妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~

創伽夢勾

文字の大きさ
40 / 133
2章:神の種と迷宮都市

36:コピペと強制進化

しおりを挟む
 コピペとは何か、コピペはコピー&ペーストの略で、言うなれば複製して貼り付けることだ。

 俺が持ってるスキルを複製、条件を満たしていればそれを指定する相手に貼り付ける。黙示録のスキルではこんなことができる。
 そして、黙示録ではコレの逆もできるということだ。つまり、ティナやフロンが持っているスキルを解析、コピーし俺が条件を満たしていれば、ペーストする。そういった作業を行った。
 そして、ついさっきコピーする条件の1つが発覚した。
 黙示録のスキルでは同意している者のスキルは関係なく俺が条件さえ満たしていればコピーはできる。
 そして発見した条件が、同意していない者、つまり敵などのスキルをコピーする場合の条件が、そのスキルの発動を目視で確認していることだ。
 まだいくつか条件はあるが、これでコピー出来る物の判断がつきやすくなった。
 そして、本来は少し近くにいれば発動できる黙示録のスキルだが、エル曰く、近ければ近いほど、解析やコピー、ペーストの作業の効率が上がるのだと。
 だから、俺がこいつらにコピーを施すときは、手を握るとういことをし、効率化を図った。結局全部を終わらせるのに、深夜までかかった。


 結果はこうだ。

『ユウ・ツキカゲ 男
 年齢 :16
 種族 :人種
 職  :妖魔師
 属性 :UNKNOWN
 スキル:剣術 刀術 妖術 魔法剣 火魔法 光魔法 闇魔法 影移動 鑑定 先読み 言語 読解 空間把握 無詠唱 意思疎通 テイム 竜紋 殺気 体術 風魔法 威圧 短剣術 隠蔽 夜目
 ユニーク:解離魂 黙示録 ??????
 耐性 :斬耐性 幻術無効
 武器 :妖刀 天叢雲剣
 防具 :黒霧のコート
     黒鬼のマフラー
 従魔 :ノワール』

『ティナ・アカーシャ 女
 年齢 :15
 種族 :人種
 職  :巫女
 属性 :光
 スキル:回復術 剣術 光魔法 家事 神楽 交渉術 房中術 意思疎通 略式詠唱 体術 風魔法
 ユニーク:神託
 武器 :レイピア
 防具 :巫女服』

『フロン・フィール 女 
 年齢 :12
 種族 :吸血種
 職  :奴隷(元姫)
 属性 :雷
 スキル:雷魔法 変化 隠蔽 夜目 影移動 殺気 短剣術 体術 闇魔法 意思疎通 気配察知
 ユニーク:吸血
 耐性 :幻術耐性 精神攻撃耐性
 武器 :ミスリル短剣
 防具 :メイド服』

 という結果になった。ヨリヒメ、ムラクモ、エルについてはコピーはできるが、ペーストは出来なかった。何かの力で拒まれているような感じだった。
 一番の変化はフロンだろう。暗殺者アサシンだなこれは……
 ティナは俺の無詠唱から、劣化版の略式詠唱を覚えた。
 短剣術はどこから来たって? 前、倒した盗賊さんの奴らしいぞ(エル情報)

 改めて認識した。黙示録がチートだと。俺だけが強くなるわけではなかった。
 ここは迷宮都市、まだまだ強くなれそうだ。
 俺は強くなりたい。大切なものを失わないための強さを。そして疲れ切った俺は、静かに眠りについた。




 眠っていたはずの俺は、唐突な左目の痛みに目を覚ました。そして俺が起きたのを確認するとエルが話しかけてきた。

《ますたー。すいません。解析した際の衝撃で、痛みが流れてしまいました》
(いいよ、俺が頼んだことだし、で、今までこんなことなかったが、何かあったのか?)

 俺は解析が弾かれると分かっていても、エルに解析させ続けた。何かの拍子にできるようになるかもしれない、そんなものに希望をかけて……。

《はい、それでは解析結果の前に統合等を始めさせて頂きます》

 統合というと、空間把握の時みたいな奴か、それが出来るということは、何かしら進展があったということだ。

《スキルの統合を開始。スキル:??????の解析により、空間把握・鑑定・先読みが消滅。??????に統合されました。それにより文字の一部が解放されました。?????? は ?夜??神? になりました。
 続いて、?夜??神?の派生から、空間魔法を取得しました》

 使い勝手の良かった、空間把握のスキルが消えたんだが、で空間魔法を覚えてしまったんだが。上位だよなこれ。
 そう思ったとき、エルが戸惑ったような声を漏らした。

《エラー発生。空間魔法に解離魂が干渉を開始しました。至急コピーを行います……失敗。結果:解離魂が空間魔法と統合、強制進化を始めました。ユニーク:解離魂は、ユニーク:生贄ノ棺サクリファイスへと進化しました》

 は? ちょっと待て、ユニークの進化? そんなことが起こるのか。
 いやエルも動揺してたし、一体どういうことだ。

《続けます。スキル:殺気とスキル:威圧を統合。各スキルの消滅を確認。スキル:覇気を取得。これにてスキルの統合等を終了。続いてユニーク:生贄ノ棺の解析に取り掛かります》

 すごくエルが忙しそうだ。今はまだ日も出てない。もちろんティナたちは起きていない。
 俺はエルの解析結果が、出るのを気長に待つことにしよう。

(エル。解析が完了したら起こしてくれ)
《了解です。ますたー》

 そして、横になった俺は再び眠りについた。
 そしてエルの解析が終わり、俺が起こされたのは日の出と同時だった。
しおりを挟む
感想 118

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

処理中です...