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続編~中学校編①~
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中学生になると、部活動が始まる。小学校でもクラブ活動はあったが、強制参加ではなかった。そして、週に1~2回程度しか活動は行われなかった。しかし、中学生の部活動は強制参加であり、大抵の部活は毎日行われるものである。
私は、小学校から続けている陸上部に入ることにした。専門競技は短距離で、100mや200mが得意種目である。中学校でも頑張ろうと決めていた。
まずは体験入部期間があり、いろいろな部活を体験して、最終的に入りたい部活を決めるようだ。私は最初から陸上部に入ろうと決めていたが、そうではない生徒もいるらしい。
「武田さんは陸上部に入る予定なんだよね。実は私も陸上部に入ろうと思っていたから、体験入部に一緒に行きましょう。」
放課後、私が陸上部の体験入部に行くため、教室を出ようとすると、声をかけられた。声の主を確認するために振り向くと、別府えにしであった。入学してから、初めて声をかけられたと思う。幼馴染の話題が出て、その真相がどうなったのか、直接本人に確認したかったのだが、なかなか勇気が出ずに聞けずじまいだった。
「ええと。私はそのつもりだけど、別府さんは小学校の時に陸上をやっていたの。」
「いいえ。転校が多かったから、クラブ活動も参加したことがないの。だから、陸上競技は本格的にやったことはないかな。でも、走るのは結構得意だから、やってみようと思って。」
一緒に行こうと言われてしまったので、仕方なく、陸上部が活動している校庭まで並んで歩いていく。陸上をやったことがないというのなら、特に話すことは私からはなかった。いや、話すことはあった。あのイケメンバカとのことだ。どうやって切り出したらいいだろうか。
「そういえば、別府さんと向田君は幼馴染なんだって、クラスの子から聞いたけど、それは本当かしら。」
私から話を切り出さなくても、彼女の方から、幼馴染についての話題を持ち掛けてきた。
「ええと、まあ、確かに小さいころから家が近所だから、一緒に過ごしてはきたから、世間一般から言えば、幼馴染といえるかもしれないね。」
あいまいに答えておくことにした。私自身はあのイケメンバカと幼馴染という関係だけでひとくくりにされるのが嫌だ。だからこそ、幼馴染という関係を断言したくはないのだ。
私の発言を聞いて、彼女は少し驚いたような顔をした。考え込むように一度目をつむり、すぐに顔を上げた。
「もしかして、幼馴染といわれるのが嫌だったりするの。もしそうなら、ごめんなさい。そうよね。世の中のだれもが、幼馴染を自慢するわけではないわね。」
そして、突然謝られた。頭を下げられてしまい、あさってしまう。別に謝るような発言をしたわけではないので、顔を上げてほしいというと、おとなしく顔を上げる。
「入学式の日にもクラスメイトに伝えたんだけど、私は転校が多くて、幼馴染という言葉に過剰になっているの。だって、私がどう頑張っても手に入らない関係だもの。あこがれというか、なんていうか……。」
「そんなにいいものでもないけどね。幼馴染なんて。」
ぼそっとつぶやいた言葉は彼女には聞こえただろうか。そんな話をしているうちに玄関にたどりつく。私たちは上履きから外靴に履き替えて、校庭に向かった。
体験入部を一緒に行って以来、別府えにしは私によく話しかけてくるようになった。しかし、話題はいつも決まって、幼馴染についてだった。
あのイケメンバカといつもどのように過ごしているのか、中学校に入っても、休日は一緒にいることが多いのか。彼のことをどのように思っているのか。根ほり葉ほりいろいろ聞かれた。
「どうして、そんなに幼馴染にこだわっているの。もしかして、別府さんも漫画とかアニメとかの幼馴染設定を信じている痛い人なの。」
あるとき、思わず聞いてしまった。だって、こんなに熱心に幼馴染を押してくるのはどう考えても尋常ではない。何か理由があってのことだと思うのだ。その理由として考えられるのが二次元というわけである。
「そうねえ、まあ、少しは影響されているかもしれないけど、それだけが理由でもないわ。でも、理由を教えるとつまらなくなるし、理解してもらえないと思うから、話さないけど。」
4月が終わり、GW明けに部活動の体験入部期間が終わり、一年生は部活動を正式に決めることになった。私はもちろん、陸上部に入部届を出したが、別府えにしもまた、陸上部に入部届を出していた。
はれて、私と彼女は同じ部活になったのだった。
私は、小学校から続けている陸上部に入ることにした。専門競技は短距離で、100mや200mが得意種目である。中学校でも頑張ろうと決めていた。
まずは体験入部期間があり、いろいろな部活を体験して、最終的に入りたい部活を決めるようだ。私は最初から陸上部に入ろうと決めていたが、そうではない生徒もいるらしい。
「武田さんは陸上部に入る予定なんだよね。実は私も陸上部に入ろうと思っていたから、体験入部に一緒に行きましょう。」
放課後、私が陸上部の体験入部に行くため、教室を出ようとすると、声をかけられた。声の主を確認するために振り向くと、別府えにしであった。入学してから、初めて声をかけられたと思う。幼馴染の話題が出て、その真相がどうなったのか、直接本人に確認したかったのだが、なかなか勇気が出ずに聞けずじまいだった。
「ええと。私はそのつもりだけど、別府さんは小学校の時に陸上をやっていたの。」
「いいえ。転校が多かったから、クラブ活動も参加したことがないの。だから、陸上競技は本格的にやったことはないかな。でも、走るのは結構得意だから、やってみようと思って。」
一緒に行こうと言われてしまったので、仕方なく、陸上部が活動している校庭まで並んで歩いていく。陸上をやったことがないというのなら、特に話すことは私からはなかった。いや、話すことはあった。あのイケメンバカとのことだ。どうやって切り出したらいいだろうか。
「そういえば、別府さんと向田君は幼馴染なんだって、クラスの子から聞いたけど、それは本当かしら。」
私から話を切り出さなくても、彼女の方から、幼馴染についての話題を持ち掛けてきた。
「ええと、まあ、確かに小さいころから家が近所だから、一緒に過ごしてはきたから、世間一般から言えば、幼馴染といえるかもしれないね。」
あいまいに答えておくことにした。私自身はあのイケメンバカと幼馴染という関係だけでひとくくりにされるのが嫌だ。だからこそ、幼馴染という関係を断言したくはないのだ。
私の発言を聞いて、彼女は少し驚いたような顔をした。考え込むように一度目をつむり、すぐに顔を上げた。
「もしかして、幼馴染といわれるのが嫌だったりするの。もしそうなら、ごめんなさい。そうよね。世の中のだれもが、幼馴染を自慢するわけではないわね。」
そして、突然謝られた。頭を下げられてしまい、あさってしまう。別に謝るような発言をしたわけではないので、顔を上げてほしいというと、おとなしく顔を上げる。
「入学式の日にもクラスメイトに伝えたんだけど、私は転校が多くて、幼馴染という言葉に過剰になっているの。だって、私がどう頑張っても手に入らない関係だもの。あこがれというか、なんていうか……。」
「そんなにいいものでもないけどね。幼馴染なんて。」
ぼそっとつぶやいた言葉は彼女には聞こえただろうか。そんな話をしているうちに玄関にたどりつく。私たちは上履きから外靴に履き替えて、校庭に向かった。
体験入部を一緒に行って以来、別府えにしは私によく話しかけてくるようになった。しかし、話題はいつも決まって、幼馴染についてだった。
あのイケメンバカといつもどのように過ごしているのか、中学校に入っても、休日は一緒にいることが多いのか。彼のことをどのように思っているのか。根ほり葉ほりいろいろ聞かれた。
「どうして、そんなに幼馴染にこだわっているの。もしかして、別府さんも漫画とかアニメとかの幼馴染設定を信じている痛い人なの。」
あるとき、思わず聞いてしまった。だって、こんなに熱心に幼馴染を押してくるのはどう考えても尋常ではない。何か理由があってのことだと思うのだ。その理由として考えられるのが二次元というわけである。
「そうねえ、まあ、少しは影響されているかもしれないけど、それだけが理由でもないわ。でも、理由を教えるとつまらなくなるし、理解してもらえないと思うから、話さないけど。」
4月が終わり、GW明けに部活動の体験入部期間が終わり、一年生は部活動を正式に決めることになった。私はもちろん、陸上部に入部届を出したが、別府えにしもまた、陸上部に入部届を出していた。
はれて、私と彼女は同じ部活になったのだった。
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