てて彼女の口をふさぐ。
そしてそのまま彼女を抱き上げると、村長さんや蝙蝠族の人から少し距離をとった。
「何言ってるの!? そんなたくさんの人のお世話をするなんて僕には無理だよ! 狐人族だけでもこんなに困ってるのに!」
必死で訴えるも、レイカは涼し気な笑みを浮かべるだけだ。
「エンド様こそ落ち着いてください。たしかに狐人族は家を建てる支援が必要です。しかし……ほかの種族は違うでしょう。男手もいれば、彼らだけで生きていたのですから技術をもったものたちも多くいるかもしれません。確実に、今よりもこの世界は発展します。疑いようがありません」
レイカの言葉がすぐには飲み込めなかった僕は、ゆっくり考える。
つまり……。
「もしかして、家を買わなくても、僕らで一から建てられるってこと?」
「費用も少なくすむでしょう」
それならいいのかも?
と思うが、それ以前に、僕が彼らを庇護するということが、一応僕が上の立場ということだろう。
さすがにそれはどうかと思うんだけど。
「でもレイカ。やっぱり自信はないよ。だって、最近はようやく冒険者としてやれてるけど、元々孤児だしやれることなんてないんだから」
「何を言いますか。この世界を生み出しているエンド様は私達にとって神様のようなものです。もっと自信を持ってください。それに……」
レイカはそういって、僕の耳元でそっと囁いた。
「エンド様の足りないところは私が埋めて差し上げます」
そういって妖艶な笑みを浮かべた。
その色香に僕の思考は停止する。
「よろしいですか?」
その返答にも、人形みたいに首を縦に振ることしかできなかった。
僕は、颯爽とあるくレイカの後ろに着いていくことしかできない。
「蝙蝠族の方。今エンド様と話をして、そちらの要求を受け入れることにいたしました」
レイカの言葉に、村長さんも蝙蝠族の人も勢いよく顔をあげた。
「本当ですか! では――」
「ただし」
喜ぶ彼らをレイカは掌で制した。
そして、熱を持たない言葉で告げる。
「各種族共々、エンド様に捧げる対価を用意しなさい。エンド様はあなた方をこの世界で守り、危険があれば助けることを約束いたします。その対価として何を差し出すのか……それによって、この地で受け入れるかどうかを決めます。よろしいですか?」
それって、対価を用意できない種族は庇護下に置かないってことかな?
だとしたら結構厳しいことを言うよな、レイカは。
けど必要なことなのだろう。
すべてを受け入れることはできない。互いに助け合っていくこと大事なのだろうと僕は僕なりに考えをまとめた。
蝙蝠族の人はきっと予想はしていたのだろう。
表情を引き締めると、再び頭を下げ言葉を連ねる。
「エンド様。我ら蝙蝠族は長い距離ではありませんが空を飛ぶことができます。そして目に見えないものを見つけ、夜の闇にまぎれることができます……。夜行に特化した飛行能力が我らの特性。狩人にも斥候にもなりましょう。エンド様の気のすむようお使いいただければと思います」
「使うだなんてそんな……」
「そして、土産替わりに一つお伝えしたいことが」
蝙蝠族の人は顔をあげて僕をじっと見据えた。
「エンド様が取引をしている商人ですが……エンド様を騙しているようなのです」
その言葉に、僕は目を見開いた。
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