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016.収穫部屋です。
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「ええっと、ここは休息部屋にしようかな。まだ早いと思う?」
ダンジョンに入って、スライム、角兎、と倒してきてまたモンスター、モンスターだと流石に芸がなさすぎる。
コンソールを使えば本当に色々なことが出来るのだ。
地下に国を作ることも夢ではないだろう。
(ってのは、ちょっと飛躍しすぎかな?)
そうは思うが、胸が高鳴っているのも事実。
今まで生きてきて、これほどまでにワクワクする体験はなかった。
これから何ができるのか、この先何を為すのか、希望が胸の内に溢れじわりと目が滲みそうになる。
「休息部屋良いと思います。ただ、何もなし、じゃなくて何かを設置するのはどうですか?」
キャルアの言葉を考えながらコンソールを操作する。
休息と言えばオアシスのイメージがある。
けれど、流石にまだそんなものを設置してはおかしいはずだ。
(ええっと……)
指を滑らせながら考え決定する。この部屋は収穫部屋。
コンソールをいじっているうちに、驚くべきことに地球産の作物なんかも見つけることが出来た。
けれど、凄く必要DPが高いようだ。
(イチゴとか植えられたら面白そうだけど、DP1000ってちょっと高すぎる)
作物はモンスターリポップと同じようにリポップするようだが、それでもお金にして100万コリア。
あまりに高い。
けれど、この世界産の作物なのか知らない名前のものは、必要DPがそれほど髙くない様子。
もっとも外でも収穫ができるのなら、需要が少ないのかもしれないけれど。
「じゃあ、ポピの実5『5』っていう一番DPが少ないのにするね」
キャルアが頷きピュイが鳴き声を上げるのを合図のようにし、僕はそのボタンを押した。これでDPは残り16。
同時にしゅるしゅると黄緑色のツル植物が地面に出現し、部屋の中央に根を伸ばし、五つの実をつけた。
ヒョウタンのような形をした黄色の実。用途も何もかも分からない。
「ピュイ、この実って……?」
「ポピの実は食用の実なのです! 環境適応力が高いので世界中どこにでも見られるポピュラーな植物なのです!」
僕は収穫することが出来ない。
どうやら手がすり抜けてしまうようで、ダンジョンマスターとしてズルは出来ない仕様のようだ。
「じゃあ、ごめん。悪いんだけどキャルアがこれ収穫しといてくれる?」
「勿論、大丈夫です」
と言って、ポピの実を収穫し始めた。
その様子は何となく楽しそうで、ちょっと羨ましいなと感じる。
最後は残ったDPを使い切って、最後の部屋にボスを設置したい。けれど、残りはたったの16。
強そうなボスのリポップポイントは到底設置できそうにない。
「ピュイ、例えばさ。部屋の位置を入れ替えたり、出現させたボスの位置を入れ替えたりってできるの?」
「勿論、できるのです! ただDPを消費するのです。あと、ご主人様を含めて中に誰かいるときはできないのです」
どうやら設置したリポップポイントやモンスターは回収したり、DPに変換したりすることができるようだ。
変換率が7割程になっているので、あまりしたくはないけれど。
最後に最奥の部屋にグランボアという、二メートル程の大きさの猪(BOSS属性)のリポップポイントを設置した。
ダンジョンに入って、スライム、角兎、と倒してきてまたモンスター、モンスターだと流石に芸がなさすぎる。
コンソールを使えば本当に色々なことが出来るのだ。
地下に国を作ることも夢ではないだろう。
(ってのは、ちょっと飛躍しすぎかな?)
そうは思うが、胸が高鳴っているのも事実。
今まで生きてきて、これほどまでにワクワクする体験はなかった。
これから何ができるのか、この先何を為すのか、希望が胸の内に溢れじわりと目が滲みそうになる。
「休息部屋良いと思います。ただ、何もなし、じゃなくて何かを設置するのはどうですか?」
キャルアの言葉を考えながらコンソールを操作する。
休息と言えばオアシスのイメージがある。
けれど、流石にまだそんなものを設置してはおかしいはずだ。
(ええっと……)
指を滑らせながら考え決定する。この部屋は収穫部屋。
コンソールをいじっているうちに、驚くべきことに地球産の作物なんかも見つけることが出来た。
けれど、凄く必要DPが高いようだ。
(イチゴとか植えられたら面白そうだけど、DP1000ってちょっと高すぎる)
作物はモンスターリポップと同じようにリポップするようだが、それでもお金にして100万コリア。
あまりに高い。
けれど、この世界産の作物なのか知らない名前のものは、必要DPがそれほど髙くない様子。
もっとも外でも収穫ができるのなら、需要が少ないのかもしれないけれど。
「じゃあ、ポピの実5『5』っていう一番DPが少ないのにするね」
キャルアが頷きピュイが鳴き声を上げるのを合図のようにし、僕はそのボタンを押した。これでDPは残り16。
同時にしゅるしゅると黄緑色のツル植物が地面に出現し、部屋の中央に根を伸ばし、五つの実をつけた。
ヒョウタンのような形をした黄色の実。用途も何もかも分からない。
「ピュイ、この実って……?」
「ポピの実は食用の実なのです! 環境適応力が高いので世界中どこにでも見られるポピュラーな植物なのです!」
僕は収穫することが出来ない。
どうやら手がすり抜けてしまうようで、ダンジョンマスターとしてズルは出来ない仕様のようだ。
「じゃあ、ごめん。悪いんだけどキャルアがこれ収穫しといてくれる?」
「勿論、大丈夫です」
と言って、ポピの実を収穫し始めた。
その様子は何となく楽しそうで、ちょっと羨ましいなと感じる。
最後は残ったDPを使い切って、最後の部屋にボスを設置したい。けれど、残りはたったの16。
強そうなボスのリポップポイントは到底設置できそうにない。
「ピュイ、例えばさ。部屋の位置を入れ替えたり、出現させたボスの位置を入れ替えたりってできるの?」
「勿論、できるのです! ただDPを消費するのです。あと、ご主人様を含めて中に誰かいるときはできないのです」
どうやら設置したリポップポイントやモンスターは回収したり、DPに変換したりすることができるようだ。
変換率が7割程になっているので、あまりしたくはないけれど。
最後に最奥の部屋にグランボアという、二メートル程の大きさの猪(BOSS属性)のリポップポイントを設置した。
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