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2章:神の種と迷宮都市
37:生贄の棺の影響
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《解析が完了しました》
エルの声が聞こえ、俺は目を覚ました。まだ日が出て少ししかたっていない。ティナ達はまだ寝ている。
(じゃあ、聞かせてもらってもいいか?)
強制進化した生贄ノ棺とか、他のスキルについての詳細も聞きたい。
《では、スキルの詳細を》
覇気:自分より格下の相手を魔力を飛ばし、気絶させる。威圧の上位互換。
生贄ノ棺:解離魂が進化したスキル。主に二つのスキルを管理する。
・生贄:解離魂の従来通りの能力に対象に触れることによって魔力の吸収・譲渡を追加したスキル。(相手の同意が必要)
・棺 :生きているもの以外を回収・保管する空間を作り出すスキル。手のひらに触れたものを任意で回収。回収したものは手の上にいつでも取り出し可能。
といったものだった。生贄は強化版解離魂、棺はアイテムボックスか。
そして俺の頭の中から、またエルの焦るような声が聞こえた。
《生贄の棺が?夜??神?に干渉を開始。文字の解放が行われています。》
おい、このスキルは一体、何回勝手に動き出せば気が済むんだ。そういえば、最初の盗賊戦でも勝手に発動してたよな、このスキルは一体……。
《文字の解放が完了しました。漆夜視ノ神眼シツヨミの解析に入ります》
エルの解析が終わったのは、それから30分後だった。
《漆夜視ノ神眼のスキル詳細を提示します》
#
漆夜視ノ神眼__シツヨミ__#:能力を持った瞳を7つを束ね、操るスキル。
・壱瞳:月詠ノ瞳:未来視と転移が備わった瞳。
・弐瞳:覗影ノ瞳:鑑定の上位版が備わった瞳
・参瞳:天星ノ瞳ラノス:空間把握の上位版が備わった瞳
・肆瞳:????
・伍瞳:????
・陸瞳:????
・漆瞳:????
試しに使おうとすると、慌ててエルが止めに入る。
《このスキルはまだ使用できません。使用するには左目を改変する必要があります。どうしますか?》
(あ、あぁ頼む)
俺は強くなりたい、そのためにこのスキルは必要不可欠だ。
《では、改変を開始します》
エルがそういうと、左の目がだんだんと熱くなっていく。
俺は思わず左目を抑えた。いつもの痛みよりも何倍もの痛みが襲う。
声にならない叫び声をあげた俺は、そのまま意識を失った。
私が目を覚ますと、ユウ様が左目を抑えた。すると指の隙間から7色の光が零れていた。紫・灰・青・黄・赤・緑・そして白。そしてその輝きが消えると同時にユウ様は倒れてしまった。
私は指の隙間の光景を見ることができた。それはユウ様の赤い瞳にそれぞれの色の魔法陣が刻み込まれる光景だった。
私はすぐにフロンを起こし、ユウ様をベットまで運んだ。さっきまでの辛い表情はなく、ぐっすり眠るその表情を見て、私はそのまま宿屋の手伝いに向かった。
俺が目を開けると、視界は真っ暗だった。
「キュイ?」
そう俺の頭の上にノワールが乗っていたのだ。俺が起きたのに気付くと、器用にドアを開け、下へと向かった。きっと、ティナたちを呼びに行ったんだろう。
俺は上半身を起こした。すると右手が誰かにつかまれているのに気が付いた。
俺の手を握っていたのはムラクモだった。俺が気絶する前に気配を感じたし、ティナたちにも心配かけただろうな。
俺はムラクモの髪をそっと撫でた。
“ボクも心配したんだよ?”
(心配かけたなすまん)
“ふふ、それはみんなにも言ってあげなよ”
ヨリヒメがそういうと、同時に前の扉が勢いよく開けられた。
そこにいたのは、ティナ、フロン、ノワール、リナ、レナの5人だった。
「体はどうですか?」
そう聞いてきたのは、ティナだった。
「あぁ、大丈夫だ。今のところは問題ない」
「今のところ、ですか。無理はしないでくださいよ。ご主人様」
俺の言葉に不満があったのか、釘を刺してくるフロン。
「わかってるよ。みんなすまん。心配をかけた」
俺はみんなに向かって頭を下げた。そしてなぜか頭の中で謝ってくるエル。「俺がやったことだから気にするな」そう言っておいた。
頭を下げた俺に、リナとレナは笑顔で答え、ティナとフロンは「頭をあげてください」と慌てていた。
ノワールは俺に突進してきて、俺はそれを受け止めた。そうするとその小さい頭を俺の胸に擦り付けていた。
その衝撃で起きたムラクモが最初に発した言葉は
「おなかすいた」
だった。みんなは笑い、レナが「もう少しで昼ごはん出来るから降りてきて」そう言って先に降りて行った。
どうやら無事に、眼の改変は出来たようだ。この後、生贄の棺と一緒に試してみよう。
俺はそのままみんなとご飯を食べるために、リナが待つ下へと向かった。
――――――――――――――――――――――
ステータス更新。
『ユウ・ツキカゲ 男
年齢 :16
種族 :人種
職 :妖魔師
属性 :UNKNOWN
スキル:剣術 刀術 短剣術 体術 魔法剣 妖術 火魔法 風魔法 光魔法 闇魔法 言語 読解 無詠唱 意思疎通 テイム 竜紋 影移動 隠蔽 夜目 覇気
ユニーク:黙示録 漆夜視ノ神眼 生贄ノ棺
耐性 :斬耐性 幻術無効
武器 :妖刀 天叢雲剣
防具 :黒霧のコート
黒鬼のマフラー
従魔 :ノワール』
エルの声が聞こえ、俺は目を覚ました。まだ日が出て少ししかたっていない。ティナ達はまだ寝ている。
(じゃあ、聞かせてもらってもいいか?)
強制進化した生贄ノ棺とか、他のスキルについての詳細も聞きたい。
《では、スキルの詳細を》
覇気:自分より格下の相手を魔力を飛ばし、気絶させる。威圧の上位互換。
生贄ノ棺:解離魂が進化したスキル。主に二つのスキルを管理する。
・生贄:解離魂の従来通りの能力に対象に触れることによって魔力の吸収・譲渡を追加したスキル。(相手の同意が必要)
・棺 :生きているもの以外を回収・保管する空間を作り出すスキル。手のひらに触れたものを任意で回収。回収したものは手の上にいつでも取り出し可能。
といったものだった。生贄は強化版解離魂、棺はアイテムボックスか。
そして俺の頭の中から、またエルの焦るような声が聞こえた。
《生贄の棺が?夜??神?に干渉を開始。文字の解放が行われています。》
おい、このスキルは一体、何回勝手に動き出せば気が済むんだ。そういえば、最初の盗賊戦でも勝手に発動してたよな、このスキルは一体……。
《文字の解放が完了しました。漆夜視ノ神眼シツヨミの解析に入ります》
エルの解析が終わったのは、それから30分後だった。
《漆夜視ノ神眼のスキル詳細を提示します》
#
漆夜視ノ神眼__シツヨミ__#:能力を持った瞳を7つを束ね、操るスキル。
・壱瞳:月詠ノ瞳:未来視と転移が備わった瞳。
・弐瞳:覗影ノ瞳:鑑定の上位版が備わった瞳
・参瞳:天星ノ瞳ラノス:空間把握の上位版が備わった瞳
・肆瞳:????
・伍瞳:????
・陸瞳:????
・漆瞳:????
試しに使おうとすると、慌ててエルが止めに入る。
《このスキルはまだ使用できません。使用するには左目を改変する必要があります。どうしますか?》
(あ、あぁ頼む)
俺は強くなりたい、そのためにこのスキルは必要不可欠だ。
《では、改変を開始します》
エルがそういうと、左の目がだんだんと熱くなっていく。
俺は思わず左目を抑えた。いつもの痛みよりも何倍もの痛みが襲う。
声にならない叫び声をあげた俺は、そのまま意識を失った。
私が目を覚ますと、ユウ様が左目を抑えた。すると指の隙間から7色の光が零れていた。紫・灰・青・黄・赤・緑・そして白。そしてその輝きが消えると同時にユウ様は倒れてしまった。
私は指の隙間の光景を見ることができた。それはユウ様の赤い瞳にそれぞれの色の魔法陣が刻み込まれる光景だった。
私はすぐにフロンを起こし、ユウ様をベットまで運んだ。さっきまでの辛い表情はなく、ぐっすり眠るその表情を見て、私はそのまま宿屋の手伝いに向かった。
俺が目を開けると、視界は真っ暗だった。
「キュイ?」
そう俺の頭の上にノワールが乗っていたのだ。俺が起きたのに気付くと、器用にドアを開け、下へと向かった。きっと、ティナたちを呼びに行ったんだろう。
俺は上半身を起こした。すると右手が誰かにつかまれているのに気が付いた。
俺の手を握っていたのはムラクモだった。俺が気絶する前に気配を感じたし、ティナたちにも心配かけただろうな。
俺はムラクモの髪をそっと撫でた。
“ボクも心配したんだよ?”
(心配かけたなすまん)
“ふふ、それはみんなにも言ってあげなよ”
ヨリヒメがそういうと、同時に前の扉が勢いよく開けられた。
そこにいたのは、ティナ、フロン、ノワール、リナ、レナの5人だった。
「体はどうですか?」
そう聞いてきたのは、ティナだった。
「あぁ、大丈夫だ。今のところは問題ない」
「今のところ、ですか。無理はしないでくださいよ。ご主人様」
俺の言葉に不満があったのか、釘を刺してくるフロン。
「わかってるよ。みんなすまん。心配をかけた」
俺はみんなに向かって頭を下げた。そしてなぜか頭の中で謝ってくるエル。「俺がやったことだから気にするな」そう言っておいた。
頭を下げた俺に、リナとレナは笑顔で答え、ティナとフロンは「頭をあげてください」と慌てていた。
ノワールは俺に突進してきて、俺はそれを受け止めた。そうするとその小さい頭を俺の胸に擦り付けていた。
その衝撃で起きたムラクモが最初に発した言葉は
「おなかすいた」
だった。みんなは笑い、レナが「もう少しで昼ごはん出来るから降りてきて」そう言って先に降りて行った。
どうやら無事に、眼の改変は出来たようだ。この後、生贄の棺と一緒に試してみよう。
俺はそのままみんなとご飯を食べるために、リナが待つ下へと向かった。
――――――――――――――――――――――
ステータス更新。
『ユウ・ツキカゲ 男
年齢 :16
種族 :人種
職 :妖魔師
属性 :UNKNOWN
スキル:剣術 刀術 短剣術 体術 魔法剣 妖術 火魔法 風魔法 光魔法 闇魔法 言語 読解 無詠唱 意思疎通 テイム 竜紋 影移動 隠蔽 夜目 覇気
ユニーク:黙示録 漆夜視ノ神眼 生贄ノ棺
耐性 :斬耐性 幻術無効
武器 :妖刀 天叢雲剣
防具 :黒霧のコート
黒鬼のマフラー
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