若様の性長日記!・3

hosimure

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由香里とのプレイ

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オレは今まで、マッサージは気持ち良いものだと思い込んでいた。

疲れた時は整体やマッサージに行くこともあったし、旅行では特に自ら進んでやってもらっていた。

跡継ぎという立場から、いろいろと疲れていたのだ。

多少痛い時もあったが、体がほぐされていくのは気持ち良かった。

だから今回もそういうのを期待していたんだが、オレの口から出るのは…。

「いたたたたっ! 痛いです、由香里さん!」

「ん~特にここら辺が痛いでしょう?」

「痛いです、とっても!」

…絶叫が部屋に響き渡っていた。

昔、両親と韓国旅行へ行った時に受けた足つぼマッサージを思い出す。

アレは効く所には、とんでもなく効く。

よくテレビで見る光景そのものを、自分自身で再現してしまうぐらいに。

絶叫を上げながら、悶えるのはまあ…ある意味AVと似ているかもしれない。

けれど感じるのは痛みと熱のみ!

しかも驚くべきことに、由香里さんはオレが暴れてもびくともせずにマッサージを続ける。

頭から足裏まで、にこにこと癒しの笑みを浮かべながら、苦痛を与えてくるんだから、やっぱりウチの社員だ!

見た目で騙されてはいけないと分かっていたのにぃ~!

―三十分後。

オレは俯せになりながら、ぜぇぜぇと肩で息をしていた。

この疲れは全力疾走をした後に似ている。

全身の筋肉が熱くなり、頭の中も真っ赤に染まる。

「お疲れさまぁ。どお? 大分疲れもほぐれたんじゃない?」

答えたくても、声が出なかった。

絶叫のし過ぎで、喉が渇いてしまったからだ。

しかし由香里さんは半端ない怪力の持ち主だ。

どんなに暴れても表情一つ崩さず、マッサージを続けていた。

さすがはマッサージ部門の女性部長…その地位に相応しい実力の持ち主だ。

「それじゃあ次にいくわねぇ」

「えっ!? まだあるんですか?」

ガラガラ声で顔を上げると、由香里さんは棚からピンク色の液体が入った瓶を取り出していた。

「今のは凝りをほぐしただけだもの。次はオイルマッサージで血流やリンパの流れを整えるのよ」

「それって…さっきみたいに痛いですか?」

「ううん。今度は痛くないから」

…と言うことは、さっきのマッサージは痛いことを分かった上で黙っていたんだな?

……やっぱりウチの社員で、梢さんの親友だけはあるな。

妙なところで感心してしまう。

「じゃあとりあえず、背中からいきましょうか」

「はい…」

オレは脱力し、体の力を抜いた。

―十分後。

「はぁ…」

心地良いため息が、口から出る。

確かにオイルマッサージは気持ち良かった。

強制的にほぐされた体が、今度は優しく丁寧に整えられていく。

オイルはラベルにバラの花が描かれている通り、バラの匂いがした。

肌に付くと意外とサラッとした感じで、それが由香里さんの柔らかな手で伸ばされていくのが、とても気持ち良い。

さっきまで火照っていた体の熱も、今はじんわり温かい。

―だからオレは油断していた。

由香里さんはマッサージを背中と首筋から始め、腕を一本ずつ丁寧に揉んでいく。

そして腰に足も、指先まで余す所なく揉んでくれた。

「はい、じゃあ後ろはお終い。今度は仰向けになってくれる?」

「あっ、はい」

あまりの気持ち良さに、夢見心地になっていたオレは何も考えずに仰向けになった。

「アラ」

しかし由香里さんの眼が丸くなる。

オレは彼女の視線の先をたどり…。

「うわっ!? すっすみません!」

慌てて股間を押さえた。

「あっ、別に良いのよ。全身マッサージをすると血の流れが良くなって、そうなるのは自然なことだから」

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