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35話
しおりを挟む「じゃ、食べようか。」
「はい」
" いただきます "
おでんはコンビニで食べてる味とは違って本当に家庭的な味だった
もちろん。コンビニのおでんも美味しけど悟さんが作ったおでんにはかなわないって思った
特に…ダシががなぜこんなに美味しいのか気になって聞いてみた
「本当に、美味しいですね。」
「本当? 嬉しい。」
「このダシは何か入れてるんですか?」
「うーん?特に」
「本当ですか?」
「本当だよ。まぁ、でも昔おやじに…。」
とお父さんの話になった途端に悟さんは黙った
やっぱりお父さんとの事はトラウマになってるのかも知れないと思った
俺は悟さんに、「なるほど。だから、美味しいんですね」
と言いすぐに違う話題に振った
すると、悟さんは最初は険しい顔をしていたがすぐ優しい悟さんに戻った
これから、話す時はなるべく気をつけて喋らないとって思った
" ごちそうさまでした "
「本当に美味しかったです」
「本当に?」
「はい。また、作って欲しいです」
「これくらいいつでも作れるよ」
と悟さんは言ってくれた
「約束ですよーーーー」
「分かった分かった。約束ね」
俺はソファーに座りテレビをつけた
少し時間経って 悟さんは洗い物を済ませてハーゲンを持ちソファーに座った
「はい。」
「ありがとうございます」
「悟さん 抹茶好きなんですね?」
「うん。ハーゲンの抹茶 美味くない?」
「そりゃ不味くはないですよ。俺は少し苦手ですけど」
「まぁ、苦手な人も多いよね~」
「ですよね~」
と言いながら俺はバニラを食べていた
「でも、俺バニラが1番好きなんですけど…」
「うん」
「悟さんに言った事ありましたっけ?」
「え? あぁ…それは、、、その…」
悟さんは何故か話しにくそうにしていた
「何ですか?」
「この前さ…」
「はい」
「たまたま本屋寄ったのよ…」
「はい」
「そしたら、蓮のインタビュー見てそこにバニラのアイスが好きって書いてあったから…」
「…」
俺はたまたまだろうが、すごく嬉しいかった。
俺たちは、友達以上恋人未満の関係に納得している部分がお互いにあってこの関係が続く事も分かっているけどやっぱり寂しく感じることもある。俺だけが悟さんの事知りたいって思ってる感じで…
でも悟さんも俺のことを知りたいって思ってくれてるって事。
そんな事があるんだって思うと俺は嬉しい涙が溢れていた
「え、なんで泣いてるの」
「いえ。その…嬉しいくて」
「なんで泣くの~」
と悟さんはスプーンを置き俺を優しく抱きしめてくれた
この胸の中にずっといたいな。
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