妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~

創伽夢勾

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2章:神の種と迷宮都市

41:竜人種

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 俺は、ボロボロになりながらも宿へと戻ってきた。
 森で何をしていたのか? それは、黒鬼ノ衣の制御練習だ。その失敗で負った傷だ。
 部屋に入ると、すでに、ティナが起きていた。俺の姿を見ると、何も言わずに、回復魔法をかけた。

 それから少し仮眠を取って、朝起きるとちょうど、朝ごはんが出来たことを知らせる、レナのノック音が聞こえた。
 そして、ティナが俺に近寄り、耳元で、囁く。

「私、気づいてますからね。あまり、心配させないでください」

 ティナはそういうと、先に下へと向かった。そんなティナの行動に俺は顔を赤くして、固まるしかなかった。

 いつも通り、ご飯を3人で食べ、周りから嫉妬の目線をもらい、部屋へと戻る。そし、必要なものは
 俺の棺に突っ込んだ。そして全員のステータスをチェックをした。念のためと思ってしたことだが、ノワールのスキルに変化が起きていた。

 『ノワール 女
 年齢 :3
 種族 :竜種
 属性 :火・風
 スキル:飛行 サイズ変化 火魔法 風魔法 威圧 ??化 意思疎通 竜魔法 暴走
 ユニーク:竜の因子 
 耐性 :闇耐性 呪い耐性 
 契約者:ユウ・ツキカゲ』

 そう、人化のスキルがおかしくなっていたのだ。

(エル。どういうことだ?)
《解析を始めます。…………解析完了。人化のスキルにユニークである、竜因子が影響を与えたようです。ノワールに人化のスキルを使うように指示すれば解決するかと》

 どういうことかはわからないが、とりあえずやってもらおう。
 一応声に出して、ノワールに指示する。じゃないと、フロンやティナにはいきなり、ノワールが擬人化して困惑するからな、

「ノワール。人化のスキルを使ってくれ」
「キュイ」

 ノワールは、ムラクモの時と同様、黒い靄に包まれ、空中にあった靄は地面へと降りていき、そして、霧が晴れるとそこには、紫の髪その上には、アホ毛が1本。その髪は背中まで伸びていた。頭からは2本の角、背中からは翼が、そして後ろからは黒い尻尾が見えていた。
 そしてノワールは、服を着ていた。ワンピースに似たそれだった。身長は人の子として9歳ぐらい。
 ノワールは人化した後、体の動かし方を確かめるように手を開いたり閉じたり、そして動けるのを確認してから、俺に向かって飛びこんできた。

「ご主人の匂いなの」

 そういって、俺の胸のところで、頭をぐりぐりしてくる。そしてアホ毛が、俺の顔の前をゆらゆらしてる。そしてそれは、俺に引っ張りたい欲を掻き立てた。

「痛いなのご主人!」
「す、すまん」

 俺はその欲に勝てずに、ノワールのアホ毛を引っ張ってしまった。
 むーっした表情が俺を見ていたが、俺が謝ると。すぐに笑顔に戻った。

「ノワール。ステータス見せてもらえるか?」
「はいなの『顕現』」

 そういうと、ノワールの前にステータスが表示される。そこに書かれていたのはこうだ。

『ノワール 女
 年齢 :3
 種族 :竜人種
 属性 :火・風
 スキル:飛行 サイズ変化 火魔法 風魔法 威圧 竜人化 意思疎通 竜魔法 滅竜魔法 暴走
 ユニーク:竜の因子 
 耐性 :闇耐性 呪い耐性 
 契約者:ユウ・ツキカゲ』

 種族が竜種から竜人種へと変わり、?は人から竜人へ、そしてスキルに滅竜魔法が追加されていた。
 竜の因子についても気になるな。

(エル。竜の因子についての解析を頼む)
《了解です》

 さて、ノワールをはどうしようか、竜の形態でも人の形態、戦えそうだが。

「ノワール、お前はどっちの姿で戦いたい?」
「んー、まだこっちの体になれないの。だから、しばらくは竜の方で戦うの!」

 なるほど、まぁ、初めての戦いならそっちの方がいいか。
 ノワールの武器とかないもんな。
 あっそういえば、あの黒い箱まだ鑑定してなかったな。
 俺は棺から、黒い箱を取り出し床に置いた。

「それはなんですか?」

 ティナが黒い箱を見てそう尋ねた。

「武器だな」

 そして俺の答えにわからないように首を傾げた。だってこの箱にはあけ口がない、開かずの箱なんだから。

『視影ノ瞳』

 俺は弐瞳を使い、箱を鑑定した。

 開かずの箱:呪いの類に掛かっている、武器・防具・道具、それらを封印する箱。箱の所有者が、箱の中身を扱えるまで行くと、箱が勝手に開く。

 まさかの箱に認められないと、開かないとか、めんどくさい。けどその類ものもが入っているのなら、俺が使えるかのせいもあるのか。
 俺は中身を確かめるために左目に魔力を込める。すると中身の引きのステータスが開いた。

『?? ????
属性 :?・?
ランク:?
練度 :??
状態 :???
スキル:?? ??? ??? ??
ユニーク:???
 耐性 :???? ????』

 やはり、ステータスまでは見えないようだ。俺はそっと棺の中に箱を戻してから、ギルドへと足を進めた。
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