ヴァンパイアと女子大生

*misa*

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ヴァンパイア#1

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俺は佐沼颯哉。社会人2年目のヴァンパイアだ。とは言っても毎日血を飲まなきゃいけないって訳ではなくて、恋人とか伴侶…っていうか番が出来たらその子の血を飲みたくなる感じなんだけど…。だから俺は血を飲んだことはない。
そして面倒な事に俺は深紅の目を持っている。それに自分で言うのもなんだけどヴァンパイアは美形なので俺も美形だと思ってる…決してナルシストではない、ホントに。
まあ、そんな俺には恋人がいる。名前は坂本未央。大学3年生で俺の番。ここは人類と人外が共存しているから人間が番だったっというのはおかしい事ではないんだけど、まだ受けきれないっていう感じの方が大きい。それは少し悲しいことだけど、まぁしょうがない。本当は早めに言った方がいいんだと思う…。でも嫌われたらどうしようって気持ちが大きくて…。未央と付き合ってもう4年になる。この4年間で未央が俺がヴァンパイアだからって差別しない子だってわかってる…。でも怖いんだ、未央に拒絶されるのが…。
あ、ちなみに血を飲む方法って大体首元にかみつくって感じが主流じゃん?でもそれだと相手が怖がって余計に痛みを感じるからセックスの最中に飲むっていう方が多いらしい(同じヴァンパイアに聞いた)。それを聞いたときなるほどって思ったよね。セックスのスパイスになるかもしれないし。うん。そして未央とはシたことあるんだよね。初めての時に勇気が出なくてそのまま今に至る…俺ってヘタレ過ぎない!?

―――◆―――◆―――◆―――◆―――

今日は未央とデートです。今日こそ未央に俺の正体を言う!そして未央の血を飲む!そのままセックスしたいので今日は俺が一人暮らししてる部屋でお泊まりおうちデートです。下心丸出しでごめんな、未央。そんなことを考えながら未央が来るのを待つ。そうしてると合鍵を使って未央が入ってくる。

「お邪魔しまーす。颯哉、お待たせ」
「はーい。大丈夫だった?」
「何回ここに来たと思ってるの、大丈夫に決まってんじゃん」
「それもそうか」

何回もここに来てるんだよって……なんか!なんかヤバくない!?俺には破壊力が強すぎる!語彙力どこ行った!?
そんな1人漫才?をしてそれからしばらく映画を見たり一緒にご飯を作ったり風呂に入ったり。わいわいと楽しい時間を過ごして。その時

「ねぇ、颯哉」
「なに?」
「なんか隠してることない?」

…………タイミングよすぎない!?さすが俺の彼女!

「ねぇ、隠してるでしょ。私、付き合い始めた時から何か隠してるなって思ったんだけど。颯哉が話したくなるまで待とうって思ってたのに。4年間も話してくれないから、すごく不安に…な…て」

泣いている。いつも明るくて可愛い笑顔をしてる未央が泣いている…それだけ不安にさせたのかな…ごめんな、未央。

「ごめん」
「ごめんって…ごめんって言うなら話してよ!そんなに私は信用ないの!っつ…うあああああああん!」

泣きながら抱き着いてきた未央を抱きしめ返しながら俺は

「ごめん、未央が悪いんじゃないんだ。悪いのは全部俺。俺に勇気がなかったから。俺はもう逃げない。ちゃんと未央に話すよ……だから泣き止んで?」

俺は未央の涙を吸い取るように未央の顔にたくさんキスをする。

―――◆―――◆―――◆―――◆―――

「うっ…うっ…」
「もう、話してもいいかな?」
「うん…でも…抱きしめて…」

そんな可愛いお願いに悶えながら俺はゆっくりと話し出す。

「俺は、ヴァンパイアなんだ」

言った。4年間ずっと隠し続けて、未央を苦しめた俺の秘密を。
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