45 / 72
第45話【二回戦】
しおりを挟む
「盛り上がってるとこ悪いんだが……俺の引退試合はまだ二回分残ってるんだぞ」
【蒼天】のクランマスターであり、この交流戦を最後に引退することが決まっているケロが不満を漏らす。
その言葉に、【蒼天】のメンバーはみんな苦笑いを浮かべた。
「そうですね。じゃあ、そろそろ始めましょうか。チーム分けはランダムでいいんですよね?」
「ああ。適当に入ればちょうど半々になるようになるからな。ところで、これは提案なんだが……」
ケロの提案を聞いて、セシルが私の方を振り向く。
困った顔をしているが、困ってしまうのは私の方だ。
「勝利の女神はいいが、居る方が必ず勝つんじゃ流石に、なぁ」
ケロは少しだけバツが悪そうにそう言った。
【蒼天】のメンバーだけじゃなく、【龍の宿り木】のみんなも私に困った顔を向ける。
つまり、みんなのプレイヤースキルはあるものの、一回戦で二倍の人数差を物ともせず圧勝できたのが私のおかげだと言うのだ。
二回戦と三回戦は両クラン入り交じっての戦いで、人数は均一になるようにランダムに振り分けられる。
そこに私の強化が、私の入ったチームの方にだけかけられると、結果はすでに見えてしまい純粋に楽しめないのではないか。
というのが、ケロの主張だった。
「確かにサラさんの居るチームだけ強化を受けるのでは、もう一つのチームに勝ち目はほぼないでしょうね」
ハドラーがみんなが言いにくい言葉を代表して発した。
口には出さないものの、みんなも、そもそもの私すらそう思っている。
「だとしても、サラさんは薬を投げるのが戦い方だからなぁ」
セシルが唸ってしまう。
何かいい解決方法が無いか思案しているのか、手を額に当てて考え込んでしまっている。
「ううん。いいよ。せっかくの交流戦なんだもん。みんなが楽しむのが一番でしょ? 元々私は戦闘職じゃないし、みんなが戦ってるのを見るだけでも楽しいし。あ、ほら! 薬の節約にもなるしね?」
交流戦は楽しかったけれど、バランスが悪いまま戦って、みんなが楽しめないのなら本末転倒だ。
それに見ているだけでも楽しいというのは嘘では無い。
元々薬を投げる以外はみんなの戦いを見てるのがほとんどだった。
今後の攻城戦のことを考えれば、新しく入るメンバーの戦い方をよく見ておく方が得になるというのもある。
セシルは何か言いたそうにしていたけれど、結局代替案が見つからなかったのか、一言私にお礼と謝罪を言ってから二回戦を始めた。
☆
「見事に半々に分かれたのねー」
闘技場は攻城戦と違い、クラン同士の戦いでも観客席から見ることができる。
もちろんパスワードがかかっている場合は、そのパスワードを知っている人だけが入れるので、観客は私だけだ。
開始の合図とともに両陣営が中央に向かって駆け出す。
私の目線は自然と一番関係が長い四人に多く注がれた。
「セシル! 一度君とはガチで戦ってみたかったんだよね。どう? 一対一でやってみるってのは?」
「カイン。いいぞ。ただ、味方、敵。その動きを利用するのも一つのテクニックだ。お前だってそのつもりだろう?」
どうやらセシルとカインがやり合うようだ。
私は興味津々で目線を向けた。
先に動いたのはカインだった。
両手に持った短剣を構えながら、低い姿勢でセシルに迫る。
一方セシルは迎え撃つ様子で、両手でしっかりと握りしめた槍の穂先を迫りくるカインに向け動かずにいた。
セシルの槍を前に突き出せばカインに届くという瞬間、セシルの目の前にいたはずのカインは大きく横に飛んだ。
敏捷の違いでカインとセシルの体感してる時間は違う。
カインを見つめていたセシルの目には、カインの動きがどう見えただろうか。
横に飛んだカインは、さらに着地の瞬間に再度地面を強く蹴り、その反動を利用してセシルの真横から攻撃を繰り出した。
しかし見えていたのか、それとも勘や先読みがなせる技なのか、セシルは身体をカインの方に向け、迫りくる短剣を片方が槍で受け、片方は身体を捻って避けた。
そのまま流れるような動きで、槍の柄を操り先端でカインを斬りつける。
しかしカインもそれを読んでいたのか、見えてから反応したのか、セシルが槍を振り抜いた時にはすでに届かぬ距離に身を引いていた。
「あっはっは。今の結構本気の一撃だったんだけどなぁ。まさか完璧に躱されるとは思わなかったよ」
「はっ! 俺もまさか今の攻撃が避けられるとは思ってもいなかったよ」
カインもセシルも満面の笑みを浮かべている。
この二人の戦いに決着が付くのはまだ先になりそうだ。
そう思った私は、目線を別なところに向ける。
次に目に入ったのは、珍しく移動を繰り返しながら詠唱のほぼいらない魔法を連続で放っているハドラーの姿だった。
その魔法の軌道の先に目を向けると、嬉々として迫りくるアンナの姿が見えた。
「ハドラー! うちの攻撃力ナンバーワンがどっちか決める時が来たようだね!」
どうやらアンナは、敵に回ったハドラーに向かって、わき目も振らずに突進しているらしい。
確かに近接職として絶大な破壊力を持つアンナと、対個人魔法に特化したハドラーは私のクランでは高火力を誇る。
ただし、ハドラーは後衛で、体力も防御力も乏しいため、耐久力の点ではアンナの足元にも及ばない。
つまり、ハドラーとしては近付かれる前にアンナを倒せれば勝ち、間に合わずアンナが射程距離まで迫ったら負けというハードな状況のようだ。
ハドラーを追うアンナに向かって攻撃を繰り出そうとする【蒼天】のメンバーも何人かいたようだ。
しかしもれなくアンナが振り回す斧で吹き飛ばされるか、ハドラーがアンナに向かって打っているノックバック付きの魔法を被曝し飛ばされている。
「はっ! そんなちまちました攻撃じゃわたしを止められるなんて思ってないだろう!? 男ならどーっんとでっかいのを撃ってきな!」
「仕方ありませんね。そろそろ逃げるのも無理なようです。これが最後です。行きますよ!」
アンナの言葉にハドラーは観念したのか、その場で立ち止まり詠唱を始めた。
その間にもアンナはハドラーに向かって迫ってくる。
私はハドラーの詠唱が終わるのが先か、アンナが攻撃を繰り出すのが先か、ハラハラしながら眺めていた。
【蒼天】のクランマスターであり、この交流戦を最後に引退することが決まっているケロが不満を漏らす。
その言葉に、【蒼天】のメンバーはみんな苦笑いを浮かべた。
「そうですね。じゃあ、そろそろ始めましょうか。チーム分けはランダムでいいんですよね?」
「ああ。適当に入ればちょうど半々になるようになるからな。ところで、これは提案なんだが……」
ケロの提案を聞いて、セシルが私の方を振り向く。
困った顔をしているが、困ってしまうのは私の方だ。
「勝利の女神はいいが、居る方が必ず勝つんじゃ流石に、なぁ」
ケロは少しだけバツが悪そうにそう言った。
【蒼天】のメンバーだけじゃなく、【龍の宿り木】のみんなも私に困った顔を向ける。
つまり、みんなのプレイヤースキルはあるものの、一回戦で二倍の人数差を物ともせず圧勝できたのが私のおかげだと言うのだ。
二回戦と三回戦は両クラン入り交じっての戦いで、人数は均一になるようにランダムに振り分けられる。
そこに私の強化が、私の入ったチームの方にだけかけられると、結果はすでに見えてしまい純粋に楽しめないのではないか。
というのが、ケロの主張だった。
「確かにサラさんの居るチームだけ強化を受けるのでは、もう一つのチームに勝ち目はほぼないでしょうね」
ハドラーがみんなが言いにくい言葉を代表して発した。
口には出さないものの、みんなも、そもそもの私すらそう思っている。
「だとしても、サラさんは薬を投げるのが戦い方だからなぁ」
セシルが唸ってしまう。
何かいい解決方法が無いか思案しているのか、手を額に当てて考え込んでしまっている。
「ううん。いいよ。せっかくの交流戦なんだもん。みんなが楽しむのが一番でしょ? 元々私は戦闘職じゃないし、みんなが戦ってるのを見るだけでも楽しいし。あ、ほら! 薬の節約にもなるしね?」
交流戦は楽しかったけれど、バランスが悪いまま戦って、みんなが楽しめないのなら本末転倒だ。
それに見ているだけでも楽しいというのは嘘では無い。
元々薬を投げる以外はみんなの戦いを見てるのがほとんどだった。
今後の攻城戦のことを考えれば、新しく入るメンバーの戦い方をよく見ておく方が得になるというのもある。
セシルは何か言いたそうにしていたけれど、結局代替案が見つからなかったのか、一言私にお礼と謝罪を言ってから二回戦を始めた。
☆
「見事に半々に分かれたのねー」
闘技場は攻城戦と違い、クラン同士の戦いでも観客席から見ることができる。
もちろんパスワードがかかっている場合は、そのパスワードを知っている人だけが入れるので、観客は私だけだ。
開始の合図とともに両陣営が中央に向かって駆け出す。
私の目線は自然と一番関係が長い四人に多く注がれた。
「セシル! 一度君とはガチで戦ってみたかったんだよね。どう? 一対一でやってみるってのは?」
「カイン。いいぞ。ただ、味方、敵。その動きを利用するのも一つのテクニックだ。お前だってそのつもりだろう?」
どうやらセシルとカインがやり合うようだ。
私は興味津々で目線を向けた。
先に動いたのはカインだった。
両手に持った短剣を構えながら、低い姿勢でセシルに迫る。
一方セシルは迎え撃つ様子で、両手でしっかりと握りしめた槍の穂先を迫りくるカインに向け動かずにいた。
セシルの槍を前に突き出せばカインに届くという瞬間、セシルの目の前にいたはずのカインは大きく横に飛んだ。
敏捷の違いでカインとセシルの体感してる時間は違う。
カインを見つめていたセシルの目には、カインの動きがどう見えただろうか。
横に飛んだカインは、さらに着地の瞬間に再度地面を強く蹴り、その反動を利用してセシルの真横から攻撃を繰り出した。
しかし見えていたのか、それとも勘や先読みがなせる技なのか、セシルは身体をカインの方に向け、迫りくる短剣を片方が槍で受け、片方は身体を捻って避けた。
そのまま流れるような動きで、槍の柄を操り先端でカインを斬りつける。
しかしカインもそれを読んでいたのか、見えてから反応したのか、セシルが槍を振り抜いた時にはすでに届かぬ距離に身を引いていた。
「あっはっは。今の結構本気の一撃だったんだけどなぁ。まさか完璧に躱されるとは思わなかったよ」
「はっ! 俺もまさか今の攻撃が避けられるとは思ってもいなかったよ」
カインもセシルも満面の笑みを浮かべている。
この二人の戦いに決着が付くのはまだ先になりそうだ。
そう思った私は、目線を別なところに向ける。
次に目に入ったのは、珍しく移動を繰り返しながら詠唱のほぼいらない魔法を連続で放っているハドラーの姿だった。
その魔法の軌道の先に目を向けると、嬉々として迫りくるアンナの姿が見えた。
「ハドラー! うちの攻撃力ナンバーワンがどっちか決める時が来たようだね!」
どうやらアンナは、敵に回ったハドラーに向かって、わき目も振らずに突進しているらしい。
確かに近接職として絶大な破壊力を持つアンナと、対個人魔法に特化したハドラーは私のクランでは高火力を誇る。
ただし、ハドラーは後衛で、体力も防御力も乏しいため、耐久力の点ではアンナの足元にも及ばない。
つまり、ハドラーとしては近付かれる前にアンナを倒せれば勝ち、間に合わずアンナが射程距離まで迫ったら負けというハードな状況のようだ。
ハドラーを追うアンナに向かって攻撃を繰り出そうとする【蒼天】のメンバーも何人かいたようだ。
しかしもれなくアンナが振り回す斧で吹き飛ばされるか、ハドラーがアンナに向かって打っているノックバック付きの魔法を被曝し飛ばされている。
「はっ! そんなちまちました攻撃じゃわたしを止められるなんて思ってないだろう!? 男ならどーっんとでっかいのを撃ってきな!」
「仕方ありませんね。そろそろ逃げるのも無理なようです。これが最後です。行きますよ!」
アンナの言葉にハドラーは観念したのか、その場で立ち止まり詠唱を始めた。
その間にもアンナはハドラーに向かって迫ってくる。
私はハドラーの詠唱が終わるのが先か、アンナが攻撃を繰り出すのが先か、ハラハラしながら眺めていた。
1
あなたにおすすめの小説
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる