5 / 26
BL学園に転生した件
寮に俺の安置はないかもしれない
しおりを挟む
「俺は花咲ナズナ!目指せ友達100人!よろしくな!」
教師の横で二カリと笑うと両手でピースを作って見せた。
教室内からパラパラと拍手が上がる。
今は編入生と言うことで自己紹介をさせられている最中だ。
花咲ナズナが教師に促され席に着く、周りからは好奇の目に晒されている。
あれ俺もするのか…やだなぁ…。
「次、古鬼田ー。」
「…うっす。」
古鬼田平子はかったるそうに席を立つと大人しく教師の横に立つ。
「…古鬼田平子…よろしく頼む。」
軽く目を伏せると用は済んだといった様子でさっさと席に着いてしまった。
周りはポカンとしている、無理もない。
如何にも不良という出で立ちの古鬼田平子の口から「よろしく頼む。」なんて出てくるとは誰も予想しなかっただろう。
俺も驚いてる【青薔薇学園物語】では確か古鬼田平子は入学式もホームルームにも現れない筈だったから。
彼の縄張りは屋上の筈だ…俺の知らない【青薔薇学園物語】になってしまっている…これでは本筋に触れない様に生活するという予防線が機能しないではないか。
それはまずい、ただでさえ護迎メイにおそらく認知されてしまっているのだ…これ以上メインキャラと接点を持つのは得策ではない。
「次、嶋崎ー。」
「はい。」
嶋崎御形、冷静に、冷静にだ。
気配を消して、そうだ俺はモブ。
「嶋崎御形です、三年間よろしくお願いします。」
ぺこりと頭を下げる。
大丈夫、緊張も戸惑いも感じさせない自然な挨拶だった筈だ。
「皆も知っているとは思うが、嶋崎は首席で入学している。皆も見習うように。」
余計な事を言うな!と言い睨みそうになるのをなんとか抑える。
ゆっくり頭を上げるとパラパラと拍手が上がる。
ぺこぺこと頭を下げながら席へ戻る。
俺の席は窓側の一番後ろ、花咲ナズナは廊下側の一番前、古鬼田平子は廊下側の一番後ろだ。
席が離れていて良かった…。
触らぬ神に祟りなし、だ。
暫く形式的な教師の言葉を聞いて、今日はお開きとなった。
俺はさっさと寮に向かおうとカバンを手に取り立ち上がった。
この後は寮で寮長からの説明がある。
ここの寮はA~C棟まであり、俺はC棟だ。
パンフレットを開き場所を確認する、学園を出て徒歩30分くらいだ。
デカい学園をぐるりと回って裏側にあるので仕方ない。
裏門は教師にしか使用を許可されていない。
教室後ろの扉へ目をやると、古鬼田平子が丁度扉を潜るところだった。
少し距離をあけ俺も扉を潜り長い廊下へ出る。
【青薔薇学園】は高等部だけでも1000人近くいるマンモス校だ、必然的に校舎もデカけりゃ廊下も長い。
移動教室の時は余裕をもって移動しなければ、そんな取り留めもない事を考えながら廊下を進む。
1年の教室は2階なので階段を下り、昇降口へ向かう。
ここまで誰にも声をかけられていない、流石モブ。
3年間友達が出来ないかもしれない不安はあるが、まぁ今考えても仕方がない。
下駄箱で靴を履き替え外に出る、朝は気付かなかったが桜並木が綺麗だ。
両側を彩る桜並木を越え門を潜り、左へ曲がる。
寮生活の不安と楽しみを抱えながら寮へと歩みを進めた。
寮へ着き初めに思ったのは
「ここもデケェ…」
300人以上が住むのだから当たり前か…しかしデカいしここも学生寮にしては豪奢だ。
…学費高いんだろうな。
両親に感謝しながらC棟へ入る。
下駄箱を探しスリッパへ履き替えれば、ロビーへ向かう。
ロビーも外見と違わず、高級ホテルの様相だ。
もう既に結構な人数が適当なソファーへ腰掛けている。
俺も人気が少ない場所を選びソファーへ座る、うわ…ふかふかだ。
そこへ俺より先に出た筈の古鬼田平子が現れた。
げっ…同じ寮か…何もありませんように…。
そう願っていると彼は俺に程近い壁へと凭れかかり目を瞑った。
…イケメンは何しても様になるな、感心してしまった。
そうして暫く経った頃、ロビー内がざわめいた。
「メイ様だ!」
ギョッとしてざわめきの先へ視線をやる。
護迎メイが向かって左の奥の扉から入って来るところだった。
「はァい~静かに~寮長の護迎メイです。よろしくねェ~。」
パンパンと手を叩きながらロビーの中央へ立ち辺りを見渡す。
俺は息をひそめてその様子を窺う。
「うん、静かになったね。じゃあ寮の説明をしようか。先ずはあの大きな二つの扉、向かって左が男子で右が女子になってまァす。行き来は基本罰則があるので気をつけてねェ。連れ込む時は細心の注意を心がけるように!」
ウインクしながら人差し指を口元へ持って行けば、ドッと周りから笑いが起こる。
「部屋は一人一部屋、余程の物じゃなきゃ持ち込みは自由。共同のお風呂場もあるけど、自室にもシャワールームはあるからそれも自由。ロビーの左の扉は共有スペース、右が食堂ね。外で食べるのもいいけど門限があるから、外出許可書をとってから行くのがいいよォ~。質問や問題があった時は俺に声かけて。以上かな?それじゃあ素敵な寮生活を送ってねェ~。」
彼が言い終えると周りは次々と奥の扉へ向かい始めた。
気付けば古鬼田平子も護迎メイもいなくなっていた、少し肩の力を抜く。
俺も早く着替えて食堂へ行こう、時計は正午を示している。
果たして部屋も豪奢であった。
気後れしながらも部屋へ入り、カバンを備え付けの学習机に置く。
学習机の棚には教科書が既に並んでいた。
積まれた箱の中から服を探していると、メッセージの通知音。
ブレザーの内ポケットからスマホを取り出し確認すると、通知が二件。
片方は母さんから無事着いたのかという連絡で、慌てて返す。
「遅れてごめん、入学式も終えて今は寮だよ…っと。」
すると、直ぐに既読がつき安心のスタンプが返って来た。
それにありがとうのスタンプを返すと、もう一件のメッセージを開いた。
メッセージの相手の欄には『護迎メイ』の文字、メッセージの内容は『編入おめでとう、よかったらご飯行かない?』だった。
逡巡して『ありがとうございます、何で俺と?』と返した。
直ぐ既読がつく、と同時にドアをノックされた。
俺に用がある人物に心当たりがないままドアへ向かい鍵を開けると、扉が開き視界に入った顔に口を開きかけるも相手の掌で覆われ声は出せなかった。
そのまま押し込まれる様に部屋の中へ戻り、ドアを閉めると漸く口を解放された。
「…護迎メイ。」
「ごめんね、来ちゃった。」
俺が少し警戒しながら相手の真意を探ろうとしていると、彼は肩を竦め。
「そんなに警戒しないでよ、とって食ったりしないからさァ~。てか、さっきのメッセージなんで敬語?」
「一応…先輩ですから。」
「だからいらないって敬語~前みたいにフランクに喋ってよ、ね?」
言いながら片手を取られ、ビクリと肩が跳ねる。
「…俺、怖い?」
ゆるりと首を傾げると肩で綺麗な銀髪が揺れる。
「…いや、別に…今のは反射で。」
思わず言い訳が口をついて出る。
俺が取り繕う必要はないのに。
「よかったァ…じゃあご飯は?」
「いや…だから何で俺と?」
「好きだから、じゃ駄目?」
目線は外さないまま取られた左手の手の甲に口付けられた。
「んなッ!?」
慌てて手を取り返す、掴まれていた手は簡単に離された。
「なっ何すんだ!」
「俺の好意を伝えたつもりなんだけど、嫌だった…?」
へらへらとした笑顔を真剣な顔に変えてじっと顔を見つめられる。
かぁっと顔に血が集まった、熱い、熱すぎる…。
嫌…?なんだろう…不思議と嫌悪感は無かった。
「い、嫌…ではなかった…。」
口に出してからハッとする、いや待て俺そこは嫌だって言わなきゃだろ!
内心慌てていると、再び手を取られて引き寄せられたたらを踏む。
「…よかったァ。」
気付けば相手の腕の中に囚われていた。
抱き締められてる!?
「ちょっ、離し…」
「好き。」
「うぁッ!?」
耳元に吹き込まれる様に呟かれた。
ゾワリと背筋が震える。
だから、耳元はやめろって!
「…やっぱり耳弱いんだ…可愛い…。」
ふぅと耳に息を吹き込まれて、カクリと膝が折れて床に膝をつきそうになるところを腰に回された腕で抱き留められる。
「おっとォ…大丈夫?」
「…大丈夫、じゃない。」
力の入らない膝を叱咤するも一人で立てる気がしない…よわよわすぎじゃないか俺…。
「ごめんねェ?」
よしよしと頭を撫でられる。
「…お前、誰にでもこんなことしてんのかよ?」
ふと疑問に思ってることを口に出してしまう…うわ、なんか嫉妬してるみたいな口ぶりになってしまった。
「まさか!」
ばっと身体を離されて頬を片手で包まれる。
「君だけだよ…一目惚れなんだ…。」
「俺に一目惚れ…?」
モブの俺に…?
「…編入試験の日、君を見てからずっと君が来るのを待ってた。」
「あの日が初めてじゃなかったのか?」
「うん…だからあの日は運命だと思った。だから、お願い…俺の【薔薇のパル】に、恋人になって?」
すりっと優しく頬を撫でられた。
【薔薇のパル】…?恋人…?
「えっ?…えぇっ!?」
父さん、母さん、俺入学初日からピンチです。
教師の横で二カリと笑うと両手でピースを作って見せた。
教室内からパラパラと拍手が上がる。
今は編入生と言うことで自己紹介をさせられている最中だ。
花咲ナズナが教師に促され席に着く、周りからは好奇の目に晒されている。
あれ俺もするのか…やだなぁ…。
「次、古鬼田ー。」
「…うっす。」
古鬼田平子はかったるそうに席を立つと大人しく教師の横に立つ。
「…古鬼田平子…よろしく頼む。」
軽く目を伏せると用は済んだといった様子でさっさと席に着いてしまった。
周りはポカンとしている、無理もない。
如何にも不良という出で立ちの古鬼田平子の口から「よろしく頼む。」なんて出てくるとは誰も予想しなかっただろう。
俺も驚いてる【青薔薇学園物語】では確か古鬼田平子は入学式もホームルームにも現れない筈だったから。
彼の縄張りは屋上の筈だ…俺の知らない【青薔薇学園物語】になってしまっている…これでは本筋に触れない様に生活するという予防線が機能しないではないか。
それはまずい、ただでさえ護迎メイにおそらく認知されてしまっているのだ…これ以上メインキャラと接点を持つのは得策ではない。
「次、嶋崎ー。」
「はい。」
嶋崎御形、冷静に、冷静にだ。
気配を消して、そうだ俺はモブ。
「嶋崎御形です、三年間よろしくお願いします。」
ぺこりと頭を下げる。
大丈夫、緊張も戸惑いも感じさせない自然な挨拶だった筈だ。
「皆も知っているとは思うが、嶋崎は首席で入学している。皆も見習うように。」
余計な事を言うな!と言い睨みそうになるのをなんとか抑える。
ゆっくり頭を上げるとパラパラと拍手が上がる。
ぺこぺこと頭を下げながら席へ戻る。
俺の席は窓側の一番後ろ、花咲ナズナは廊下側の一番前、古鬼田平子は廊下側の一番後ろだ。
席が離れていて良かった…。
触らぬ神に祟りなし、だ。
暫く形式的な教師の言葉を聞いて、今日はお開きとなった。
俺はさっさと寮に向かおうとカバンを手に取り立ち上がった。
この後は寮で寮長からの説明がある。
ここの寮はA~C棟まであり、俺はC棟だ。
パンフレットを開き場所を確認する、学園を出て徒歩30分くらいだ。
デカい学園をぐるりと回って裏側にあるので仕方ない。
裏門は教師にしか使用を許可されていない。
教室後ろの扉へ目をやると、古鬼田平子が丁度扉を潜るところだった。
少し距離をあけ俺も扉を潜り長い廊下へ出る。
【青薔薇学園】は高等部だけでも1000人近くいるマンモス校だ、必然的に校舎もデカけりゃ廊下も長い。
移動教室の時は余裕をもって移動しなければ、そんな取り留めもない事を考えながら廊下を進む。
1年の教室は2階なので階段を下り、昇降口へ向かう。
ここまで誰にも声をかけられていない、流石モブ。
3年間友達が出来ないかもしれない不安はあるが、まぁ今考えても仕方がない。
下駄箱で靴を履き替え外に出る、朝は気付かなかったが桜並木が綺麗だ。
両側を彩る桜並木を越え門を潜り、左へ曲がる。
寮生活の不安と楽しみを抱えながら寮へと歩みを進めた。
寮へ着き初めに思ったのは
「ここもデケェ…」
300人以上が住むのだから当たり前か…しかしデカいしここも学生寮にしては豪奢だ。
…学費高いんだろうな。
両親に感謝しながらC棟へ入る。
下駄箱を探しスリッパへ履き替えれば、ロビーへ向かう。
ロビーも外見と違わず、高級ホテルの様相だ。
もう既に結構な人数が適当なソファーへ腰掛けている。
俺も人気が少ない場所を選びソファーへ座る、うわ…ふかふかだ。
そこへ俺より先に出た筈の古鬼田平子が現れた。
げっ…同じ寮か…何もありませんように…。
そう願っていると彼は俺に程近い壁へと凭れかかり目を瞑った。
…イケメンは何しても様になるな、感心してしまった。
そうして暫く経った頃、ロビー内がざわめいた。
「メイ様だ!」
ギョッとしてざわめきの先へ視線をやる。
護迎メイが向かって左の奥の扉から入って来るところだった。
「はァい~静かに~寮長の護迎メイです。よろしくねェ~。」
パンパンと手を叩きながらロビーの中央へ立ち辺りを見渡す。
俺は息をひそめてその様子を窺う。
「うん、静かになったね。じゃあ寮の説明をしようか。先ずはあの大きな二つの扉、向かって左が男子で右が女子になってまァす。行き来は基本罰則があるので気をつけてねェ。連れ込む時は細心の注意を心がけるように!」
ウインクしながら人差し指を口元へ持って行けば、ドッと周りから笑いが起こる。
「部屋は一人一部屋、余程の物じゃなきゃ持ち込みは自由。共同のお風呂場もあるけど、自室にもシャワールームはあるからそれも自由。ロビーの左の扉は共有スペース、右が食堂ね。外で食べるのもいいけど門限があるから、外出許可書をとってから行くのがいいよォ~。質問や問題があった時は俺に声かけて。以上かな?それじゃあ素敵な寮生活を送ってねェ~。」
彼が言い終えると周りは次々と奥の扉へ向かい始めた。
気付けば古鬼田平子も護迎メイもいなくなっていた、少し肩の力を抜く。
俺も早く着替えて食堂へ行こう、時計は正午を示している。
果たして部屋も豪奢であった。
気後れしながらも部屋へ入り、カバンを備え付けの学習机に置く。
学習机の棚には教科書が既に並んでいた。
積まれた箱の中から服を探していると、メッセージの通知音。
ブレザーの内ポケットからスマホを取り出し確認すると、通知が二件。
片方は母さんから無事着いたのかという連絡で、慌てて返す。
「遅れてごめん、入学式も終えて今は寮だよ…っと。」
すると、直ぐに既読がつき安心のスタンプが返って来た。
それにありがとうのスタンプを返すと、もう一件のメッセージを開いた。
メッセージの相手の欄には『護迎メイ』の文字、メッセージの内容は『編入おめでとう、よかったらご飯行かない?』だった。
逡巡して『ありがとうございます、何で俺と?』と返した。
直ぐ既読がつく、と同時にドアをノックされた。
俺に用がある人物に心当たりがないままドアへ向かい鍵を開けると、扉が開き視界に入った顔に口を開きかけるも相手の掌で覆われ声は出せなかった。
そのまま押し込まれる様に部屋の中へ戻り、ドアを閉めると漸く口を解放された。
「…護迎メイ。」
「ごめんね、来ちゃった。」
俺が少し警戒しながら相手の真意を探ろうとしていると、彼は肩を竦め。
「そんなに警戒しないでよ、とって食ったりしないからさァ~。てか、さっきのメッセージなんで敬語?」
「一応…先輩ですから。」
「だからいらないって敬語~前みたいにフランクに喋ってよ、ね?」
言いながら片手を取られ、ビクリと肩が跳ねる。
「…俺、怖い?」
ゆるりと首を傾げると肩で綺麗な銀髪が揺れる。
「…いや、別に…今のは反射で。」
思わず言い訳が口をついて出る。
俺が取り繕う必要はないのに。
「よかったァ…じゃあご飯は?」
「いや…だから何で俺と?」
「好きだから、じゃ駄目?」
目線は外さないまま取られた左手の手の甲に口付けられた。
「んなッ!?」
慌てて手を取り返す、掴まれていた手は簡単に離された。
「なっ何すんだ!」
「俺の好意を伝えたつもりなんだけど、嫌だった…?」
へらへらとした笑顔を真剣な顔に変えてじっと顔を見つめられる。
かぁっと顔に血が集まった、熱い、熱すぎる…。
嫌…?なんだろう…不思議と嫌悪感は無かった。
「い、嫌…ではなかった…。」
口に出してからハッとする、いや待て俺そこは嫌だって言わなきゃだろ!
内心慌てていると、再び手を取られて引き寄せられたたらを踏む。
「…よかったァ。」
気付けば相手の腕の中に囚われていた。
抱き締められてる!?
「ちょっ、離し…」
「好き。」
「うぁッ!?」
耳元に吹き込まれる様に呟かれた。
ゾワリと背筋が震える。
だから、耳元はやめろって!
「…やっぱり耳弱いんだ…可愛い…。」
ふぅと耳に息を吹き込まれて、カクリと膝が折れて床に膝をつきそうになるところを腰に回された腕で抱き留められる。
「おっとォ…大丈夫?」
「…大丈夫、じゃない。」
力の入らない膝を叱咤するも一人で立てる気がしない…よわよわすぎじゃないか俺…。
「ごめんねェ?」
よしよしと頭を撫でられる。
「…お前、誰にでもこんなことしてんのかよ?」
ふと疑問に思ってることを口に出してしまう…うわ、なんか嫉妬してるみたいな口ぶりになってしまった。
「まさか!」
ばっと身体を離されて頬を片手で包まれる。
「君だけだよ…一目惚れなんだ…。」
「俺に一目惚れ…?」
モブの俺に…?
「…編入試験の日、君を見てからずっと君が来るのを待ってた。」
「あの日が初めてじゃなかったのか?」
「うん…だからあの日は運命だと思った。だから、お願い…俺の【薔薇のパル】に、恋人になって?」
すりっと優しく頬を撫でられた。
【薔薇のパル】…?恋人…?
「えっ?…えぇっ!?」
父さん、母さん、俺入学初日からピンチです。
102
あなたにおすすめの小説
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)は、見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良ワーウルフの悪友(同級生)まで……なぜかイケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、異世界学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
俺の妹は転生者〜勇者になりたくない俺が世界最強勇者になっていた。逆ハーレム(男×男)も出来ていた〜
陽七 葵
BL
主人公オリヴァーの妹ノエルは五歳の時に前世の記憶を思い出す。
この世界はノエルの知り得る世界ではなかったが、ピンク髪で光魔法が使えるオリヴァーのことを、きっとこの世界の『主人公』だ。『勇者』になるべきだと主張した。
そして一番の問題はノエルがBL好きだということ。ノエルはオリヴァーと幼馴染(男)の関係を恋愛関係だと勘違い。勘違いは勘違いを生みノエルの頭の中はどんどんバラの世界に……。ノエルの餌食になった幼馴染や訳あり王子達をも巻き込みながらいざ、冒険の旅へと出発!
ノエルの絵は周囲に誤解を生むし、転生者ならではの知識……はあまり活かされないが、何故かノエルの言うことは全て現実に……。
友情から始まった恋。終始BLの危機が待ち受けているオリヴァー。はたしてその貞操は守られるのか!?
オリヴァーの冒険、そして逆ハーレムの行く末はいかに……異世界転生に巻き込まれた、コメディ&BL満載成り上がりファンタジーどうぞ宜しくお願いします。
※初めの方は冒険メインなところが多いですが、第5章辺りからBL一気にきます。最後はBLてんこ盛りです※
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる