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3〜瀬途一side〜
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俺がゲイだと気付いたのは小学四年生の頃だった。
明確に“男”が好きなのだと理解した。
思い返せば、小さい頃から好きなのは“男”だった様に思う。
誰にも相談できなかった。
両親も姉も優しいから、きっと受け入れてくれるだろう。
けど、そうすれば、これからの俺を心配して、気を悩ませてしまう。
だって、俺が好きになるのはいつだって、背が高く、カッコいい人ばかり。
そういう人は大抵女性との噂が絶えない。
男の俺に望みは無いのはわかっていた。
かと言って、そういうところに行くのは怖くて、大学を卒業するまで、誰とも付き合わなかった。
いや、付き合えなかったの方が正しい。
大学を卒業して、俺は大手企業と言われる会社の営業部に所属することになった。
俺の教育係は背が高く、強面だけど、イケメンの桜河 成糸先輩。
営業部のエースらしい。
周りの人は怖がってるけど、仕事が出来て、教え方も丁寧でわかりやすい。
強面なだけで、きちんと接するば、穏やかで優しい人なんだと感じる。
最初は、ただの憧れだった。
でも、優しい先輩に…憧れが恋に変わるのはすぐだった。
叶うはずないのに…
入社して初めての忘年会。
仕事で少し遅れた。
会場は賑やかでもう酔っている人もいる。
1時間も遅れてないのに…
会場を見渡すと、隅の隅で桜河先輩が一人で飲んでいる。
やっぱりというか、あんまり周りに人が居ない。
「お疲れ様です。
ここ、座っていいですか?」
「ん?あぁ、瀬途一か。いいぞ。
こんな日まで残業か?お疲れだな。」
「そうですね。
あ、ビール二つお願いします!
勝手に頼んじゃいましたけど、ビールでいいですよね?」
「あぁ。ありがとう」
微かに微笑む先輩。
めっちゃカッコいいです!
俺の心臓を止める気ですか⁈
先輩は結構ハイペースで飲む。
二次会が終わると、
「そろそろ酔いも結構回ったから、帰る」
といい、一人で帰ろうとする先輩。
でも足元が凄く怪しい!
「先輩、凄いフラフラしてますよ?俺ももう上がろうと思ってたんで、一緒に行きましょ?」
「…いいのか?」
「はい!」
「…フッ。助かる」
不意打ちの笑顔は本当に心臓に悪いです!
酔いで顔が赤くてよかった。
駅に着く前に先輩は限界の様だった。
明確に“男”が好きなのだと理解した。
思い返せば、小さい頃から好きなのは“男”だった様に思う。
誰にも相談できなかった。
両親も姉も優しいから、きっと受け入れてくれるだろう。
けど、そうすれば、これからの俺を心配して、気を悩ませてしまう。
だって、俺が好きになるのはいつだって、背が高く、カッコいい人ばかり。
そういう人は大抵女性との噂が絶えない。
男の俺に望みは無いのはわかっていた。
かと言って、そういうところに行くのは怖くて、大学を卒業するまで、誰とも付き合わなかった。
いや、付き合えなかったの方が正しい。
大学を卒業して、俺は大手企業と言われる会社の営業部に所属することになった。
俺の教育係は背が高く、強面だけど、イケメンの桜河 成糸先輩。
営業部のエースらしい。
周りの人は怖がってるけど、仕事が出来て、教え方も丁寧でわかりやすい。
強面なだけで、きちんと接するば、穏やかで優しい人なんだと感じる。
最初は、ただの憧れだった。
でも、優しい先輩に…憧れが恋に変わるのはすぐだった。
叶うはずないのに…
入社して初めての忘年会。
仕事で少し遅れた。
会場は賑やかでもう酔っている人もいる。
1時間も遅れてないのに…
会場を見渡すと、隅の隅で桜河先輩が一人で飲んでいる。
やっぱりというか、あんまり周りに人が居ない。
「お疲れ様です。
ここ、座っていいですか?」
「ん?あぁ、瀬途一か。いいぞ。
こんな日まで残業か?お疲れだな。」
「そうですね。
あ、ビール二つお願いします!
勝手に頼んじゃいましたけど、ビールでいいですよね?」
「あぁ。ありがとう」
微かに微笑む先輩。
めっちゃカッコいいです!
俺の心臓を止める気ですか⁈
先輩は結構ハイペースで飲む。
二次会が終わると、
「そろそろ酔いも結構回ったから、帰る」
といい、一人で帰ろうとする先輩。
でも足元が凄く怪しい!
「先輩、凄いフラフラしてますよ?俺ももう上がろうと思ってたんで、一緒に行きましょ?」
「…いいのか?」
「はい!」
「…フッ。助かる」
不意打ちの笑顔は本当に心臓に悪いです!
酔いで顔が赤くてよかった。
駅に着く前に先輩は限界の様だった。
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