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第1章 異世界へ、そしてダンジョンへ
12.温泉に
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ホテルに戻ったら、受付に行き部屋に戻ってきたということを報せて、部屋に向かう。
部屋は隅々まで清掃が行き届いており、白を基調とした、とてもモダンな感じの部屋だ。
そんな部屋に俺とカリスは興味が湧いてきて、クローゼットや扉、棚など見れるものは全て見尽くした。
棚のものまできちんと整理されていて見えないところまで頑張っているようだ。
「凄いね……」
「そうだな、お金を下ろして来なければ危うくその場で払えずに捕まるところだったかもしれないな」
「そんなことよりもお腹空いた。確か食事も宿泊代に含まれていたよね」
そんなことって……。大丈夫だったんだしそれについてはもういっか。
「多分な。どんな料理が出てくるだろうか」
前に行った高級料理店のコース料理みたいな感じがする。
そんな少しの不安を抱きながら、1階にあるレストランに向かう。
「いっしゃいませ」
やはり対応は席まで同じだった。
ただ料理は決まっているので、テーブルの横にはウェイターは居なかったが。
確か、ここにあるナプキンは膝の上に置くんだったよな。ここの席まで来るとき然り気無く、お客さんの様子を見たがみんな一様に膝の上に置いていたことだし。
カリスも俺を真似してかは分からないが、少し遅れて膝の上に置いた。
先ずは、第一段階クリアと言ったところか。
少しすると前菜とワインのような飲み物が出てくる。その前菜はカルパッチョのようなものだった。と、その前にこのワインのようなものを一口いただくとするか。
タンブラーのような入れ物に入った赤色の飲み物を軽く一口に飲む。
飲むとそれは、ワインでは無いことが分かった。俺はあまり通ではないが、これにアルコールが無いことは分かった。
あくまでも、予想に過ぎないがこれはブドウジュースではないかと思う。
じゃあ、次は前菜か。
えーと、フォークがいっぱいあるんだが、どうすればいいんだ?
「カリス、どっちからフォークは使えばいいんだ?」
ウェイターさんがいなくなったのを見計らい、カリスに助けを求める。
「え、私……。こういうの分からない……。」
カリスも分からないのかよ……。もうこうなったら、会社勤めるために必死で覚えたテーブルマナー外国編を思いだそう。
外側……からだったような気がする。いや、変に迷っていて目立つのはこの際良くない。カリスも俺がどう動くか、じっと見てるし。
俺は、一番外側のナイフもフォークを手にし、一口に小さく切り分けて上品に見えるようにするくらいしかできなかったが、見た目は子供なので多少違っても見過ごしてくれるだろう。いや、ここに子供がいること事態が場違いとも言えるな……。
食べ終わったら……ハの字に置くんだっけ?おお、凄い。凄いぞ俺!やれば、思い出せるではないか。
次はスープは、野菜と少し肉が入ったものだった。
肉がスープにコクを出して、野菜はクセが無くてこのスープを前世の子供たちに食べさせて野菜嫌いを克服してもらえるだろう。
確か、海外でのテーブルマナーにおいて、皿を持ち上げてはいけなかったのでスプーンを使って食べる。
二つ目のメインディッシュは、肉料理だった。
口に入れたと同時に瞬く間にとろけていく。
脂もしつこくなく、美味しいが量はこういうところはチョロっとしか皿に乗ってなく、お洒落にソースがかけられている。
それらを小さく切り分け、一口一口を味わって食べる。
こんな美味しい料理は会社の取引先との食事のとき以来だ。あのときは緊張と不安で頭があまり回らず空気をもて余してしまったことと取り敢えず料理が凄い美味しかったことくらいしか記憶に残ってない。まあ、そんな俺でもその取引先との商談は成立させられたのでそのときの食事している会話の内容なんてもう記憶の彼方にいってしまった。
そんな、過去を少し懐かしんでいたが料理のお肉はもう残り僅かだった。
デザートは、最早芸術作品のフルーツが皿に乗せられていた。
それを丁寧に崩していき一口サイズにしていただく。少しもったいないような気持ちが後ろ髪を引くがそれでは、作ってくれた人に対して失礼に値するので、味わいながら果物一つ一つを楽しみながら食べさせてもらった。
流石、200年以上も続いてるだけあると再度体感するのであった。
◇
緊張の方が最初は強かった食事はいつしかそんな緊張はどこかへいき、期待と幸福にかわっていた食事も終わり、カリスと俺は自室に戻る。
「凄かったね」
「あれは、芸術作品というレベルで、食べるのが勿体無かったな」
部屋からバスローブ取り風呂へ向かう。
パジャマは部屋に帰ってから着る。
今着ている服は係りの人に言えば洗ってくれて明日の朝指定した時間に届けてくれるようだ。
風呂は各部屋に付いているのでそこを利用することにした。
早速脱衣場で服を脱ぐ。
俺は毎回このとき女であることを実感させられどこからともなく恥ずかしさが込み上げてくる。
それに、いつもはこれで終わりなのにカリスまでいる。
実は前世の記憶があって男でしたなんて今更言えなくなってしまったし、どういう目で見られてしまうか………。考えただけでも、恐ろしいな。
そもそも信じないという可能性もあるが俺がこの世界には、無いはずの魔法を使えることからも信じてしまうだろう。
アニメとかゲームはこういうのも、そういう系のやつ以外は修正がかかっているがリアルなのでそんなものはない。
初めて、風呂に行ったときは髪を洗うのに一苦労だったが今はコツを掴んできて、苦労乾かすくらいだ。乾かすのは、もうしょうがないと俺は思う。
閑話休題、仮にこの状況が俺の理性の許容範囲をオーバーしてしまったとしても、前の体ではそうなれば手に負えなくなりそこで終わりだが、この体は幾分か誤魔化しがききやすい。
まあ、カリスを見ないように気をつけて鏡も見なければ大丈夫だろう。
「セシリアちゃんー、早くおいでよ」
カリスがあられもない姿で、声をかけて早く風呂に一緒に入るよう催促する。
そんな姿を、見てしまうともう……ヤバい。
前世にもこんな状況が欲しかった。っと早くしなくてはならないな。余計なことを考えるな俺。
「今、向かうからな」
急いで残りのものも全て脱ぎ風呂に向かう。
「折角だし一緒に体を洗おうよ」
「綺麗に洗えそうでいいな」
「先ず、私から背中洗ってあげるね」
タオルに石鹸をつけて泡立てて背中を洗ってくれている。
夢のようだ。
「前から、思ってたことだけど……今、確信した」
「何をだ?」
なんだろうか?今言うほどのことだからきっと重要なことなんだろう。それとも今だから言うことなのだろうか。
「わ、私よりあるよね?」
「何がだ」
何のことをいってるかさっぱりわからんな。身長?それは同じくらいだ。筋肉?いやいや、俺は魔法での底上げが無ければ年齢相応の筋肉量しかない。だからむしろそれ無しでやってきたカリスの方があるはずだ。まじまじと見たことなんて無いけどね。
「胸の大きさよ!私より若干大きいよね。何歳だっけ?」
な、何をいきなり?!
自分のをよく確認したことすらない、俺にそういう話を持ち掛けるとは。怪しからんな。俺もAくらいしか無いと思うからそんなに変わらないと思うけどこの状況でそれを確かめるためにカリスのを見るとかもう無理だし、元男の俺が一概には判断もできないだろう。
やめて欲しい。張り合うつもりはもともと無いから気にしないで欲しかったが、変に拒否すると逆に嫌みに聞こえるかもしれないから話を合わせるか。
「まだ9歳だ」
「私は、10歳になりましたよ。身長は負けてるし、胸も負けて全て負け………!体重がある、このあと体重を量ってね!」
年齢は10歳だったのか。そしたら、俺の方が上という可能性も十分あるが、それを言うのは少し違うだろう。
「ボクはそのさっきから、何でそういうの気にするか分からないんだが。それと、そろそろ背中洗うの代わろうか?」
まだ気にするような年頃ではないから張り合うつもりはないと、遠回しに伝える作戦だ。
それとカリスが、背中を擦りすぎて痛くなってきた。
「代わるから、ちょっと待って」
また、後ろからも一味ちが……っとそうじゃなく俺が洗う番だな。
危なかった。
「セシリアちゃんはそういうの気にしないの?」
「自分の体型とかは特に興味はない」
前世では最低限の身なりを整えるだけで、家の中では学生時代のジャージを一日中着ている。
「ええ?!私だけなのかな、これって」
そんなことはないとは思うが俺は、元男なので気持ちまでは分からない。
「そんなことはないが、自分は自分なんだから自信を持った方がいい」
いいこと言った風な感じでどうだろうか。
「その自分でいいこと言った、みたいに締め括ろうとするのやめて。年下に負けて自信が持てるわけがないでしょう!」
逆効果らしい。
こりゃ男の手には負えませんね。
「なにも、成長はそれで終わりというわけではないだろう。ボクとは時期が違っただけだ」
「それもそうね。まだ私が勝てる見込みは十分あるってことね!じゃあ、決着は私が成長し終えたときね」
いつだよ。
「髪洗って温泉に入るか」
髪を洗い俺達は温泉に浸かる。
疲れたときの温泉はやはり、最高だな。
「あー、疲れがとれるー」
「湯加減も丁度いいくらいだ」
逆上せる前に、温泉を出て脱衣所に置いたバスローブを羽織る。
そのまま、部屋に向かい椅子に腰を掛けて髪を更に拭き乾かす。
「明日はどうしようかな、サーカスも見たし」
「少し、お店とか見て回らないか?」
俺もこの世界をもう少し満喫したい。
「もう、お金もあんまりないから見るだけの方が多いと思うけどいいの?」
「見るだけでも楽しいしボクはいいと思う」
「でも、怪しまれるからやめた方がよくない?それだったらまたダンジョンに行って稼いできて買おうよ!」
できれば買いたいので確かにそれはいい案だ。
「じゃあ、そうするか」
明日、ダンジョンに行くことになった。
粗方乾いたのでバスローブを脱ぎ、パジャマに着替える。
疲れをとるために、すぐにベットに入り寝る。
ベットも雲の中にでも居るかのようにフカフカで心地よい。
そんな、環境なのですぐに寝てしまった。
部屋は隅々まで清掃が行き届いており、白を基調とした、とてもモダンな感じの部屋だ。
そんな部屋に俺とカリスは興味が湧いてきて、クローゼットや扉、棚など見れるものは全て見尽くした。
棚のものまできちんと整理されていて見えないところまで頑張っているようだ。
「凄いね……」
「そうだな、お金を下ろして来なければ危うくその場で払えずに捕まるところだったかもしれないな」
「そんなことよりもお腹空いた。確か食事も宿泊代に含まれていたよね」
そんなことって……。大丈夫だったんだしそれについてはもういっか。
「多分な。どんな料理が出てくるだろうか」
前に行った高級料理店のコース料理みたいな感じがする。
そんな少しの不安を抱きながら、1階にあるレストランに向かう。
「いっしゃいませ」
やはり対応は席まで同じだった。
ただ料理は決まっているので、テーブルの横にはウェイターは居なかったが。
確か、ここにあるナプキンは膝の上に置くんだったよな。ここの席まで来るとき然り気無く、お客さんの様子を見たがみんな一様に膝の上に置いていたことだし。
カリスも俺を真似してかは分からないが、少し遅れて膝の上に置いた。
先ずは、第一段階クリアと言ったところか。
少しすると前菜とワインのような飲み物が出てくる。その前菜はカルパッチョのようなものだった。と、その前にこのワインのようなものを一口いただくとするか。
タンブラーのような入れ物に入った赤色の飲み物を軽く一口に飲む。
飲むとそれは、ワインでは無いことが分かった。俺はあまり通ではないが、これにアルコールが無いことは分かった。
あくまでも、予想に過ぎないがこれはブドウジュースではないかと思う。
じゃあ、次は前菜か。
えーと、フォークがいっぱいあるんだが、どうすればいいんだ?
「カリス、どっちからフォークは使えばいいんだ?」
ウェイターさんがいなくなったのを見計らい、カリスに助けを求める。
「え、私……。こういうの分からない……。」
カリスも分からないのかよ……。もうこうなったら、会社勤めるために必死で覚えたテーブルマナー外国編を思いだそう。
外側……からだったような気がする。いや、変に迷っていて目立つのはこの際良くない。カリスも俺がどう動くか、じっと見てるし。
俺は、一番外側のナイフもフォークを手にし、一口に小さく切り分けて上品に見えるようにするくらいしかできなかったが、見た目は子供なので多少違っても見過ごしてくれるだろう。いや、ここに子供がいること事態が場違いとも言えるな……。
食べ終わったら……ハの字に置くんだっけ?おお、凄い。凄いぞ俺!やれば、思い出せるではないか。
次はスープは、野菜と少し肉が入ったものだった。
肉がスープにコクを出して、野菜はクセが無くてこのスープを前世の子供たちに食べさせて野菜嫌いを克服してもらえるだろう。
確か、海外でのテーブルマナーにおいて、皿を持ち上げてはいけなかったのでスプーンを使って食べる。
二つ目のメインディッシュは、肉料理だった。
口に入れたと同時に瞬く間にとろけていく。
脂もしつこくなく、美味しいが量はこういうところはチョロっとしか皿に乗ってなく、お洒落にソースがかけられている。
それらを小さく切り分け、一口一口を味わって食べる。
こんな美味しい料理は会社の取引先との食事のとき以来だ。あのときは緊張と不安で頭があまり回らず空気をもて余してしまったことと取り敢えず料理が凄い美味しかったことくらいしか記憶に残ってない。まあ、そんな俺でもその取引先との商談は成立させられたのでそのときの食事している会話の内容なんてもう記憶の彼方にいってしまった。
そんな、過去を少し懐かしんでいたが料理のお肉はもう残り僅かだった。
デザートは、最早芸術作品のフルーツが皿に乗せられていた。
それを丁寧に崩していき一口サイズにしていただく。少しもったいないような気持ちが後ろ髪を引くがそれでは、作ってくれた人に対して失礼に値するので、味わいながら果物一つ一つを楽しみながら食べさせてもらった。
流石、200年以上も続いてるだけあると再度体感するのであった。
◇
緊張の方が最初は強かった食事はいつしかそんな緊張はどこかへいき、期待と幸福にかわっていた食事も終わり、カリスと俺は自室に戻る。
「凄かったね」
「あれは、芸術作品というレベルで、食べるのが勿体無かったな」
部屋からバスローブ取り風呂へ向かう。
パジャマは部屋に帰ってから着る。
今着ている服は係りの人に言えば洗ってくれて明日の朝指定した時間に届けてくれるようだ。
風呂は各部屋に付いているのでそこを利用することにした。
早速脱衣場で服を脱ぐ。
俺は毎回このとき女であることを実感させられどこからともなく恥ずかしさが込み上げてくる。
それに、いつもはこれで終わりなのにカリスまでいる。
実は前世の記憶があって男でしたなんて今更言えなくなってしまったし、どういう目で見られてしまうか………。考えただけでも、恐ろしいな。
そもそも信じないという可能性もあるが俺がこの世界には、無いはずの魔法を使えることからも信じてしまうだろう。
アニメとかゲームはこういうのも、そういう系のやつ以外は修正がかかっているがリアルなのでそんなものはない。
初めて、風呂に行ったときは髪を洗うのに一苦労だったが今はコツを掴んできて、苦労乾かすくらいだ。乾かすのは、もうしょうがないと俺は思う。
閑話休題、仮にこの状況が俺の理性の許容範囲をオーバーしてしまったとしても、前の体ではそうなれば手に負えなくなりそこで終わりだが、この体は幾分か誤魔化しがききやすい。
まあ、カリスを見ないように気をつけて鏡も見なければ大丈夫だろう。
「セシリアちゃんー、早くおいでよ」
カリスがあられもない姿で、声をかけて早く風呂に一緒に入るよう催促する。
そんな姿を、見てしまうともう……ヤバい。
前世にもこんな状況が欲しかった。っと早くしなくてはならないな。余計なことを考えるな俺。
「今、向かうからな」
急いで残りのものも全て脱ぎ風呂に向かう。
「折角だし一緒に体を洗おうよ」
「綺麗に洗えそうでいいな」
「先ず、私から背中洗ってあげるね」
タオルに石鹸をつけて泡立てて背中を洗ってくれている。
夢のようだ。
「前から、思ってたことだけど……今、確信した」
「何をだ?」
なんだろうか?今言うほどのことだからきっと重要なことなんだろう。それとも今だから言うことなのだろうか。
「わ、私よりあるよね?」
「何がだ」
何のことをいってるかさっぱりわからんな。身長?それは同じくらいだ。筋肉?いやいや、俺は魔法での底上げが無ければ年齢相応の筋肉量しかない。だからむしろそれ無しでやってきたカリスの方があるはずだ。まじまじと見たことなんて無いけどね。
「胸の大きさよ!私より若干大きいよね。何歳だっけ?」
な、何をいきなり?!
自分のをよく確認したことすらない、俺にそういう話を持ち掛けるとは。怪しからんな。俺もAくらいしか無いと思うからそんなに変わらないと思うけどこの状況でそれを確かめるためにカリスのを見るとかもう無理だし、元男の俺が一概には判断もできないだろう。
やめて欲しい。張り合うつもりはもともと無いから気にしないで欲しかったが、変に拒否すると逆に嫌みに聞こえるかもしれないから話を合わせるか。
「まだ9歳だ」
「私は、10歳になりましたよ。身長は負けてるし、胸も負けて全て負け………!体重がある、このあと体重を量ってね!」
年齢は10歳だったのか。そしたら、俺の方が上という可能性も十分あるが、それを言うのは少し違うだろう。
「ボクはそのさっきから、何でそういうの気にするか分からないんだが。それと、そろそろ背中洗うの代わろうか?」
まだ気にするような年頃ではないから張り合うつもりはないと、遠回しに伝える作戦だ。
それとカリスが、背中を擦りすぎて痛くなってきた。
「代わるから、ちょっと待って」
また、後ろからも一味ちが……っとそうじゃなく俺が洗う番だな。
危なかった。
「セシリアちゃんはそういうの気にしないの?」
「自分の体型とかは特に興味はない」
前世では最低限の身なりを整えるだけで、家の中では学生時代のジャージを一日中着ている。
「ええ?!私だけなのかな、これって」
そんなことはないとは思うが俺は、元男なので気持ちまでは分からない。
「そんなことはないが、自分は自分なんだから自信を持った方がいい」
いいこと言った風な感じでどうだろうか。
「その自分でいいこと言った、みたいに締め括ろうとするのやめて。年下に負けて自信が持てるわけがないでしょう!」
逆効果らしい。
こりゃ男の手には負えませんね。
「なにも、成長はそれで終わりというわけではないだろう。ボクとは時期が違っただけだ」
「それもそうね。まだ私が勝てる見込みは十分あるってことね!じゃあ、決着は私が成長し終えたときね」
いつだよ。
「髪洗って温泉に入るか」
髪を洗い俺達は温泉に浸かる。
疲れたときの温泉はやはり、最高だな。
「あー、疲れがとれるー」
「湯加減も丁度いいくらいだ」
逆上せる前に、温泉を出て脱衣所に置いたバスローブを羽織る。
そのまま、部屋に向かい椅子に腰を掛けて髪を更に拭き乾かす。
「明日はどうしようかな、サーカスも見たし」
「少し、お店とか見て回らないか?」
俺もこの世界をもう少し満喫したい。
「もう、お金もあんまりないから見るだけの方が多いと思うけどいいの?」
「見るだけでも楽しいしボクはいいと思う」
「でも、怪しまれるからやめた方がよくない?それだったらまたダンジョンに行って稼いできて買おうよ!」
できれば買いたいので確かにそれはいい案だ。
「じゃあ、そうするか」
明日、ダンジョンに行くことになった。
粗方乾いたのでバスローブを脱ぎ、パジャマに着替える。
疲れをとるために、すぐにベットに入り寝る。
ベットも雲の中にでも居るかのようにフカフカで心地よい。
そんな、環境なのですぐに寝てしまった。
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