若様の性長日記!・3

hosimure

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くっ…! それはオレも知っていた。

けれど久し振りにこういうマッサージを受けたので、すっかり油断していた。

「あっあの、ちょっとトイレ行ってきます」

顔から火が噴くほど恥ずかしい発言だったけど、コレは中々おさまりそうにない。

「ふふっ。若様、ここをどこだと思っているの?」

けれど由香里さんは意味深に笑う。

その眼には欲情の色が浮かんでいて、思わず狭いベッドの上で後退る。

「そうなるのは想定済みよ。大丈夫、わたしに任せて」

コレって…貞操の危機っ!?

「ちょっと待ってください! それも勉強に入るんですか?」

「あらぁ、言ったじゃない。若様にはウチのマッサージを体験してもらいますって」

それって…こういう意味だったのか!

だあああっ! 何でこうもオレの頭の回転は悪いんだっ!

「って言うか…えっ? その、まさか由香里さん?」

「うふふ。若様はじっとしているだけで良いの。それがマッサージというものだから」

ある意味当たっているけれど、別の意味で激しく違うっ!

「さっ、横になって」

由香里さんに肩を掴まれ、オレはベッドに押し倒された。

「ええっ!? マジですか? こんなこと梢さんに知られたら…」

「アラ、だってこういうのがウチの会社の仕事よ?」

ごもっとも!

この会社の中では、オレの反応の方がおかしいんだ。

「さっ、若様は楽にしてて。これから気持ちいいマッサージ、ココにしてあげるから」

そう言って由香里さんは妖艶に微笑み、タオルごしにオレのに触れた。

「あっ…!」

「ふふっ、若様ってやぱり可愛い」

欲情に濡れた眼を細めながら、由香里さんの顔が下りてくる。

「んっ、ふっ…」

そしてキスされた。

由香里さんの唇はふっくらしていて、グロスの甘さが口の中まで広がる。

…ヤバイ。大人の女性のフェロモンに、やられつつある。

けれど由香里さんの手の動きは絶妙で、オレの熱はあっと言う間に形を変えてしまった。

しかも由香里さんの舌がオレの唇の隙間から入り込み、歯茎や上あご、頬の内側まで舐めまわす。

「んんっ、ちゅっ…。若様の口の中ってあまぁい」

舌っ足らずの甘い声で囁かれると、理性が吹っ飛びそうになる。

「あの、由香里さん。やっぱり…って、んんっ!?」

止めようと言う言葉は、舌を舌で絡み取られて言えなかった。

こういうのって、一般的に逆レイプって言うんじゃないでしょうかっ!

叫ぶのは全部オレの胸の中だけ。

由香里さんは空いている片手で、オレの胸を触り始めた。

「若様って着痩せするタイプなのね。ステキ」

「そっんなのっ…どこにだって、いますよ…」

息を弾ませながら、それでも由香里さんからは眼が離せない。

やっぱり部長だけはある。

いきなりマッサージ師モードから、エッチモードに切り替わるのが素早く、また見事と言うしかない。

さっきまでは清楚な雰囲気さえ出ていたのに、今では魔性とも言える色気を放っているんだから。

侮れないっ…! ウチの社員達は本当に恐ろしい!

「ねぇ、若様の、しゃぶっても良い?」

わざとオレの耳元で、ねだるような声で囁いてくる。

「…どうぞ。オレは今、マッサージを受けている身ですから」

最早諦めモードに入ったオレ。

何せさっき暴れたせいで、既に力尽きた状態。

しかもさっきマッサージを受けている時、由香里さんからは力ずくで逃れることはできなかった。

つまり逃げても、すぐに捕まる。

そしてたどる運命は同じなことを、悟ってしまったのだ。

…もうちょっとこの悟りが早く発動すればなぁ…。

こんな状態になることもなかっただろうに。しくしく…。

「若様は良いコね。ウチの会社では、物分りの良い人が出世しやすいのよ」

オレが正式に会社を引き継いだら、その制度はぶち壊してやる。

心に暗い決意を固め、オレは抵抗することを止めた。

それを察した由香里さんは、早速オレの腰に巻いていたタオルを取った。

…その行動に一切の躊躇いが無いのは、本当に恐ろしい。

「あんっ。若様のは立派ね。まだ若いし、エネルギー溢れているって感じ?」

いや、もう体力的にも精神的にも力尽きています。

唯一元気なのがソコだけって…男って悲しい生き物だぁ。

オレは遠い目をしながら、由香里さんをぼんやりと見つめた。

「若様、膝を立てて、少し足を開いてくれる?」

「はいはい」

男が受け身って言うのは、本当に情けないことなんだな。

まっ、今のオレのテクで由香里さんを満足させることは不可能だろうから、逆に気楽で良いか。

吹っ切れたオレは、膝を曲げて、足を開いた。

「うん、これでやりやすくなった」

由香里さんは嬉しそうに笑い、オレのペニスを両手で掴み、少し扱いた。

「ふふっ。こんなにスゴイのなんて久し振り」

…リップサービスはいいと思う。

オレは客じゃないんだし、褒められてもチップが出せるワケじゃないし。

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