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ひと通り家事を済ませた私は
再び日記を引っ張り出した
前回は確か···
バレンタインデーの頃までだったか
そうだ、夜に自宅で開くとばかり
思っていたのに昼休憩中に早速
メールが来たんだったっけ
内心ほくそ笑んだ私
『思ってた通りの人だった』って
昭仁は既婚者だ
【妻とはうまくいっていない】を
周りに吹聴して歩くタイプの男で
事の真偽はわからなかったが、あまり
良い話は聞かれなかった
特に女性関係については
私は私で男性と真面目に向き合う
そんな付き合いが面倒になっていて
気軽に気持ちも持っていかれない
後腐れのない相手が欲しかった
恐らくそんなふたりの思惑が
一致してしまった
その日から明らかにふたりの間の
空気が変わった
お互い『好きだ』など口にはしない
していないけど確かに心は通じた
あれはいつだったか
自分の仕事はとっくに終わったのに
居残っていた時
『まだ終わらない?』
これまた仕事は終わっていたのに
居残っていた昭仁に声をかけられた
『なんかパーっと飲みに行きたいね』
冗談っぽくおどける彼
『いいね、行こうか』
少し驚いたようにも見えたけど
直ぐに持ち直し
『よし、行こう!』
職場近くの居酒屋まで歩く
何だか照れ臭くなりよそよそしく
いつもの感じが出ないふたり
あたりは夕暮れ時で、少し薄暗く
なってきていた
『もっとこっち来ないと危ない』
私の腕を掴み自分の右側へ引き寄せる
その瞬間何か私の中で変わった
その時は、それが何なのかは
わからなかったけど···
ああ、もうこんな時間か
もう少ししたら買い物にいかないと
また夜にでも読んでみようか
私と昭仁の始まりの話を
再び日記を引っ張り出した
前回は確か···
バレンタインデーの頃までだったか
そうだ、夜に自宅で開くとばかり
思っていたのに昼休憩中に早速
メールが来たんだったっけ
内心ほくそ笑んだ私
『思ってた通りの人だった』って
昭仁は既婚者だ
【妻とはうまくいっていない】を
周りに吹聴して歩くタイプの男で
事の真偽はわからなかったが、あまり
良い話は聞かれなかった
特に女性関係については
私は私で男性と真面目に向き合う
そんな付き合いが面倒になっていて
気軽に気持ちも持っていかれない
後腐れのない相手が欲しかった
恐らくそんなふたりの思惑が
一致してしまった
その日から明らかにふたりの間の
空気が変わった
お互い『好きだ』など口にはしない
していないけど確かに心は通じた
あれはいつだったか
自分の仕事はとっくに終わったのに
居残っていた時
『まだ終わらない?』
これまた仕事は終わっていたのに
居残っていた昭仁に声をかけられた
『なんかパーっと飲みに行きたいね』
冗談っぽくおどける彼
『いいね、行こうか』
少し驚いたようにも見えたけど
直ぐに持ち直し
『よし、行こう!』
職場近くの居酒屋まで歩く
何だか照れ臭くなりよそよそしく
いつもの感じが出ないふたり
あたりは夕暮れ時で、少し薄暗く
なってきていた
『もっとこっち来ないと危ない』
私の腕を掴み自分の右側へ引き寄せる
その瞬間何か私の中で変わった
その時は、それが何なのかは
わからなかったけど···
ああ、もうこんな時間か
もう少ししたら買い物にいかないと
また夜にでも読んでみようか
私と昭仁の始まりの話を
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