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ありす〜!

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1章 目撃者

六話

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「それで、まだ兄は見つかっていないんだ」


「そうか。それから異常はないのか?」


「まあ。そうだな。こんな事言うのは良くないが、寧ろあの兄という異常が消えて正常になったな」



ーーー

俺は帰宅する。
1日の流れは今まで通りだった。



ふと、後頭部に何かがぶつかった。


後ろを見ると金属バットを持った男がいた。


俺は走って逃げるが、追いかけてきた。



男は直ぐに俺に追いつき、俺の首を絞めようとする。



「やめろっ」
どいつもこいつも、異常者しかいないのか?


俺は必死でもがいた。



男は首を絞め、息が苦しくなる。



手を振り回して抵抗する。




ビリビリビリビリッ




縫い付けられた布が破れるような感覚だった。




その首を絞める手は呆気なく力を失い、倒れた。





「……?」




そこにあったのは人間ではなかった。
大きな人型の人形だった。



胸の当たりが縫い付けてあったが、俺が破ったらしい。中身の綿が外に露出していた。




俺は訳が分からなかった。





だが、全く持っておかしいとは思わなかった。





まるで間違ったまま覚えた漢字を書くように




まるで訳を理解してないのに上から下へ落下するリンゴに疑いを持たないように




まるであの布が人間でもあり布でもあった事に納得しているように。




軽々と人形を持ち上げ、公園のトイレに向かった。




俺はそれをちぎって便器に流した。




少しずつ流したが、そう時間はかからなかった。




そして夕日が出てきたので、俺は走って帰宅する事にした。



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