のんびりダンジョン経営してたら億万長者になりました。

こたつぬこ

文字の大きさ
14 / 36

014.ダンジョンを広げます。

しおりを挟む
 コンソールを使用して僕は持っていたお金70000コリアを70DPに変換した。
 残るお金は19000コリアで所持DPは71。

 無駄遣いをする余裕はもはやないし、ダンジョン作成に失敗する訳にもいかない。
 といっても、このポイントで出来る事なんて本当に限られたことだけだろう。

 攻略本でもあれば簡単だと思うが、残念ながらそんなものはないし、ダンジョンを作ったことがある人はこの世界にはいない。

「ええっと……、ピュイ、何をすべきだと思う? 部屋増やせばいいかな?」

「はいなのです! あまり一部屋にごちゃごちゃするのはよくないのです! 大きい部屋は作るのに必要なDPも多いので、ここと同じ大きさで作るのです!」

 部屋の作成にも形やら大きさやらと色々な種類がある。
 作成した後に部屋の属性や景観等も変えれるみたいだけど、こちらは別仕様で消費DPもすごく多い。

「でも、まずは通路を作る必要があるのです! 部屋と部屋は必ず通路で繋げないといけないという決まりがあるなのです!」

 言われてみればその通りだなと感じた。
 部屋と部屋を直接くっ付けることは出来ない。
 通路は消費DPが低いのでそこまで気にしなくてもいいだろう。

「キャルアはどんなダンジョンにして欲しいとかある?」

「うーんと……、ムサシが決めればいいですよ。キャルアはどんなダンジョンでも、ムサシが作ったなら楽しむです!」

 と言われて、なんだか顔の温度が上がったような気がした。
 しかし、そう言われると困ってしまうのも僕だ。
 優柔不断、それは欠点であると思う。

「ダンジョンってさ、失敗してやり直したりとかってできる?」

「やり直しはいくらでもできるのです! ただ、DPを消費するのです! DPがないとやり直しはできないのです!」

 なるほどなるほど。ということならば、そこまで神経質になることもないだろう。
 僕はお団子のように三つの部屋を作ろうと思ったところで、ピュイに話しかけた。

「ダンジョンって地上に影響したりする? 地盤沈下とか……」

「ないなのです! ダンジョンは異空間みたいなものなので、地上に与える影響は全くないのです! 同様に地上を掘り進んだとしても、ダンジョンには到達できないのです!」

 その言葉に安心して部屋『10』を三つと通路『1』を三つ設置した。これで残るは38DP。

 ゴゴゴゴゴとダンジョン全体が揺れ、ズザザザザと通路にと考えていた部分の壁が崩れダンジョンの先が現れた。
 当然というか、灯りはないしここの光は届ききらないので暗闇だ。

「いやはや、結構簡単に部屋って出来ちゃうんだね。何だかドキドキしたよ」

「ほんとです。凄いです、ムサシ! ムサシは神様ですか?」

「ち、違うよ。ただの凡人だよ。凄いのはこの……」

 と、言いかけて口を閉ざしてしまう。コンソールはキャルアには見ることが出来ない。

 ということは、本当に神の所業に見えているかもしれない。
 実際このコンソールは神様の力を借りているようなものだと思う。
 僕自身には本当に何の力もないんだから。

 どう説明しようかなと思っていると、ピュイが代わりに答えてしまう。

「ご主人様は凄いなのです! もっと褒めるです! 跪くのです!」

 その言葉を真に受けたのかキャルアは本当に「ははぁ~」と言いながら跪いてしまった。

「こら、ピュイ!」

 と言ってピュイの額を押してから、キャルアの頭をポンポンと撫でて、立ち上がるように促した。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました

空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。 平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。 どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。

辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。

月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
 ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。  ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。  ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。  ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。  なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。  もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。  もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。  モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。  なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。  顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。  辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。 他のサイトにも掲載 なろう日間1位 カクヨムブクマ7000  

転生ちびっ子の魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
高校生の涼太は交通事故で死んでしまったところを優しい神様達に助けられて、異世界に転生させて貰える事になった。 辺境伯家の末っ子のアクシアに転生した彼は色々な人に愛されながら、そこに住む色々な魔物や植物に興味を抱き、研究する気ままな生活を送る事になる。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた

黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆ 毎日朝7時更新! 「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」 過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。 絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!? 伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!? 追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!

追放された『修理職人』、辺境の店が国宝級の聖地になる~万物を新品以上に直せるので、今さら戻ってこいと言われても予約で一杯です

たまごころ
ファンタジー
「攻撃力が皆無の生産職は、魔王戦では足手まといだ」 勇者パーティで武器や防具の管理をしていたルークは、ダンジョン攻略の最終局面を前に追放されてしまう。 しかし、勇者たちは知らなかった。伝説の聖剣も、鉄壁の鎧も、ルークのスキル『修復』によるメンテナンスがあったからこそ、性能を維持できていたことを。 一方、最果ての村にたどり着いたルークは、ボロボロの小屋を直して、小さな「修理屋」を開店する。 彼の『修復』スキルは、単に物を直すだけではない。錆びた剣は名刀に、古びたポーションは最高級エリクサーに、品質すらも「新品以上」に進化させる規格外の力だったのだ。 引退した老剣士の愛剣を蘇らせ、村の井戸を枯れない泉に直し、ついにはお忍びで来た王女様の不治の病まで『修理』してしまい――? ルークの店には、今日も世界中から依頼が殺到する。 「えっ、勇者たちが新品の剣をすぐに折ってしまって困ってる? 知りませんが、とりあえず最後尾に並んでいただけますか?」 これは、職人少年が辺境の村を世界一の都へと変えていく、ほのぼの逆転サクセスストーリー。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

処理中です...