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由香里とのプレイ
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オレは今まで、マッサージは気持ち良いものだと思い込んでいた。
疲れた時は整体やマッサージに行くこともあったし、旅行では特に自ら進んでやってもらっていた。
跡継ぎという立場から、いろいろと疲れていたのだ。
多少痛い時もあったが、体がほぐされていくのは気持ち良かった。
だから今回もそういうのを期待していたんだが、オレの口から出るのは…。
「いたたたたっ! 痛いです、由香里さん!」
「ん~特にここら辺が痛いでしょう?」
「痛いです、とっても!」
…絶叫が部屋に響き渡っていた。
昔、両親と韓国旅行へ行った時に受けた足つぼマッサージを思い出す。
アレは効く所には、とんでもなく効く。
よくテレビで見る光景そのものを、自分自身で再現してしまうぐらいに。
絶叫を上げながら、悶えるのはまあ…ある意味AVと似ているかもしれない。
けれど感じるのは痛みと熱のみ!
しかも驚くべきことに、由香里さんはオレが暴れてもびくともせずにマッサージを続ける。
頭から足裏まで、にこにこと癒しの笑みを浮かべながら、苦痛を与えてくるんだから、やっぱりウチの社員だ!
見た目で騙されてはいけないと分かっていたのにぃ~!
―三十分後。
オレは俯せになりながら、ぜぇぜぇと肩で息をしていた。
この疲れは全力疾走をした後に似ている。
全身の筋肉が熱くなり、頭の中も真っ赤に染まる。
「お疲れさまぁ。どお? 大分疲れもほぐれたんじゃない?」
答えたくても、声が出なかった。
絶叫のし過ぎで、喉が渇いてしまったからだ。
しかし由香里さんは半端ない怪力の持ち主だ。
どんなに暴れても表情一つ崩さず、マッサージを続けていた。
さすがはマッサージ部門の女性部長…その地位に相応しい実力の持ち主だ。
「それじゃあ次にいくわねぇ」
「えっ!? まだあるんですか?」
ガラガラ声で顔を上げると、由香里さんは棚からピンク色の液体が入った瓶を取り出していた。
「今のは凝りをほぐしただけだもの。次はオイルマッサージで血流やリンパの流れを整えるのよ」
「それって…さっきみたいに痛いですか?」
「ううん。今度は痛くないから」
…と言うことは、さっきのマッサージは痛いことを分かった上で黙っていたんだな?
……やっぱりウチの社員で、梢さんの親友だけはあるな。
妙なところで感心してしまう。
「じゃあとりあえず、背中からいきましょうか」
「はい…」
オレは脱力し、体の力を抜いた。
―十分後。
「はぁ…」
心地良いため息が、口から出る。
確かにオイルマッサージは気持ち良かった。
強制的にほぐされた体が、今度は優しく丁寧に整えられていく。
オイルはラベルにバラの花が描かれている通り、バラの匂いがした。
肌に付くと意外とサラッとした感じで、それが由香里さんの柔らかな手で伸ばされていくのが、とても気持ち良い。
さっきまで火照っていた体の熱も、今はじんわり温かい。
―だからオレは油断していた。
由香里さんはマッサージを背中と首筋から始め、腕を一本ずつ丁寧に揉んでいく。
そして腰に足も、指先まで余す所なく揉んでくれた。
「はい、じゃあ後ろはお終い。今度は仰向けになってくれる?」
「あっ、はい」
あまりの気持ち良さに、夢見心地になっていたオレは何も考えずに仰向けになった。
「アラ」
しかし由香里さんの眼が丸くなる。
オレは彼女の視線の先をたどり…。
「うわっ!? すっすみません!」
慌てて股間を押さえた。
「あっ、別に良いのよ。全身マッサージをすると血の流れが良くなって、そうなるのは自然なことだから」
疲れた時は整体やマッサージに行くこともあったし、旅行では特に自ら進んでやってもらっていた。
跡継ぎという立場から、いろいろと疲れていたのだ。
多少痛い時もあったが、体がほぐされていくのは気持ち良かった。
だから今回もそういうのを期待していたんだが、オレの口から出るのは…。
「いたたたたっ! 痛いです、由香里さん!」
「ん~特にここら辺が痛いでしょう?」
「痛いです、とっても!」
…絶叫が部屋に響き渡っていた。
昔、両親と韓国旅行へ行った時に受けた足つぼマッサージを思い出す。
アレは効く所には、とんでもなく効く。
よくテレビで見る光景そのものを、自分自身で再現してしまうぐらいに。
絶叫を上げながら、悶えるのはまあ…ある意味AVと似ているかもしれない。
けれど感じるのは痛みと熱のみ!
しかも驚くべきことに、由香里さんはオレが暴れてもびくともせずにマッサージを続ける。
頭から足裏まで、にこにこと癒しの笑みを浮かべながら、苦痛を与えてくるんだから、やっぱりウチの社員だ!
見た目で騙されてはいけないと分かっていたのにぃ~!
―三十分後。
オレは俯せになりながら、ぜぇぜぇと肩で息をしていた。
この疲れは全力疾走をした後に似ている。
全身の筋肉が熱くなり、頭の中も真っ赤に染まる。
「お疲れさまぁ。どお? 大分疲れもほぐれたんじゃない?」
答えたくても、声が出なかった。
絶叫のし過ぎで、喉が渇いてしまったからだ。
しかし由香里さんは半端ない怪力の持ち主だ。
どんなに暴れても表情一つ崩さず、マッサージを続けていた。
さすがはマッサージ部門の女性部長…その地位に相応しい実力の持ち主だ。
「それじゃあ次にいくわねぇ」
「えっ!? まだあるんですか?」
ガラガラ声で顔を上げると、由香里さんは棚からピンク色の液体が入った瓶を取り出していた。
「今のは凝りをほぐしただけだもの。次はオイルマッサージで血流やリンパの流れを整えるのよ」
「それって…さっきみたいに痛いですか?」
「ううん。今度は痛くないから」
…と言うことは、さっきのマッサージは痛いことを分かった上で黙っていたんだな?
……やっぱりウチの社員で、梢さんの親友だけはあるな。
妙なところで感心してしまう。
「じゃあとりあえず、背中からいきましょうか」
「はい…」
オレは脱力し、体の力を抜いた。
―十分後。
「はぁ…」
心地良いため息が、口から出る。
確かにオイルマッサージは気持ち良かった。
強制的にほぐされた体が、今度は優しく丁寧に整えられていく。
オイルはラベルにバラの花が描かれている通り、バラの匂いがした。
肌に付くと意外とサラッとした感じで、それが由香里さんの柔らかな手で伸ばされていくのが、とても気持ち良い。
さっきまで火照っていた体の熱も、今はじんわり温かい。
―だからオレは油断していた。
由香里さんはマッサージを背中と首筋から始め、腕を一本ずつ丁寧に揉んでいく。
そして腰に足も、指先まで余す所なく揉んでくれた。
「はい、じゃあ後ろはお終い。今度は仰向けになってくれる?」
「あっ、はい」
あまりの気持ち良さに、夢見心地になっていたオレは何も考えずに仰向けになった。
「アラ」
しかし由香里さんの眼が丸くなる。
オレは彼女の視線の先をたどり…。
「うわっ!? すっすみません!」
慌てて股間を押さえた。
「あっ、別に良いのよ。全身マッサージをすると血の流れが良くなって、そうなるのは自然なことだから」
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