【R18】だれがフィクションだと言った 〜圧倒的モブ田中A子のセフレ生活〜

サバ無欲

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1.モブの心得

☆その9、モブたるもの存在感を無くせ①

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朝です。朝5時です。
隣でイケメンが全裸しています。ええ。全裸してうつ伏せで寝ています。おはようございます。


あー、うん、あれだ。
拝んでおこう。


このひと……すッッごく悦かった!
なにあれ?! あんなのが世にはびこってていいの?! みんなよく中毒にならないね! 私なら違法ドラッグ並みにハマっちゃうしお金も出すよね。

そういえば、前にアプリで見た女性用性風俗のルポ漫画、今なら気持ちがよくわかる。お金払ってでも気持ちよくなりたいっていうのは、なにも男性に限ったことではなかったんだ。知らない世界をひらけてしまった罪悪感はどこまでも甘い。

というわけでわたくしこと田中A子はそうっとそうっとベッドから降りた。喘ぎすぎて喉が枯れてる。ペットボトルのお水は彼のものなので、洗面所を探して水道の水を一気飲みした。日本の水おいしい。これでお腹壊すなんてない(あくまで個人論)。

ひと息ついて部屋に戻ると、朝日で照らされた部屋には乱れ脱ぎした服と小さなスーツケース。どこの誰だか、知らない方がいいんだろうな。衣擦れの音すらはばかられて、おかしくなるくらい低速で着替えを済ませる。


さて。
どうすっかな。



***



キスをしながら抱きしめられて、抱きしめながら脱がされて、その手際の良さと言ったら平野ピーミもビックリのスピード調理。
かと思えば、脱がされたあとはゆっくりじっくり触れられて、それだけでもう、どうにでもしてくれと思ってしまうほどだった。まな板の鯉でも鶏でもブロッコリーでもいいから、とにかくもう鎮めて欲しい。それなのに、イケメン改め変態さんはそれを知ってなお焦らしてくるのだから、始末が悪い。

わき腹や内股を指先でかすめながら、頬に軽いキスを何度も落とされる。ついばむみたい。あ、だからバードキスっていうのか。ついばまれた頬が熱い。


「変態さん、それ、やだ……」
「んー? やなの?」
「ッ、耳で、しゃべんないで……!」
「あーそっか。イイ声なんだっけ、俺」
「ひゥっ」
「じゃあいーっぱい喋ってあげる。ほら、こっちはどう? くすぐったいね、もーちょっと我慢してみよっか」
「~~ッがまん、できないぃ……ッ」
「ほんと、もうビンビンじゃん。かぁいいね」
「かわいくないッ……」
「なんで。かわいいよ。グリってしていい?」
「やだへんた、……ッあぁ!」
「あーエッロ、そそるわぁ……」


エロいのはそっち! 絶対そっち!!
王子風イケメンなのに口調がちょっと俺様なところとか、赤い舌先で唇をぺろっと舐めるところとか、汗ばんだ肌とか乱れた黒髪とかなにもかもエロい!

一方のモブ。黒乳首なんて可愛くないの権化なのに、甘噛みされてこねられて、チュウチュウ音を立てて吸われるともうどうでも良くなってた。まだ表面を触られただけなのに、身体の内側からじくじく熱が蔓延してくる。怖い。エッチってこんなに、


「やだ、やだぁ……」
「イヤなの? こんなにエロいのに」
「エロくないっ、いつも、こんな、こんなじゃないのに……」
「へえ……どう違う? いつもはどこがどう感じるの?」
「感じないっ、かんじたことない……っ」
「……俄然やる気出た」


ギラリと目が光る。
どこかで見たことがあるような……ああ、あれだ。野生動物の写真集。あれなんかよりよっぽど鋭い視線が、私を貫いて笑っている。王子様然とした美形がいやらしく歪んで。

伸ばされた指は、私のナカへ入り込ん……だ?


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