帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人

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第12章 異世界へ潜入

12.5 瀬川少尉の冒険1

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 瀬川英二少尉は、疲れて暫くその柔らかい草の上に寝転んでいたが、動く明かりに気が付いた。それは、暗い広場で懐中電灯を持ってなにかを探しているような、いくつも明かりである。瀬川は集中して気配を探る。彼は、比較的魔力が強くある程度探知魔法が使える。

 彼が空中戦に長けているのは、一つにはっきりは探知できなくとも敵の気配を感じ、かつ“殺気”を感じてとっさに敵の攻撃を避けることができる点である。その気配からすると、5人の多分サーダルタ人が明かりを持って進んできており、その前に1人が追われている形で進んでいる。サーダルタ人の捕虜は欧州で何人か見て会っており、その魔力の比較的強い気配はかなりクリヤーなのだ。

『やれやれ』瀬川は思った。
 彼もブリーフィリングを受けており、あのガリヤーク機の数でかつそれらが機関砲を持った条件だと、味方が制空権を取るのは難しいのは解かっていた。

 だから、脱出するためにはハヤトによるジャンプしかないだろうというのは承知していた。また、ハヤトがいずれ助けに来ることは信じていたので問題はどうやって時間を稼ぐかである。その意味では、この巻き込まれは迷惑極まりない。しかし、これはある意味ではチャンスである。

 この世界、マダンはサーダルタ帝国に征服されているわけで、この帝国が地球でやらかしたことを考えれば、被征服民に好かれているわけはない。だから、独立運動みたいなものがある方が自然だろうと思う。
 また、瀬川も地球同盟の政策として、サーダルタ帝国を征服することはしないが、その被征服世界を解放するというドクトリンに共感している。その意味では、このマダンの独立勢力に接触できるのだったら、この世界の解放に大きな助けになるだろう。

 問題はコミュニケーションを取れるかであるが、相手がサーダルタ語を喋ることが出来れば、持っているスマホに翻訳ソフトが入っているので、最低限のコミュニケーションは取れるだろう。また、瀬川は相手が念話をできる能力を持っていれば、念話が可能であるがこれも相手次第だ。

 瀬川は、バックパックに必要なものを詰め込んで背負い立ち上がり、フライト・スーツの表層をはぎ取って迷彩服の戦闘服になる。クロスボウを使うかどうか迷ったが、相手が小火器を持っているのを検知して使うのをやめ、身体強化をかけた。

 サーダルタ人も身体強化ができるが、どういう理由か判らないが余り効果は高くないようだ。それもあって、かれらは魔力をそれなりに消費する身体強化をかけるということはしない。少なくとも戦いに使うという発想があまりないようだ。今近づいている連中の魔力を見ると身体強化はかけていない。

 これは時間をかけずに強襲だ!瀬川は、明かりを避けつつ100mほどの距離を、大きな音が出ない最大の速度で走り抜ける。相手は懐中電灯を持っているために、それに照らされたところ以外はほとんど見えない。また、彼らは自分たちが小走りに走っているために、音にも気がつきにくい。

 瀬川は身体強化状態では目も鋭くなり、殆ど闇のなかでも足元の障害物を避ける程度は問題ない。10mほどの幅に広がっている5人の敵の、コースから逸れるように走り寄り、彼らの横に来た段階でスピードを緩めて、一番近い男に滑るように走り寄る。それから、その首筋をトンと叩く。

 その男が、崩れ落ちるのを見もせず、次に近い男に同じく走り寄り、その男が流石に倒れる男の懐中電灯の光が大きく揺れるので瀬川に光を向けようとする前に、掌底でその顎を掬い打つ。すでに残り3人は懐中電灯の光が大きく揺れるので異常が起きたのに気が付いており、小銃を小脇に電灯であちこちを照らす。

 瀬川は次の3mほど離れている女が、光を水平に振るおうといているのを見て、彼女を避けるように斜めに跳んで、光を避けて着地点で向きを変えてその女に向けて方向を変えて跳ぶ。その勢いを使って、その女の乳房を正面から跳びながらの回し蹴りで蹴りつける。女にとって乳房は急所の一つだ。

 しかし、その様子をその背後にいた男からの明かりにまともに照らされる。だから、着地した足を蹴って、大きく横に転がってぐるぐる回転して光から逃れる。光から逃れて中腰になって、足元に転がったライトそれともう一人のライトにはっきり浮かんいでるその男の顔をめがけて、上腕だけで鉄球を投げつける。

 さらに勢いよく立ち上がりつつ、もう1球は最後の男の胴体をめがけて腕全体を使って投げる。直径3cmのその鉄球は、身体強化できる者用に5球ずつ配られているのものである。重量110gのそれを全力で投げれば時速200km(秒速55m)以上に達し、それを食らうと顔なら骨が陥没するし、服を着た胴体でも間違いなく気絶する。

    -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 ミーナリア・アジャスタは必死で逃げているが、両手に嵌められている手錠のために歩くのは出来ても甚だ走りにくい。彼女は、この大陸の統一帝国の皇族の一族であるためにサーダルタ帝国からの独立を目指す“マダンの栄光”の幹部の一人になっている。

 アリージル帝国は、議会制民主主義の国であり、皇帝も治政において一定の決定権をもってはいるが、民主的な施政を行っていたため、皇族に対して国民からの敬愛は根強い。もちろん、サーダルタ帝国の侵略に対して無策・無力で会った点を非難する声もあるが、誰しも異世界からの侵略などというものは予想できていなかったのだ。

 それは最初に空を支配されて、所持していたプロペラ機の戦闘機では全く歯が立たず、高射砲も火薬を魔法で爆破され、軍事施設を同様に的確に破壊されると抵抗する術はなくなった。元々、アリージル大陸が同じ名前の帝国として統一されてからは、いわば征服された国々に住んでいた人々に対しても温和な施政をとっていた。

 そのため、反乱めいたことも起こらなかったので、内向けに軍備は基本的に必要なかった。また、対外的には、潜在的に敵になりうる、カザムル・レクザースの2つの帝国に分かれている、もう一つの大陸ミモクルージがある。しかし、これら2つの帝国は侵略的な性向はもっておらず、両大陸間で最短で6千㎞に達するその距離もあって、一定の交易は行う関係であって大きな脅威ではない。

 もう一つの要因は、もともとマダンの人々が比較的温和であり、またこれら3つの国は十分に大きくて、自国民のためにフロンティアが十分あって、かつ生活に必要なものは自国で賄える。だから戦争までして、領土または資源の取り合いをする必要はなかったのだ。

 こうした条件の元で、アリージル帝国の軍そのものの規模が小さく、かつその兵器は当然のように火薬を使ったものであったため、魔法で敵の火薬に着火できるサーダルタ帝国兵には敵する術がなかった。
 したがって、それなりに賢明で国民の事を大事にするアリージル皇帝及びその議会は、サーダルタ帝国の属国宣言に従うという苦渋の決断をした。これは、地球においてEU諸国がまさにそういう立場に置かれたのとまったく同様である。

 この決断は、アリージル帝国のみでなく、ミモクルージ大陸のカザムル帝国においても同じであったが、レクザース帝国は抗った。しかし、銃と大砲、爆弾及び一種のミサイルを十全に使える軍と、内燃機関は使えるが弓と刀・槍で戦う軍がぶつかるとどういうことになるか、誰でも気が付くように鎧袖一触であった。

 しかも、そのためにサーダルタ帝国が揃えた軍は、レクザース帝国で占拠した都市の若者を隷属の首輪で奴隷化してのものであった。兵はこのように隷属化された自国民、兵器は支配下に置いたアリージル・カザムル帝国のものを使って、結局同胞どうしが戦ったことになる。

 この戦いのために、死者は30万、レクザース帝国の首都は徹底的に破壊され、最後は見込みのない戦いに、将軍連が抵抗の先頭に立っていた皇帝アミダス3世を物理的に除いた。この結果を見ると、アリージル帝国で抵抗を叫んでいた者達も沈黙せざるを得なかった。

 このように、アリージル帝国がサーダルタ帝国の支配下に入って100年弱になる。その間のサーダルタ帝国の施政は、過酷なものではなかったと言えるだろう。否応もなくサーダルタ帝国の経済圏に加えられ、貨幣システムもサーダルタ帝国のミマルに組み込まれて、その帝国に一定の税を支払うことになった。

 このため、帝国は総督府を立ち上げて、総督府軍として約5万、及び総督府職員として約2万のサーダルタ人が現地のものを雇用して支配している。しかし、既存の政府システムは残り、いわば地方政府として警察及び行政機能を果たしている。

 帝国政府が破壊されたレクザース帝国については、皇帝に反旗を翻した将軍達に政府を構成させた。徴税はこうした地方政府によって行われており、その内から半分が帝国への税として徴収されているが、税の割合はいわゆるGDPの30%程度であるので、結局帝国はマダンのGDPの15%を吸い上げていることになる。

 一方で、帝国はマダンの鋼鉄や様々な金属、木材や食料を大量に買い込んでいるので、一部を還元しているということもできる。一般的に言って、この程度の搾取はマダンにとってそれほど過重とは言えず、納税者にとってはその税金は以前の自前の政府の時と5割ほど高めになっている。

 またその徴税は、意図的に金持ちから取るという姿勢なので、貧しい層に対しては以前と差はないことで不満を和らげている。富裕層は地球と違って、サーダルタ帝国から逃げる先はないのだ。問題になっているのは、地方政府の予算は大きく削られている状態になっていること、及び企業も金持ちのカテゴリーに入って税金が大きく上がったことである。

 このために、更新や修理の予算が取れずに、道路や上下水道などの諸々のインフラの劣化が徐々に進んでいる。さらに企業の税率の上昇は研究開発投資を減らすことになった。研究開発は、サーダルタの総督府が目の敵にしており、地方自治体に対しては禁止し、企業に対しては研究開発投資に100%の税がかかる。

 これは、サーダルタ帝国が支配下の世界の科学技術の発展を嫌っているということである。つまり、アリージル帝国を始めマダンの世界は、その征服された時にほとんど犠牲は払うことはなかった。しかし、サーダルタ帝国の施政の下に、それほど生活に不安がないものの、進歩の無い古ぼけた遅れた世界になっていこうとしているのだ。

 当然のことながら、こうした状況に強い不満を持つ者もいる。ミーナリア・アジャスタはアリージル皇室の一員であり、大陸を統治する自治政府の長になっている皇帝一族の長ルージリヌの孫である。幼いころから活発で賢いと言われてきた彼女は、深く歴史を勉強してきている。

 彼女からすれば、その時点の客観的な情勢から、サーダルタ帝国の支配下に入ったこと自体はやむを得ないと考えている。しかし、その後に支配を脱しようとする努力を全くしていない点が大いに不満である。彼女の考えでは、明らかにマダンの人々は活力を失って腐りつつある。

 こうした考えは、無論常時監視されている皇族の一員としては公にはできない。しかし、そうした考えはある程度は近いものには漏らしていた。それに対して、従姉妹の一人が密かに“マダンの栄光”の幹部を紹介して、彼女もその理念に共鳴したわけではないが、そうした抵抗運動は必要という観点から、名前だけということでそれに加わることにしたのだ。

 中に入ると、思った通りレベルが低いのが判ったので、足が遠のいていたが、耳寄りなことを聞いてまた接触することにした。それは、サーダルタ帝国の大艦隊が、隣の異世界である“地球”に攻め込んで叩き返され、今度は攻め込まれるを恐れているという情報であった。

 事実、大量のガリヤーク機がこの世界に送り込まれていることは、すでにマダン人にも知られている事実である。
彼女は、早速“マダンの栄光”に接触して、これがチャンスであることを説いた。さらに、有力な者へのオルグを行うなどそれなりに活躍し始めたが、すでに組織に入り込んでいたスパイに知られ、総督府の監察隊の知るところとなった。

 監察隊が、皇室一族の邸宅を急襲することを、察知した皇室に忠実な官吏からの連絡で、彼女は急きょ逃げ出した。そして、手配された乗用車に乗って時々訪れている引退した乳母の家に向かった。彼女が隠れたその家自体は、総督府の監察隊に知られることはなかったが、運悪くほぼその地点に地球の戦闘機のパイロットが脱出して降下した地点になる。

 瀬川は激しい減速を行ったために、かなりレーダーによる検知がしやすかったらしく、その地点にはすぐさま監察隊の隊員が急行した。そのなかの一人が検知魔法を使え、しかも彼は皇女たるミーナリア・アジャスタに会ったことがあるのだ。

 すぐさま、監察隊は乳母の家を急襲して、彼女を拘束して手錠をかけ、近くの警察署に彼女を連れ込み尋問しようとした。降下したパイロットはどうせ逃げられないのだから、慌てることはないという判断だ。そこにいた警官は追い出した上のことだ。

 しかし、彼女は切り札を持っていた。それは閃光・音響手榴弾で、スイッチを押して3秒で大音響と強い光を放つもので、それの近くにいた者は数秒の間気絶する。彼女は「背が痛いのよ」サーダルタ語でそう言いながら、背に手を回して柔らかく平たいその手りゅう弾のスイッチを押す。

『1、2………』数えながら、それを背から引っ張り出して机に上に投げ出すとともに、自分はその下に潜って目を固く閉じて耳をきつく抑える。それでも、気が遠くなるような爆音がして、瞼を通して光が見える。一瞬後立ち上がると6人のサーダルタ人が倒れている。

 手錠のカギを探す時間も惜しく彼女は逃げ出すと、外にいた警官からさりげなく逃げるべき方向を示す。その示された方向に走り出した結果が、最初の場面に繋がるわけだ。一方で、その閃光・音響手榴弾は探知魔法をつかえる監察隊員の直近で爆発したため、彼はしばらく気絶から覚めなかった。
 もし彼がいれば、瀬川の隊員に対する襲撃は失敗しただろう。瀬川は逃げるミーナリアを追って声をかける。
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