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2章:神の種と迷宮都市
50:2本目
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俺は、ダンジョンから地上に戻り、テクルの工房へと来ていた。
もちろん今回のダンジョンの魔物たちの解体を行ってもらうためだ。
「おう、お前あの後は大丈夫だったのか?」
「あぁ、なんともない」
テクルは俺を見つけると俺の身を案じてくれる。
ギルドの方にいたフェルも、今はこちらに来ていた。俺の担当というのも大変なものだ。
「そう言えば、お前になんか二つ名が付いたって言うじゃないか、なんだったっけ?」
「黒妖鬼ですよ」
そして、テクルは俺に嫌な話題を振ってくる。そしてなぜかフェルは嬉しそうに情報を追加していく。
「俺はその二つ名あんまりなんだが」
「どうしてだ、カッコいいじゃないか」
これ、かっこいいのか?
「ユウさん! Cランクで二つ名が付くことはほとんどないんですよ!」
「そうだぞ、これからもそうやって呼ばれるんだから今のうち慣れとけ」
え? ほんとにこの二つ名で固定なのか。
そんな俺に、テクルは諦めを推奨してくる。
俺は二つ名に関してはもう諦めて、解体の話へ移ることにする。
「で、ユウさんはダンジョンどこまで進んだんですか?」
「今日は10階層のミノタウロスまでやったぞ」
俺の言葉を聞いた二人は驚きの表情を見せた。
「え? この前まで5層って……」
「あぁ、今日5階層から10階層まで行ったんだ」
俺の言葉が信じられないのか、フェルはティナの方へと顔を向ける。
その視線を感じたティナはフェルに対して小さく頷いた。
もう何かをあきらめたようにフェルとテクルはため息をついた。
俺はテクルに大きめの部屋を用意してもらいそこにミノタウロスを含めた魔物たちを出すことにした。
「じゃあ出すぞ」
俺はそう言って、床に次々と魔物の死体を並べていく。スケルトンやオークなどが並んでいく中、フェルがあることに気が付いた。
それは魔物の体がすごく冷たいことだ。普通なら何てことないものだが、これは明らかに冷たすぎた。
そして10階層のフロアボスであるミノタウロスを出したとき、それが今の異変のすべてを表していた。
「おい、これは一体どういうことだ」
真っ先に反応したのはテクル。
そしてテクルが見ているその先には氷漬けになったミノタウロスの上半身があった。
そして、その異変に俺は心当たりがあった。
「おい、ユウ!」
俺が固まっているとテクルが心配そうに声をかけてくる。
「あぁ、大丈夫だ。だが俺は今、確かめる事ができた。悪いが後はティナたちに任せた。夜には戻る!」
そして俺は、状況の理解が追い付いていない4人を放っておいて工房の外へ出た。
俺が向かった先は、町の外いつもの森のクレータがある場所だ。
もう日は暮れかけていて、人は少ない。
それは俺にとってはとても好都合だった。そして俺は、今回の異変の原因であろう物を棺から取り出した。
俺が取り出したのは黒い箱。武器屋でもらった奴だ。俺はとりあえず触れずに地面へ置いた。
俺はとりあえず視影ノ瞳を使ってステータスを探ることにした。
『視影ノ瞳』
『?? ????
属性 :?・?
ランク:?
練度 :??
状態 :???
スキル:?? ??? ??? ??
ユニーク:???
耐性 :???? ????』
結果は前と変わらず、ステータスが見えない。だから俺は左目にもっと魔力をも込めていく。ああ
月詠ノ瞳を使った時と同様に左目がどんどんと熱くなっていく。それに伴い痛みも出てくる。
そして、だんだんと箱の中にあるもののステータスが見えてくる。左目に限界が訪れるそのぎりぎり、すべてのステータスを確認することができた。
『妖刀 姿霧氷雨
属性 :氷・水
ランク:S+
練度 :32
状態 :妖刀化
スキル:刀術 氷魔法 水魔法 殺気
ユニーク:雹璃化
耐性 :物理耐性 呪い耐性』
やはり、妖刀だった。そして俺がスキルなどを確認し終わり、原因を探るために黒い箱に触れる。
するとエルが俺の頭の中でこんなことを言ってくる。
《アクセスを確認。伝達します。一定以上の魔力を確認。身体妖魔化の兆し有り。所有者として認識します》
エルは俺にそう伝えると黒い箱に触れていた手が黒い箱の中にめり込んでいく。
そして、その中にある武器の柄に手が触れた。そのままそれを握ると、黒い箱は形を変えそれは白い鞘へと変わった。
いま俺の手の中にあるのは、氷のような透明感ある刀身だった。そしてそれは俺の魔力を吸い取り、透明に思えたその白い刀身は中心を黒く染めた。
俺は魔力を吸い取られた反動で、片膝をつく、そして俺はその刀身を地面につけてしまった。
するとそこを中心にクレータを巻き込んで、木々共々氷漬けになってしまった。
所有者である俺には被害は一切ない。この前ムラクモが言っていたことと照らし合わせると、俺はこいつに認められたことになる。
原因もつかめた俺はその出来上がった鞘に刀を納刀した。俺はそれを腰のベルトへ。
そして、どうにもできないこの氷の世界を放置して宿へと戻ることにした。
◇◆◇
ステータス更新
『ユウ・ツキカゲ 男
年齢 :16
種族 :人種
職 :妖魔師
属性 :UNKNOWN
スキル:剣術 刀術 短剣術 槍術 斧術 体術 棒術 魔法剣 妖忌術 火魔法 風魔法 光魔法 闇魔法 言語 読解 無詠唱 意思疎通 テイム 竜紋 影移動 隠蔽 夜目 覇気 縮地
ユニーク:
黙示録
漆夜視ノ神眼
・壱瞳:月詠ノ瞳
・弐瞳:視影ノ瞳
・参瞳:天星ノ瞳
・肆瞳:神判ノ瞳
・伍瞳:夢偽ノ瞳
・陸瞳:????
・漆瞳:????
生贄ノ棺
耐性 :斬耐性 幻術無効
状態 :妖呪
武器 :妖刀 天叢雲剣
妖刀 姿霧氷雨
防具 :黒霧のコート
黒鬼のマフラー
従魔 :ノワール』
もちろん今回のダンジョンの魔物たちの解体を行ってもらうためだ。
「おう、お前あの後は大丈夫だったのか?」
「あぁ、なんともない」
テクルは俺を見つけると俺の身を案じてくれる。
ギルドの方にいたフェルも、今はこちらに来ていた。俺の担当というのも大変なものだ。
「そう言えば、お前になんか二つ名が付いたって言うじゃないか、なんだったっけ?」
「黒妖鬼ですよ」
そして、テクルは俺に嫌な話題を振ってくる。そしてなぜかフェルは嬉しそうに情報を追加していく。
「俺はその二つ名あんまりなんだが」
「どうしてだ、カッコいいじゃないか」
これ、かっこいいのか?
「ユウさん! Cランクで二つ名が付くことはほとんどないんですよ!」
「そうだぞ、これからもそうやって呼ばれるんだから今のうち慣れとけ」
え? ほんとにこの二つ名で固定なのか。
そんな俺に、テクルは諦めを推奨してくる。
俺は二つ名に関してはもう諦めて、解体の話へ移ることにする。
「で、ユウさんはダンジョンどこまで進んだんですか?」
「今日は10階層のミノタウロスまでやったぞ」
俺の言葉を聞いた二人は驚きの表情を見せた。
「え? この前まで5層って……」
「あぁ、今日5階層から10階層まで行ったんだ」
俺の言葉が信じられないのか、フェルはティナの方へと顔を向ける。
その視線を感じたティナはフェルに対して小さく頷いた。
もう何かをあきらめたようにフェルとテクルはため息をついた。
俺はテクルに大きめの部屋を用意してもらいそこにミノタウロスを含めた魔物たちを出すことにした。
「じゃあ出すぞ」
俺はそう言って、床に次々と魔物の死体を並べていく。スケルトンやオークなどが並んでいく中、フェルがあることに気が付いた。
それは魔物の体がすごく冷たいことだ。普通なら何てことないものだが、これは明らかに冷たすぎた。
そして10階層のフロアボスであるミノタウロスを出したとき、それが今の異変のすべてを表していた。
「おい、これは一体どういうことだ」
真っ先に反応したのはテクル。
そしてテクルが見ているその先には氷漬けになったミノタウロスの上半身があった。
そして、その異変に俺は心当たりがあった。
「おい、ユウ!」
俺が固まっているとテクルが心配そうに声をかけてくる。
「あぁ、大丈夫だ。だが俺は今、確かめる事ができた。悪いが後はティナたちに任せた。夜には戻る!」
そして俺は、状況の理解が追い付いていない4人を放っておいて工房の外へ出た。
俺が向かった先は、町の外いつもの森のクレータがある場所だ。
もう日は暮れかけていて、人は少ない。
それは俺にとってはとても好都合だった。そして俺は、今回の異変の原因であろう物を棺から取り出した。
俺が取り出したのは黒い箱。武器屋でもらった奴だ。俺はとりあえず触れずに地面へ置いた。
俺はとりあえず視影ノ瞳を使ってステータスを探ることにした。
『視影ノ瞳』
『?? ????
属性 :?・?
ランク:?
練度 :??
状態 :???
スキル:?? ??? ??? ??
ユニーク:???
耐性 :???? ????』
結果は前と変わらず、ステータスが見えない。だから俺は左目にもっと魔力をも込めていく。ああ
月詠ノ瞳を使った時と同様に左目がどんどんと熱くなっていく。それに伴い痛みも出てくる。
そして、だんだんと箱の中にあるもののステータスが見えてくる。左目に限界が訪れるそのぎりぎり、すべてのステータスを確認することができた。
『妖刀 姿霧氷雨
属性 :氷・水
ランク:S+
練度 :32
状態 :妖刀化
スキル:刀術 氷魔法 水魔法 殺気
ユニーク:雹璃化
耐性 :物理耐性 呪い耐性』
やはり、妖刀だった。そして俺がスキルなどを確認し終わり、原因を探るために黒い箱に触れる。
するとエルが俺の頭の中でこんなことを言ってくる。
《アクセスを確認。伝達します。一定以上の魔力を確認。身体妖魔化の兆し有り。所有者として認識します》
エルは俺にそう伝えると黒い箱に触れていた手が黒い箱の中にめり込んでいく。
そして、その中にある武器の柄に手が触れた。そのままそれを握ると、黒い箱は形を変えそれは白い鞘へと変わった。
いま俺の手の中にあるのは、氷のような透明感ある刀身だった。そしてそれは俺の魔力を吸い取り、透明に思えたその白い刀身は中心を黒く染めた。
俺は魔力を吸い取られた反動で、片膝をつく、そして俺はその刀身を地面につけてしまった。
するとそこを中心にクレータを巻き込んで、木々共々氷漬けになってしまった。
所有者である俺には被害は一切ない。この前ムラクモが言っていたことと照らし合わせると、俺はこいつに認められたことになる。
原因もつかめた俺はその出来上がった鞘に刀を納刀した。俺はそれを腰のベルトへ。
そして、どうにもできないこの氷の世界を放置して宿へと戻ることにした。
◇◆◇
ステータス更新
『ユウ・ツキカゲ 男
年齢 :16
種族 :人種
職 :妖魔師
属性 :UNKNOWN
スキル:剣術 刀術 短剣術 槍術 斧術 体術 棒術 魔法剣 妖忌術 火魔法 風魔法 光魔法 闇魔法 言語 読解 無詠唱 意思疎通 テイム 竜紋 影移動 隠蔽 夜目 覇気 縮地
ユニーク:
黙示録
漆夜視ノ神眼
・壱瞳:月詠ノ瞳
・弐瞳:視影ノ瞳
・参瞳:天星ノ瞳
・肆瞳:神判ノ瞳
・伍瞳:夢偽ノ瞳
・陸瞳:????
・漆瞳:????
生贄ノ棺
耐性 :斬耐性 幻術無効
状態 :妖呪
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防具 :黒霧のコート
黒鬼のマフラー
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