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29・伝説の・・・
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静まり返った診療所の中、3人は部屋の隅に固まっていた。
なんで部屋の隅に?それはガーゼルさんがやけに外を気にして、部屋の隅に行ってしまったからだ。
「な、なあ、エリスちゃん、あの”元気が出る水”って……」
「何よ? ガーゼル! 何があったのよ!」
「いや、サジにアレどうやって手に入れたか聞いたらエリスちゃんに貰ったって言ってたから……なあ、あれ、まだあるのか?」
自分はエリスさんに向かって小さく首を振った……。
「え? あれ? もう無いかな~」
「そうか……」
「いったい何があったのよ?」
「いやな。今日、中堅の冒険者が出払っちまっててな、それで初心者の奴と森の方へ行ってきたんだがよ」
「ん?なんで中堅の冒険者が出払ってたのよ?」
「ああ、なんでもアリスちゃんの講習会に行くってな、なんでも大男をぶん投げた少女を見てみたいとかで。」
ああ、講習会に来てた冒険者はそんな理由で来ていたやつもいるのか・・・今度エリスさんに蹴っ飛ばしてもらおう。
「で、その初心者君と森に行ってどうしたのよ?」
「あ、うむ、なあ、あれエリスちゃんも飲んだのか?」
「ええ、アリスちゃんと飲んだわよ」
「で、何か変わった事は?」
「ん~ちょっと元気が出たかな?、あと、いくら治癒魔法使っても疲れなかったぐらいかな?」
「アリスちゃんはどうなんだ?」
「いや、私は何にも……」
「そうか……」
「なによ! もう! じれったいわねー! 早く何があったか話しなさいよ!」
「ああ……実はな、自分と初心者の奴2人で森に出かける前にな、その”元気が出る水”を気合を入れるために半分ずつ飲んでいったんだがよ」
「で、どうだったの?」
「あ、いや、そん時はうまい水だな、としか思わなかったんだ、でもよ,その後……」
「なによ、さっさと話しなさい!」
「ああ、その後な、初心者の奴がへまやっちまってな、で俺もそいつをかばって2人とも結構大きなケガをしちまったんだ」
「え?ケガって、あんた、ぴんぴんしてるじゃない?」
「そこなんだよ!ケガをした後な、ポーションだけじゃ治りそうも無かったんで、どうするかと思ってたらよ、傷がみるみる消えていくじゃないか!」
「は? 傷が消えた?」
「ああ、もうびっくりしてな、初心者の奴と目を合わせて唖然としちまったぜ! なんせ、俺の右膝の古傷まで治ってたんだからよ」
「ふ~ん、それで?」
「ああ、で、その後な、初心者の奴と帰りながら、なぜ傷が消えたかを話し合ったんだがよ、やっぱりあの出るときに飲んだ”元気が出る水”が原因じゃないかって話になったんだ」
「で、いま初心者君はどうしてるの?」
「ああ、原因がはっきりするまでこの事は口止めしておいた」
「ふ~ん、そうなんだ」
「でよ! エリスちゃん! あれ、どうやって手に入れた! 作ったのか?」
エリスさんに黙っててくれと目で訴えた!……伝わったよね?
「あ、あ~アレね~うん。私も貰ったんだよね~……」
「誰に貰ったんだ! 教えてくれ!」
「あ~、あ! そうそう! 旅の人に貰ったんだったかな~」
「なに! 旅の人!? いつ、どこでもらったんだ! エリスちゃん!」
「ちょっと! 迫ってこないでよ! ほら。私が隣の村に行った時よ、その帰り道で貰ったの!」
「それはどんな人だった、教えてくれ!」
「え~見た感じ、ただのお年寄りだった……かな?」
「その老人の顔の特徴とかは覚えてないか!」
「ちょとちょと~なんでそんなに必死なのよ~」
「あ・・・ああ、すまん。ちょっと気になってだな」
「え~なにがよ~」
「ああ、もしかしてあの”元気が出る水”なんだが。もしかして”賢者様の薬”だったんじゃないかと思ってな」
「は? ”賢者様の薬”~?」
「えと、その賢者様の薬って何なんですか?」
「あ~アリスちゃんは知らないのか~。賢者様の薬と言うのはね、勇者様に賢者様が与えていたという伝説の薬なんだ」
「は? 勇者ですか?」
「そう。なんでもね、勇者が戦いの後、装備は傷だらけなのに、本人は怪我一つなく帰って来るのに不思議に思った当時の人が尋ねたらしいんだけどね」
「ええ」
「なんでも、賢者様から貰った薬を飲んでいたから、ケガをしてもすぐ治る。と言っていたらしいの」
「へ~そんな話があったんですか」
「そうなんだよ、アリスちゃん、今回のこの”元気が出る水”の効き目が、この伝説の話に似通っててな、もしかしてとおもってな、まあ、伝説ではその薬を見たものは居なかったらしいけどな」
「でも、その”元気が出る水”が”賢者様の薬”だったとしても、なんでそんなに必死なんですか?」
「アリスちゃん。この薬が大量に出回ったらどうなると思う?」
「え? みんなが助かるんじゃないですか?」
「ああ。普通に使えばな。でもな、これを軍隊が使ったらどうなると思う?」
「あ!」
「そう。いくら傷ついても倒れない不死身の軍隊の出来上がりだ」
「……それは怖いですね」
「ああ、だからな、これの出所を捕まえて、出回らないようにしたいんだよ、そうしないと、どっかの馬鹿がこの薬をかき集めて戦争をおっぱじめるかも知れないからな」
「な、なるほど……」
「なあ、エリスちゃん。なんでもいい、何かその老人の特徴を覚えてないか?」
「え~覚えてないわよ~。普通の特徴のないお年寄りだったもん」
「・・・そうか。じゃあ仕方がないな、とりあえず街を行き来している仲間に、それとなくその旅をしている老人を見なかったか聞いてみるか……」
「えっと、特徴が無くても分かるんですか?」
「ああ、旅をしている老人なんてめったにいないからな。まあ、何とかなるだろう」
「そうなんですか……」
「まあ、そういうことだ、長い事じゃましてすまなかったな」
「あ、いえ」
「じゃあ、早速聞きに行ってくるか! エリスちゃん、あんな貴重な物ありがとうな!」
「え~いいわよ~お礼なんて~」
「え?そうか?伝説の薬かも知れなかったんだぞ?」
「だって~あんなの、あ……あぶぶ!」
急いでエリスさんの口を押えた……。
「ん? どうした?」
「いえ、なんでもなです」
「そうか?じゃ、急ぐから、またな!」
そういってガーゼルさんは冒険者ギルドの方へ走っていった……。
「さて。エリスおねーちゃん、残りのあれどうしましょう?」
「う~ん。残りは私が全部飲んじゃおっか!」
「いやいや! あんなの全部飲んだら何が起きるか分かりませんよ!」
「ちぇ~せっかく治癒魔法使いまくっても全然疲れなくなっていいな~と思ったのにな~」
「いや。ここは自制してください!」
「ぶ~~」
あれは、どうも、とてつもなくヤバイ物だったみたいだな……。
とりあえず。封印決定! ……問題はエリスさんをどうやって抑えるか……はぁ~。
なんで部屋の隅に?それはガーゼルさんがやけに外を気にして、部屋の隅に行ってしまったからだ。
「な、なあ、エリスちゃん、あの”元気が出る水”って……」
「何よ? ガーゼル! 何があったのよ!」
「いや、サジにアレどうやって手に入れたか聞いたらエリスちゃんに貰ったって言ってたから……なあ、あれ、まだあるのか?」
自分はエリスさんに向かって小さく首を振った……。
「え? あれ? もう無いかな~」
「そうか……」
「いったい何があったのよ?」
「いやな。今日、中堅の冒険者が出払っちまっててな、それで初心者の奴と森の方へ行ってきたんだがよ」
「ん?なんで中堅の冒険者が出払ってたのよ?」
「ああ、なんでもアリスちゃんの講習会に行くってな、なんでも大男をぶん投げた少女を見てみたいとかで。」
ああ、講習会に来てた冒険者はそんな理由で来ていたやつもいるのか・・・今度エリスさんに蹴っ飛ばしてもらおう。
「で、その初心者君と森に行ってどうしたのよ?」
「あ、うむ、なあ、あれエリスちゃんも飲んだのか?」
「ええ、アリスちゃんと飲んだわよ」
「で、何か変わった事は?」
「ん~ちょっと元気が出たかな?、あと、いくら治癒魔法使っても疲れなかったぐらいかな?」
「アリスちゃんはどうなんだ?」
「いや、私は何にも……」
「そうか……」
「なによ! もう! じれったいわねー! 早く何があったか話しなさいよ!」
「ああ……実はな、自分と初心者の奴2人で森に出かける前にな、その”元気が出る水”を気合を入れるために半分ずつ飲んでいったんだがよ」
「で、どうだったの?」
「あ、いや、そん時はうまい水だな、としか思わなかったんだ、でもよ,その後……」
「なによ、さっさと話しなさい!」
「ああ、その後な、初心者の奴がへまやっちまってな、で俺もそいつをかばって2人とも結構大きなケガをしちまったんだ」
「え?ケガって、あんた、ぴんぴんしてるじゃない?」
「そこなんだよ!ケガをした後な、ポーションだけじゃ治りそうも無かったんで、どうするかと思ってたらよ、傷がみるみる消えていくじゃないか!」
「は? 傷が消えた?」
「ああ、もうびっくりしてな、初心者の奴と目を合わせて唖然としちまったぜ! なんせ、俺の右膝の古傷まで治ってたんだからよ」
「ふ~ん、それで?」
「ああ、で、その後な、初心者の奴と帰りながら、なぜ傷が消えたかを話し合ったんだがよ、やっぱりあの出るときに飲んだ”元気が出る水”が原因じゃないかって話になったんだ」
「で、いま初心者君はどうしてるの?」
「ああ、原因がはっきりするまでこの事は口止めしておいた」
「ふ~ん、そうなんだ」
「でよ! エリスちゃん! あれ、どうやって手に入れた! 作ったのか?」
エリスさんに黙っててくれと目で訴えた!……伝わったよね?
「あ、あ~アレね~うん。私も貰ったんだよね~……」
「誰に貰ったんだ! 教えてくれ!」
「あ~、あ! そうそう! 旅の人に貰ったんだったかな~」
「なに! 旅の人!? いつ、どこでもらったんだ! エリスちゃん!」
「ちょっと! 迫ってこないでよ! ほら。私が隣の村に行った時よ、その帰り道で貰ったの!」
「それはどんな人だった、教えてくれ!」
「え~見た感じ、ただのお年寄りだった……かな?」
「その老人の顔の特徴とかは覚えてないか!」
「ちょとちょと~なんでそんなに必死なのよ~」
「あ・・・ああ、すまん。ちょっと気になってだな」
「え~なにがよ~」
「ああ、もしかしてあの”元気が出る水”なんだが。もしかして”賢者様の薬”だったんじゃないかと思ってな」
「は? ”賢者様の薬”~?」
「えと、その賢者様の薬って何なんですか?」
「あ~アリスちゃんは知らないのか~。賢者様の薬と言うのはね、勇者様に賢者様が与えていたという伝説の薬なんだ」
「は? 勇者ですか?」
「そう。なんでもね、勇者が戦いの後、装備は傷だらけなのに、本人は怪我一つなく帰って来るのに不思議に思った当時の人が尋ねたらしいんだけどね」
「ええ」
「なんでも、賢者様から貰った薬を飲んでいたから、ケガをしてもすぐ治る。と言っていたらしいの」
「へ~そんな話があったんですか」
「そうなんだよ、アリスちゃん、今回のこの”元気が出る水”の効き目が、この伝説の話に似通っててな、もしかしてとおもってな、まあ、伝説ではその薬を見たものは居なかったらしいけどな」
「でも、その”元気が出る水”が”賢者様の薬”だったとしても、なんでそんなに必死なんですか?」
「アリスちゃん。この薬が大量に出回ったらどうなると思う?」
「え? みんなが助かるんじゃないですか?」
「ああ。普通に使えばな。でもな、これを軍隊が使ったらどうなると思う?」
「あ!」
「そう。いくら傷ついても倒れない不死身の軍隊の出来上がりだ」
「……それは怖いですね」
「ああ、だからな、これの出所を捕まえて、出回らないようにしたいんだよ、そうしないと、どっかの馬鹿がこの薬をかき集めて戦争をおっぱじめるかも知れないからな」
「な、なるほど……」
「なあ、エリスちゃん。なんでもいい、何かその老人の特徴を覚えてないか?」
「え~覚えてないわよ~。普通の特徴のないお年寄りだったもん」
「・・・そうか。じゃあ仕方がないな、とりあえず街を行き来している仲間に、それとなくその旅をしている老人を見なかったか聞いてみるか……」
「えっと、特徴が無くても分かるんですか?」
「ああ、旅をしている老人なんてめったにいないからな。まあ、何とかなるだろう」
「そうなんですか……」
「まあ、そういうことだ、長い事じゃましてすまなかったな」
「あ、いえ」
「じゃあ、早速聞きに行ってくるか! エリスちゃん、あんな貴重な物ありがとうな!」
「え~いいわよ~お礼なんて~」
「え?そうか?伝説の薬かも知れなかったんだぞ?」
「だって~あんなの、あ……あぶぶ!」
急いでエリスさんの口を押えた……。
「ん? どうした?」
「いえ、なんでもなです」
「そうか?じゃ、急ぐから、またな!」
そういってガーゼルさんは冒険者ギルドの方へ走っていった……。
「さて。エリスおねーちゃん、残りのあれどうしましょう?」
「う~ん。残りは私が全部飲んじゃおっか!」
「いやいや! あんなの全部飲んだら何が起きるか分かりませんよ!」
「ちぇ~せっかく治癒魔法使いまくっても全然疲れなくなっていいな~と思ったのにな~」
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