47 / 69
31.You Gotta Be――(3)
しおりを挟む
[45]
甘い甘い。
痺れるように、ただ甘い。
抱き締める奏の匂いを、悠一はそんな風に言葉にして。
ああ、良かった。
ここが外で、ひとけのない公園で……と安堵する。
冷たく澄んだ風が、空気を動かして。
この花の香りを、涼しく薄めて散らばせていくから。
だがそれでも――
陰茎は欲望を刺激され、ハッキリと、それを形にし続けていて。
奏にも、「そのこと」を悟られてしまっていると分かっている。
でもだからといって、この腕を解くことはできない。
おれから離れて――
遠くにいって――
耳朶を真紅に染めながら。
長い睫毛に涙の粒を光らせながら。
声を絞り出す奏を、恐怖の中へ置き去りにすることはできない。
だから、悠一は奏を抱き締める。
繋ぎとめるように、強く。
そして、込み上げて爆発しそうな性の欲求のさなか、悠一は。
「ああ、そうだったのか」と、不意に思い至る。
なぜ奏が、必ず美術部室の窓を、いつもそっと開けたままにしていたのか、その理由に。
オメガ性というものが、奏の心をどれほど縛っていたのかということに。
ベータのクセに、分かったようなコト言うな――
そう、なじる言葉を迸らせた奏の苦しみを。
やっぱり俺には……ベータには、「分かる」コトなんかできないに違いなくて。
でもそれでも、俺は奏に――
苦しんでほしくない。
キラキラと笑っていてほしい。
絵を、思い切り描いてほしい。
こんなにも、絵を描くことを愛していて。絵に愛されていて。そうだよ。
絵を描くということに、奏は愛されてる。
「才能」というモノに圧倒されたコトは、もちろん、これまでにもあった。
伝説のサッカー選手、世界のアスリート。
陸上の県大会においてすら、他校の選手に「才能」を感じ取り、羨望を覚えた。
でも奏は――
そんなモノとは全然違っている。
初めて、実際に「目の当たりにした」才能だった。
作品が生まれ出でた瞬間に、リアルにその場に居合わせた。眩暈を覚えるような、何かを見た。
奏は、何もかもが半端で平凡な自分とは、まったく異なる存在だから。
コイツはぜったいに、絵を描かなきゃいけないんだ。
ボロボロに壊れたりしちゃいけないんだ。
胸の内に激しく渦巻く、そんな思いを言葉にすることはできないままに。
悠一はただ、必死に奏を抱き締め続けた。
*
「ただいま」
玄関の扉を開けて、悠一が言う。
すかさず「おかえり」と、母親の声がした。
踏み脱いだスニーカーを左手で揃える。
右手には、奏の母から――小鳥遊菜々緒から貰った紙袋。
悠一は、台所に足を踏み入れる。
母は水切りカゴの食器を棚にしまっているところだった。
「これ……」
悠一がダイニングテーブルに紙袋を置く。
あら、いい匂いがしとるだぃねぇ、と言いながら、母親が紙袋を開けた。
「あらまあ、立派なクロワッサン。どうしただた?」
「貰った。友達の……お母さんから」
悠一は右肩からショルダーバッグをドサリと下ろして、詰襟のホックを外す。
「ああ、それって。こないだ来とっただた、あの、『かなでくん』いう子?」
悠一は、「そう」とだけ素っ気なく応じ、そしてなんとなく、「父さんは?」と訊いてみた。
そんなコトをいちいち訊ねるなど、めったにするわけではないのに。
だが母は、
「ああ、お父さんねぇ、ちょっと中田さんのトコ」
と、特にいぶかしむ様子もなく答えてくれる。
「中田さん」は、春日葬儀社の税理士だ。
何代かに渡り税金関係を扱っていて、悠一の家もずっと世話になっている関係だった。
すると、玄関が開く音がする。
悠一の父が帰ってきた。
ただいま、と、父がキッチンを覗き込む。
「おかえり、お疲れ様でした」
母が応じた。
「お父さん、クロワッサン食べる? 悠一が貰って来ただいね」
そんな母の言葉に、ほう? とだけ応じて、父が悠一をそっと見上げる。
「お母さんは、早速ひとつよばれようかぃね」
そう言いながら、紙袋からクロワッサンをいそいそと取り出して、手近の皿に載せた。
そしてリビングルームに入って、テレビの前に座る。
「美味そうだな」と。
父もカサリと紙袋を覗きこんだ。
「ああ、そういえば、悠一」
母親が、テレビをつけながら呼ばわる。
「あんた、またなんや、よそのお庭でもくぐって来ただた? そんなに花の匂いさせよって……って、あら、もう金木犀なんぞは季節じゃないのにねぇ」
そんな母親の「のんき」な言葉に、悠一は鼓動をドキリとさせた。
父は静かにクロワッサンを見ている。
そして、
「せっかくだからコーヒーでも淹れるか、悠一」と続けた。
豆を挽く父親の横で、悠一はお湯とドリッパーを準備する。
湯が沸くまでの間。
悠一と父が静かにたたずむ佇む台所には、沈黙がたゆたった。
いつもなら気にもかけないそんな静けさが、ひどくいたたまれなく感じて、「これさ……」と、悠一がボソリ、口を開く。
「このクロワッサン、同学年の小鳥遊ってヤツが具合悪くて、見舞いに行ったら、そこのお母さんがくれたんだ」
「そうか」
穏やかな、いつもの口調で父が応じた。
「具合が悪いのは心配だな……風邪か?」
悠一は答えない。
父もそれ以上は、何も言わなかった。
少しの沈黙。
母親が観ている再放送のドラマの音。
そして悠一が、また口を開く。
「小鳥遊のお母さんはさ、なんか父さんのコト……知ってるみたいだったけど?」
父は応じない。
明らかに、心当たりなく戸惑っている様子だった。
これって、演技かよ?
悠一は父の横顔を窺う。
そもそもが、とても穏やかで寡黙な父だ。
表情を読むのは難しかった。
いつもの悠一なら、会話はそこでやめる。
というか、親とそこまでして話したいようなコトもないのだ。
だが、今日はどうにもモヤついて仕方がなかった。
奏の母親の、自分を見上げるまなざし。
かすが、せんぱい、と呼びかけられた。
あの時の声が、頭の中で蘇って――
だから、悠一はさらにこう切り込む。
「旧姓はさ……村岡だって。村岡菜々緒…さん」
余計な入れ知恵、藤堂尊からの。
あのスーパーアルファのオーラを思い返して、悠一は舌打ちするような気持ちになる。
「ああ、村岡さんか」
父がそこで、合点がいったような表情を見せた。
「えっと、どういう……知り合い?」
言いづらさを滲ませながらも、悠一はまた問いかける。
「どういうって」
父が静かに応じた。
「同じ学校だったんだ。後輩でね。父さんが三年の時の一年生だ」
予想しなかった答え。
けれど別段、何がどうということもない答えだった。
「そうか。悠一、お前、息子さんと友達なのか……菜々緒さんはお元気そうだったか?」
父の問いかけは、ごく屈託のないものだった。
その声には言葉には、何の含みも感じられなかった。
「え? まあ、元気…なんじゃないの」
悠一はひどく迂遠に返答する。
元気っていうか、奏のことはメチャクチャ心配してたみたいだったけど。
湯はとっくに沸いていて、父は黙々とドリップを始めている。
立ち上る湯気とコーヒーの香りを嗅ぎながら、悠一は様々な思いを噛みしめて。
ゆっくり息を吸い込むと、深々とした溜息を吐き出した。
甘い甘い。
痺れるように、ただ甘い。
抱き締める奏の匂いを、悠一はそんな風に言葉にして。
ああ、良かった。
ここが外で、ひとけのない公園で……と安堵する。
冷たく澄んだ風が、空気を動かして。
この花の香りを、涼しく薄めて散らばせていくから。
だがそれでも――
陰茎は欲望を刺激され、ハッキリと、それを形にし続けていて。
奏にも、「そのこと」を悟られてしまっていると分かっている。
でもだからといって、この腕を解くことはできない。
おれから離れて――
遠くにいって――
耳朶を真紅に染めながら。
長い睫毛に涙の粒を光らせながら。
声を絞り出す奏を、恐怖の中へ置き去りにすることはできない。
だから、悠一は奏を抱き締める。
繋ぎとめるように、強く。
そして、込み上げて爆発しそうな性の欲求のさなか、悠一は。
「ああ、そうだったのか」と、不意に思い至る。
なぜ奏が、必ず美術部室の窓を、いつもそっと開けたままにしていたのか、その理由に。
オメガ性というものが、奏の心をどれほど縛っていたのかということに。
ベータのクセに、分かったようなコト言うな――
そう、なじる言葉を迸らせた奏の苦しみを。
やっぱり俺には……ベータには、「分かる」コトなんかできないに違いなくて。
でもそれでも、俺は奏に――
苦しんでほしくない。
キラキラと笑っていてほしい。
絵を、思い切り描いてほしい。
こんなにも、絵を描くことを愛していて。絵に愛されていて。そうだよ。
絵を描くということに、奏は愛されてる。
「才能」というモノに圧倒されたコトは、もちろん、これまでにもあった。
伝説のサッカー選手、世界のアスリート。
陸上の県大会においてすら、他校の選手に「才能」を感じ取り、羨望を覚えた。
でも奏は――
そんなモノとは全然違っている。
初めて、実際に「目の当たりにした」才能だった。
作品が生まれ出でた瞬間に、リアルにその場に居合わせた。眩暈を覚えるような、何かを見た。
奏は、何もかもが半端で平凡な自分とは、まったく異なる存在だから。
コイツはぜったいに、絵を描かなきゃいけないんだ。
ボロボロに壊れたりしちゃいけないんだ。
胸の内に激しく渦巻く、そんな思いを言葉にすることはできないままに。
悠一はただ、必死に奏を抱き締め続けた。
*
「ただいま」
玄関の扉を開けて、悠一が言う。
すかさず「おかえり」と、母親の声がした。
踏み脱いだスニーカーを左手で揃える。
右手には、奏の母から――小鳥遊菜々緒から貰った紙袋。
悠一は、台所に足を踏み入れる。
母は水切りカゴの食器を棚にしまっているところだった。
「これ……」
悠一がダイニングテーブルに紙袋を置く。
あら、いい匂いがしとるだぃねぇ、と言いながら、母親が紙袋を開けた。
「あらまあ、立派なクロワッサン。どうしただた?」
「貰った。友達の……お母さんから」
悠一は右肩からショルダーバッグをドサリと下ろして、詰襟のホックを外す。
「ああ、それって。こないだ来とっただた、あの、『かなでくん』いう子?」
悠一は、「そう」とだけ素っ気なく応じ、そしてなんとなく、「父さんは?」と訊いてみた。
そんなコトをいちいち訊ねるなど、めったにするわけではないのに。
だが母は、
「ああ、お父さんねぇ、ちょっと中田さんのトコ」
と、特にいぶかしむ様子もなく答えてくれる。
「中田さん」は、春日葬儀社の税理士だ。
何代かに渡り税金関係を扱っていて、悠一の家もずっと世話になっている関係だった。
すると、玄関が開く音がする。
悠一の父が帰ってきた。
ただいま、と、父がキッチンを覗き込む。
「おかえり、お疲れ様でした」
母が応じた。
「お父さん、クロワッサン食べる? 悠一が貰って来ただいね」
そんな母の言葉に、ほう? とだけ応じて、父が悠一をそっと見上げる。
「お母さんは、早速ひとつよばれようかぃね」
そう言いながら、紙袋からクロワッサンをいそいそと取り出して、手近の皿に載せた。
そしてリビングルームに入って、テレビの前に座る。
「美味そうだな」と。
父もカサリと紙袋を覗きこんだ。
「ああ、そういえば、悠一」
母親が、テレビをつけながら呼ばわる。
「あんた、またなんや、よそのお庭でもくぐって来ただた? そんなに花の匂いさせよって……って、あら、もう金木犀なんぞは季節じゃないのにねぇ」
そんな母親の「のんき」な言葉に、悠一は鼓動をドキリとさせた。
父は静かにクロワッサンを見ている。
そして、
「せっかくだからコーヒーでも淹れるか、悠一」と続けた。
豆を挽く父親の横で、悠一はお湯とドリッパーを準備する。
湯が沸くまでの間。
悠一と父が静かにたたずむ佇む台所には、沈黙がたゆたった。
いつもなら気にもかけないそんな静けさが、ひどくいたたまれなく感じて、「これさ……」と、悠一がボソリ、口を開く。
「このクロワッサン、同学年の小鳥遊ってヤツが具合悪くて、見舞いに行ったら、そこのお母さんがくれたんだ」
「そうか」
穏やかな、いつもの口調で父が応じた。
「具合が悪いのは心配だな……風邪か?」
悠一は答えない。
父もそれ以上は、何も言わなかった。
少しの沈黙。
母親が観ている再放送のドラマの音。
そして悠一が、また口を開く。
「小鳥遊のお母さんはさ、なんか父さんのコト……知ってるみたいだったけど?」
父は応じない。
明らかに、心当たりなく戸惑っている様子だった。
これって、演技かよ?
悠一は父の横顔を窺う。
そもそもが、とても穏やかで寡黙な父だ。
表情を読むのは難しかった。
いつもの悠一なら、会話はそこでやめる。
というか、親とそこまでして話したいようなコトもないのだ。
だが、今日はどうにもモヤついて仕方がなかった。
奏の母親の、自分を見上げるまなざし。
かすが、せんぱい、と呼びかけられた。
あの時の声が、頭の中で蘇って――
だから、悠一はさらにこう切り込む。
「旧姓はさ……村岡だって。村岡菜々緒…さん」
余計な入れ知恵、藤堂尊からの。
あのスーパーアルファのオーラを思い返して、悠一は舌打ちするような気持ちになる。
「ああ、村岡さんか」
父がそこで、合点がいったような表情を見せた。
「えっと、どういう……知り合い?」
言いづらさを滲ませながらも、悠一はまた問いかける。
「どういうって」
父が静かに応じた。
「同じ学校だったんだ。後輩でね。父さんが三年の時の一年生だ」
予想しなかった答え。
けれど別段、何がどうということもない答えだった。
「そうか。悠一、お前、息子さんと友達なのか……菜々緒さんはお元気そうだったか?」
父の問いかけは、ごく屈託のないものだった。
その声には言葉には、何の含みも感じられなかった。
「え? まあ、元気…なんじゃないの」
悠一はひどく迂遠に返答する。
元気っていうか、奏のことはメチャクチャ心配してたみたいだったけど。
湯はとっくに沸いていて、父は黙々とドリップを始めている。
立ち上る湯気とコーヒーの香りを嗅ぎながら、悠一は様々な思いを噛みしめて。
ゆっくり息を吸い込むと、深々とした溜息を吐き出した。
14
あなたにおすすめの小説
ヤンキーΩに愛の巣を用意した結果
SF
BL
アルファの高校生・雪政にはかわいいかわいい幼馴染がいる。オメガにして学校一のヤンキー・春太郎だ。雪政は猛アタックするもそっけなく対応される。
そこで雪政がひらめいたのは
「めちゃくちゃ居心地のいい巣を作れば俺のとこに居てくれるんじゃない?!」
アルファである雪政が巣作りの為に奮闘するが果たして……⁈
ちゃらんぽらん風紀委員長アルファ×パワー系ヤンキーオメガのハッピーなラブコメ!
※猫宮乾様主催 ●●バースアンソロジー寄稿作品です。
お世話したいαしか勝たん!
沙耶
BL
神崎斗真はオメガである。総合病院でオメガ科の医師として働くうちに、ヒートが悪化。次のヒートは抑制剤無しで迎えなさいと言われてしまった。
悩んでいるときに相談に乗ってくれたα、立花優翔が、「俺と一緒にヒートを過ごさない?」と言ってくれた…?
優しい彼に乗せられて一緒に過ごすことになったけど、彼はΩをお世話したい系αだった?!
※完結設定にしていますが、番外編を突如として投稿することがございます。ご了承ください。
八月は僕のつがい
やなぎ怜
BL
冬生まれの雪宗(ゆきむね)は、だからかは定かではないが、夏に弱い。そして夏の月を冠する八月(はつき)にも、弱かった。αである八月の相手は愛らしい彼の従弟たるΩだろうと思いながら、平凡なβの雪宗は八月との関係を続けていた。八月が切り出すまでは、このぬるま湯につかったような関係を終わらせてやらない。そう思っていた雪宗だったが……。
※オメガバース。性描写は薄く、主人公は面倒くさい性格です。
交際0日婚の溺愛事情
江多之折(エタノール)
BL
死にたくはない。でも、生きたくもない。ふらふらと彷徨う根無し草は、世界の怖さを知っている。救いの手は、選ばれた者にだけ差し伸べられることも知っている。
だから緩やかに終わりを探して生きていた。
──たった数回の鬼ごっこを経験するまでは。
誠実すぎて怖い人は、4回目の顔合わせで僕の夫となる。
そんな怖がりな男と誠実な男の、結婚生活の始まり。
■現実だけど現実じゃない、そんな気持ちで読んでください。
■家庭に関してトラウマを抱えている方は読まない方が良いと思います。
番に囲われ逃げられない
ネコフク
BL
高校の入学と同時に入寮した部屋へ一歩踏み出したら目の前に笑顔の綺麗な同室人がいてあれよあれよという間にベッドへ押し倒され即挿入!俺Ωなのに同室人で学校の理事長の息子である颯人と一緒にα寮で生活する事に。「ヒートが来たら噛むから」と宣言され有言実行され番に。そんなヤベェ奴に捕まったΩとヤベェαのちょっとしたお話。
結局現状を受け入れている受けとどこまでも囲い込もうとする攻めです。オメガバース。
拾ってくれたスパダリ(?)が優しすぎて怖い
澪尽
BL
生来、内気で自分に自身を持てない性格の朝哉は、入学当初の騒動によりいっそう内に籠るようになっていた。
家族は彼とは正反対の明るい人々ばかりで何となく居所がなく、その事件に関しても理解を得られない。
そんな彼を憐れみ、ほとんど単なる同居人か家政夫同然の名ばかり≪彼氏≫として扱ってくれていた女性も、愛想が尽きたのか朝哉がバイトをクビになったのを機に唐突に家を追い出されてしまう。
途方にくれた朝哉が最寄りのコンビニに向かうと、そこには憧れの男性の姿が。
どういう偶然なのか、会うたびに朝哉と同じような格好をしている彼。
名前も職業も何も知らないけれど、週に二度は出くわしてしまうため、なんとなく目で追うようになって半年。
ひょんなことから彼のもとで暮らすこととなるが、それと同時に、あの≪騒動≫の影がふたたび日常を蝕むようになり…?
包容力高めの美人お兄さんの手で気弱&卑屈な大学生くんが前向きになっていく話。
もし、運命の番になれたのなら。
天井つむぎ
BL
春。守谷 奏斗(α)に振られ、精神的なショックで声を失った遊佐 水樹(Ω)は一年振りに高校三年生になった。
まだ奏斗に想いを寄せている水樹の前に現れたのは、守谷 彼方という転校生だ。優しい性格と笑顔を絶やさないところ以外は奏斗とそっくりの彼方から「友達になってくれるかな?」とお願いされる水樹。
水樹は奏斗にはされたことのない優しさを彼方からたくさんもらい、初めてで温かい友情関係に戸惑いが隠せない。
そんなある日、水樹の十九の誕生日がやってきて──。
隣の番は、俺だけを見ている
雪兎
BL
Ωである高校生の湊(みなと)は、幼いころから体が弱く、友人も少ない。そんな湊の隣に住んでいるのは、幼馴染で幼少期から湊に執着してきたαの律(りつ)。律は湊の護衛のように常にそばにいて、彼に近づく人間を片っ端から遠ざけてしまう。
ある日、湊は学校で軽い発情期の前触れに襲われ、助けてくれたのもやはり律だった。逃れられない幼馴染との関係に戸惑う湊だが、律は静かに囁く。「もう、俺からは逃げられない」――。
執着愛が静かに絡みつく、オメガバース・あまあま系BL。
【キャラクター設定】
■主人公(受け)
名前:湊(みなと)
属性:Ω(オメガ)
年齢:17歳
性格:引っ込み思案でおとなしいが、内面は芯が強い。幼少期から体が弱く、他人に頼ることが多かったため、律に守られるのが当たり前になっている。
特徴:小柄で華奢。淡い茶髪で色白。表情はおだやかだが、感情が表に出やすい。
■相手(攻め)
名前:律(りつ)
属性:α(アルファ)
年齢:18歳
性格:独占欲が非常に強く、湊に対してのみ甘く、他人には冷たい。基本的に無表情だが、湊のこととなると感情的になる。
特徴:長身で整った顔立ち。黒髪でクールな雰囲気。幼少期に湊を助けたことをきっかけに執着心が芽生え、彼を「俺の番」と心に決めている。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる