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「申し遅れました。私はレートレース帝国の第2皇子 エドワードです。エディと呼んでください」
ブラウンの瞳の男の人はそう言って、優しい笑顔を向けてくれます。
「こ、皇子様?」
私が慌てて頭を下げるのを見ながら、もう1人の青い瞳の男の人はくすくすと笑っています。
「僕はグレン。皇子のボディガードというか、指導係みたいなものです」
指導係さんですか。皇子様は大人のように思いますが、ご指導係が必要なのでしょうか。
「よろしくお願いします」
私は頭を下げて丁寧にお辞儀をしました。私が今まで接していたのは王様ではありましたが、礼儀にはうるさくありませんでした。だから本当の礼儀がわかりません。もしかしたらすごく失礼な態度をしているかもしれません。
「そんなに畏まらなくていいよ。指導係なんて嘘だから」
エディ様はそう言って笑いました。あら、嘘なのですね。
「これからアリスには色々お願いすることもあるからね。必要なことがあれば何でも言ってくれていいからね」
必要なものは特にありませんが、必要なことならあります。魔力を使わせて欲しいです。とりあえず、私は2人に浄化が可能かどうかお願いしました。
最初は戸惑っているようでしたが、魔力を使わないと具合が悪くなると言ったら了承されました。
軽く手を繋ぎ、私は魔力を流します。まずはグレン様からです。グレン様の身体の中に魔力が流れていくのを感じます。
「す、凄い」
グレン様は驚いた様子で目を大きく見開いて私を見ています。ブルブル震えてもいて、私は困ったなと思いました。通常私が魔力を流すと、病気が治ったり疲れが無くなったりします。しかし、稀にお酒を飲んで酔っ払った感じになる人もいました。もしかしたらグレン様もそうなっているのかもしれません。
グレン様はニコニコ笑い、繋いだままの手をブンブンと上下に振りました。
「アリス、凄いよ」
「どう凄いんだ?」
エディ様が少し怒ったような声を出しました。もしかしたら私の力を疑っているのかもしれません。アジャール殿下のように聖女の力を理解できない人は大勢いるのです。
「何って、凄い気持ちいいんだよ。活力が湧いてくるっていうか。この感覚は経験したことがないから言葉で説明できないよ。エディも試して」
早口でグレン様は言います。グレン様の瞳は大きく見開かれてキラキラしていました。しかし、エディ様に対して敬語を使わなくていいのでしょうか。
「エディと俺はね、幼馴染っていうか腐れ縁というか、とにかく生まれた時から一緒と言っていいくらいの仲なんだ。兄弟っていうよりも濃い間柄かもね」
「え?」
私はどのように受け止めていいか分からず曖昧に笑いました。おそらく顔が引き攣っていたと思います。兄弟より濃い間柄?
「余計なことを言うな」
エディ様がグレン様の腕を掴みました。それでようやくグレン様は私の手を離してくれます。
「グレンの母上が私の母上の侍女だった関係で、グレンは私と一緒に育ったようなものなんだ」
エディ様はそう私に説明してくれます。なるほどそれで兄弟より濃いのですね。よくわかりませんが、偉い人のことは理解できないものです。私は不敬にならないよう薄く微笑みました。
「誤解、誤解してないよね」
エディ様はそう言いますが、私は笑顔のままエディ様の手を握り魔力を流しました。
「う、これは」
エディ様は黙って私の魔力を感じてくださっているようです。魔力を流し終えると「凄い」と一言静かに呟きました。
ブラウンの瞳の男の人はそう言って、優しい笑顔を向けてくれます。
「こ、皇子様?」
私が慌てて頭を下げるのを見ながら、もう1人の青い瞳の男の人はくすくすと笑っています。
「僕はグレン。皇子のボディガードというか、指導係みたいなものです」
指導係さんですか。皇子様は大人のように思いますが、ご指導係が必要なのでしょうか。
「よろしくお願いします」
私は頭を下げて丁寧にお辞儀をしました。私が今まで接していたのは王様ではありましたが、礼儀にはうるさくありませんでした。だから本当の礼儀がわかりません。もしかしたらすごく失礼な態度をしているかもしれません。
「そんなに畏まらなくていいよ。指導係なんて嘘だから」
エディ様はそう言って笑いました。あら、嘘なのですね。
「これからアリスには色々お願いすることもあるからね。必要なことがあれば何でも言ってくれていいからね」
必要なものは特にありませんが、必要なことならあります。魔力を使わせて欲しいです。とりあえず、私は2人に浄化が可能かどうかお願いしました。
最初は戸惑っているようでしたが、魔力を使わないと具合が悪くなると言ったら了承されました。
軽く手を繋ぎ、私は魔力を流します。まずはグレン様からです。グレン様の身体の中に魔力が流れていくのを感じます。
「す、凄い」
グレン様は驚いた様子で目を大きく見開いて私を見ています。ブルブル震えてもいて、私は困ったなと思いました。通常私が魔力を流すと、病気が治ったり疲れが無くなったりします。しかし、稀にお酒を飲んで酔っ払った感じになる人もいました。もしかしたらグレン様もそうなっているのかもしれません。
グレン様はニコニコ笑い、繋いだままの手をブンブンと上下に振りました。
「アリス、凄いよ」
「どう凄いんだ?」
エディ様が少し怒ったような声を出しました。もしかしたら私の力を疑っているのかもしれません。アジャール殿下のように聖女の力を理解できない人は大勢いるのです。
「何って、凄い気持ちいいんだよ。活力が湧いてくるっていうか。この感覚は経験したことがないから言葉で説明できないよ。エディも試して」
早口でグレン様は言います。グレン様の瞳は大きく見開かれてキラキラしていました。しかし、エディ様に対して敬語を使わなくていいのでしょうか。
「エディと俺はね、幼馴染っていうか腐れ縁というか、とにかく生まれた時から一緒と言っていいくらいの仲なんだ。兄弟っていうよりも濃い間柄かもね」
「え?」
私はどのように受け止めていいか分からず曖昧に笑いました。おそらく顔が引き攣っていたと思います。兄弟より濃い間柄?
「余計なことを言うな」
エディ様がグレン様の腕を掴みました。それでようやくグレン様は私の手を離してくれます。
「グレンの母上が私の母上の侍女だった関係で、グレンは私と一緒に育ったようなものなんだ」
エディ様はそう私に説明してくれます。なるほどそれで兄弟より濃いのですね。よくわかりませんが、偉い人のことは理解できないものです。私は不敬にならないよう薄く微笑みました。
「誤解、誤解してないよね」
エディ様はそう言いますが、私は笑顔のままエディ様の手を握り魔力を流しました。
「う、これは」
エディ様は黙って私の魔力を感じてくださっているようです。魔力を流し終えると「凄い」と一言静かに呟きました。
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