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父上がようやく逝ってくれた。床に伏してから2週間。長かった。
口うるさい父上が死に、ようやく自分の時代がやってきた。まずは聖女を追い出さなくては。
代々我が国では聖女に祈らせてきた。天女の加護を持つという聖女に国を守らせるそうだが、そんな迷信を誰が信じると言うのだ。聖女のお陰で魔物の被害がないというが、我が国の立地上、魔物が出にくいだけなのだ。
それを分からず有難がって「祈りの間」なんて建物を建ててやるから、図に乗るバカが出てくるのだ。
近隣諸国からは「聖女の秘密を教えて下さい」など半笑いで聞いてくる。父上は他国からバカにされてることに気づいていなかったのだ。
祈りの間は壊して、何か別の建物を建てよう。いい場所だから、自分専用のゲストルームはどうだろう。専用ベッドルーム、と言ってやれば女たちは喜んでドレスを脱ぐだろうな。
バカ聖女はレートレースにでも追放すればいい。あの国はなかなか厳しい国だ。ちょっと女を酒に酔わせただけで、厳重注意をされた。
バカ聖女は世間知らずだ。5歳から聖女だとその気にさせて、父上はろくな教育もさせなかったからな。きっと字も読めないに違いない。いっそレートレースで犯罪者にでもなって投獄されればいい。
最初は詐欺罪にでもして投獄してやろうかと思ったが、父上の側近が反対するであろう。あいつらは昔から居座ってるだけあって腹黒い。次代の国王である俺に対しても口うるさかった。あいつらと話すだけ時間の無駄というものだ。
これから我がインディアル王国は最先端の国になろう。流行は我が国から。公爵令嬢のマリアンヌにモデルをやらせようか。そうすると伯爵令嬢のサーニャが黙っていないだろうか。それなら誰がモデルをやるか、競わせてみるのもいいだろう。
国王は一夫多妻にしよう。国王の相手は20歳までにして、婚姻制度は廃止してもいいな。いっそ国中の女は、まずは国王の俺に身を捧げることにしたらどうだろうか。
俺は国王だから、どんな夢も叶うはずだ。明日からは忙しくなるぞ。
△▲△▲△▲△▲△▲△▲
「アジャール」
俺が国の未来に思いを馳せていると、母上が部屋に来た。
「宰相はどうするのですか」
分かっている。母上はお気に入りのハイマスを宰相にしたいのだ。父上がハイマスを嫌っていたのは知っている。ハイマスができる男だから嫉妬していたのだろう。
「ハイマスはいかがでしょうか?」
俺がそう言ってやると、母上はニンマリと笑う。
「そうですね、ハイマスは適任です」
そうして、俺と母上は大臣を決めていく。今までと全く違う人事になるが、俺が国王になるのだ。以前と同じであってはならない。新しいインディアル王国になるためには、新しい人事が必要なのだ。
口うるさい父上が死に、ようやく自分の時代がやってきた。まずは聖女を追い出さなくては。
代々我が国では聖女に祈らせてきた。天女の加護を持つという聖女に国を守らせるそうだが、そんな迷信を誰が信じると言うのだ。聖女のお陰で魔物の被害がないというが、我が国の立地上、魔物が出にくいだけなのだ。
それを分からず有難がって「祈りの間」なんて建物を建ててやるから、図に乗るバカが出てくるのだ。
近隣諸国からは「聖女の秘密を教えて下さい」など半笑いで聞いてくる。父上は他国からバカにされてることに気づいていなかったのだ。
祈りの間は壊して、何か別の建物を建てよう。いい場所だから、自分専用のゲストルームはどうだろう。専用ベッドルーム、と言ってやれば女たちは喜んでドレスを脱ぐだろうな。
バカ聖女はレートレースにでも追放すればいい。あの国はなかなか厳しい国だ。ちょっと女を酒に酔わせただけで、厳重注意をされた。
バカ聖女は世間知らずだ。5歳から聖女だとその気にさせて、父上はろくな教育もさせなかったからな。きっと字も読めないに違いない。いっそレートレースで犯罪者にでもなって投獄されればいい。
最初は詐欺罪にでもして投獄してやろうかと思ったが、父上の側近が反対するであろう。あいつらは昔から居座ってるだけあって腹黒い。次代の国王である俺に対しても口うるさかった。あいつらと話すだけ時間の無駄というものだ。
これから我がインディアル王国は最先端の国になろう。流行は我が国から。公爵令嬢のマリアンヌにモデルをやらせようか。そうすると伯爵令嬢のサーニャが黙っていないだろうか。それなら誰がモデルをやるか、競わせてみるのもいいだろう。
国王は一夫多妻にしよう。国王の相手は20歳までにして、婚姻制度は廃止してもいいな。いっそ国中の女は、まずは国王の俺に身を捧げることにしたらどうだろうか。
俺は国王だから、どんな夢も叶うはずだ。明日からは忙しくなるぞ。
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「アジャール」
俺が国の未来に思いを馳せていると、母上が部屋に来た。
「宰相はどうするのですか」
分かっている。母上はお気に入りのハイマスを宰相にしたいのだ。父上がハイマスを嫌っていたのは知っている。ハイマスができる男だから嫉妬していたのだろう。
「ハイマスはいかがでしょうか?」
俺がそう言ってやると、母上はニンマリと笑う。
「そうですね、ハイマスは適任です」
そうして、俺と母上は大臣を決めていく。今までと全く違う人事になるが、俺が国王になるのだ。以前と同じであってはならない。新しいインディアル王国になるためには、新しい人事が必要なのだ。
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