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27・講習会を開こう
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「はーどうしよ……」
「なによ~アリスちゃん、暗い顔して、らしくないな~」
「そう言われましてもね……」
診療所の昼下がり、もうそろそろ救命処置の講習会が開かれる頃だ。
まあそれは、魔法じゃないって説明すれば何とかなりそうだからいいけど。
昨日の”アレ”がガーぜルさんに渡ってしまったのをどうするかな……。
説明して返してもらうってのもなんだし……はぁ~。
ちなみに、マクベルさんは昨日こちらが”アレ”の話をしていた時は、シルフィーから勇者の話を真剣に聞いてたみたいだし、こちらの”アレ”事には気づいていないだろう……たぶん。
「シスターアリス、そろそろいいかな?」
「はい、神父様、今伺います」
今から講習会が開かれるようだ。
とりあえず今は”アレ”の事は忘れて、講習会に全力で挑もう!
誤解を解くためにね……。
「さあ、皆さんお待ちかねですよ」
「ええ、では参りましょう」
「がんばってね~アリスちゃ~ん!」
もお、人の気も知らないで……。
よし!気持ちを切り替えて、頑張るか!
気合を胸に、教会のドアを開けた。
おお、結構集まってるな、30人ぐらいは居そうだ。
「おお!使者様が御出でになられたぞ!」
……いや、使者じゃないし。
御出でにって、ずっと隣の診療所に居ましたけど……。
と、とりあえず、ここは、取り乱さず静かに……。
「みなさん、お待たせしました、ただいまから救命処置の講習会を始めさせていただきます。」
「おお!神の御業を我々に伝授して下さるという話は本当だったのですね!!」
いや、神の御業じゃないし……。それに自分に向かって祈らないでくれませんか……。
「と、とりあえず、ここは教会ですので、講習会の前にお祈りをいたしましょう」
ここは、祈る対象を正しい方向へ向けてもらおう、うん。
教会の前に進み、とりあえずお祈りのポーズをした。
<あら、アラタさん、こんにちは~>
「へ?」
突然、頭の中に声がした……。
「ん、どうしました、シスターアリス」
「い、いえなんでもないです、神父様……」
「そうですか」
マクベルさんは、祈りに戻ってくれた。
≪も、もしかして、女神さまですか!?≫
<ええ、そうよ~>
≪またなんで突然・・・≫
<え~、アラタさんが話しかけてくれたんでは無かったんですか~>
≪いえ、今は違いますけど・・・≫
<そうですか~つまらないですわ~>
≪いや、つまらないと言われましても……≫
<ところで今日はどうなさったんですか~なにやら人がたくさんお集りのようですが~?>
≪えっと、今日はですね、自分を”神様の使者”という噂が流れてまして、その誤解を解くために集まってもらったんですが≫
<え~違うんですか~>
≪いや!違うでしょう!とりあえずここに放り込んどくかって感じで送り込みましたよね!女神様!≫
<ああ~そうでした~すっかり忘れてましたわ~>
≪忘れてたって・・・ほんの数日前のことなのに……≫
<では、アラタさんはその誤解を解きたいわけですよね?>
≪ええ、普通の生活のために、ぜひ!≫
<そうですか~もったいないですわね~>
≪もったいないって……なにが……≫
<そうですわ!、なんでしたら私がお手伝いしましょうか~>
≪へ?手伝うって……≫
<私がですね~そちらで直接、この子は私の使者ではありませんよって説明すれば皆様納得してもらえるんじゃないでしょうか~>
≪いや!納得しませんって!そんな事したら余計こじれてしまいますよ!女神様!!≫
<え~そうなんですか~?>
≪そうなんですって!女神様!自制してください!≫
<そうですか~お手伝いできなくて残念ですわ~>
≪いや、残念って……≫
<ではアラタさん、説明、頑張ってくださいね~~またね~>
≪あ、はい……≫
ふう、女神さまも突然話しかけてくるなんて、びっくりしたな……暇なのかな?
とりあえず、気を取り直して、説明頑張りますか! ……ん?
祈り終わって、ふと振り返るとなぜか街の人が自分に向かって祈っている……。
「あの……なぜ私に向かって祈りを捧げてるのですか?」
「あ、いえ。アリス様が祈りを捧げている姿が神々しくて……」
アリス”様”って……。
「で、では。只今より救命処置についての講習会を始めさせてもらいたいのですが……あの、お祈りするのをやめてもらえませんか?」
「いえ!お祈りをやめるなんてめっそうもない!ぜひこのままその”救命処置”というお話を聞かせてください、アリス様!」
「あの……そのままですと講習会が出来ませんので、普通に聞いてもらえないでしょうか……」
「そうですか……アリス様がそうおっしゃられるのでしたら」
「はい、普通でおねがいします、普通で」
これって、誤解を解くのってむちゃくちゃ大変じゃね?
なんで”うわさ”だけでここまでなっちゃうかな~。
まあ”よく解らない物”に信仰を持つのは分からない訳でもないけど……。
よし!気合を入れて懇切丁寧に説明して誤解を解いてもらおう!
「なによ~アリスちゃん、暗い顔して、らしくないな~」
「そう言われましてもね……」
診療所の昼下がり、もうそろそろ救命処置の講習会が開かれる頃だ。
まあそれは、魔法じゃないって説明すれば何とかなりそうだからいいけど。
昨日の”アレ”がガーぜルさんに渡ってしまったのをどうするかな……。
説明して返してもらうってのもなんだし……はぁ~。
ちなみに、マクベルさんは昨日こちらが”アレ”の話をしていた時は、シルフィーから勇者の話を真剣に聞いてたみたいだし、こちらの”アレ”事には気づいていないだろう……たぶん。
「シスターアリス、そろそろいいかな?」
「はい、神父様、今伺います」
今から講習会が開かれるようだ。
とりあえず今は”アレ”の事は忘れて、講習会に全力で挑もう!
誤解を解くためにね……。
「さあ、皆さんお待ちかねですよ」
「ええ、では参りましょう」
「がんばってね~アリスちゃ~ん!」
もお、人の気も知らないで……。
よし!気持ちを切り替えて、頑張るか!
気合を胸に、教会のドアを開けた。
おお、結構集まってるな、30人ぐらいは居そうだ。
「おお!使者様が御出でになられたぞ!」
……いや、使者じゃないし。
御出でにって、ずっと隣の診療所に居ましたけど……。
と、とりあえず、ここは、取り乱さず静かに……。
「みなさん、お待たせしました、ただいまから救命処置の講習会を始めさせていただきます。」
「おお!神の御業を我々に伝授して下さるという話は本当だったのですね!!」
いや、神の御業じゃないし……。それに自分に向かって祈らないでくれませんか……。
「と、とりあえず、ここは教会ですので、講習会の前にお祈りをいたしましょう」
ここは、祈る対象を正しい方向へ向けてもらおう、うん。
教会の前に進み、とりあえずお祈りのポーズをした。
<あら、アラタさん、こんにちは~>
「へ?」
突然、頭の中に声がした……。
「ん、どうしました、シスターアリス」
「い、いえなんでもないです、神父様……」
「そうですか」
マクベルさんは、祈りに戻ってくれた。
≪も、もしかして、女神さまですか!?≫
<ええ、そうよ~>
≪またなんで突然・・・≫
<え~、アラタさんが話しかけてくれたんでは無かったんですか~>
≪いえ、今は違いますけど・・・≫
<そうですか~つまらないですわ~>
≪いや、つまらないと言われましても……≫
<ところで今日はどうなさったんですか~なにやら人がたくさんお集りのようですが~?>
≪えっと、今日はですね、自分を”神様の使者”という噂が流れてまして、その誤解を解くために集まってもらったんですが≫
<え~違うんですか~>
≪いや!違うでしょう!とりあえずここに放り込んどくかって感じで送り込みましたよね!女神様!≫
<ああ~そうでした~すっかり忘れてましたわ~>
≪忘れてたって・・・ほんの数日前のことなのに……≫
<では、アラタさんはその誤解を解きたいわけですよね?>
≪ええ、普通の生活のために、ぜひ!≫
<そうですか~もったいないですわね~>
≪もったいないって……なにが……≫
<そうですわ!、なんでしたら私がお手伝いしましょうか~>
≪へ?手伝うって……≫
<私がですね~そちらで直接、この子は私の使者ではありませんよって説明すれば皆様納得してもらえるんじゃないでしょうか~>
≪いや!納得しませんって!そんな事したら余計こじれてしまいますよ!女神様!!≫
<え~そうなんですか~?>
≪そうなんですって!女神様!自制してください!≫
<そうですか~お手伝いできなくて残念ですわ~>
≪いや、残念って……≫
<ではアラタさん、説明、頑張ってくださいね~~またね~>
≪あ、はい……≫
ふう、女神さまも突然話しかけてくるなんて、びっくりしたな……暇なのかな?
とりあえず、気を取り直して、説明頑張りますか! ……ん?
祈り終わって、ふと振り返るとなぜか街の人が自分に向かって祈っている……。
「あの……なぜ私に向かって祈りを捧げてるのですか?」
「あ、いえ。アリス様が祈りを捧げている姿が神々しくて……」
アリス”様”って……。
「で、では。只今より救命処置についての講習会を始めさせてもらいたいのですが……あの、お祈りするのをやめてもらえませんか?」
「いえ!お祈りをやめるなんてめっそうもない!ぜひこのままその”救命処置”というお話を聞かせてください、アリス様!」
「あの……そのままですと講習会が出来ませんので、普通に聞いてもらえないでしょうか……」
「そうですか……アリス様がそうおっしゃられるのでしたら」
「はい、普通でおねがいします、普通で」
これって、誤解を解くのってむちゃくちゃ大変じゃね?
なんで”うわさ”だけでここまでなっちゃうかな~。
まあ”よく解らない物”に信仰を持つのは分からない訳でもないけど……。
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